スマートニュース広告の配信方法とは?ステップ毎に徹底解説

「自社サービスをスマートニュース広告で配信したい」
「スマートニュース広告を活用して自社の売上を上げたい」

と思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、スマートニュース広告の特徴や配信・出稿方法や注意点について徹底解説します。

本記事を最後までお読みいただくことで、スマートニュース広告の特徴や配信方法に加えて、スマートニュース広告で成果を挙げるために必要な知識が身につきます。初心者の方にもわかりやすく解説しますので、安心してお読みください。

本記事のポイント
  • スマートニュース広告配信のポイントについて理解できる
  • スマートニュース広告配信の手順について理解できる
  • スマートニュース広告を代理店に依頼するメリット・デメリットが理解できる

【初心者必見】スマートニュース広告の配信方法と運用のポイント


目次

スマートニュース広告の種類・掲載費用

スマートニュース広告には、主に2つの広告サービスが存在します。それぞれの特徴や掲載費用がやや異なる点に注意が必要です。これら2種類の広告サービスについてご紹介します。

広告プラン概要課金形態最低費用
SmartNews Standard Ads運用型のインフィード広告CPC50万円ネット
SmartNews Premium Video Ads純広告CPM200万円グロス

SmartNews Standard Ads


引用:広告 | スマートニュース株式会社

「SmartNews Standard Ads」は、スマートニュース広告の標準的な広告プランで、運用型のインフィード広告を指します。

SmartNewsを含む国内最大級のネイティブ広告ネットワークであるSmartNews Ad Networkから、広告主のサイトLPに送客できる広告であり、CV獲得を目的に利用されることが多い広告プランです。課金方式はCPC方式をとります。

SmartNews Premium Video Ads


引用:広告 | スマートニュース株式会社

「SmartNews Premium Video Ads」は、スマートニュース内のプレミアムポジション(トップページのカルーセル箇所)に動画や静止画を掲載できる純広告を指します。

インパクトのあるクリエイティブ訴求により、インプレッション獲得(認知獲得)を目的に利用されることが多い広告プランです。そのため、課金方式はCPM方式をとります。


スマートニュース広告の配信・入稿方法(Standard Ads)

スマートニュース広告は、広告プランによって配信方法が若干異なります。ここでは、「SmartNews Standard Ads」の配信方法について解説していきます。

ステップ0:出稿前に広告審査基準を理解する

広告を出稿する前に、広告審査基準を確認しておくことで、出戻りなく計画的に広告配信を進めることが可能です。

スマートニュースの場合には、サイトの種別ごとに以下の広告審査基準があります。

誘導先確認項目
全てのLP広告主体者の正式名称が表示されているか
主体者の所在地、問い合わせ先が表示されているか
ECサイト特定商取引法に基づく表示がされているか(リンクでも可能)
プライバシーポリシーが表示されているか(リンクでも可能)
記事風LPファーストビュークレジットの表示がされているか

また、下記のジャンルの広告掲載は禁止されているため注意が必要です。

  • 成人対象の性的な商品・サービス
  • 児童ポルノを連想させるもの
  • タバコ・電子タバコ
  • 美容整形関連の商品
  • マルチ商法関連
  • ぺニーオークション関連商品
  • クレジットカードのショッピング枠現金化サービス
  • 国内で承認されていない医薬品、医療器具関連
  • 情報商材
  • オンラインカジノ

引用:MEDIA GUIDE | SmartNews

ステップ1:広告出稿用アカウントの作成

スマートニュース広告で広告配信するためには、企業ごとに出稿用アカウントの準備が必要です。出稿用アカウントはスマートニュースが用意する以下のフォームから簡単に問い合わせが可能です。

アカウントの作成は3営業日以内で完了します。また、申し込みには企業商材ごとに審査があるため、事前に把握しておきましょう。

参考:Standard Adsのお申込みがフォーム経由になりました|Standard Ads

ステップ2:ユーザーリスト作成

ユーザーリストとは、スマートニュース広告を配信する際にキャンペーンごとに指定するターゲットのリストを指します。スマートニュース広告では、次の3つのユーザーリストから選択が可能です。

  • ユーザー定義オーディエンス作成:特定の条件を満たすユーザーを作成可能。
  • 結合オーディエンス作成:複数のユーザー定義オーディエンスを組み合わせてオーディエンスを作成可能。
  • モバイル広告IDリストアップロード:任意のユーザーデータを元にオーディエンスリストを作成可能。

