動的リマーケティングとは?メリットや相性のいい業種、出稿の手順を解説

動的リマーケティングという広告配信手法をご存じでしょうか?

この記事を読んでいる方は、言葉自体聞いたことはあるけれど、意味や特徴まで正しく把握できていないという方が多いのではないでしょうか。

動的リマーケティングは、ユーザーの行動履歴から最適な商品・サービスを広告として配信する手法のことを指します。消費者とのマッチ率が高い広告を配信できるのでCVRの向上が見込めます。

商品数が多いECや不動産、旅行業界などと特に相性が良い広告配信手法です。

今回は、動的リマーケティングとはどのような広告なのか、メリットや相性の良い業種、広告作成までの流れや成果を出すポイントについて解説していきます。


動的リマーケティングとは、閲覧履歴から関連広告を配信する機能

ユーザーの閲覧履歴を基に、関連性の高い商品を広告表示するのが動的リマーケティングです。興味関心に合った広告を配信できるため、閲覧履歴によって表示される内容が変わる仕組みです。

例えばECサイトで靴を閲覧した場合、靴に興味関心があると判断されて靴の広告が表示されます。サイトを閲覧した時に購入に至らなくても、広告により購入意欲を掻き立てられて購入する可能性があるからです。

仮にユーザーAがスニーカー、ユーザーBがサンダルを閲覧した場合は、Aにはスニーカーの広告、Bにはサンダルの広告が表示され、ピンポイントに訴求できます。

リマーケティングとの違いはターゲティングの正確度

リマーケティングと動的リマーケティングの違いは、それぞれのターゲティングの正確度にあります。

リマーケティングは、サイトに一度訪れたことのあるユーザーに、後から再訪を促す広告です。

ユーザーがどのページを閲覧したのかなどの行動分析をした結果のデータを基に、特定のバナー広告やテキスト広告を表示します。

参考:リマーケティング広告とは?見込客をコンバージョンに導こう!

引用:douteki-ri-marketing1.pngリマーケティング広告とは?見込客をコンバージョンに導こう!

一方、動的リマーケティングは、閲覧商品と関連性の高い商品の広告を配信する仕組みです。過去の閲覧商品によって自動的に広告内容は変わります。

引用:・Google動的リマーケティング(GDR)

つまり2つの違いは広告としての仕組みが異なるのもさることながら、リマーケティングは全てのユーザーに同じ広告表示されるのに対し、動的リマーケティングはユーザー1人1人の閲覧履歴に合わせてカスタマイズされ、ピンポイントに商品の訴求ができるのです。

扱う商品件数が多いサイトほど利用すべき

動的リマーケティングは、扱う商品件数が多いサイトであれば利用すべきです。商品件数が多ければ多いほど、人による管理が難しいからです。その指標としては、100件以上を目安にこれを超える場合は動的リマーケティングを活用しましょう。

また、向いている業種としては、以下が該当します。

  • 小売業(EC)
  • 旅行
  • フライト
  • ホテル
  • 賃貸物件
  • 不動産
  • 求人
  • 教育
  • 地域限定商品やサービス

これらの業種は、AdWords専用のフォーマットが用意されています。

AdWordsとは、Googleの検索エンジンや提携メディアの広告枠をクリック課金型で販売している広告サービスのことです。クリックされなければ費用がかからないため、多くの広告主が利用しています。

