最近、テレビや広告でも有名なIndeed(インディード)をご存知ですか?
「求人掲載無料」と謳っているIndeedでの求人掲載について、本当に掲載が無料なのか、果たしてどれくらい効果があるのか気になっている方も多いかもしれません。
今回は、Indeedの求人掲載の方法や掲載時に気を付けるべきポイントについて、正規代理店の立場から解説します。採用を強化したい方は、参考にしてみてください。
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目次
Indeed(インディード)とは
Indeedは「求人特化型の検索エンジン」
Indeedは、求人に特化した検索エンジンです。
Googleがどんな情報でも検索できる検索エンジンなのに対して、Indeedは「求人」の検索に特化した検索エンジンです。
「キーワード」と「勤務地」の2つを入力するだけで求人情報を検索できます。
IndeedはWeb上にある求人情報を「クローラー」が読み取り、Indeed内に掲載できます。「クローラー」とはインターネット上で常にサイトを周り続け、情報を収集するシステムです。
そのため、Indeedに掲載申請をしない求人サイトや企業の採用サイトも「クローラー」が読み込んで掲載しています。
今までの求職者は、リクナビ・マイナビといった各求人サイトを見比べて求人内容を確認する必要がありました。しかし、今の求職者は1回の検索でWeb上にある求人を見比べて応募できるIndeedを利用する傾向があります。
直接Indeedへ求人の掲載をすることで、求人媒体に掲載して求職者の応募を待つよりも直接人材の獲得ができ、求人の広告費を下げられます。
求人を検索するのは、当たり前の時代になる
今後の職探しはスマートフォンの普及により、Indeedなどの「求人特化型検索エンジン」が主になると言われています。
総務省の発表によると、携帯電話の普及率は2015年度末の時点で107%。国民1人あたり1台以上の携帯を所持している計算になります。
参考:総務省|平成29年版 情報通信白書|情報通信機器の普及状況
今まで求人の情報収集は「新聞・チラシ・書籍・TV」といった紙・メディア媒体で求人を調べ、応募する方法が主流でした。
しかし、現在は「インターネット」を利用して調べ、ネット上で応募する方法に変わってきています。そのため、インターネット上にある求人を一括で掲載しているIndeedなどの「求人特化型検索エンジン」は求職者にとって便利なサービスです。
Indeedは利用者数が多く、認知率も上がってきている
では、なぜWeb媒体の中でもIndeedが良いのでしょうか。
Indeedの月間総閲覧者数は2億人という驚異の数値を叩き出しています。
世界でみてもアメリカ・カナダ・フランス・イギリスといった主要国で利用者数No.1の求人サイトとなっています。
参考:Indeed について | Indeed (インディード)
Indeedの調査によると日本での助成想起/認知は3年前までは約13%でしたが、2017年末は50%になりました。求職者はIndeedで求人を検索するのが当たり前になってきています。
Indeedは検索結果上位にも反映されやすいため、Indeedとは知らずに利用している人も多いです。これらから、求人広告にIndeedを使うのが有力な手段であると言えます。
参考:Indeedの認知度って低い気がするけど、大丈夫? | indeedで採用成功を! indeed大研究
Indeedで求人掲載をするために知っておくべきこと
Indeedには無料掲載と有料掲載の2種類がある
Indeedには無料掲載(以下オーガニック広告)と有料掲載(以下スポンサー広告)があります。
無料で掲載できるオーガニック広告
アカウントの開設や求人掲載などの手続きは、全て無料でできます。なお、アカウント開設・掲載には審査が必要です。(審査料不要)
有料のスポンサー広告
スポンサー広告は上の画面のようにGoogleのリスティング広告と同様、ページ内で上位に表示できます。求人の掲載自体は無料でできます。
PCでは上部と下部に、モバイル機器は上部中部下部に表示されます。課金システムは「クリック型課金」で、求人広告が「1クリック」されるごとに広告費が発生する仕組みです。
スポンサー広告とオーガニック広告の掲載ロジックに違いはなく、オーガニック広告にクリック単価がついているものがスポンサー広告です。
無料で掲載する2つの方法
無料で掲載する場合も、方法は2つあります。
・自社サイトをIndeedに読み込ませる方法
・Indeedのフォーマットに求人情報を投稿して掲載する方法
1. 自社採用サイトをIndeedに読み込ませる「Index型」
Index型の場合は、Indeedの検索画面から求職者が「応募する」というボタンを押すと企業の採用サイトへ飛びます。
