クリック単価(CPC)とは?意味や相場、調べ方をわかりやすく解説

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クリック単価とは、Web広告を1回クリックしたときに掛かる費用のことです。
英語表記のCost Per Clickを略してCPCと呼ばれることも多くあります。

今回はクリック単価の意味や相場、単価の調べ方についてお伝えしたいと思います。

この記事を、皆様の日々の運用に活かして頂ければ幸いです。

この記事を読むとわかること


「クリック単価」とは何か?

クリック単価の説明と計算式

クリック単価とは1クリック当たりの単価のことを指します。
英語表記で、CPC(Cost Per Click )と記載されることもあります。

クリック単価は、以下の計算式で算出することができます。
クリック単価=コスト÷クリック数

例1)リスティング広告/広告費が30万円、クリック数が1,000回
300円(クリック単価)=30万円(広告費)÷1,000回(クリック数)

例2)SEO/SEO対策を行っているキーワードの自然検索でのクリック数を割る
SEO対策費が15万円でクリック数が1,000回

150円(クリック単価)=15万円(広告費)÷1000回(クリック数)


「クリック単価」の相場とは?

有料広告を始めるときに、知りたいのがクリック単価の相場だと思います。
ただ、すべての広告のクリック単価想定を出すのは難しいです。なぜなら、時期や運用の仕方によって変わるからです。
広告メニュー毎の相場を知りたい場合は、広告代理店や媒体に「シミュレーション」を出してもらうことが一番早い方法です。

この方法はイメージが湧きにくいと思いますので、具体的な例を記載します。

2014年6月の美容業界のある企業の、1ヶ月の各広告メニューのクリック単価が以下の内容となります。
※あくまでも参考例です。実数値とは多少異なります
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この結果を見たときに、純広告はクリック単価が高い、テキスト広告は安いなどありますが、これは2014年6月に実施した内容がたまたま上記の結果だということです。

もう少し具体的にいうと、リスティング広告の場合は、運用型の広告の為入札単価を下げることにより、クリック単価を下げることも可能です。
しかし、SEOの場合は時期によって大きく違います。
今回のケースで言えば2014年6月「脱毛」というキーワードのSEO対策を行っていたとします。
1年間通して5位だったとします。

ただ、ビジネスで繁忙期、閑散期があるように検索数も繁忙期、閑散期がある為同じ順位で広告費が15万円だったとしても、クリック数が大きく異なる為、クリック単価が異なります。
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※Google Trendsデータ/キーワード「脱毛」


「クリック単価」の調べ方

それでも、自社業界のおおよそのクリック単価を知りたいときがあると思います。
自分でクリック単価を調べたいときは、リスティング広告ならキーワードアドバイスツールやキーワードプランナーを使うことでクリック単価の想定を知ることが可能です。

参考:プロが教えるキーワードアドバイスツール活用方法
参考:【徹底図解】キーワードプランナー使い倒し術【2017年最新版】

これを自社運用するときも広告代理店に任せるときでも知っておくと、なにかと便利です。
本ブログでも紹介記事がありますので、ご参考ください。
【LISKUL】キーワードアドバイスツールとは

キーワードアドバイスツールを使って、クリック単価を知る

例)キーワード「脱毛」でのクリック単価を算出
(1)キーワードアドバイスツールを使う ※導入の仕方などは上記URLをご参照ください
(2)調べたいキーワードを記載
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(3)キーワード「脱毛」を記載して、条件を追加して下のボタンを押す
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(4)キーワードのデバイス毎の順位とクリック単価の想定が算出される
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※上記の方法で想定のクリック単価を出すことが可能です

今回の例で言えば、リスティング広告でPCに2.6位に掲載するためには1クリック辺り667円必要、となります。

ただ、これもあくまでも参考値です。実際は競合他社の広告出稿状況などによって異なります。


クリック単価を改善していかに売上を伸ばすか?

よくクリック単価をもっと安くして、売上を伸ばしたいとお客様から相談を受けることがあります。
そのときにいつもお伝えさせて頂いているのが、下記の質問です。

「WEB広告の中で、どの広告が一番売上に寄与しているか把握されていますか?」

売上を伸ばすときに重要なことは、クリック単価ではなく売上です。
なにを当たり前な、と思われると思いますが、実際限られた広告予算の中で予算最適化をできているお客様は意外と少ないです。
例えば下記は、美容業界のある企業の1ヶ月間のリスティング広告の予算ポートフォリオです。
目標獲得単価を5000円において、ABCDでランクをつけました。

A:1件以上獲得があり、獲得単価5000円以下のキーワード群
B:1件以上獲得があり、獲得単価5000円以上のキーワード群
C:獲得が0件で、広告費5000円以上利用しているキーワード群
D:獲得が0件で、広告費5000円以下しか利用していないキーワード群

※実数値に係数を掛けているため、実数値とは異なります
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この場合、一番高いクリック単価はBランクです。
ただ、いくらクリック単価が安くてもCランクとDランクは獲得数が0件です。
つまり、売上に寄与していません。

もし、費用対効果を高めたいとなるとCランク、Dランクの広告費をAランク、Bランクに寄せることが費用対効果の改善方法です。

これはあくまでもリスティング広告の一例ですが、広告手法の売上広告貢献度を正確に把握し、予算最適化をすることが費用対効果を高める一番の方法です。


「クリック単価」の捉え方

最後にクリック単価をどのように捉えるべきかについてお伝えします。

クリック単価についての捉え方は目的によって異なります。

例えば、広告を掲載する目的が下記の2つだとします。
・認知してもらうために広告をうつ
・売上を上げるために広告をうつ

1の場合、売上よりは認知が目的のため、クリック単価を安く、いかにサイトに呼ぶかが重要なため、クリック単価が安いことは非常に重要です。
ただ、2の場合、目的が売上を上げる事なのでクリック単価が安くても売上につながらない広告は意味がないです。
ですから、クリック単価をどのように捉えるかは目的によって変わります。

まずは目的・目標を明確にしてください。
その目的・目標を元に広告手法の比較検討を行ってください。


まとめ

いかがだったでしょうか?
クリック単価といっても概念が広いです。今回は基本的なことをお伝えしましたが、実際にお客様の中には正確に理解をされていない方もいらっしゃいます。
ぜひ、広告を実施するときは以下のことを認識しておいてください。

・広告を考える前に、目的・目標を明確にする
・目的・目標を元に広告の比較検討を行う
・目標にあった広告手法を選び、実際にやってみる
・実際やってみて、広告予算の最適化を行い続ける

基本的なことで恐縮ですが、千里の道も一歩から。
当たり前のことを徹底すると効果が出ます。
それはお客様のWEB広告を運用させて頂いている中で実感しております。
ぜひ、皆様の運用にお役立て頂き、少しでも利益に貢献できれば幸いです。

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