Google広告の効果が大幅に改善する6つのポイント

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リスティング広告は「誰でも簡単にリスクなく(低く)始められる!」
誰かが言ったこの言葉を信じてリスティング広告の運用を始めてみたが、なかなか効果が上がらないし、どうすれば良いかもわからない!
ここ数年、こんな声をよく聞くようになりました。
この言葉の続きに「ただし、誰でも簡単に成果を上げられるわけではない」と言う言葉が続いていることを知らなかったのでしょう。

リスティング広告の仕組みは非常にシンプルですが、設定や施策によって成果が大きく変わります。
特に「無駄コスト」をどれだけ抑えられるか、そしてその抑えた無駄コストをいかに「有効なコスト」に変えていけるか。その方法をしっかり知っていることこそがリスティング広告で成果を上げられるかどうかの分かれ目です。

今回はGoogle広告(旧Google Adwords)に焦点を当てて、気がつかない内に使ってしまっている「無駄コスト」の発見方法とその対処方法をまとめましたのでご参考ください。

なお、リスティング広告初心者向けの無料ガイドブックでは、中小・ベンチャー企業でもリスティング広告で効果を出す方法について60ページに渡り丁寧に解説しています。

無料でダウンロードできますので、興味のある方は参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること


無駄コスト排除 6つの【Point】

【Point1】適正な予算配分か確認

特に予算に対して登録キーワード数が多すぎる際に、効果の悪いキーワードでばかり広告が出てしまい、本来出したい(効果の良い)キーワードに予算が割けていないことがしばしば起こります。

※下記イメージ図
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実際に管理画面を見て「獲得に結びついていないキーワード」と「本来掲載したい(効果が良い)キーワード」のインプレッション損失率を確認して、もし効果が良いキーワードのインプレッション損失率が高いようなら、獲得に結び付いていないキーワードは思い切って止めてしまいましょう!

そうすることで無駄コストになっていた予算を、集中的に効果が良いキーワードにあてることができ、結果的に同じ予算でも効果が劇的に改善することがあります。

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【Point2】クエリを活用

特に部分一致キーワードに頼った運用をしている場合に、実際は思いがけないキーワードでクリックがされていて、まったくの無駄コストになっている・・・なんてことがしばしば起こります。

クエリワードの確認方法
ログイン→キーワードタブへ移動→詳細→検索語句
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クエリを見て、部分一致を使うことで不要なワードで掲載されてしまっていないか? の判断をします。
もし無駄が多いようなら「除外ワード」や「絞り込み部分一致」を活用して無駄を減らしていきましょう。

詳細な方法に関しては以下の記事をご確認ください。
【LISKUL】検索クエリを見ずしてリスティングの効果改善なんてありえません。
【LISKUL】絞り込み部分一致 |プロが教える「効果倍増」の使い方

【Point3】スマホ配信比率の見直し

エンハンストキャンペーン後にしばしば見受けられた事象です。
いつの間にかスマホの配信量が増加していることに気がつかず、効果が悪化していることがあります。

スマホとPCの配信状況の確認方法
ログイン→キャンペーンタブ→分割→デバイス
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明らかにPCよりもスマホの効果が悪い場合はスマホへの配信比率を下げ、効果の良いPC配信に予算を寄せましょう。
※逆に効果が良い場合は思い切ってスマホの入札比率を上げましょう

スマホ入札比率の変更方法
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【Point4】検索パートナーへの配信チェック

Google広告を実施するとGoogle以外にも検索パートナーにも広告が配信されていることをご存じですか?
有名なところだとライブドアやgooでもGoogle広告が配信される仕組みになっています。

Googleでの配信と検索パートナーでの配信で効果が変わってくることがあります。
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上記のように効果が明らかに悪い場合は、検索パートナーへの配信自体を停止してしまいましょう。
ただし、すべてのキャンペーンを停止してしまわずに、全キャンペーン個別に確認をして、効果のよい検索パートナーは配信を継続しましょう。

【Point5】配信方法によるキャンペーン分割

ご存じだとは思いますが、Google広告には「検索ネットワーク」への配信と「ディスプレイネットワーク」への配信ができます。

当然検索ユーザーと検索をせずに他のサイトを見ているユーザーだとモチベーションも違う為、訴求方法(広告文/LP等)も変わってきます。

ただ、それ以上に大事なのが【Point1】の「予算の取り合い」が「検索ネットワーク」と「ディスプレイネットワーク」で起こってしまいます。
当然ユーザーのモチベーションが違うため、「ディスプレイネットワーク」の効果が悪化するが、配信ボリュームが多い為予算は結果的に効果の悪いディスプレイネットワークによって行く・・・と言う悪循環を生んでしまいます。

【Point6】運用ワードの長期的な見直し

「塵も積もれば山となる」この言葉を体現したかのような状況がリスティングではしばしば起こります。
例えばコストがあまりかからず、CVも稀にしか取れないキーワードを「ロングテールだ!!」と放置し続けた結果・・・1か月なら気にならなかったコストが12ヶ月だと明らかな「無駄コスト」に化けてしまう。

リスティングで効果を改善するための基本中の基本は「効果の悪いワードの予算を削って効果の良いワードに寄せる」これだけです。

では、なぜ上記のようなことが起こってしまうかと言うと【どの期間】で判断するか?
ここに大きな見誤りがあるからです。

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例えば、上記は基本的な入札ロジックだと思いますが、しっかりABCDでキーワードの成果を分類して入札をしていたとしても、1ヶ月単位だけで入札を繰り返すと無駄コストを発生させてしまいます。

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1ヶ月で見ると気にならなかったDランクワードも12ヶ月で見るといつの間にかCランクワードに変わっており、全体のコストに占める割合も3%⇒8%となっています。
つまり、12ヶ月データで見て抑制をかければ、最大8%の無駄コストを削減できる計算になります。

定期的に長期間(6ヶ月~12ヶ月)で入札しているキーワードの成果を見直しながら、本当に運用すべきキーワードの精査をしていくことで無駄コストを排除して成果の良いキーワードに予算を集中させていくことができます。


まとめ

今回ご紹介した内容は「やってる人」は当たり前のようにやってることですし、実際やってしまえばなんてことはない簡単な作業ばかりです。

ぜひ、ご自身のアカウントを開きながら再度このページを見直して上から順番にチェックしていってください。
恐らく10-30%程の費用は削減できると思います。

その浮いた費用でCVを如何に増加させるかを考え再投資して頂ければ成果UPはできたも同然です。

なお、リスティング広告初心者向けの無料ガイドブックでは、中小・ベンチャー企業でもリスティング広告で効果を出す方法について60ページに渡り丁寧に解説しています。

無料でダウンロードできますので、興味のある方は参考にしてみてください。