プロが教えるGoogle広告(旧:Google Adwords)の効果を上げるポイント

数あるインターネット広告の中で、誰もが実施していると言っても過言ではない広告、それがGoogle広告(旧:Google AdWords)です。Googleの公式データでは100万人以上の広告主が利用しているそうです。

ただ、Google AdWordsの運用がうまくできていないという方は多いのではないでしょうか。
そのような悩みをお持ちの方に、こちらではGoogle AdWordsの効果を最大限に発揮するために、誰でも簡単に、すぐに使える方法をお伝えします。

私はGoogle AdWords広告のプロとして10年間やってきました。
プロ10年の私が自分の手で時間をかけて運用することを仮に100点だとしたら、運用初心者の方でも簡単に60~70点の効果が出せる方法がGoogleにはありますので、そちらを紹介いたします。


Google AdWordsを最大限に活かすには
「最適化」タブ

Google AdWordsには「最適化」タブという機能があるのをご存じでしょうか。

この機能は、アカウントを改善するために、新しいキーワードの発掘や入札単価と予算の改善など、Google 検索のボリュームやトレンドをもとに様々な改善点を自動的に生成して教えてくれます。
アカウントの掲載結果データがある程度蓄積している場合は、この 「最適化」 タブを活用することでGoogle AdWordsの効果を最大限に発揮しましょう!

「最適化」タブは管理画面のキャンペーンの横のタブで確認できます。
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こちらのタブを確認すると、各アカウントの今の状況を踏まえた改善提案が出てきます。

改善提案は、「キーワード」「入札単価や予算」「広告表示オプション」「アカウント構成」「設定」の5つのカテゴリの中からそのアカウントに最適な提案が表示されます。
次項では、「最適化」タブの改善提案をより具体的にお教えします。


「最適化」タブの最適な使い方

キーワードに関する改善提案

キーワードを改善すると、提供する商品やサービスに高い関心を持ち、購入見込みの高いユーザーに広告を表示できます。キーワードに関する改善提案には次のようなものがあります。

■新しいキーワードの追加
現在設定されているキーワードの類似パターンが追加されていない場合、この提案が出てくる場合があります。また、その提案キーワードを追加した場合の想定値も出てきます。
これにより、現時点で広告が表示されていないユーザーに広告を表示できるようになります。
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■フレーズ一致や部分一致を使用
有効な既存キーワードに非常に良く似た検索クエリのクリックを逃している場合、キーワードのマッチ タイプの条件を広げる改善提案が表示される場合があります。

この提案を実施した場合の想定値も併せて表示されます。
既存のキーワードのフレーズ一致や部分一致のパターンを使用すると、より多くのユーザーに広告を表示できます。
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■除外キーワードを追加
除外キーワードを設定していない場合は、除外キーワードを追加する改善提案が表示される場合があります。
除外キーワードを設定すると、ビジネスと関係のない特定の語句を検索したユーザーに広告が表示されなくなるため、費用を抑え、投資収益率を高めるのに役立ちます。

入札単価や予算に関する改善提案

入札単価や予算を改善すると、表示回数やクリック数を増やせます。入札単価や予算に関する改善提案には次のようなものがあります。

■ページ上部表示の推奨入札単価を使用
成果の高いキーワードについて、ページ上部表示の推奨入札単価まで入札単価を引き上げる提案が表示される場合があります。

こうした改善提案には、実際にそれらのキーワードの入札単価を引き上げた場合に増加が見込まれる週単位のクリック数やクリック率(CTR)も表示されます。
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■入札単価を引き上げて競合他社よりも頻繁に広告を表示
他社と競合している広告について、広告掲載に使用するキーワードの入札単価を引き上げる提案が表示される場合があります。

こうした改善提案には、広告の表示回数が競合他社よりも増える可能性のあるキーワードの数も表示されます。キーワードの入札単価を引き上げると、他の広告主の広告よりも頻繁に広告が表示される可能性が高まります。
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■予算を引き上げる
予算制限のあるキャンペーンについて、1 日の予算を引き上げる提案が表示される場合があります。
この提案では、キャンペーンの 1 日の予算を引き上げないと逃すと推定されるクリック数も表示されます。

キャンペーンに予算制限があると、広告は最大限には表示されません。
この場合、1 日の予算を引き上げると、獲得可能なインプレッションを逃さずにユーザーにアピールできるようになります。
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広告表示オプションに関する改善提案

