Facebook広告の代理店を選ぶときに確認すべき6つのポイント

Facebook広告の代理店を適切に選ぶだけで、売り上げが倍になることもあるほど、代理店の選び方は重要です。

とはいえ、Facebook広告を取り扱う代理店は多く、どのような基準を持ち、売り上げを左右する代理店選びは難しいです。

なかには「契約期間に縛りがある」「初期費用はかからないが手数料が高い」など、選ぶべきではない代理店もあるので、見極めは重要です。

ただ、これに関しては「代理店を選ぶポイント」と「避けるべき代理店の特徴」を理解しておけば、代理店選びで失敗することはありません。

そこでこの記事では、Facebook広告の代理店を選ぶ6つのポイントと避けるべき代理店の6つのポイントをまとめました。


Facebook広告の代理店を探す前に既存の代理店に運用を頼めないか確認する

Facebook広告の代理店を探す前に、他の広告に関して現在依頼している代理店に運用を任せられるのか、確認することが重要です。

既存の代理店に運用を頼めば、発注する費用を抑えられる可能性があるからです。

LINE広告の運用を任せている代理店がFacebook広告も担当できるのならば、会社によってはセットプランを提供しているケースもあり、安くで発注できるかもしれません。

また、日ごろからやり取りしている代理店になるため、連絡をスムーズにとれるだけではなく、代理店側に広告予算や商品知識などが豊富にあり、初めて依頼する代理店に比べると成果を上げやすいでしょう。

自社の広告予算を理解しているためにCPAに合わせた広告配信を依頼できるため、Facebook広告の配信をスムーズに行えます。

費用や配信の設定面でも自社を熟知している既存の代理店に運用を頼めないかは一度確認しておくべきです。


Facebook広告の運用を代理店に依頼する場合の費用

Facebook広告の運用を代理店に依頼する場合の費用は代理店によって大きく異なります。

  • Facebook広告の代理店に支払う手数料は広告費の20%が基本
  • 広告予算が少ない場合は固定費として3万円〜5万円の月額支払いケースもある
  • 代理店によっては初期費用がかかる場合がある

ここでは費用面で理解しておくべき3つのポイントを解説します。

Facebook広告の代理店に支払う手数料は広告費の20%が基本

Facebook広告の代理店には、広告費の20%を手数料として支払うことが一般的です。また代理店によっては、成果報酬型になっており、成果に応じて費用が変わります。

20%を基準に代理店を選び際には「手数料はどれくらいかかるのか?」をチェックします。
これよりも高すぎる場合は実績などを確認して手数料が高い理由を探り、納得がいくのであれば依頼します。

ただし、手数料が安すぎる代理店は品質の面でも問題はある可能性があるので、基準に合わせて判断することが大切です。

広告予算が少ない場合は固定費として3万円〜5万円の月額支払いケースもある

Facebook広告の代理店に支払う手数料は、手数料制や成果報酬型だけではなく、固定費の場合があります。例えば、Facebookの広告費が25万円以下の場合、月に3〜5万円の固定運用費が発生する代理店があります。

手数料制では広告費が上がらないと収益につながらないため、広告費が安い場合は、定額型の費用設定にしていると考えられます。Facebook広告の代理店を選ぶ際は、余計な出費を増やさないように、どれぐらい費用がかかるのか、どういった料金体系なのか事前に確認しておきましょう。

代理店によっては初期費用がかかる場合がある

Facebook広告の代理店によっては、初期費用を支払う必要があります。初期費用は、広告アカウント・Facebookページの作成など、広告運用に必要な準備の代行費用のことです。

多くの代理店は、問い合わせによって料金を提示します。問い合わせする際は、運用料金だけではなく、初期費用の有無も確認しておきましょう。

自社で広告アカウント・Facebookページの作成など行えば、初期費用を削減できるため、自社で対応してもよいのか確認することもおすすめします。


Facebook広告の代理店を選ぶ時の6つのポイント

Facebook広告の代理店を選ぶ時のポイントは、次の6つです。

  • 「Facebookマーケティングパートナー」を取得しているか確認する
  • 取り扱っている広告媒体の種類を確認する
  • 自社が必要なクリエイティブ制作ができるかを確認する
  • 同業者や類似した業界の広告配信実績があるか確認する
  • 最低契約期間で中長期の契約が義務付けられていないか確認する
  • 運用体制は分業型か専任型か確認する

ここでは、各ポイントの詳細を紹介します。

「Facebookマーケティングパートナー」を取得しているか確認する

代理店が「Facebookマーケティングパートナー」なのかどうか、確認することは重要なポイントです。

「Facebookマーケティングパートナー」とは、ビジネスの成長をサポートするための専門知識を持ち、Facebookから認定バッジを与えられた会社のことです。

「Facebookマーケティングパートナー」を取得している代理店に依頼すれば、Facebook広告の扱いを熟知しているため、キャンペーンの管理やマーケティングの効果測定などを実績を元にした効果の出る運用を行ってくれ、成果が期待できます。

