Yahoo!コンテンツディスカバリーの審査基準とは?よくある8つの失敗と対策まとめ

Yahoo!コンテンツディスカバリーとは、「Yahoo!ニュースなどのメディアサイトの記事の下や横へ、ユーザーに最適なコンテンツを掲載できるコンテンツ・レコメンドソリューション」です。Yahoo!コンテンツディスカバリー(以下、YCD)は、中立性の高いYahoo!ニュースなどにも掲載されるため、コンテンツの審査があります。

そこで今回は、YCDの審査を円滑にパスするために知っておくべきポイントと対策をまとめました。ポイントを押さえて、YCDを活用していきましょう。


目次

「ベース審査」と「エディトリアル審査」の違いと配信面まとめ

大前提として、YCDでは出稿したコンテンツが掲載メディアの記事とあまりにもなじまないものは掲載が難しいです。

その前提を抑えたうえで、YCDの「ベース審査」「エディトリアル審査」という2つの審査基準をご紹介します。

シンプルにまとめるとそれぞれの審査は、下記のようなものです。

①ベース審査=基本的な審査基準
②エディトリアル審査=ベース審査に加えて「各掲載面(サービスやメディア)で定めている独自の掲載基準」

審査と配信面の関係とは?
~通った審査で、配信できる面が変わる~

ベース審査のみ受かった場合はYCDの配信面の一部にだけに配信され、さらにエディトリアル審査を通過すればYCDの配信面の全てに配信がされます。
 

YCDの審査の流れ

2つの審査をまとめると下記のようになります。

YCDの審査の種類一覧

ベース審査だけでも、YCDに配信をすることはできます。しかし、YCDの特性をしっかりと活かすために、エディトリアル審査も合格できるようなコンテンツをつくることをオススメします。


できてなかったら即審査落ち!構成・内容・表現チェックリスト

まず、そもそもそのページはYCDで配信ができるページでしょうか?できてなかったら、即審査に落ちる内容をまとめました。

①ページ構成 
②コンテンツ内容 
③表現

ここでは各項目ごとに、一般向けに公開されているYCDのガイドラインに沿って、「明らかに掲載基準違反となるもの」をまとめました。YCDの審査に出す前に、まずはご自身のページが下記の項目に当てはまっていないことをご確認ください。

①掲載できない9つの「ページ構成」

1.Facebook、Twitter、Pinterest、Flickrのページ

2.RSS形式のページ

3.HTML上にないもの

 →動的に変化するページなどは要チェックです。

4.ディレクトリ、商品ページまたはインデックスページ

→目次の役割とだけになっているようなページ(サイトトップページ、カテゴリトップページ等)や、商品を列挙しているカタログのようなページを指します。

※明確なテーマがあると考えられる場合や、コンテンツのはじめに内容が棚だしされたテキストや動画などがある場合には、掲載可となる場合があります。

5.ユーザーの意思確認なく、ソフトウェアのダウンロードを開始したり、アプリケーションを起動したりするもの

6.ユーザーのコンテンツ閲覧を妨げる広告などが存在するもの

→スクロールするとついてくるオーバーレイ広告やユーザーの視界を妨げるほど大きなバナー広告などが掲載されているページ、ポップアップなどが出てくるページは、ベース審査ではすぐに消せるものではないとNGです。エディトリアル審査では、こういったユーザーのコンテンツ閲覧を妨げる広告は全てNGとなります。

7.コンテンツページを閉じる際に広告やアフィリエイトリンクが表示されるもの

→ページが閉じられる際の動きにも注意が必要です。

8.コンテンツすべてを閲覧するのに、登録やSNSでシェアなどのアクションが必要なもの

→会員登録(有料・無料を問わない)や、会員登録後の動作(ログインやSNSへのシェア、レビューの投稿など)を伴わなければ対象のコンテンツ全てを閲覧できないものも、審査でひっかかることがあるようです。

9.自動で音声が出るもの

②掲載できない3つの「コンテンツ内容」

1.法令、社会規範、公序良俗に反するものや、他人の権利を侵害し、または、他人の迷惑となるもの

薬機法、医療広告ガイドライン、公職選挙法などに準拠したコンテンツである必要があります。また、コンテンツ内で使用する画像なども権利処理したもののみを使用するようにしてください

2. 違法またはヤフー株式会社が不適切と判断する商品、サービスの利用を勧めるもの

3. 特定の思想を表現したもの

その他にも、掲載できない表現やコンテンツ内容があります。特筆するほどイレギュラーな規制はありませんが、電子タバコや情報商材などは掲載できないコンテンツとなっております。詳細は別途ガイドラインをご確認下さい。