ステップ3:キャンペーン設定

SmartNews Adsのトップページから「広告設定」から「キャンペーン設定」を押下しましょう。キャンペーン作成画面に遷移したら、「新規キャンペーン」をクリックします。

ステップ4:キャンペーンの目的を選択

広告キャンペーンの目的を選択しましょう。キャンペーンの目的は次の3つから選択が可能です。

  • App Installations:アプリのインストールを増やす
  • App Engagement:アプリのエンゲージメントを増やす
  • Website Conversions:ウェブサイトのコンバージョンを増やす

自社の状況に合わせて最適な目的を選択するようにしましょう。

ステップ5:ユーザー定義オーディエンスの設定

事前に作成したユーザーリストから該当するユーザーリストを選択します。

ステップ6:オーディエンスの設定

事前にオーディエンスの設定を完了していない場合には、新たにオーディエンスの設定を行います。キャンペーンでターゲットとするユーザー属性を選択しましょう。(詳細は後述)

  • 性別:「すべて」「男性」「女性」「不明」から選択
  • 年齢:「すべて」「19歳以下」「20-24歳」「25-29歳」「30-34歳」「35-39歳」「40-49歳」「50歳以上」から選択
  • 面詳細指定:「すべて」「フィード面に限定」「記事面に限定」から選択
  • 配信時間帯:任意の時間帯に設定
  • 地域:任意の地域に設定
  • フリークエンシー制御:「オン」「オフ」から設定
  • 配信回線:「すべて」「Wi-Fiに限定して配信」から選択
  • 通信キャリア:「すべて」「docomo」「au」「softbank」 から設定 など

ステップ7:キャンペーン予算の設定

キャンペーン予算の設定を行います。以下の項目を入力しましょう。

  • 入札方法:「自動」と「自分で調整」から選択
  • 通算予算:キャンペーンで利用する通算予算を入力
  • 日予算調整方法:「自動調整あり」と「調整なし」から選択
  • 配信タイプ:「標準」と「スピード」から選択

ステップ8:キャンペーン情報の入力

キャンペーン情報の入力を行います。以下の項目を入力しましょう。

  • 広告キャンペーン名:広告キャンペーン名を入力
  • 広告主名:広告主名を入力
  • クリエイティブの種類:「画像クリエイティブ」を選択
  • クリエイティブの配信:最適化したい指標を選択

「クリエイティブの配信」では、最適化したい指標を選ぶことで、選んだ指標の数値が最大化される広告配信をシステムが自動で行えるようになります。

ステップ9:クリエイティブの設定

配信する広告用クリエイティブを設定します。スマートニュース広告のバナーサイズの規定としては、次の2つのバナーパターンとなります。

・バナーの入稿規定
設定できるバナーの入稿規定は以下となります。

  • 「1200px × 628px」「300px × 300px」の2サイズ
  • 「1280px × 720px」「600px × 500px」「300px × 300px」の3サイズ

また、クリエイティブの表示保証領域は中心から80%の領域と定められていることから、クリエイティブを制作する際には合わせたものにする必要があります。

・テキストの入稿規定
設定できるテキストの入稿規定は以下となります。

  • 全角半角問わず 10文字以上35文字以内(静止画/見出し)
  • 全角半角問わず 10文字以上28文字以内(動画/見出し)
  • 全角半角問わず 10文字以上90文字以内(説明)

引用:MEDIA GUIDE | SmartNews

ステップ10:クリエイティブの審査申請

広告クリエイティブの設定が完了したら、審査申請を行いましょう。クリエイティブの審査には、EC/通販商材で最大7営業日、それ以外の商材で最大3営業日かかりますので、注意しましょう。

ステップ11:広告出稿の確認

クリエイティブの審査が完了したら、広告が配信されます。広告が配信されたら、実際に設定した内容で適切に配信されているかを確認しましょう。

また、広告配信後はユーザー管理画面から広告掲載レポートの閲覧ができるため、各種数値を確認し、PDCAを実行しましょう。


スマートニュース広告の配信・入稿方法(Premium Video Ads)

次にスマートニュース広告の「Premium Video Ads」の配信方法について解説していきます。


引用:MEDIA GUIDE | SmartNews 31ページ

ステップ1:広告出稿の申込み

まずはじめに広告出稿の申し込みを行いましょう。申し込み時に企業・商材の掲載可否審査があります。申し込みが完了するまでに最大5営業日がかかります。広告出稿の申し込みは以下のフォームから行うことが可能です。

参考: 広告出稿のお問い合わせ|SmartNews

ステップ2:入稿・審査

次にクリエイティブの入稿・審査を行います。「Premium Video Ads」の場合には、配信する静的コンテンツや動画コンテンツを広告プラン担当者に直接送付する必要があります。

