Instagram(インスタ)広告を始めようにも「種類が多くてどれが良いのかがわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
今回の記事ではインスタ広告の種類別にそれぞれの特徴やメリット・デメリット、そしてどんな企業に向いているのかを解説していきます。
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さらに、インスタ広告の投稿に適した出稿形式もついても解説していきます。
この記事を読むことで、憂いなく広告の配信が可能になります。着実に成果を出すための基本的な知識なので、広告を開始する前に一度確認しましょう。
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写真広告
特徴 | 1枚の静止画と125文字以内のテキストによるPR フィード投稿の間に表示される |
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メリット | 投稿の間なので違和感がない CTAボタンでアクションを起こさせやすい |
デメリット | 広告としての違和感がない分スルーされる可能性がある |
向いている事業者 | ファッション系や飲食系等、写真映えする業種 |
推奨する出稿形式 | 125文字以内のテキスト JPGまたはPNGのファイル形式 画像サイズは最大30МB 説明文の最大ハッシュタグ数20個 推奨は正方形(1080×1080px) 【正方形(最小解像度:600×600px) 長方形(最小解像度:600×315p) 縦長(最小解像度:600×750px)】 |
Instagramの写真広告は、Instagram広告の中でも利用する事業者が多い広告配信方法です。1枚の静止画とテキストでユーザーにPRします。
フィード投稿の間に違和感なく表示されるしくみなので、広告感がありません。しかし、インパクトのある写真でなければ、スルーされてしまう可能性があります。
写真広告には、CTAという外部リンクに繋げるボタンを設置することができます。これは、ユーザーが広告に興味を持った時に次のアクションを起こしやすくするためのものです。
CTAのボタンは、外部リンク先の内容に応じて、下記の候補から選択可能です。
- 詳しくはこちら
- 予約する
- 予約リクエスト
- 購入する
- 申し込む
- お問い合わせ
- ダウンロード
- 登録する
なお、選択肢は一例です。他にも候補がある場合もあります。
そして、CTAボタンを設置した状態のイメージが、次の通りです。
上記の「詳しくはこちら」は、商品について気になった場合にCTAボタンをタップすると、写真の商品の詳細が分かるというしくみです。
さらに、上記の広告ではキャンペーンについても記載されています。キャンペーンのみならず、PRしたいことや、ユーザーの興味と関心を引き出せる内容にすることで、そのまま購入に繋がる可能性が高いです。
CTAボタンを設置する際は、広告を見たユーザーに、次にどのようなアクションを起こしてほしいのかを考え、最適なものを設置しましょう。
動画広告
特徴 | 動画とテキストによるPR フィード投稿の間に表示される 自動的に動画再生される |
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メリット | 動画再生によりユーザーの注目を集めやすい 写真広告より情報を多く伝えられる |
デメリット | 音声が加わることで再生場所を選ぶ |
向いている事業者 | イベントの様子等を動画でPRしたい業種 ゲームやアプリ等の広告運用をしたい業種 |
推奨する出稿形式 | 動画サイズは4GB未満 動画の長さは3秒以上~60秒 MP4またはMOVのファイル形式 説明文の最大ハッシュタグ数30個 正方形(最小解像度:600×600px) 長方形(最小解像度:600×315px) 縦長(最小解像度:600×750px) |
Instagramの動画広告は、写真広告の動画版と言える広告配信方法です。写真広告と同じようにフィード投稿の間に表示され、ユーザーが広告を見た瞬間に自動再生されるしくみです。
ただし、ユーザーの視聴場所によって、マナーモードやサイレントで音声を出すことができない状況も考えられます。
そのため、音声で勝負するのではなく、インパクトのある動画でユーザーに印象付けるのが良いでしょう。