会社や職場の雰囲気などを伝えたい「美容系」「IT・クリエイティブ系」などの職種の方には効果が得られやすいです。
<掲載条件>
- 職種名が各求人ページに載っている
- 業務内容の詳細な説明が載っている
- 勤務地が掲載されている
- それぞれの求人情報に別のURLが割り振られている
- 勤務地ごとに別のURLが割り振られている
- 各求人ページに共通の応募方法が明記されている
- 求人ページの情報がHTMLテキストで記載されている (画像、フラッシュなどは不可)
2.Indeedのフォーマットに求人情報を投稿して掲載する「直接投稿型」(テキスト文のみ)
直接投稿型は、Indeed内にて求人ページが作成できます。
テキストのみの簡易的なページのみになり、自社採用サイトへのリンクはありません。業務内容・勤務地・給与などの基本的な求人情報のみで比較検討する「アルバイト」「運送業」「飲食業」の職種に向いていると言われています。
また、直接投稿型は求人内容の訂正がすぐに可能でシステムの反映までに最短10分。時間がかかっても1~2時間程で反映がされます。
色々と試しながら求人内容の訂正や修正が小まめにできるのは、直接投稿型の大きなメリットです。
※一部例外でフィードを利用した掲載も可能です。
上記の掲載方法の選択の仕方は一例です。
どういう掲載をしていきたいのか、どういう目的でIndeedを利用するかで掲載方法も変わってくるため、掲載にあたっては、どの掲載方法を利用するのかしっかりと考え選ぶのが、費用対効果を上げるコツです。
なお、掲載には事前に審査があります。
事前審査は、一度通らなくても基準に満たない部分を改善すれば、掲載が可能です。また、何回でも審査は可能ですし、審査費用もかかりません。
Indeedは運用型広告の仕組みを持ち合わせている
Indeedは求人広告だけでなく、運用型広告の仕組みも持ち合わせる広告です。
求人の表示順位は新着求人が常に上に表示される訳ではなく、スポンサー広告にしても表示ページが後ろになる可能性もあります。
Indeedの表示順位決定は、独自のアルゴリズムがあり、AIがそれにより表示順位を決定しています。そのため、Indeedのアルゴリズムを理解し適切な求人広告へと運用・改善をしていく必要があります。
Indeedアルゴリズム3つのポイント
Indeed独自のアルゴリズムについて説明します。Indeedの表示順位を決定するアルゴリズムには現在、以下の3つがあります。
Indeedの表示順位を決定するアルゴリズム
1.検索キーワードと求人内容のマッチング率
2.IPアドレスによるパーソナライズ
ユーザーの行動した履歴になるため、操作や調整は出来ません。
3.入札価格(有料広告のみ)
無料掲載の場合は1と2で掲載順位が決まり、有料掲載時には入札価格もアルゴリズムに含まれます。
最も重要なのは「求職者の検索キーワードと求人内容のマッチング率」を上げるために求人票の精査や入札価格(クリック単価)の調整をしながら、より求人広告の表示順位を上げられるように運用することです。
Indeedはただの掲載する求人広告ではなく、掲載後に運用が必要になってくるため、運用型求人広告といわれます。費用対効果を上げるには、SEO同様に掲載順位を上げる必要があります。
1日1~2回以上はシステム画面をチェックして入札価格の管理や、月1~2回求人内容の精査をし、効果の得られる求人内容にしていくのがおすすめです。
「注目の企業」として掲載する方法
Indeedで検索したときに、ひときわ目立つ企業ロゴのある広告枠を「注目の企業」と言います。
「注目の企業」への掲載基準
1.Indeed内の企業採用ページの作成をする
会社ロゴや会社説明の入力をするだけです(作成費は無料)。
2.基準以上の広告費利用
前月の実績が判断基準です。求人保有数により月額広告費の使用料金が変動するため、詳細はお問い合わせください。
上記2点の基準をクリアし、Indeedへ「注目の企業」への掲載依頼をすれば、翌月の1か月間は自動的に掲載がされます。表示はスポンサー広告が表示されるページに「注目の企業」が表示されるため、求人広告枠が1つから2つに増えるイメージです。
基準を満たしても「注目の企業」の掲載権利は必ずとれるわけではない
スポンサー広告&「注目の企業」の掲載依頼をしている企業が多数ある場合、掲載条件を満たしている且つ、検索画面の中での表示順位が一番上位の企業が「注目の企業」の掲載権利を得ます。そのため必ずしも「注目の企業」への掲載が確約されるわけではありません。
そこで「注目の企業」に掲載できるからあとは大丈夫ではなく、「注目の企業」に掲載できるときにこそ、効果を得るために、入札単価を上げ、表示順位を上げるのが重要です。
Indeedに掲載する際に気をつけるポイント