入稿・審査は、配信開始の5営業日前には入稿が必要となるため、注意しましょう。また、入稿時には、クリエイティブ・LPの可否審査がある点も把握しておきましょう。

ステップ3: 配信開始

審査が完了すると広告が配信されます。アプリトップの枠に表示される広告となるため、本当に配信されているかをアプリから確認してみましょう。

ステップ4: 配信終了

広告の配信期間が過ぎると配信が終了となります。

ステップ5:レポート

広告の配信終了から3営業日以内で配信レポートを受け取れます。「SmartNews Standard Ads」では、管理画面で配信レポートが閲覧できましたが、「Premium Video Ads」の場合には、別途レポートが存在します。


スマートニュース広告で配信設定できるオーディエンス(ターゲティング)

スマートニュース広告では、メディアが持つ大量のデータを元に、詳細なターゲティング設定が可能となります。ここでは、スマートニュース広告で設定可能なターゲティング項目について紹介します。

OS

「iOS」、「Android」の2つのスマートフォンOS向けにターゲティング設定が可能です。デバイスによって操作感や環境が異なることから、広告と相性のよいOSを見極めることが大切です。

性別

「男性」「女性」「不明」の3つに向けてターゲティング設定が可能です。配信する商材によって性別を変え、効果的な配信が可能です。

年齢

スマートニュース広告では、次の7つの年齢セグメントに向けてターゲティング設定が可能です。

  • 19歳以下
  • 20-24歳
  • 25-29歳
  • 30-34歳
  • 35-39歳
  • 40-49歳
  • 50歳以上

「Premium Video Ads」の場合には、次の2つのみの年齢セグメントに向けてターゲティング設定が可能となります。「SmartNews Standard Ads」とは異なるので、注意しましょう。

  • 34歳以下
  • 35歳以上

時間帯

1時間単位でターゲティング設定が可能です。デバイスの閲覧時間の多いタイミングに広告配信ができるようになります。

モバイルキャリア

「すべて」「docomo」「au」「softbank」でターゲティング設定が可能です。

通常モバイルキャリアで効果に変動はないですが、モバイルキャリアの関連企業が提供する商材の場合にはキャリアのターゲティングが効果的です。

地域

「都道府県」、「市区町村」単位でターゲティング設定が可能です。特定のエリアで事業を行う場合には、関係のないエリアのターゲティングを外すことで広告効果を高めることが可能です。

興味関心

以下の20カテゴリーの中からターゲティング設定が可能となります。商材の質に合わせて最適なカテゴリーを選択するようにしましょう。

<興味関心で利用できる20種類のカテゴリー>
自動車、ビューティー&ケア、キャリア、恋愛&結婚、教育、エンタメ、ファミリー、マネー&金融、グルメ、ゲーム&アニメ、健康&ヘルスケア、政治、ペット、不動産、ショッピング、スポーツ、ファッション、テクノロジー、スマートフォン、旅行

その他ターゲティング

スマートニュース広告では、上記の項目以外にもキーワードやジャンル、リマーケティングなどでターゲティングを行うことが可能です。

その他利用できるターゲティング
– キーワード、ジャンル、リマーケティング、類似拡張

スマートニュース広告の配信のポイント

スマートニュース広告は、ニュースキュレーションサービスであるスマートニュースが提供する広告サービスとなります。スマートニュース広告の特徴を事前に理解することで適切に広告配信ができるようになります。ここでは、スマートニュース広告配信ポイントについてご紹介します。

ポイント1:ニュース記事になじむ広告感が薄いクリエイティブを使う

スマートニュース広告では、ニュース記事になじむ広告感の薄いクリエイティブを活用するようにしましょう。

スマートニュース広告は、ニュース記事が投稿されるプラットフォームとなります。ユーザーに自然に広告コンテンツを閲覧させるためには、広告カセットのタイトルやクリエイティブの広告感を極力無くした自然なコンテンツを意識することが大切です。

