ユーザーに対して自社製品・サービスの認知を高めたり、購買意欲を高めるために、コンテンツが使われます。
実際に自社のマーケティングのためにコンテンツ制作をしたいと考える方も多いとは思いますが、幅が広くてどこから始めれば良いかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際にコンテンツ制作をするためのフローを軽く解説したうえで、コンテンツ制作する方法についてまとめました。
目次
「コンテンツ」とはユーザーと交流するための方法のこと
まずは「コンテンツ」についてのおさらいをしましょう。
コンテンツはさまざまな意味をはらんでいる言葉ですが、一言でまとめると、「ユーザーとコミュニケーションをするための方法」のことです。
ビジネスシーンであれば、コンテンツを通じて、お客さんとつながり、サービスの認知を高めたり、申し込みや購買に導いたりといったコミュニケーションが必要です。そのための方法として、コンテンツが利用されます。
コンテンツはターゲットの行動フェーズに合わせて、さまざまな手法があります。以下はコンテンツの一例です
- 記事
- 動画
- プレスリリース
- ebook
- SNS
- メール
- チラシ
コンテンツ制作の一連のフロー
ネット記事を例に、コンテンツを制作する流れを見ていきましょう。
- 明確な目的を定める
- 企画の検討
- 原稿制作
- 編集・校閲・校正
- 公開・効果測定
各段階の詳細やコツも紹介しますので、「コンテンツ制作の流れがいまいちわかっていない」という人などは、参考にしてください。
明確な目的を定める
最初は、コンテンツを制作して何を達成したいのか、目的を定めます。
例えば「既存顧客の満足度向上」や「自社の認知を高めたい」などが挙げられます。
目的に応じて、どのようなコンテンツでユーザーとコミュニケーションをとるか検討します。
企画の検討
目的を固めた後に「企画」へと移行します。
企画段階では以下のような作業を行う必要があります。
- ペルソナ設定
- キーワード選定
- テーマ選定
- UX/UI・テンプレート設計
コンテンツ制作
企画を立てた後、コンテンツの制作に移ります。コンテンツ制作で心掛けることは、企画段階で設定したサイトのコンセプトに沿って、ターゲットのニーズを捉えたコンテンツ制作を進めることです。
作業内容は作成するコンテンツによって異なりますが、記事コンテンツの場合は以下のような作業が必要です。
- ライティング/コピーライティング
- コーディング など
編集・校閲・校正
制作を終えた後は、編集や校閲・校正作業を進めます。
チェックする項目・内容は、次の通りです。
- 誤字脱字
- 用語の統一性
- 著作権などの法律関係
- 規定に沿っているのか
- 正確に名称や商標が記載されているのか
- 信頼性のある内容になっているのか
これらの作業を完了したら、実際にコンテンツを公開します。
公開・効果測定
コンテンツ公開後、必ず対応すべきことは、効果測定です。検索結果順位やページビューをチェックし、期待通りになっていなければ、改善策を立てます。
効果測定を続けることで、「いつ公開すると効果が出やすいのか」など、ノウハウが蓄積され、クオリティの高い記事をたくさん作成できるようになるでしょう。
コンテンツ制作方法は内製と外注の2種類
コンテンツ制作は、社内で制作する方法と外部委託して制作する方法があります。
内部制作・外部委託ではそれぞれメリット・デメリットがありますが、自社の現状に合わせてどちらの手法を選択するか使い分けた方がスムーズにコンテンツ制作を進めることができます。
内部制作のメリット・デメリット
内部制作のメリット・デメリットは、次の通りです。
メリット | デメリット |
業界の知見があり、コンテンツを深掘りできる | 社内の負担が大きい |
予算を抑えられる | スキルが必要 |
コミュニケーションが楽 | 途中であきらめてしまいがち |
自社制作の最大のメリットは、業界の知見をフルに活用できる点にあります。業界の土地勘を持ってコンテンツが作れるので、コンテンツの深掘りなどができます。
制作リソースが確保できるのであれば、制作会社に依頼するよりも予算は抑えられますし、コミュニケーションも社内で済むので楽です。
しかし、コンテンツ作成には十分なリソースが必要です。制作には時間もかかるので、担当者の負担は少なくありません。
