魅力的な企業動画の作り方!制作時の7つのポイントと活用事例10選

「そもそも企業動画って何?」「かっこいい動画、面白い動画はどうやったら作れる?」そのように考えている方も多いのではないでしょうか。

イメージや雰囲気なども短時間で伝えられる企業動画を活用すれば、商品やサービスを紹介することで売り上げにつなげたり、企業を紹介することでブランドイメージを向上させ採用を増やしたりすることが期待できます。

この記事では、企業動画活用の方法と事例をご紹介するとともに、かっこいい、魅力的な動画を作るための方法を解説していきます。この記事を読むことにより、自社の企業動画を制作し、活用できるようになります。


目次

企業動画の活用方法とその事例10選

最初に、企業動画の活用方法とその事例について、BtoCとBtoBのそれぞれについてみてみましょう。

BtoCの企業動画事例

商品の使い方を紹介して売り上げにつなげる

キャリーバッグやリュックサック、ポーチなどの使い方を紹介することにより、売り上げにつなげられるようになっています。

会社の様子や福利厚生などを紹介して採用につなげる

働く社員の様子や社内の施設、福利厚生などを紹介することにより、採用につなげられるようになっています。

企業のコンセプトやビジョンを紹介してブランドイメージ向上につなげる

企業のコンセプトやビジョンを紹介することで、ブランドイメージ向上につなげられるようになっています。

ビフォー・アフターでサービスの効果を伝える

美容室でカットする前後のビフォー・アフターをみせてサービスの効果を伝え、来客増につなげられるようになっています。

利用者の声を紹介することによりサービスのリアリティを増す

利用者の声を紹介してサービスのリアリティを増し、利用者増につなげられるようになっています。

BtoBの企業動画事例

商品の特徴をわかりやすく説明して売り上げにつなげる

「人材マネジメントシステム」という一見わかりにくい商品の特徴をわかりやすく紹介することにより、売り上げにつなげられるようになっています。

社員が働く様子を伝えて採用につなげる

地味なイメージのある物流会社が、社員が楽しげに働く様子をコミカルな要素も交えて紹介することにより、採用につなげられるようになっています。

サービス内容を紹介して新規契約につなげる

https://youtu.be/KrLFLooHx44

有線放送だけでない、店舗の一元管理サービスをわかりやすく伝えることで、新規契約につなげられるようになっています。

・社員に自社の企業価値を理解してもらい士気を高める

社員総会のオープニングで放映された動画です。新たにグループ企業となった会社の社員にグループの企業価値を理解してもらい、士気を高められるようになっています。


成果につながる魅力的な企業動画を作るための7つのポイント

成果につながる魅力的な企業動画を作るためには、どのようにすればよいのでしょうか。ここでは、7つのポイントについてみていきましょう。

1. 動画制作の目的を明確にしてぶれないようにする

成果につながる魅力的な企業動画を作るためにまず重要なのは、動画制作の目的を明確にしてぶれないようにすることです。単に「企業動画が流行しているから」などと、目的を明確にせずに漠然と動画制作してしまうと、誰に対しても何の効果も生み出さない動画になる可能性があります。

企業動画制作の目的は、

  • 自社の商品やサービスを紹介することにより、売り上げにつなげる
  • 会社の従業員が働く様子や福利厚生を紹介することにより、採用につなげる
  • 自社のビジョンやコンセプトを伝えることにより、ブランドイメージ向上につなげる

などがあります。

目的を明確にしたうえで、動画制作に取り掛かりましょう。

2. ターゲットを明確にする

目的を明確にしたら次に重要となることは、動画を見てもらいたいターゲットを明確にすることです。なぜなら、一般に「万人に受け入れられたい」と考えて実行する施策は、誰にも受け入れられない結果になりがちだからです。

ターゲットは、自社の商品・サービスを購入する顧客や、求人の応募者、自社の名前をちょっと耳にしたことがあるだけの人、などさまざまなものが考えられます。年齢・性別や職種、生活環境、ひいては購読している雑誌やよく行くレストランなどまで、ターゲットの属性について明確にすればするほど、そのターゲットに響く動画が制作できます。

