「Facebook広告の運用を委託したいが、どこを選んだらいいか分からない。でも失敗はできない…。」
Facebook広告の運用代行についてそんなお悩みをお持ちの方のために、何をお願いできるのか、どう委託先を選べば良いのか、費用から注意点まで解説して参ります。
こちらを読めば、運用代行を依頼する際のさまざまな疑問が解消できるはずです。
この記事のご覧の方には代理店で二次代行を探している方もいるのではないでしょうか。
代理店なら、運用やレポート・シミュレーション作成などを委託できます。積極的に活用し戦略立案・設計にリソースを寄せることをお勧めします。
運用リソースがなくても受注して丸投げできる!Facebook広告運用2次代行サービス
目次
Facebook広告の運用代行会社にお願いできること
Facebook広告の運用業務を委託するかを判断する前に、運用代行会社には何がお願いできるのかを把握しましょう。
Facebook広告の運用には、主に以下の業務があります。
運用代行会社が主に行う業務 | 依頼主が主に行う業務 |
---|---|
1.アカウント開設 | 1.Facebookページの作成、管理 |
2.広告の目的整理(KPI・KGIの策定) | 2.クリエイティブの作成 |
3.広告入稿 | 3.タグの設定 |
4.入札調整 | 4.コメント対応 |
5.予算・進捗管理 | 5.広告主との商談(依頼主が一次代理店の場合) |
6.レポーティング | |
7.改善提案 |
上記の依頼主側の、「2.クリエイティブの作成」「3.タグの設定」「4.コメント対応」については、運用代行会社に委託できる場合もあります。
いずれにせよ重要なのは、両者がそれぞれ何をするのかを明確にしておくことです。
自分たちが何をして、運用代行会社には何をお願いするのかを明確にし、その上でその業務をお願いできる会社はどこかを探していきましょう。
ただし、「2.広告の目的整理(KPI・KGIの策定)」は外部に丸投げするのではなく、委託先とすり合わせながら進めていくべきでしょう。
ターゲットユーザーや商材の強み・弱み、自社環境や外部環境などの貴方のビジネスの情報は、当然貴方の方が詳しいはずです。
これらの情報を正しく委託先に伝えることで、認識の共有ができ、意思の疎通もスムーズに行うことができます。
Facebook広告を運用代行する4つのメリット
Facebook広告を運用代行してもらうメリットは以下の通りです。
- プロの専門知識を活用できる
- 業界特有の攻略法を活用できる
- リソース不足の解消
- 最新の情報を集められる
メリット1.プロの専門知識を活用できる
Facebook広告のプロの専門知識を活用できることが大きなメリットです。
Facebook広告を配信するためには、ビジネスマネージャを作成し、広告アカウントを開設し、キャンペーン~広告を作成といったさまざまな設定が必要です。
そういった設定は、Facebook広告に慣れていない方にはなかなか難しいですし、それを調べながら進めていると、広告配信までかなりの時間を要することになります。
また競合他社との競争のなかでFacebook広告で成果を上げるには、効果を出すための運用スキルが欠かせません。
しかし運用会社では、そういった広告配信の設定や、審査についての知識、効果を出すための運用ノウハウを豊富に持ち合わせています。
これらの専門知識を獲得する期間やコスト、また常にアップデートして磨き続けるコストを考えると、既に持っているプロの知見を活用するほうが良いでしょう。
メリット2.業界特有の攻略法を活用できる
メリット1に関連して、業界特有の攻略法を活用できることも大きなメリットです。
Facebook広告全般の知識やノウハウは、本LISKULのようなメディアから情報を仕入れることはできます。
しかし、業界特有の攻略法というのは、なかなか世の中に出回ることはありません。
例えば業界ごとに大きく異なってくるのがクリエイティブです。
通常のバナー広告よりもカルーセル広告が向いている商材はありますし(マンガなど)、ユーザーから反響を得やすいクリエイティブのパターンが業界ごとに存在します。
こうした業界ごとのノウハウは、自社内で蓄積していくのは難易度が高いですし時間もかかりますが、運用代行会社を通じて得ることができます。
メリット3.リソース不足の解消
Facebook広告の運用に必要なリソースを、外部のリソースを活用することで補うことができます。
Facebook広告の運用には多くのリソースが必要です。
広告の追加や変更などの設定はもちろん、効果的な広告を配信を行うためには日々の管理が欠かせません。日々の管理をするかしないかでは広告の効果が目に見えて異なります。