Facebook広告の配信のみ考えている場合は、Facebookマーケティングパートナーを取得している企業に運用を任せることをおすすめします。

取り扱っている広告媒体の種類を確認する

代理店が他メディアの広告を取り扱っているのかも、確認すべきポイントです。

なぜなら、今後の売り上げ次第で他の媒体で広告を出すときに、さまざまな広告媒体を取り扱っていれば、依頼しやすいからです。

特に利用ユーザーの多いLINE広告や多品目商材向けのクリテオ、ECに効果的なAmazon広告、採用であればインディードなどの媒体があるのかチェックしておきましょう。

広告媒体の種類が少なくても、実績が豊富にあれば依頼しやすいです。

Facebook広告で成果をあげたデータを他の広告でも使い回すことで更なる効果が期待できる場合があります。

例えば、LINE広告はリターゲティングに強い広告媒体ですが、Facebook広告で効果あった同じターゲットの属性に広告を配信すれば同じく効果的な広告配信が期待できるのです。

しかし、他媒体を取り扱っていない代理店に依頼すると、広告媒体を横断した広告配信ができないため、機会損失になりえるので注意が必要です。

自社が必要なクリエイティブ制作ができるかを確認する

自社で必要としているクリエイティブ制作に対応しているのかどうかを確認しましょう。

ランディングページや動画など、必要としているクリエイティブ制作を代理店が行っていなければ、自社で対応しなければならないからです。

クリエイティブ制作のみを専門会社に依頼することは可能ですが、複数社とのコミュニケーションが必要になるため、制作も運用もまとめて依頼できる代理店を選ぶ方が良いでしょう。

同業者や類似した業界の広告配信実績があるか確認する

同業者、もしくは類似業界の広告配信実績があるのか確認することも、代理店選びにおいて欠かせません。

同業種や類似業種の実績があることで、コンバージョンにつながりやすい訴求や、クリエイティブの特徴を理解している可能性が高いからです。

また、実績があるからこそ、勝ちパターンや失敗パターンの傾向を掴みやすく、結果を出しやすいでしょう。

ホームページなどで同業種・類似業種の実績を確認し、依頼すべきかどうか判断してください。

最低契約期間で中長期の契約が義務付けられていないか確認する

代理店が定めている契約期間を確認することも重要です。

最低契約期間において中長期の契約が義務付けられている場合、途中で解約すると、中途解約費用を別途請求されるケースがあるので注意が必要です。

代理店によって契約期間は異なり、1ヶ月から利用できる会社もありますが、3ヶ月や7ヶ月といった中長期の契約期間に設定している場合があります。

もしもFacebook広告の配信を試しで1ヶ月配信したいという意向があっても、最低契約期間が7ヶ月に設定されている場合は最低でも7ヶ月間は運用を依頼しなければなりません。

基本的には1ヶ月からでも利用できる代理店を選ぶのが安全です。

運用体制は分業型か専任型か確認する

代理店の運用体制が分業型か専任型なのかを確認しておきましょう。

というのも、分業型と専任型それぞれに特徴があり、Facebook広告の目的によって選ぶべきタイプが異なるからです。

毎日のレポート作成やキーワードごとの細かい計測など、多くの作業を依頼する場合、プランニングまでを複数人で分けて担当する分業型の代理店がおすすめです。

とにかく成果にこだわりたいのならば、担当者とコミュニケーションが取りやすい専任型がよいでしょう。こうした広告の運用体制についても、代理店を選ぶ際はチェックしておいてください。


Facebook広告の依頼を避けるべき代理店

Facebook広告の依頼を避けるべき代理店の特徴もあります。選ぶべきではない代理店は、次の通りです。

  • 顧客対応の評価や従業員の満足度が低いFacebook広告代理店は避ける
  • コミュニケーションに違和感がある代理店は避ける
  • Facebook広告のアカウント権利を渡さない代理店には依頼しない
  • 運用代行費が相場よりも大幅に安い代理店に気を付ける
  • 広告の運用担当と話ができない代理店は避ける
  • Facebook広告の運用に関する質問に答えられない代理店

避けるべき代理店の特徴を把握して、Facebook広告の効果を上げましょう。

顧客対応の評価や従業員の満足度が低いFacebook広告代理店は避ける

従業員の満足度が低かったり、ネガティブな情報がネット上で散見されたりする、評判のよくないFacebook広告代理店を選ぶことは避けてください。

悪い評判の多い代理店は、従業員が待遇に満足しておらず、働く環境として優れているとは言えません。となると、Facebook広告で高い効果を出せない可能性が高まります。

また、担当者自体のモチベーションが低く、自社の成果を一番に考えてくれるような人に巡り会えない可能性もあるでしょう。

高年収であり、離職率が低い代理店の方が相対的に良い運用者と巡り会える確率が上がります。

評判を調べるにはネット上で「代理店名×評判」のキーワードで検索して、顧客対応の評価や従業員の満足度をチェックしてみましょう。

その時に見るべきポイントは以下の通りです。

  • 社員の会社に対する評価
  • 年収
  • 離職率
  • インセンティブ制、ノルマ制の有無

「社員の会社に対する評価」「年収」「離職率」これらの3つの評価が高い代理店はクライアントを第一に考え、成果に貢献してくれるような優秀な人材と巡り会える可能性が高いです。

