Yahoo!コンテンツディスカバリーとは?5分で分かる基本【事例付き】

昨年リリースされた「Yahoo!コンテンツディスカバリー」は、これからのコンテンツ流通の主流となるであろうマーケティングソリューションです。Yahoo!ニュースのパートナーである良質なメディアサイトが配信面であるため、リリースされてから出稿される企業・掲載枠がともに増え、マーケティング業界でも注目されています。

そこで本記事では、Yahoo!コンテンツディスカバリーの概要とそのメリット・デメリットに合わせて、弊社で実際に行ったYahoo!コンテンツディスカバリーで行ったABテストの結果も合わせて解説します。


Yahoo!コンテンツディスカバリーとは?

Yahoo!コンテンツディスカバリーは、「メディアサイトの記事や動画といったコンテンツを最適なユーザーに届けることができるコンテンツ・レコメンドソリューション」です。

コンテンツ・レコメンドソリューションといってピンとこない方は、下記のイメージ図をご覧ください。

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ニュース記事やブログ記事等を読んでいると、記事の下や横にさらなる記事がレコメンドされていることがあります。そのレコメンドの形で、Yahoo!ニュースをはじめとしたメディアサイトにコンテンツを掲載できるのが、Yahoo!コンテンツディスカバリーです。

またコンテンツの配信先を決めるには、グローバルでの 実績豊かなTaboola社の技術を使っており、コンテンツが最適なユーザーに配信されます。

Yahoo!コンテンツディスカバリーを実施するメリットとデメリットをまとめると、以下のようになります。第2章以降、順々に説明していきます。


Yahoo!コンテンツディスカバリー2つのメリット

Yahoo!コンテンツディスカバリーには、大きく2つのメリットがあります。
①従来のネット広告でリーチできない顧客が獲得できる
②低クリック単価のコンテンツ配信が可能

①従来のネット広告でリーチできないユーザー層が獲得できる

Yahoo!コンテンツディスカバリーを使うと、通常のネット広告経由では獲得できないようユーザー層の獲得が可能です。

その理由は、下記の2つです。
理由1:Yahoo!コンテンツディスカバリーがコンテンツ・レコメンドソリューションであり、ユーザーからはコンテンツの1つとして見なされるため。
理由2:アルゴリズムにより、ユーザーにとって最適なコンテンツが表示されるため。

このような理由から、通常は広告をクリックしない層、いわゆる「広告が嫌いなユーザー」に対してコンテンツを訴求することができます。のちほど紹介する弊社の事例でもこのことを裏付けるような結果は出ています。

②低単価の広告配信が可能

Yahoo!コンテンツディスカバリーは、クリック単価9円という低価格で配信を始めることが可能です。

そのため、オウンドメディアへの新規ユーザー獲得や自社情報のさらなる拡散、新商品の認知拡大にYahoo!コンテンツディスカバリーを使う企業もいるようです。


Yahoo!コンテンツディスカバリー2つのデメリット

続いて、デメリットについても2点に分けて説明します。

①コンテンツページの準備に工数がかかる
②入稿時審査が厳しい

①コンテンツページの準備に工数がかかる

Yahoo!コンテンツディスカバリーに出稿する際はコンテンツページが必要ですが、ユーザーにとって「新しい気付きがある」・「楽しめる」・「課題を解決する」コンテンツを提供することが大切です。

そのため、コンテンツマーケティングのノウハウを持った人材の確保や専門の制作会社への依頼が必要になるため、ある程度の工数が必要です。

②入稿時審査が厳しい

苦労してコンテンツページを作成した後もすぐ入稿してコンテンツを配信できるわけではありません。配信するには、ヤフーが行う入稿時審査に通らないといけません。

Yahoo!ニュースの掲載面に配信された際、ユーザーに不快を与えない記事かどうかなどを厳しく審査されます。


事例:LISKUL運営会社「ソウルドアウト」がYahoo!コンテンツディスカバリーをやってみた

ここからは、弊社で実施したYahoo!コンテンツディスカバリーの事例をご紹介します。弊社では、資料ダウンロードを成果地点として合計3つの記事を配信しました。

前提

・コンバージョン地点は、10,000ダウンロード突破とご好評頂いている、「リスティング広告スタートアップガイド」のダウンロード
・Webマーケティング関連の記事であり、尚且つ「リスティング広告スタートアップガイド」のコンバージョン率が高い3記事をYahoo!コンテンツディスカバリーで配信
参考値:既存の取り組みのリスティング広告でのクリック単価:2,500円

実際の配信でおこなったこと

・配信期間は1週間
・下記のABテストを実施
①記事のABテスト(記事を3つ配信した結果)
②サムネイル画像のABテスト(男性・女性・オリジナル記事のアイキャッチでやってみた)