広告表示オプションは、広告の掲載結果を改善したり、広告掲載の目標(広告からの通話数を増やすなど)を達成したりするうえで役立ちます。
広告表示オプションに関する改善提案には次のようなものがあります。

■サイトリンク表示オプションを追加
十分なトラフィックを獲得しているキャンペーンについて、広告にサイトリンク表示オプションを追加する改善提案が表示される場合があります。
広告にサイトリンクを表示した場合に増加が見込まれるクリック数やクリック率も表示されます。

サイトリンク表示オプションを使用すると、ユーザーにアピールしたい商品やプロモーションなどのページにユーザーを直接誘導できます。また、広告を目立たせる効果もあります。
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■電話番号オプションを追加
広告に電話番号表示オプションを追加する改善提案が表示される場合があります。
この提案では、広告に電話番号表示オプションを追加した場合に増加が見込まれるクリック率や通話数も表示されます。

電話番号表示オプションを使用すると、携帯端末に表示される広告にクリック可能な 「通話」 ボタンが表示され、ユーザーが広告から直接電話をかけることができるようになります。
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アカウントの構成に関する改善提案

アカウントの構成を改善すると、掲載結果の改善に繋がります。
既存のキーワードから新しい広告グループを作成する改善提案が表示される場合があります。

■既存のキーワードから新しい広告グループを作成
既存の広告グループにあるキーワードで、新しい広告グループを作成する改善提案が表示される場合があります。
お客様の提供する商品やサービスのテーマ別に、対象となる既存のキーワードが分けて表示されます。

類似したキーワードを集めて新しい広告グループを作成し、それらのキーワードに共通するテーマで広告を作成すると、広告グループ全般の掲載結果を向上できます。
これは、商品やサービスを検索するユーザーは、求めている情報と広告の関連性が高いほど広告をクリックする可能性も高くなるためです。

例えば、「男性用 ランニング シューズ」を検索しているユーザーは、一般的な靴に関する広告よりも、ランニング シューズに関する広告の方がクリックする可能性が高くなります。

新しい広告グループを作成してアカウントに追加すると、元の広告グループで設定していた既存のキーワードは一時停止となって残ります。つまり、現在使用している広告グループから既存のキーワードが削除されることはありません。
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設定に関する改善提案

この改善提案では、広告のローテーション設定を最適化し、もっとも成果の高い広告を表示してクリック数やコンバージョン数を増やすことができます。

■広告のローテーションを最適化し、もっとも成果の高い広告を表示してクリック数を増やす
設定を [クリック重視で最適化] に変更すると、クリック数が増えてクリック率が高まります。
この設定では、過去のクリック率に基づいて、もっとも多くのクリックを獲得すると予想される広告が表示されます。

■広告のローテーションを最適化し、もっとも成果の高い広告を表示してコンバージョンを増やす
設定を [コンバージョン重視で最適化] に変更すると、コンバージョンが増えます。
この設定では、購入や登録などのコンバージョンをもっとも多く獲得すると予想される広告が表示されます。
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改善提案が表示されない場合

常に改善提案が表示されるとは限りません。
改善提案が表示されない背景には、下記のような理由があります。

・アカウントにお支払い情報が設定されていない
・アカウントにキャンペーンが ひとつも設定されていない
・広告でトラフィックが発生していない
・広告掲載が始まったばかり
・キャンペーンがしでに改善されている

改善提案に関する補足事項

キーワード追加、入札単価の引き上げ、日予算の引き上げ等の表示回数やクリック数を増加させる改善提案に関しては、それに伴い増加する費用とのバランスを考慮して、実施するか検討して下さい。

表示された改善提案を実施しない場合は、右上隅にある「×」アイコンをクリックすると改善提案を拒否できます。
拒否された改善提案は、一定期間表示されなくなります。


まとめ

いかがでしたでしょうか。Google AdWordsの効果を最大限に活かす「最適化」タブについてご理解頂けましたでしょうか。

「最適化」タブをきちんと活用することで、誰でも簡単にGoogle AdWordsの効果を上げられますので、是非ご活用ください。

なお、リスティング広告初心者向けの無料ガイドブックでは、中小・ベンチャー企業でもリスティング広告で効果を出す方法について60ページに渡り丁寧に解説しています。

無料でダウンロードできますので、興味のある方は参考にしてみてください。