また小売業の場合は、AdWordsアカウントとGoogle Merchant Centerアカウントをリンクする必要があります。


動的リマーケティングのメリット

ユーザーに対しピンポイントに商品を訴求できる点以外に、動的リマーケティングのメリットは何なのでしょうか。メリットとして3つ挙げられます。

商品・サービスに合わせて商品サイズが自動調整される

動的リマーケティングでは、広告サイズを商品やサービスに合わせて自動調整し、広告全体を効率よく活用して作成されます。

ユーザーが利用するサイトやサービスに合わせた広告配信が可能になるため、視覚的な崩れもなく、適切な形で表示できるのがメリットです。

少額から開始できる

動的リマーケティングは最低出稿金額がないために、少額から開始できます。

また、その他の広告同様、配信の一時停止も行えるので、効果測定をしながら自分のペースで進めやすいです。

低予算で広告費用を抑えたい場合や、広告初心者でも始めやすいというメリットがあります。

入札単価がリアルタイムで最適化される

動的リマーケティングは、入札単価がリアルタイムで最適化され、クリック率やコンバージョン率を自動的に向上するよう調整します。

そのため、手動で入札単価を設定する必要がなく、さらには最適な広告費用を設定するために、予算の消化を抑えられるのです。

以下のようなお悩みをお持ちの企業には便利な広告です。

  • 業務が忙しく広告運用に手が回らない
  • 広告運用をできる担当者は自社いないために、実際に運用を始められずにいる

動的リマーケティングの設定方法

ここからは具体的な動的李マーケティングの設定方法について解説します。

今回は、動的リマーケティングを利用するための設定方法を、Google広告を一例にして画像を活用しながら紹介します。

キャンペーンを作成

まずキャンペーンの作成から始めましょう。ユーザーがサイトにアクセスしたことある場合に、閲覧商品やサービスを基にカスタマイズされた広告を表示できます。

まずは、AdWordsの管理画面から、動的リマーケティングのキャンペーンを追加しましょう。

引用:Google AdWords動的リマーケティング:広告の特徴から出稿・運用まで

次に「動的広告」から「パーソナライズド広告向けのデータフィードを使用する」にチェックします。

引用:Google AdWords動的リマーケティング:広告の特徴から出稿・運用まで

「業種」は、フィードせ使用する業種を選択します。前述した動的リマーケティングに向いている業種が選択肢に表示されます。

フィードを作成

続いてフィードを作成します。事前に登録するフィードを用意しておくとスムーズです。

フィードの登録は、AdWordsの管理画面のビジネスデータからできます。小売業の場合は、Google Merchant Centerに登録しましょう。

フィードの作成方法はまず、設定の「ビジネスデータ」を選択します。ページが遷移した後、「データフィード」を選択しましょう。

引用:Google AdWords動的リマーケティング:広告の特徴から出稿・運用まで

次に「動的ディスプレイ広告フィード」を選択すると業種が表示され、登録するフィードに合う業種を選択します。

引用:Google AdWords動的リマーケティング:広告の特徴から出稿・運用まで

あとは、名前とファイル指定し、データフィードをアップロードできます。

引用:Google AdWords動的リマーケティング:広告の特徴から出稿・運用まで

仮に業種を「教育」選択した場合、「宣伝する教育プログラムの詳細(学習分野、教室の場所など)が記載されたフィードをアップロードします。教育フィードのテンプレート(CSVファイルとしてダウンロード)を使ってファイルを作成できます。」が表示されます。

ファイルをダウンロードした後、ファイル内の項目を記入して再アップロードするとフィード登録が完了です。

なお、アップロード方法は業種により異なる2つの方法があります。

通販サイトの場合はGoogle Merchant Center登録後に商品リストを一括でアップロードするCSVを利用した方法と、AdWords管理画面からCSV等の形式でxアップロードする方法です。
どちら方法を選ぶかは、通販サイトかそうでないか、という基準のもと決めるといいでしょう。

引用:Google AdWords動的リマーケティング:広告の特徴から出稿・運用まで

タグを設定する

ユーザーにピンポイントな広告を配信するには、タグの設定が必要です。タグにカスタムパラメーターを追加します。これは、どのような媒体等を経路にして来ているのかを解析できるURLパラメータの1種です。