3. ターゲットに合った内容・コンセプトを決める

動画制作の目的とターゲットが明確になったら、次に重要なのはその目的・ターゲットに合った内容・コンセプトを決めることです。「誰に何を伝えるか」が明確になれば、内容やコンセプトは自ずと決まってくるともいえます。

たとえば、自社の企業名を知っているだけの人に、ブランドイメージを認知・定着させたいのであれば、イメージ映像を多用した動画が有効かもしれません。

また、自社の求人へ応募を検討している人の背中を押したいのであれば、社員のインタビューで「仕事のやりがい」などを語ってもらうのが良いかもしれません。

動画の内容・コンセプトは、あくまで目的とターゲットに合ったものであることが大切です。

4. 予算と納期を決めておく

予算と納期をできる限り、あらかじめ決めておくことも重要です。予算と納期により、どの程度の動画が制作できるかが決まることになるからです。

たとえば、インタビューなどの取材が多く必要になる動画や、凝ったアニメーションを使用した動画などなら、自ずと予算は多く、納期は長くかかることになります。

ただし、動画制作の経験がない場合には、予算や納期の相場観がまだないこともあるでしょう。その場合には、どの程度の予算・納期でどのような内容の動画が制作できるのか、制作会社に相談してみるのがおすすめです。

5. ストーリー性をもたせて飽きさせない

実際に動画の内容を検討する際には、ストーリー性をもたせて飽きさせないことが重要なポイントとなってきます。近年では、動画コンテンツがあふれて飽和状態となっているため、1~2分の動画でもきちんとストーリーがないと、最後まで見てもらえないからです。

ストーリーは、導入部分で視聴者をまず引き込むことが重要です。また、主人公に課題を設定するなどし、その課題を克服していくなどのメリハリをもたせることも重要です。ストーリーがきちんと設定された動画なら、視聴者は飽きずに最後まで見てくれるでしょう。

6. 話題性を意識して拡散を狙う

動画制作に際しては、話題性を意識して拡散を狙うことも大切です。近年では、話題となる動画は、非常に広く拡散されるケースもあります。拡散されれば、PR効果は何倍にも大きくなるからです。

拡散を狙うためには、SNSなどで思わず人に教えたくなる内容が、動画に含まれていることが必要です。感動や笑い、驚きなどの要素が、話題性のポイントとなってくるでしょう。

7. ターゲットに合った配信プラットフォームを選ぶ

ターゲットに合った配信プラットフォームを選ぶことも、動画制作においてはポイントとなってきます。なぜなら、動画の配信プラットフォームは、YouTubeやFacebook、Twitter、Instagram、Tik Tokなど複数あり、それぞれで視聴者の年齢層などが異なるからです。

したがって、たとえばターゲットが若年層であればInstagramやTik Tok、やや年齢層が高ければYouTubeやFacebook、Twitterなど、設定したターゲットによって配信プラットフォームを選ぶことが必要です。

ターゲットに合った配信プラットフォームを選ぶことにより、配信の効率が大きく変わってくることもあるでしょう。


企業動画は「自社で作る」「制作会社に依頼する」の2つの方法がある

企業動画を制作する際には、

  • 自社で作る
  • 制作会社に依頼する

の2つの方法があります。

しかし、1章でご紹介したようなクオリティの動画を制作するためには、制作会社に依頼することがおすすめです。

動画1つで企業の印象が変わるほど企業動画は重要な役割を持つため、費用や時間がかかってもプロに依頼するほうが安心できます。

自社で作る際のメリット・デメリットと流れ

自社で作る際のメリット・デメリット、および流れは以下のようになります。

メリット

  • 制作会社に依頼するよりコストがかからない
  • 制作会社とのやり取りがなく自社内で完結するため、制作にあたってのコミュニケーションが取りやすい
  • 自社内で完結するため、スケジュールを柔軟に決められる