掲載方法の選択は自社の求人とマッチしているかが判断基準
効果を出すために掲載方法の選択を間違えていないか、よく確認しましょう。
掲載方法には「Index型」と「直接投稿型」があります。それぞれの掲載方法の特徴をもとに、どういう場合に活用するといいのか解説します。
まずは下記の表でそれぞれの特徴を確認してみてください。
各掲載方法には特徴があるため、どちらが自社の求人内容とマッチしているのかを判断する必要があります。
掲載方法を判断する例
例)自社採用サイトはあるが、クローリングするのには改修が必要になり3ヵ月ぐらいかかるので、Indeedへの掲載を先延ばしにする。
この場合、すぐに始められるのであれば競合がノウハウを溜めている間に動かないのは損なため、直接投稿型で始めた方がいいでしょう。
最初は、写真や動画などは使えませんが直接投稿型でPDCAを回しながら求人内容を精査していき、競合に求人内容だけで勝てるものを作成します。
その後、自社採用サイトへ直接投稿型で出来た勝てる求人内容を反映すると、Index型の掲載で、よりパフォーマンスを上げられます。直接投稿型で結果がでれば採用サイトでも、より効果が得られる可能性があります。
上記以外にも逆のパターンも多数あります。
例えば、Indeedの求人広告から自社求人サイトへ飛ぶ場面は多いものの、その先の応募数値が悪いため、簡易的な直接投稿型での掲載をおこなって、格段にパフォーマンスを上げた企業も多いです。
このように、企業によって色々なパターンがあり、課題もさまざまなため一概にこの職種・この業界はこの掲載方法が良いということはありません。
広告料金は予算に合わせて設定する
リスティング広告と同じようにクリック単価の入札価格も表示順位に関係するため、しっかりと効果を出したい場合、なるべく多くの予算をあてた方がいいです。
ただし、Indeedの利用用途によっても適切な入札価格は変わってきます。その都度、アドバイスをさせて頂きますので、お問い合わせください。
予算を多く確保できない企業は、短期間試しに配信してみるのがおすすめ
予算を多く取れない企業の方は、お試しでやってみるのをおすすめします。Indeedには掲載期間の縛りがないため、1日だけの掲載・1週間だけの掲載なども調整が可能です。
少額であれば1か月だけ集中して運用をしてみるのもいいと思います。しかし、運用ノウハウがない状態で1か月運用をしてもうまくいかないのも事実です。
そういった場合はIndeedまたはIndeedの正規代理店へ相談をしてみてください。きっと良いアドバイスが貰えるでしょう。Indeedと直接契約をする場合は、運用自体は自社運用となるため、運用にリソースがかかります。
そういった場合は、運用を代行している正規代理店に相談してみてはいかがでしょうか。
Indeedの活用方法と運用について
運用のポイント
実際にIndeedの運用には何が必要なのかを解説します。Index型と直接投稿型では異なるため、別々に紹介します。
Index型
Index型には主に下記のことが必要です。
・キャンペーンの作成
・求人内容の精査
・適切なCPCの設定
・自社採用サイトの精査
今回は特に重要なキャンペーンの作成と、自社サイトの精査について解説します。
キャンペーンの作成
キャンペーンの作成は細かく分ければ良いのではく、「職種別」「地域別」に分けたほうがいいです。職種・地域によりクリック単価の適切な価格が異なるからです。
職種と地域が混在したキャンペーンを作成してしまうと、クリック単価の安い職種なのに高いクリック単価での入札になり無駄な広告費が出てしまったり、逆に高いクリック単価が適正な職種に対して安いクリック単価を設定してしまい、表示順位が下がってしまう場面があります。
また、「求人数が多い場合(目安100件以上)」もキャンペーンを分けます。場合にもよりますが、多数求人がある場合は複数の地域や職種がある可能性があるため、キャンペーン別に分け、効果測定をした方がより求人内容の精査がしやすいです。
自社採用サイトの精査
リンク先が「企業の採用サイト」になるため、飛び先の採用サイトがユーザーにとって適切かも必要になります。「入力項目が多い」「見づらい求人サイト」「情報過多」になっているといった場合は、離脱率も上がってしまいます。
そこで、できるだけ採用サイトへ飛んできたユーザーの行動履歴を見るためにも採用サイトへATS(採用支援システム)の導入をするのがうまく運用するコツです。
また、保有求人数が多い場合は「CVRの良い求人」をまとめたキャンペーンを作成するのもおすすめです。それにより、全体としての数値をよりよくできます。
直接投稿型
直接投稿型は「1職種=1求人=1勤務地=1雇用形態」で1つ1つIndeed内へ求人ページを作成します。