しかしリソースが足りないと、頻繁にFacebook広告の状況を確認することができません。
そこで広告を専門にしている運用会社に委託すれば、入札対応や広告文やクリエイティブの差し替えなどの作業をお願いすることができます。
どういうクリエイティブにするかは自社で考えても良いですし、そこから運用代行会社にお願いすることもできます。
作業が多い広告運用ですが、こうした作業業務を外部に委託することで、今まで時間がなくてできていなかった提案や分析の時間にあてることができるようになります。
メリット4.最新のノウハウを活用できる
運用代行会社が保有している最新のノウハウを活用することができます。
WEB広告の中でも特にFacebook広告は、早いスパンでアップデートがされると言われています。アップデートにしたがって最適な運用方法が変わってきます。
またアップデートされた内容を基に、実施・検証するだけでも時間が必要になってくるでしょう。
そうして時間をかけて得た最新情報もすぐに更新されてしまうため、情報を追うだけでもかなりリソースが必要だったり、常にアンテナを高く持っていないといけません。
また新しいプロダクトや機能は、まずβ版という形で広告代理店や一部の大手広告主に解放されることが多いです。
そのため、最新の機能に競合他社よりも先んじて触れるためには、広告代理店から情報を仕入れる必要があります。
委託先がFacebookに認定を受けている代理店であれば、Facebookの最新情報を手に入れることができるため、運用代行をすれば代理店を通じてその情報を得ることができます。
Facebook広告を運用代行する2つのデメリット
メリットの多いFacebook広告の運用代行ですが、下記の通りデメリットも存在します。
- 委託手数料がかかる
- ノウハウが自社内に溜まりにくい
デメリット1.委託手数料がかかる
広告費とは別に、委託手数料がかかります。
一般的に、広告費の20%程度の手数料であることが多いです。
また毎月の手数料に加えて、初期費用が別途発生することもあります。
他にも、特に料率制では利益率が低くなる低予算の場合に、固定費制を適用するケースもあります。
<対応策>
こうした手数料を込みでも問題がないのか、自社内で運用したほうが安く済むのではないかは、事前に計算して確認しておくべきです。
実際には、前章のメリットを考慮すると、多少多くお金を払っても運用を委託したほうがトータルではプラスになることが多いです。
だからこそ運用代行業が成立しているとも言えます。
デメリット2.ノウハウが自社内に溜まりにくい
運用業務を外部に委託するので、ノウハウが自社内に溜まりにくいことはデメリットです。
ずっと外注し続けることも策の一つですが、その場合何か問題があったときなどにインハウス運用に切り替えることが難しいです。
下記のように、何かしらノウハウを自社内に蓄積できる仕組みを構築すべきです。
<対応策>
- 定例の場で新機能や新プロダクトの情報を必ず共有してもらう
- 実施施策とその結果、改善案を共有してもらう
- 作業以外の運用業務(施策立案など)に自社内のメンバーをアサインする
- 管理画面をアクセスできるようにしてもらう(ブラックボックス化しない)
運用代行会社の選定に向けて事前に整理しておくべきこと
Facebook広告の運用を委託することを決めたら、実際に運用代行会社を選んでいきます。
ただし、その前に下記の情報を整理しておくと、その後の動きがスムーズに進められます。
- 対象サービス
- 要件
- 課題・目的
- 自社体制
1.対象サービス
Facebook広告を用いてどのサービスを宣伝したいのかを整理します。
特に複数の商材がある場合には、それらすべての宣伝なのか、あるいは特定の商材の宣伝なのかを決めておきましょう。
対象サービスによって、訴求内容からリンク先ページ、成果地点まですべて変わってきます。
2.要件
下記の要件を、自社内で整理できる分はまとめておきましょう、
- 予算金額
- リンク先ページ
- 成果地点(購入や問い合わせなど)
- 目標獲得単価
- 開始希望時期
これから新規に始める場合は、目標獲得単価などは決まっていないことがほとんどなので、その場合は運用代行会社に相談すると良いでしょう。
その際に、他の媒体の運用実績があるのであれば、それを共有するとより精緻な目標設定ができます。
3.課題・目的
何を課題として、何を目的にFacebook広告を実施したいのかを考えます。
ここを整理することで、委託先と認識齟齬が生まれにくくなりますし、目標設定も立てやすくなります。
既に他の会社に委託していてリプレイスをする場合には、現在の委託先の不満点やどうあって欲しいかを詳細に書きだしましょう。