例えば、WebページのURLに、「?」で始まる羅列がある場合がありますが、?以降の部分がURLパラメータです。

カスタムパラメータを追加する時は、「共有ライブラリ」から「オーディエンスマネージャー」を選択し、AdWordsタグの「タグを設定」へ進みます

引用:GoogleAdWordsの動的リマーケティングについて

次に「広告のパーソナライズに使用する特定の属性やパラメータを収集」を選択すると、IDや価格などの動的な値を取得できるパラメータが表示されます

引用:GoogleAdWordsの動的リマーケティングについて

業種が一覧で表示されたら、該当するものを選び、必要であればパラメータのチェックボックスにもチェックを入れます。

引用:GoogleAdWordsの動的リマーケティングについて

最後にイベントスニペットが表示されたら、グローバルサイトタグと一緒に、「」の間に貼りつけをします

イベントスニペットとは、グルーバルサイトタグと連携してコンバージョンとしてカウントするアクションを分析するためのタグのことです。

リマーケティングリストに入札する

続いてリマーケティングリストごとに広告グループを作成し、入札を行う方法を解説します。リマーケティングタグに業種ごとのパラメータを含めると、該当ページが分類されていきます。

例えば、小売業の場合に含めるデフォルトのカスタムパラメータは次の通りです。

リストタグ
サイトにアクセスしたユーザー【ecomm_pagetype=’product’、’cart’、’purchase’】
のどれにも指定されていないページにアクセスしたユーザー。全ページのタグに【ecomm_pagetype】を含める。
商品ページを閲覧したユーザー特定の商品ページを閲覧したユーザー。商品ページに【ecomm_pagetype = ‘product’】を含める。
ショッピングカート放棄をしたユーザーカートに入れたが購入しなかったユーザー。カートページに【ecomm_pagetype = ‘cart’】を含める。
購入歴のあるユーザー商品購入をしたことあるユーザー。購入確認ページに【ecomm_pagetype = ‘purchase’】を含める。

広告を作成する

最後に動的広告を作成します。

まずはAdWordsの管理画面の「広告テンプレート」からをクリックします。

引用:消費者と商品をマッチさせる動的リマーケティングの始め方

次に広告テンプレートから「動的広告」を選択。「イメージ広告」または「テキスト広告」を洗濯しましょう。これら両方の広告を作成しておくとどちらの広告も配信でき、機会損失を防ぐことができるのでおすすめです。

広告作成画面では、プレビューを見ながら編集できます。広告作成完了後は、広告とフィードの審査が始まり、承認されたら広告配信されます。


動的リマーケティングで成果を出すためのポイント

単純に広告を作成するだけでは、成果は出ません。確実に成果を出すためのポイントとして3つ挙げられます。

  1. コンバージョンしたユーザーは省く
  2. ユーザーのモチベーション別で広告や入札額を変える
  3. スマートフォンとPCはデバイス実績を確認する

1.コンバージョンしたユーザーは省く

閲覧しても購入に至らなかったユーザーを対象にし、購入したことのあるユーザーへの広告配信は対象外にしましょう。再購入を促したい場合は、一度目の購入後30日以上経過したユーザーに配信するなど、ターゲティングしましょう。

ユーザーのモチベーション別で広告や入札額を変える

商品を閲覧しただけの人や購入意思はあっても悩んで買わなかった人など、サイトに来たユーザーによってモチベーションは異なります。モチベーション別に合った広告や入札額を変更することで、コンバージョン率を上げたりすることができます。

スマートフォンとPCはデバイス実績を確認する

スマートフォンとPCの入札単価を同じにすると、スマートフォンに多くの広告が配信されることがあります。理由は、スマートフォンの入札競争がPCよりも激化ではないからです。スマートフォンとPCのそれぞれの実績を確認し、調整する必要があります。


まとめ

動的リマーケティングは、ユーザーが閲覧した商品の商品データを基に関連性の高い商品の広告を配信し、コンバージョンにつなげるための広告です。

閲覧商品データによりカスタマイズされるため、ユーザーごとに広告内容は異なり、ピンポイントに訴求できるというメリットがあります。

また少額から始められ、AdWordsを使う場合でもクリックされなければ費用がかかりません。低予算で抑えたい場合におすすめです。

多くの企業で利用されている動的リマーケティングを利用して広告を作成し、成果につなげましょう。

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