デメリット

  • 動画の品質が、制作会社に依頼した場合とくらべて低くなることがある
  • 撮影機材や動画編集ソフトなどの自社での準備が必要になる
  • 動画制作に関わる社員の負担が大きくなる

自社制作の流れ

  1. 動画制作の目的、ターゲットを明確にする
  2. 制作する動画の内容やコンセプトを決める
  3. ストーリーを考え脚本を作成する
  4. 動画制作に必要な機材を用意する
  5. 動画を実際に撮影し、編集する

自社内で動画制作ができる方や必要な機材がそろっている場合は問題ありませんが、求めるクオリティに届かない可能性がある場合は制作会社に依頼をするほうがおすすめです。

制作会社に依頼する際のメリット・デメリットと流れ

制作会社に依頼する際のメリット・デメリットと流れは以下のとおりです。

メリット

  • 自社制作にくらべて品質が高まりやすい
  • 撮影機材や編集ソフトを用意する必要がない
  • 動画制作に関わる社員の負担が少ない

デメリット

  • 自社制作するよりコストがかかることが多い
  • 制作会社とのやり取りが発生するため、コミュニケーションに時間がかかりやすい
  • 納期は制作会社とあらかじめ決める必要があるため、スケジュールを柔軟に組みにくい

制作会社に依頼する際の流れ

  1. 動画制作の目的・ターゲットを明確にし、予算・納期をできる限り決めておく
  2. 制作会社とのヒアリングを行う
  3. 制作会社から見積書・提案書の提出を受け、OKなら制作を依頼する
  4. 制作会社がプランニングを行い、その内容を確認する
  5. 制作会社が動画の撮影・編集を行う
  6. 制作会社が完成した動画を試写し、修正点があれば修正依頼する

企業動画 制作会社を選ぶための4つのポイント

企業動画制作を制作会社に依頼する場合、制作会社を選ぶための4つのポイントについてみていきましょう。

1. 実績動画をチェックしてイメージに近いところを選ぶ

企業動画の制作会社を選ぶにあたってまず重要なのは、制作会社の実績動画をチェックして、自社で制作しようと思っている動画とイメージが近いところを選ぶことです。なぜならば、制作会社はそれぞれに得意領域があるからです。

得意領域はたとえば、

  • 実写撮影が得意/CGやアニメーションが得意
  • オシャレな映像が得意/親しみやすい映像が得意
  • イメージ映像を多用した動画が得意/ストーリー性のある動画が得意

などさまざまなものがあります。実績動画を事前にチェックすれば、動画が完成したあと「イメージと違った」となるようなことは少ないでしょう。

2. 動画マーケティングに詳しいところを選ぶ

制作会社を選ぶにあたって次に重要なのは、動画マーケティングに詳しいところを選ぶことです。なぜなら、企業動画は単に動画制作をすればよいのではありません。制作した動画によって、売り上げや採用を増やす、あるいはブランドイメージを高めるなどの、企業課題の解決が目的となるからです。

したがって、制作会社を選ぶ際には、実績動画の質だけで決めることがあってはいけません。あくまでも、自社の課題解決のための動画マーケティング戦略を実践できる会社を選ぶことが必要です。

3. 担当者との相性が良いところを選ぶ

担当者との相性が良いところを選ぶことも、制作会社の選び方として重要なポイントです。なぜならば、プロデューサーや映像ディレクターなどの資質により、完成する動画の品質は大きく変わってくるからです。

企業動画は、内容やストーリーが重要であるのはもちろんとして、それに劣らず全体の「テイスト」や「フィーリング」も重要です。テイストやフィーリングが合った動画を作れるかどうかは、担当者との相性で、ある程度判断ができるでしょう。

4. 提案書をチェックし企画力・提案力が高いところを選ぶ

制作会社への依頼にあたっては、必ず事前に提案書をチェックして、企画力・提案力が高いところを選びましょう。

提案書をチェックするポイントは、

  • 自社の課題を解決するための動画マーケティングの戦略
  • 含みこむ必要があるメッセージを動画でどのように表現するのか
  • 自社が求める結果へターゲットをどのように誘導するのか
  • 参考動画