自社の求めているレベルと合わない場合には、先方よりお断りされる可能性もありますが、開始後に不一致に気づくということがなくなります。
4.お願いしたい業務内容
運用代行会社にお願いしたい業務内容を整理しましょう。
「Facebook広告の運用代行会社にお願いできること」のなかで、どこまでを委託するのかを考えます。
全部をお任せしたいケースと、あくまで作業部分をお願いしたいケースとでは、選ぶべき委託先も全く変わってきます。
各項目について、自社と委託先どちらで担当するのか整理しましょう。
Facebook広告の運用代行会社を選ぶ際の4つのポイント
運用代行会社選びの前に必要情報が整理できたら、実際に委託する会社を選定していきます。
その際には、下記の4つのポイントに気を付けると良いでしょう。
- Facebookの認定ビジネスパートナーか
- Facebook広告運用の実績が豊富かどうか
- 運用手数料が問題ないか
- 強みが自社に合っているのか
Facebookの認定ビジネスパートナーか
委託先を選ぶうえで、Facebookの認定ビジネスパートナーであるか否かはとても重要です。
Facebookビジネスパートナーとは、優れた専門性を有しているとFacebookに認められた事業主のことです。
Facebookが用意した一定の基準を超えた事業主であり、実績の証でもあります。ビジネスパートナーは最新情報をFacebookから入手することもできます。
Facebookに公式に認められているので、信頼性も高く、安心して運用代行することができます。
そのため、初めてFacebook広告を委託しようと思っている方は、こちらを1つの基準にして委託先を考えると良いでしょう。
Facebookビジネスパートナーについて、詳しくは下記をご確認ください。
参考:Facebookビジネスパートナーになる|FACEBOOK for Business
Facebook広告運用の実績が豊富かどうか
Facebook広告の運用実績が豊富かどうかも重要なポイントです。
Web広告の運用代行会社でFacebook広告に対応していない会社は少ないですが、運用実績についてはまだまだ会社によって差が大きいです。
「年間○○円以上の運用経験あり」、「○○件のアカウント運用実績あり」といったような運用実績だけでなく、実際の事例、特に自社と同じ業界の事例や、自社サービスと形態の近い商材の事例があるかどうかは重要です。
Webサイトだけでなく、問い合わせの際に実績を確認しましょう。
運用手数料が問題ないか
運用代行費が問題ない範囲かも重要です。
費用形態は運用会社によってさまざまで、予算のうち数十%で手数料を取っているところもあれば、固定費や初期費用で費用をとっているところもあります。
料率の場合、広告費の20%を手数料であることが一般的です。
なかには、ご予算〇〇円以下は○○%といったように、低額になると比率が上がる場合もあります。
広告費100万円の場合:手数料20万円(広告費の20%)
広告費50万円の場合:手数料15万円(広告費の30%)
広告費20万円の場合:手数料3万円(20万円以下は一律固定費3万円)
前述の通り、そもそも50万円以上でないと委託不可といった場合もあるので、あわせて確認が必要です。
強みが自社に合っているのか
運用代行会社の強みとしている部分が、自社のニーズに合っているのかも大事なポイントです。
たくさんのアカウントを運用していて効率的な運用をできることや、小さなご予算でも運用が可能なこと、事業内容にまで踏み込んだ提案が可能なことなど、強みは会社によって様々です。
自社が抱えている課題は何なのか、その課題を解決するために適した会社なのかを確認しましょう。
ただし、何が強みであるのかを把握することは容易ではありません。
過去の実績や事例から判断するのが一番の近道ですので、Webサイトの確認はもちろん、最初のヒアリングの場で詳しく話を聞くのが良いでしょう。
本当に強みであれば、具体的にどんな取り組みをしたのか詳しくお話してくれるはずです。
通り一遍の回答しかない場合は、強みとして言えるほどではないかもしれません。
Facebook広告の運用代行会社に確認すべきこと
委託先の候補を絞ったら、実際に各社に問い合わせをしていきます。
Facebook広告の運用代行会社に問い合わせる際に、確認すべきことは以下の通りです。
- 契約内容の確認
- 運用代行会社の対応範囲はどこまでか
- クリエイティブやLP制作が可能か
- コミュニケーションの手段と頻度
契約内容の確認
運用代行の際に、必ず確認が必要なのが契約内容です。
主に契約期間や、広告費はいくらから対応可能か、といった規定が必ずあります。