例えばテロップを駆使して印象付けるなど、音声なしでもユーザーに伝えられるよう工夫するのがおすすめです。
注意点として、Instagram広告には「テキスト20%ルール」というのが存在します。これは、画像や動画に含まれるテキスト量が20%を超えると、広告審査でNG判定されるというものです。
例えば、良い例が次の通りです。
続いて、悪い例が次の通りです。
2つの例を比較すると、良い例はテキストが全くという程ありませんが、悪い例は写真に対し大量のテキストが記載されています。
たくさんのテキストが画像や動画内を占めていると、テキスト20%ルールに抵触してしまい、広告配信されない可能性があります。
「画像に占めるテキスト割合が20%未満の場合は、広告として効果が高い」という調査結果があり、このようなルールが設けられました。
動画広告だけに限ったことではありませんが、テキスト量を考慮して作成しましょう。なお、説明文にはルールは適用されません。
カルーセル広告
特徴 | 1つの広告につき最大10件の画像や動画とテキストを表示できる 外部リンクを各画像や動画に別々で付けることが可能 |
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メリット | 数枚の画像や動画で情報量を多くPRできる ストーリー広告をより深くPRできる |
デメリット | 画像や動画を数枚準備する必要がある |
向いている事業者 | 動画や画像を交えて情報を伝えたい業種 ブランドストーリーや自社製品の特長をより多く伝えたい業種 |
推奨する出稿形式 | 正方形のみ(最小解像度:600×600px) JPGまたはPNGのファイル形式(GIFも可能) 画像サイズは1枚最大30MB 動画サイズは4GBM 動画の長さは60秒以内 説明文の最大ハッシュタグ数30個 |
Instagramのカルーセル広告は、1つの広告で数枚の写真や動画とテキストを表示できる広告配信方法です。
与えられる情報が、写真広告や動画広告よりも多く、スワイプすることで次の写真や動画を表示させることができます。
各画像や動画にリンクを付けて、それぞれ異なる外部リンクに誘導することも可能です。
ユーザーが目に留まりやすい1枚目の画像をよりインパクトのあるものにすることで、他の画像や動画への興味に繋げることができます。
カルーセル広告で効果的に投稿する方法としては、自社製品の写真をカタログのように並べて見せたり、訴求したい情報や自社製品の使用方法等を並べるのがおすすめです。
例えば、次のようなイメージです。
上記のカルーセル広告は、車のカタログのような広告となっています。動画も交え、車の魅力やブランドイメージを訴求しています。
このようにストーリー性のある広告表現ができるというのが、カルーセル広告の特長となります。ブランドイメージをユーザーに認識してほしい時にも利用してみしょう。
ストーリー広告
特徴 | ストーリーズ上の投稿の間に表示される 説明文はない |
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メリット | 縦長フルスクリーンで表示されるので印象的 投稿の間に違和感なく表示される |
デメリット | 詳細の説明には不向き 情報に軽いイメージを持たれている可能性がある |
向いている事業者 | ファッション関連、飲食、観光等の写真映えする業種 |
推奨する出稿形式 | 縦長(推奨サイズ:1080×1920px) ファイルサイズは最大4GB 動画の再生は15秒以内(最大60秒) 画像サイズは最大30МB MP4、MOV、GIF、JPG、PNGのファイル形式 |
Instagramのストーリー広告は、ストーリーズの投稿の間に自然に表示される広告配信方法です。
ストーリーズは24時間で消えますが、ストーリー広告の場合は24時間では消えません。
また、写真広告や動画広告と違い、説明文はありません。そのため、画像や動画で、いかにインパクトを出してユーザーに印象付けられるかがポイントです。
そしてストーリー広告は、写真広告と同じようにCTAボタンの設置ができます。外部リンクを登録することでECサイトへ誘導できます。
さらに、ストーリー広告にアンケート機能が追加されました。イメージですが、次のような使い方が可能です。
アンケート機能を利用することで、ユーザーの関心や意見を集めやすく、今後のブランドとしての課題や成長に繋げることができます。