またどんなコンテンツにせよ、スキルが求められます。例えば記事制作であれば執筆・編集スキルが、動画コンテンツであれば編集スキルが必要です。
社内制作する場合は、コンテンツ制作リソースがとれるのが条件です。そのうえで、「とにかく業界の知見をフル活用して、品質の高いコンテンツを作りたい」「妥協したくない」という場合は内部制作をおすすめします。
外部委託のメリット・デメリット
外部委託のメリット・デメリットは、次の通りです。
メリット | デメリット |
社内の制作リソースを使わずに済む | コストがかかる |
専門的なスキルを利用できる | 質が低いケースもある |
コンテンツを外注する最大のメリットは、社内リソースを使わずに済むことです。専門的なスキルを持った人材を採用・育成するのは労力・コストがかかります。自社にないスキルを外部に委託できるというのは効率的だといえるでしょう。
デメリットとしてはコストがかかってしまう点と、制作会社によって品質に満足できないケースもあるという点です。
外部リソースを活用するのですから、どうしてもコストがかかります。また業界ならではの知識・情報量は自社のほうが優れているため、外部に委託すると土地勘のないコンテンツができあがることも珍しくありません。
こうしたメリット・デメリットを持つ外部委託に向いている人や会社は、次の通りです。
- コンテンツ制作にノウハウを持っている社員がいない
- 社員のリソースを活用できない(本業に忙しい)
- コンテンツを公開するまで時間をかけたくない
コンテンツの外注先の種類
外部へ委託する方法は、制作会社、クラウドソーシングの2通りあります。それぞれの特徴や相場感、どんなケースで選ぶべきなのかなどを見ていきましょう。
制作会社
制作会社では、コンテンツ制作業務を専門的に行っています。そんな制作会社の特徴や相場などを解説します。
特徴
制作会社によって、費用や得意なデザイン、制作できるコンテンツが異なりますが、専門の制作会社だからこそ、専門的な知見が得られ、安定したクオリティが見込めます。
複数の制作会社を調べて、イメージに合った会社に発注するようにしましょう。
こんな人におすすめ
- 安心・安定のクオリティでの納品を求めている
- コストがかかっても戦略設計を大切にした制作を希望している
- 継続しての依頼を検討している
クラウドソーシング
多数のフリーランサーが登録しているクラウドソーシングサービスも、外部委託で活用できます。そんなクラウドソーシングの特徴や相場などを解説していきましょう。
特徴
クラウドソーシングは制作会社に依頼するケースと比較すると、コストが安いです。多くのクリエイターが在籍しているので、目的に応じたスキルが活用できるのも魅力として挙げられます。
部分的にスキルが欲しい、単純なタスクを対応してほしいという場合ならば、クラウドソーシングが最適です。
ただし、コンテンツの戦略設計まではカバーできない場合が多く、制作会社のように「コンテンツマーケティング」全体を一気通貫で依頼することは難しいです。また、クリエイターとのコミュニケーションや進捗・品質管理を社内で行う必要があるので、自社内に専任のディレクターを立てる必要があります。
こんな人におすすめ
- 費用を抑えたい・コンテンツ制作にあまりコストをかけられない
- 自社でコンテンツのチェック体制が整っている
- 一部の専門スキルをピンポイントで活用したい
まとめ
コンテンツを一言でいうと、ユーザーとのコミュニケーションを行う方法のことを指します。
コンテンツ制作は、「コンテンツの目的設定」「企画」「制作・編集」「効果検証」という一連のフローで行います。
基本的に社内で制作するか、外部に委託するかの方法があります。社内の制作の場合は専門的なスキルや人的リソースが必要なので、上手に外注を利用しましょう。
外注は制作会社とクラウドソーシングがありますが、品質にコミットしてほしいなら制作会社を、費用を抑えたい・部分的にスキルを活用したいという場合はクラウドソーシングがおすすめです。
ディレクターを立てられない、個人との契約が難しいという場合は、クラウドソーシングの運営会社にディレクションから発注するサービスもあるので検討してみてください。
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