10万円で1ヵ月間、Facebook広告の配信を依頼しようと思っていても、契約した後に最低金額50万円からで期間は3カ月以上と分かり、解約が難しいケースもあります。
そうなると想定よりも費用が大幅にかかってしまうことが考えられますので、注意が必要です。
また不安な点は最初のお打ち合わせの際に、リストアップして疑問を解消したほうがよいです。
後々気づくということがないように、事前に確認して代行する運用会社を取捨選択するようにしましょう。
運用代行会社の対応範囲はどこまでか
続いて、運用代行会社がどこまで対応可能なのかも必ず確認しましょう。
下記のように、会社によって対応できる範囲が異なっていることが多々あります。
A社 | シミュレーション作成不可 | レビュー対応可 | 提案対応可 |
B社 | シミュレーション作成可 | レビュー対応不可 | 提案対応不可 |
この場合は、事前のシミュレーションはできなくても、運用結果のレビューや改善提案をしてくれるA社の方が良い、などと判断します。
または予算ごとに対応範囲が異なることもあります。
一般的に、予算金額が大きくなるにつれて、対応範囲も広がっていくことになります。低予算の場合、細かい分析や改善提案などをすると赤字になるため、業務範囲を絞っている会社は少なくありません。
自身が何を目的として運用代行するのかによって、お願いする対応範囲は異なります。
思い込みでここまでやってくれると思って委託したのはいいものの、実は対応範囲外のもので結局自分自身で対応せざるを得ない、ということでは委託した意味がなくなってしまいます。
そのため、自身が頼みたいと思っている業務を書き出してみて、これらが対応可能かを運用代行会社に確認するようにしましょう。
クリエイティブやLP制作が可能か
サイト制作やクリエイティブ作成まで委託が可能か、も重要な確認項目です。
実際に広告を配信するとなれば、目的に沿って効果を出さなければ意味がありません。
その効果の結果を左右するのがクリエイティブや広告から遷移したサイトになります。
ちょっと訴求を替えた広告を配信したい、と思ったときにプランニングから委託できるのか、イメージは自社で作成してからクリエイティブ作成を依頼するのか、あるいはクリエイティブ作成に対応していないのか。
必ず事前に確認するようにしましょう。
またクリエイティブ作成に対応しているといっても、オプションとして請け負っているだけで、あまり品質が高くない可能性はあります。
実際の成果物のサンプルを確認できると、想定から大きくずれるリスクを軽減できます。
コミュニケーションの手段と頻度
運用代行で課題によく挙がるのが、委託先とのコミュニケーションの問題です。
- 連絡してもつながらない
- レスが遅い
- 報告を全然してくれない(だから状況が把握できない)
- 急ぎの依頼なのにすぐに対応してくれない
こういった不満をよく耳にします。
こうしたことが起きないように、事前に以下の点を確認すべきです。
- コミュニケーションの手段は何が対応可能か(メール、電話、チャットツール)
- 何時から何時までコミュニケーション可能か。
- レスは何時間以内にしてくれるのか。
- 当日依頼は可能か。可能な場合何時までの依頼なら可能か。
- 至急対応は可能か。
- レポートなどの報告頻度をどうするか。
- 定例は実施可能か。方法は何か。
他にも、Facebook広告に悪評が寄せられた場合には、確認でき次第すぐに報告するように、事前にお願いしておくと良いでしょう。
まとめ
Facebook広告の運用を委託するには、まず何をお願いしたいのか、自社でやることは何かを整理することから始まります。
その上で、お願いするのに適した運用会社を、下記の観点からチェックしていきます。
- Facebookの認定ビジネスパートナーか
- Facebook広告運用の実績が豊富かどうか
- 運用手数料が問題ないか
- 強みが自社に合っているのか
上記をチェックして数社に委託先の候補を絞ったら、問い合わせをして具体的な契約内容のすり合わせに入ります。
- 契約内容の確認
- 運用代行会社の対応範囲はどこまでか
- クリエイティブやLP制作が可能か
- コミュニケーションの手段と頻度
これらのステップを踏むことで、自社に合わない運用代行会社に委託してしまう可能性をぐっと減らすことが可能です。
貴社に最適な運用代行会社と巡り合える、本記事がその一助になれば幸いです。
この記事のご覧の方には代理店で二次代行を探している方もいるのではないでしょうか。
代理店なら、運用やレポート・シミュレーション作成などを委託できます。積極的に活用し戦略立案・設計にリソースを寄せることをお勧めします。