などとなります。見積もりは必ず複数の制作会社に依頼し、企画力・提案力が最も高いところを選びましょう。


おすすめ制作会社5選

企業動画の制作会社は数多くあります。そのなかで、おすすめの制作会社5選を以下にご紹介します。

株式会社ジェー・ピー・シー

JPC. Movie SECtionは「映像制作のすべてをワンストップで」がキャッチフレーズとなっており、制作できる動画のジャンルが豊富なのが特徴です。料金プラン「BASIC」は35万円~で比較的リーズナブルです。オフィスは東京と京都にありますが、全国から依頼がある会社です。

参考:株式会社ジェー・ピー・シー

株式会社LOCUS


株式会社LOCUSの特徴は、動画を用いた総合コンサルティングを利用できることです。動画を軸とし、広告や各種施策、PRなどを総合的に行って企業の問題解決を図ってくれます。数十万円~数千万円までの予算に対応できるとのことです。

参考:株式会社LOCUS

Crevo株式会社


の強みは「アニメーション動画制作」にあり、業界実績No.1だとのことです。実写映像にアニメを取り入れることもできますから、より幅広い映像表現が可能となります。制作予算は、「シンプルにメッセージを表現するもの」なら~49万円とリーズナブルです。

参考:Crevo株式会社

株式会社アジアピクチャーズエンタテインメント

株式会社アジアピクチャーズエンタテインメントは実写およびアニメ映画の制作も行っていますので、制作する動画のクオリティは非常に高いといえます。元TBS系報道ディレクターによる「報道スタイルの動画」も制作可能です。簡単な動画であれば30万円で制作できます。

参考:株式会社アジアピクチャーズエンタテインメント

株式会社ボーダーレス

株式会社ボーダーレスは、クリエーターが営業から打ち合わせ、制作までしますので、ビジネスセンスの高い動画が制作できます。実写での撮影はもちろん、CGやアニメまで自社で内製化していますので、低予算や短納期の案件も可能です。撮影なしのグラフィックベース動画なら50万円以下で制作できます。

参考:株式会社ボーダーレス


企業動画に関するよくあるご質問

企業動画を検討中の方に役立つQ&Aをまとめています。

Q. 企業動画のシナリオはどのように作成されますか?

A.企業動画のシナリオは、クライアントとの打ち合わせをもとに、目的やターゲットに合わせて制作されることが多いです。制作会社が提案する場合もあれば、クライアント側がシナリオを提供することもあります。

Q. 企業動画の配信先はどこが効果的ですか?

A.企業動画の配信先としては、YouTubeやSNS、企業の公式ウェブサイトが一般的です。ターゲット層に応じて適切なプラットフォームを選ぶことが重要です。

Q. 企業動画の内容にはどのような要素が含まれますか?

A.企業動画の内容には、会社概要、製品・サービス紹介、社員インタビュー、顧客の声、企業のビジョンやミッションなどが含まれることが多いです。

Q. 企業動画の撮影場所はどこが良いですか?

A.企業動画の撮影場所は、企業のオフィスや製品が作られている現場、または外部のロケーションが一般的です。動画の目的やストーリーに合った場所を選ぶことが大切です。


まとめ

企業動画の制作に際しては、まず目的とターゲットを明確にすることが大切です。制作の方法は、自社で行うのと制作会社に依頼する2通りが考えられ、それぞれにメリット・デメリットがあります。制作会社を選ぶ際には、実績動画を見てイメージに近いところを選ぶとともに、動画マーケティングに詳しいところを選ぶことが重要です。

企業動画を制作し、自社の課題解決をしていきましょう。


参考サイト

企業PR動画の役割や効果は? 制作するときのポイントや事例を紹介|シングメディア
やみくもはダメ!動画マーケティングは目的を設定することが重要|C-NAPS[シナプス]
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