③掲載できない7つの「表現」

最後に、表現の問題で掲載ができなくなる場合をまとめました。

(1) 文法の誤りがあるもの
(2) 日本語が主体となっていないもの
(3) 事実に反する、または誇張したもの
(4) 誘導元とコンテンツタイトルとコンテンツの関連性が低いもの
(5) ユーザーに不快感・嫌悪感を与えるおそれのあるもの
(6) 雑然としていて、視線が定まらないもの
(7) 色などのコントラストが強いもの

いかがでしたか?まず、上記に当てはまっているものは掲載ができません。


具体的にどんなLPがいいの?審査落ち理由8選と対策まとめ

しかし当てはまっていないけど審査に落ちる!という方のために、YCDのガイドライン上で曖昧な掲載基準の表現となっている「第4章 コンテンツ内容に関する注意事項」を、「ベース審査」と「エディトリアル審査」に分けて弊社事例を元に徹底解説します。

ベース審査編:商品の訴求・信ぴょう性・適時性・コンテンツ

理由1:バナーが繰り返し出てくる

YCD3

【対策】
購入ボタン自体を削除する必要はありませんが、客観的な情報をメインに置きましょう!また、購入バナー等が段落ごとに出てくると審査落ちの可能性が高いため、繰り返しのバナーはやめましょう

NG例)家電通販 B電機店
ページタイトル:B電機のオススメ掃除機「サイクロン式スイトール」特集
コンテンツ内容:今話題のオススメ掃除機「サイクロン式スイトール」とは?購入はこちら!

修正案)
ページタイトル: サイクロン掃除機は何がいいの?紙パック掃除機との違い
コンテンツ内容:サイクロン掃除機と紙パック掃除機の比較→サイクロン掃除機のメリットデメリット→サイクロン式スイトールの購入はこちら

理由2:ランキング内のその他の項目についての記載がなく、公平に比較がされていない

YCD6

ランキングサイトの体をなしていても、自社が訴求したい商品ばかり厚めに訴求してありその他の商品への言及が少なかったり、自社商品のみ商品ページへのリンクを貼っていたりすると、公平な比較がなされていないとしてNGになる可能性があります。

【対策】
ランキングサイトにする場合は、各項目を均等な情報量で記載しましょう!

理由3:タイミングや時期が合ってないなど適時性に乏しい

NG例:早くも発表!2013年ベストアプリ100選(現時点では適時性はない)
NG例:今年こそ富士山登頂(登山シーズン終了後は適時性はない)
NG例:○○の利用者数が1万人を突破(数値情報等が最新ではなく、適時性はない)

【対策】
「適時性」というのはYCDで重要な指標です。季節感や情報の鮮度について細心の注意を払いましょう。

理由4:見出しに対して明確な回答が存在しないなど、コンテンツとしてテーマ/メッセージが不明瞭

YCD11

【対策】
コンテンツがタイトルの解となるように、タイトルの付け方やコンテンツ内容を工夫しましょう。

理由5:コンテンツに関連したリンクがデッドリンクとなり、閲覧できない

YCD12

【対策】
リンクは、リンク切れになっていないことを確認しましょう。

エディトリアル審査編:過度な購入への誘導・客観性・読者への価値提供

理由6:過度に商品やサービスの宣伝文句、価格訴求があり、購入を誘導している

YCD2

明らかにコンテンツよりも商品やサービスの宣伝が優位になっているものや、冒頭に購入や申し込みのバナー等があるものは審査落ちの可能性があります。

【対策】
商品やサービスの宣伝を控え、情報提供をメインにしましょう!

NG例)旅行代理店 Aトラベル
ページタイトル:GWにお得!○円以下の旅行プラン特集!
コンテンツ内容:弊社が組んだ旅行プラン、今ならオトクな○円!

修正案)
ページタイトル:100人に聞きました、GWに使うご予算とその理由は?
コンテンツ内容:GWはいくらご利用、理由は◯◯→Aトラベルで○円以下のプランはこちら

理由7:筆者が感じたメリットばかりを記載していて、コンテンツ内容に偏りがある

YCD7

【対策】
第三者視点での質的・量的データを盛り込み、情報に対して客観性と説得力を持たせましょう!

理由8:常識や一般教養に照らし合わせて、新しい発見やユーザーにとって役に立つ内容が少ない

YCD10

誰でも知っているような常識や一般教養を記事にしても、ユーザーメリットは少ないため掲載不可とされる可能性があります。

【対策】
広く知られておらず、ユーザーが読む価値のあるコンテンツ作りに気をつけましょう。


YCDの審査基準は今後もアップデートされます

YCDは2016年7月時点で比較的新しいソリューションのため、今後も審査基準などが変更される可能性があります。

その度に本記事をアップデートできればと考えておりますので、まずは本記事の内容を押さえ、掲載に向けた準備をしてみてください。

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