Yahoo!コンテンツディスカバリーの全体結果:獲得単価はそこそこ

さて、結果はどうだったかといいますと、3つの記事合計の数値は下記です。

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※クリック単価は、Fee抜き価格です。

リスティング広告での獲得単価が2,500円ということを考えると、それぞれの商品単独でだけを目的とした場合はあまり良い獲得単価とはいえません。しかし記事別に見てみると面白いことがわかりました。

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なんと資料がダウンロードされた記事は「リスティング広告とは|今更聞けないリスティング広告の基礎」のみ。しかも、この記事の獲得単価は¥2,000とリスティングの獲得単価を下回るという結果になりました。

この結果から読み取れるのは、成果地点と記事の整合性が取れる場合、成果が上がりやすいということです。今回の成果地点は「リスティング広告スタートアップガイド」のダウンロードでしたが、その成果地点と一番整合性が取れていたのが、「リスティング広告とは|今更聞けないリスティング広告の基礎」ということだったのです。実際、この記事はオーガニックの流入からもコンバージョン率が一番高いものです。

また興味深いのは、獲得できた8人中7人は今までLISKULを見たことがない、初回訪問のユーザーでした。つまり、Yahoo!コンテンツディスカバリーを使うことで、普段リーチできていないユーザーを獲得することができたのです。

サムネイルのABテストの結果:すべてで女性が勝利

続いて、男性・女性・元の記事のアイキャッチと、サムネイル画像を変えたABテストの結果を見てみましょう。

いずれの記事でも、女性を使ったサムネイル画像のクリック率一番高くなりました

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※赤字にしているのが一番高いクリック率が出た画像です。

バナーは女性の写真を使うとクリック率が高いといわれますが、Yahoo!コンテンツディスカバリーでも同じ傾向があるのかもしれません。ちなみに男性や女性のサムネイルはこのようなものを使いました。

▼女性

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ぱくたそ 落ち着いて考えるスーツ姿の美人広報 [モデル:河村友歌]
https://www.pakutaso.com/2015104928945srtfghd.html
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虫眼鏡を覗きこむOL [モデル:Lala]
https://www.pakutaso.com/20140414104ol-7.html

▼男性

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ウィルスを監視する外国人 [モデル:Max_Ezaki]
https://www.pakutaso.com/20140830234post-4482.html
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考えるスーツ姿の男性 [モデル:大川竜弥]
https://www.pakutaso.com/20140554140post-4189.html


実際にYahoo!コンテンツディスカバリーを始める前にやっておきたいこと

これからYahoo!コンテンツディスカバリーをやってみたい!という皆様に、弊社の実施経験から、これだけは準備しておいた方が良いということをまとめました。

①成果地点と整合性のある良質な記事の作成

今回、「リスティング広告とは|今さら聞けないリスティング広告の基礎」以外の記事での獲得は0でした。この結果から、成果地点と整合性のある良質な記事がYahoo!コンテンツディスカバリーを実施する上で不可欠ではないかと考えます。

今回のYahoo!コンテンツディスカバリーの実施のために、受け皿となる記事を書いたわけではありませんが、もともと、弊社の記事は1記事1記事にターゲットが設定されおり、ターゲットがクリックしたくなるような記事タイトル、ターゲットが抱えるニーズが解決されるような内容と構成にしてあります。

実際にダウンロードされた「リスティング広告とは|今更聞けないリスティング広告の基礎」の記事は、リスティング広告初心者を想定して、リスティング広告をわかりやすく丁寧に解説しています。そのため、今回の成果地点であった「リスティング広告スタートアップガイド」のダウンロードにつながりやすいユーザーを集めることができ、資料ダウンロードへ誘導できたと考えられます。

②審査に落とされても負けない心

広告配信やコンテンツ配信には媒体の審査や基準が必ずあります。Yahoo!コンテンツディスカバリーはコンテンツ・レコメンドソリューションであり、Yahoo!ニュースの掲載面に配信された際、ユーザーに不快と思われないために、他の広告商品よりも審査が厳しいです。尚弊社が出稿した時も、一度審査落ちをしました。この審査は、記事内容はもちろんのこと、飛び先ページのサイトの仕様も審査の対象になるようです。

審査落ちによる再入稿は非常に手間なので、コンテンツ事前相談という記事内容・サイトの仕様の審査を入稿に先立って行ってくれるオプションを使うと良いかもしれません。


まとめ

いかがでしたでしょうか。Yahoo!コンテンツディスカバリーの理解を深めていただけましたでしょうか。新たに顧客獲得のチャネルを見つけたい方、既存の広告での集客手法が頭打ちになっている方にとっては、メリットが大きいソリューションだと思いますので、ぜひご検討ください。

参考:地方・中小企業が続々トライするYahoo!コンテンツディスカバリーとは?(ヤフー株式会社 宇都宮氏インタビュー)

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