ポイント2:記事型コンテンツを活用する

ニュース記事と相性のよい媒体であるため、記事型コンテンツを活用することで成果に繋がりやすくなります。

コスメや食品などのB2C商材は、消費者に寄り添った記事型コンテンツを作成することで、特に効果が上がる場合も多いです。

ポイント3:AIによる最適化がかかる媒体のため、自動入札を積極的に活用する

スマートニュースでは、大量のアクセスログを活用して、AIが各ユーザーの興味に基づいて最適なコンテンツを表示する仕組みをとっています。

ユーザーの行動データはデイリーで約5億ログ、1,000件の新着記事が更新されていることから、自動入札機能を活用し、精度の高い広告配信を実現しましょう。

ポイント4:広告クリエイティブの見出しに力を入れる

より多くのユーザーが広告をクリックするためには、広告のクリエイティブを工夫することが大切です。

スマートニュースのユーザーはテキストを読み込むユーザーが多く、画像よりも文章の見出しを用いたクリエイティブを意識的に準備することが大切です。

ポイント5:テキストと画像のパターンを繰り返し検証する

広告を配信したら終わりではなく、必ずいくつかのパターンを作成し、繰り返し検証するようにしましょう。数値のよりクリエイティブパターンを見つけ、何度も仮説検証を行うことが大切です。

ポイント6: 広告の審査に時間がかかる点に注意する

広告配信時には、広告の審査に時間がかかる点に注意しましょう。

スマートニュース広告の場合には、アカウント審査に最大3営業日、広告クリエイティブに最大3営業日かかることから、配信開始日時から逆算した日数は余裕を持たせた上で、広告配信の準備を進めることが大切です。


スマートニュース広告の代理店に依頼するメリット

自社に運用リソースがあれば問題ないですが、運用リソースがない企業も多いと思います。そのような場合には、スマートニュース広告の実績を持つプロの代理店に依頼することがおすすめです。ここでは、スマートニュース広告を代理店に依頼するメリットについてご紹介します。

メリット1:知見を基に広告運用してもらえる

広告代理店は、スマートニュース広告をはじめとしたあらゆる媒体での運用実績があるため、豊富な知見を活用して、質の高い運用を行ってくれます。プロに依頼することで短期間で高い成果を創出してくれるため、安心して運用を任せられます。

メリット2:広告運用の負担がなくなる

スマートニュース広告を自社で運用する必要がなくなるため、運用にかかる手間がなくなります。結果として、自社運用リソースを別の業務に回せるようになり、自社の成長に繋がります。

メリット3:広告運用の最新情報が得られる

多くの広告代理店は運用している広告媒体の公式パートナーとして提携しているため、媒体に関する最新知見を保有しています。これにより、広告主である企業側も広告運用の最新情報を共有してもらえるため、広告媒体に関する知見を深めることができます。

メリット4:マーケティング施策の相談ができる

広告代理店は広告を運用するだけでなく、マーケティングのプロとしての知見も豊富です。さらにコンバージョン数を上げるためにできることや、他マーケティングチャネルとの連携など、広告を活用したマーケティング施策を気軽に相談できる点も代理店に依頼するメリットと言えます。


スマートニュース広告の代理店に依頼するデメリット

広告代理店に依頼する際には、メリットだけでなくデメリットがある点にも留意が必要です。ここでは、スマートニュース広告を代理店に依頼するデメリットについてご紹介します。

デメリット1:自社に広告運用の知見がたまらない

広告代理店に依頼する際に想定される一番のデメリットは自社に広告運用の知見が蓄積されない点でしょう。

広告運用を外注しているため当然ですが、広告運用の支援に加え、インハウス支援のサービスを提供する企業もあるため、自社のリソースを段階的に増やすことで、対応することも検討が必要です。

デメリット2:手数料に成果が見合わない時がある

広告代理店に依頼する場合には、代理店の運用手数料として実広告費に対して10~20%を支払うケースが一般的です。

基本的に代理店は、大きな予算の案件は重視しますが、予算があまり大きくない案件には多くのリソースが割けない場合もあります。特に経験が乏しい新人が代理店側の担当者になった場合は、手数料を支払っている以上に成果がでない状況が起こり得ます。

手数料に見合った成果が上がっているか、定期的に確認するようにしましょう。

デメリット3:コミュニケーションコストがかかる

広告運用の実業務は広告代理店が行ってくれる一方で、広告代理店とのコミュニケーションに多くの時間が必要となります。

広告を運用していく中では、専門性の高い内容に発注企業側がキャッチアップしなければならず、徐々に社内調整の難易度が高くなります。代理店に運用を任せつつも、Web担当者側で一定の知識インプットは行うことが大切です。


まとめ

スマートニュース広告の配信を行う上では、広告の仕組み、掲載料金、掲載方法を適切に把握することが重要です。また、自社で運用リソースがなく、代理店に運用依頼する場合であってもデメリットを把握した上で、運用を依頼するようにしましょう。

なお、スマートニュース広告のはじめかたガイドはスマートニュース広告の基本から配信、運用のポイントまでを詳しくまとめています。無料でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。