ユーザーの意見を取り入れた商品戦略をしたい場合に、ストーリー広告でアンケート機能を使ってみましょう。
コレクション広告
特徴 | カタログ形式で表示できる 商品画像から直接購入できる |
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メリット | 商品画像をタップするとそのまま購入できる機能がある 広告の宣伝効果を知ることができる |
デメリット | フィード画面にしか配信できない モバイル端末での表示に特化されている |
向いている事業者 | ECサイトやネット通販等を運営する業種 |
推奨する出稿形式 | 見出し25文字以下・90文字以内のテキスト 正方形・フル横長・スライドショーに対応(縦長は不可) 商品の画像表示数はメイン画像の下に3枚 画像の最小幅と最小高さは500px |
Instagramのコレクション広告は、カタログ形式で自社製品やサービスを紹介できる広告配信方法です。ユーザーの目に留まると、全画面に広告が表示されます。
カルーセル広告が、すべての広告内容を見るためにスワイプする必要があるのに対し、コレクション広告は、1つの広告で複数の商品やサービス等を掲載できるのが特長です。
また2018年に、Instagramにはショッピング機能が追加されました。ユーザーが広告の商品に興味を持った時に、CTAボタンとは異なる方法で、次のアクションに誘導しやすいしくみです。
他の種類の広告と似ていますが、コレクション広告は、メイン画像や動画の下に最大3つの商品掲載できます。コレクション広告のイメージは、次の通りです。
メイン画像の下の3つの商品画像をタップすると、商品一覧が表示され、スライド形式で閲覧できます。商品一覧のことは「キャンバス」と呼ばれています。
さらに商品画像をタップすると、商品詳細がInstagram上に表示され、そのままユーザーが気になった商品を直接購入できるというしくみです。
また、画面下にある「Shop More Up Products」をタップすると、ECサイト等に移動できます。
ネットショップとInstagram広告を連携をしている場合におすすめの広告です。
アイキャッチの時点で、印象付けられる画像にしておくと、ユーザーの目に留まりやすくなり、ユーザーにとっても商品を購入しやすいため、結果、集客や売上に繋がる可能性が高いです。
発見タブ広告
特徴 | Instagramの発見タブページに表示される ユーザーの興味や関心によって表示される内容が変わる |
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メリット | フィード広告と比べるとユーザーの反応がわかりやすい 広告感があまりない |
デメリット | 発見タブにいかないと広告を見ることができない |
向いている事業者 | 新商品のPR、新規顧客獲得、ブランド認知拡大したい事業者 |
推奨する出稿形式 | 写真広告や動画広告と特に変わらない |
Instagramの発見タブ広告は、Instagramの検索(虫眼鏡マークの部分)を選択した時に、タイムラインに表示される広告配信方法です。
人それぞれの興味や関心のあるものが発見タブに表示されるため、ユーザーによって表示される発見タブ広告は異なります。
発見タブは、ユーザーが新しい情報を求めている時に利用する機能なので、ブランドやサービス等の認知を拡大させたい場合には効果的です。
例えば、イメージとしては次の通りです。
上記は、カフェに関心のあるユーザーの発見タブの一例です。このように、様々な関連写真が表示されます。
しかし広告感があまりない分、ユーザーに見てもらえない可能性があります。ユーザーの目を惹くインパクトのある写真や動画を準備しましょう。
まとめ
Instagram広告は、写真や動画を使ってユーザーにPRし、認知度拡大や、集客、業績を上げるための重要な戦略です。
特にInstagramは、多くの人が利用している人気SNSです。目に留まりやすく、興味を持たれる広告であれば、成果に繋げることもできるでしょう。
そしてInstagram広告で重要なのは、インパクトのある写真や動画を用意することです。PRするための広告なので、インパクトが薄ければ印象に残りにくく、スルーされてしまう可能性があるからです。
ユーザーが目を惹くような写真や動画を作成し、自社のニーズに合う広告配信方法を選びましょう。