以前はキャンペーン作成はできませんでしたが、Indeedの仕様変更により、キャンペーン作成も可能になったことで運用は楽になりました。
運用には、下記のものが必要です。
・求人内容の精査
・適切なクリック単価の設定
・応募フォームの適正化
・キャンペーン作成(アカウントの設定が必要)
<重要なポイント>
・Index型のように写真や動画などは挿入できないため、文字だけでどれだけ求職者に魅力的な内容を作れるか
・「求人内容の精査」を行い、その職種や勤務地に対しての「適切なクリック単価が設定」できているか
・応募する際に求職者のリテラシーが下がらないような「適度な応募フォームになっているか」
各求人のクリック単価調整をし、細かく進捗を確認していく必要があるため、求人数が多くなると直接投稿型でのリソースは大きくなっていきます。
応募フォームに関しては、一部をカスタマイズできるので、どの応募フォームだと応募率が高いのかも比較しながら調整できます。
以上のように、掲載方法によって確認する事柄や行う内容が分かれるので、Indeedの運用をするためには専任スタッフを置く企業も少なくありません。
また、代理店を経由して掲載している企業も日本では約6割と多いため、自社運用が難しい場合は代理店に任せるのも一つの手段になります。
他のWeb求人媒体に比べ、「表示回数・クリック率・クリック単価・応募数・応募率」などの数値がシステムで見られるため、数値を見ながら改善を行い、効果が得られる求人を作成したときには、費用対効果が抜群に上がります。
求人掲載以外の目的としての使い方
Indeedには求人を掲載し人材獲得の他にも色々と活用方法があります。
冒頭でも記載いたしましたが、Indeedの閲覧者数は世界で2億人、助成想起/認知は50%(2017年末時点)です。求職者の多くがIndeedを見ており、「注目の企業」には企業のロゴや会社概要(140字以内)も掲載できます。
これらの点から、企業PRや潜在層へのアピールも可能です。今では求人募集以外の使い方で利用している企業も多くあります。多数の求職者がいるため、派遣社員の集客・求人掲載サイトの集客で利用している企業も多くあります。
Indeedの運用を代理店に任せる場合
自社運用と運用代行の違い
Indeedを始めてみたいものの、リソースがないためお悩みの方もいるのではないでしょうか?そんな方におすすめしたいのが、Indeedの運用代行です。
自社運用は費用を下げられるが、リソースの確保が必要
自社運用ではリソースが多くかかる分、自分たちで運用をするため常に数値が把握できます。また、代理店は広告費とは別に手数料がかかるため、代理店を挟まない分Indeedの費用を下げられます。
しかし、運用リソースをこなすために、専任スタッフやWebマーケティング・人事の方の作業工数がかかるため、追加業務で他の仕事への影響をかけてしまう場合もあります。
代理店に任せる場合は、自社のリソースをかけずに成果を出しやすい
代理店に任せる場合、自社のリソースはかけずに運用できるメリットがあります。今までの採用単価より少ない広告費を使いIndeedで人材獲得ができれば、自社運用の人件費や工数と代理店の運用費を比較しても代理店に運用を任せた方がお得な場合もあります。
デメリットとしては常に数値把握ができない点や、広告運用ノウハウがない代理店に任せた場合は無駄な費用になってしまう点、そして、手数料がかかるという点です。
代理店によっては週次での数値共有・月次でのレポーティングで運用状況の共有をしてくれる代理店もあります。データを共有してもらうことで、広告運用ノウハウも貯まっていきます。
代理店を選ぶポイント
Indeedの正規代理店の数は増加する一方です。そのため、代理店の差別化が分かりづらく、料金だけで代理店を決めてしまう企業が多くなっているのも事実です。
料金の安さだけではなく、その代理店がどういったサポートや運用をしてくれるのか、実績や根拠があるのか、総合的に判断して代理店を選ぶ必要があります。
まとめ
いかがでしたか。今後の人材採用は求人に特化したサイトがユーザーを獲得していき、他の求人媒体は衰退していく時代が来ます。
大きな波がよせる今だからこそ、HRもデジタル化を行い、時代に乗り遅れないように対策する必要があります。そのために、求人掲載だけでなく、掲載した求人を運用して結果を数値として可視化できる「Indeed」の利用は必須です。
今後日本に上陸するGoogle for jobsやFacebookの求人検索サイトへの対策をするためにもIndeedを始めてみてはいかがでしょうか。そして、実際に他求人サイトより多くの効果を得ている企業がほとんどです。
ぜひ、この記事を読んでIndeedへの興味関心が少しでも芽生えてくれれば嬉しいです。
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