しかし、インセンティブ制、ノルマ制の記載がある場合は、新規開拓や広告費用の高い、いわゆる「儲かる顧客」を重視する傾向にあります。

もしも代理店側の定める条件に合わなかった場合はないがしろにされる可能性が高いため依頼を避けるべきです。

コミュニケーションに違和感がある代理店は避ける

コミュニケーションに違和感を感じる代理店や担当者がいる場合は、依頼を避けるべきです。

代理店とは長い付き合いになりコミュニケーションすることも多く、レスポンスが遅かったり、マナーが悪かったり、時間に正確でなかったりした場合、信用性に欠けてしまいます。

また、基本的なことができていない代理店の担当者の場合、スムーズに仕事を進められない可能性もあります。

金銭のやりとりが発生するのでトラブルの原因になる可能性もあります。代理店選ぶに失敗しないためには、会社の雰囲気、担当者の人柄を見ることに重要です。

Facebook広告のアカウント権利を渡さない代理店には依頼しない

Facebook広告を運用する際、広告を管理する「広告マネージャー」で配信設定を行いますが、このアカウントの権利を渡さない代理店には依頼しないことをおすすめします。

「広告マネージャー」には、広告配信中に得たデータが蓄積され、他の広告にも活用できます。また、データをもとにFacebookのAIが自動的に効果的な広告を配信してくれるため、できるだけ自社で保持したいところです。

しかし代理店がこのアカウントの権利を譲らず、契約が終了した時点でデータを破棄、あるいは代理店が所有してしまうと、広告費を支払って貯めたデータが無駄になってしまいます。

広告データは効果の有無にかかわらず企業の資産になります。データを分析すれば今まで見えてこなかったニーズをはっけんできるかもしれません。

ですので。Facebook広告のアカウント権利に関しても、契約前に確認しておき、権利を渡さない企業の場合は代理店契約を結ばないようにしましょう。

運用代行費が相場よりも大幅に安い代理店に気を付ける

他の代理店よりも、運用代行費が相場より大幅に安い場合には注意が必要です。

なぜなら、運用代行費以外の手数料や契約料で高い金額を支払わなければならない可能性があるからです。

また費用が安い場合、広告運用に時間をかけない代理店もあり、高い効果を期待できません。

月額手数料5万円、あるいは広告費用から15%~20%の手数料に設定している代理店が多いですが、これらの金額よりも安い場合、なぜ低価格になっているのかしっかりと調べるようにしましょう。

広告の運用担当と話ができない代理店は避ける

広告の運用担当と話ができない代理店も、選ばないことをおすすめします。

直接運用担当とコミュニケーションできなければ、こちらの要望を正確に伝えられず、望んでいることを対応してくれない可能性があるからです。

代理店に依頼する前は、営業と話すことが一般的です。

その際、運用担当者が来ていなかったり、担当者に会わせて欲しいと伝えても会わせてもらえない場合があります。

そうなると、営業担当に伝えた内容を広告の運用担当に引き継ぐ際、依頼した内容と実際の運用でずれが生じてしまう可能性があります。

営業担当が広告運用までするような少数で運営している代理店であれば問題ありませんが、そうではない場合は、依頼を避けるべきです。

また、それらの企業は営業担当が仕事を取り、広告運用自体はフリーランスに任せる、ということもあります。下請けで働くことになるため、自社への貢献度は低くなる可能性が高く、いずれにしても担当者と会えない代理店は見極めが重要です。

Facebook広告の運用に関する質問に答えられない代理店

Facebook広告運用に関する質問に対して、明確に答えられない代理店とも契約しない方が良いです。Facebook広告運用の知識がなければ、最悪の場合、アカウントが凍結してしまうリスクがあります。

Facebook広告は、画像・動画を使ったクリエイティブの作成だけではなく、アカウントが凍結されないよう運営する、といった運用も必要です。

Facebook広告運用に関して知識が浅い場合は、高い効果を出せないだけではなく、アカウント凍結などのリスクも回避できません。

さまざまな質問を行う中で、明確な答えがこない代理店は、運用の知識がない可能性があるため、注意しましょう。


まとめ

Facebook広告の代理店を探す前は、既存の代理店に運用を頼めないかまず確認しましょう。

既存の代理店ならば、連絡をスムーズにとれ、初めて依頼する代理店に比べると成果を上げやすい傾向にあります。

Facebook広告の代理店を選ぶときは、契約期間や実績、運用体制だけではなく「Facebookマーケティングパートナー」を取得しているかどうか、取り扱っている広告媒体の種類なども確認することをおすすめします。

依頼を避けるべき代理店は、従業員の満足度が低かったり、コミュニケーションに違和感があったり、運用に関する質問に答えられなかったりする会社です。

この記事で紹介したフFacebook広告の代理店の選び方と避けるべき代理店の特徴を理解していれば代理店選びで失敗することはありません。

ぜひこの記事を参考に、自社の売り上げ何倍にもアップしてくれる適切な代理店をみつけましょう。