【2021年最新版】ABMツールおすすめ10選!企業データ・ツールとの連携・導入業種などを徹底比較

ABMとは、Account Based Marketing(アカウント・ベースド・マーケティング)のことで、企業が、自社の優良顧客となる可能性のある企業を選別して、ターゲット企業に合わせた最適なアプローチをするマーケティング手法です。

実際にABMを行う場合、ターゲット企業の選別やパーソナライズしたアプローチ手法の選択、効果測定など工数がかかります。そこで、こうした問題を解決可能なABMツールを導入する企業が増えています。

ABMツールの導入を検討する場合、

  • データベースの量はどれくらいか
  • 連携できるツールはどれか
  • 導入している業種

など、比較するポイントがいくつもあり、自社にあったABMツールを選びきるのは大変です。

そこで本記事では、ABMツール10社の料金や特徴を、わかりやすく整理してまとめました。

この記事を読むことで、探す手間をかけずに、自社にぴったりの良質なABMツールを効率的に比較することができます。

なお、本記事では各ABMツールの注目度を客観的に判断するために、「ABMツール」で検索し、検索上位10位までの紹介サイト7個を調査し、ABMツールを登場回数順に並べました。ぜひ参考にしてください。

また、ABMの成功事例がこちらの資料で解説されていますので、あわせてご覧ください。


FORCAS/株式会社FORCAS

  • 成約確度が高いと予想される企業のリストを簡単に作れる。
  • 既存の顧客傾向を解析し、相性の良い企業属性を特定できる。
  • MAやCRMと連携することで、マーケ施策の成果や効率がより向上。
保有している企業データ144万社以上の企業情報
無料トライアル有無なし
費用月額(要問い合わせ)
導入業種要問い合わせ
他製品との連携CRM(Salesforce)、各種MAツール(Marketo、Hubspot)とAPI自動連携が可能

Marketo(マルケト)/アドビ株式会社

  • 700社の関連ソリューションと連携。豊富なビジネスニーズに対応できる拡張性。
  • 1,800名を超える国内ユーザーコミュニティがノウハウを共有。
  • ユーザーが利用できる学習リソース・セミナーやトレーニングも充実。
保有している企業データ要問い合わせ
無料トライアル有無要問い合わせ
費用■SELECT
■PRIME
■ULTIMATE
■ENTERPRISE
価格: データベースサイズにより変動(要問い合わせ)
導入業種建設・不動産、金融・保険・FinTech、製造、通信 など
他製品との連携700社の関連ソリューションと連携


uSonar/株式会社ランドスケイプ

  • 自社保有データとリッチな法人企業情報をデータ統合し、DXを実現。
  • CRM/SFA・MAなど各種ツールと連携し、データを一元管理。
  • 事業拠点を網羅した日本最大の法人企業データベースを搭載。
保有している企業データ■企業固有情報(人事異動、部署)
■外部評価(ニュース、業種)
■変遷情報(移転、合併)
■各種マスター(住所、ビル)
無料トライアル有無要問い合わせ
費用要問い合わせ
導入業種金融、情報・通信、運輸、食品、不動産 など
他製品との連携CRM/SFA・MAなど各種ツールと連携

Datanyze/株式会社インターアローズ

  • AIによる既存客の分析を基にした、見込み客の優先順位データを作成。
  • 自社サービスを導入している顧客が競合サービスを試験利用し始めた可能性をトラックし、既存顧客解約リスクを防止。
  • 競合テクノロジーツールや自社顧客、見込客ドメインを登録すると、毎日アラートでお知らせ。
保有している企業データ■9,000の主要テクノロジーツールおよび企業データ
■300万のAndroidアプリSDKデータ
■3,500万ドメインのAlexaデータ
無料トライアル有無なし
※オンラインデモはあり
費用要問い合わせ
※テクノロジー/カテゴリーの数によって契約料金変動。また、利用人数、同社API利用、他ツール統合などに応じた課金あり
導入業種IT・通信、小売、広告、マーケティングなど幅広い業種で導入
他製品との連携Salesforce、HubSpot、Marketo、Outreach、Salesloft、Close.io

SPIRAL®Webのあしあと/株式会社パイプドビッツ

  • 初心者でもMAをすぐにはじめられるシンプルで分かりやすい設計。
  • 大量配信でもしっかり届くメール配信機能。
  • 顧客の行動をもとに購買意欲をスコアリングし、適切なタイミングでの情報提供を可能に。
保有している企業データ要問い合わせ
無料トライアル有無なし
※デモはあり
費用■初期費用:150,000円~
■月額費用:65,000円~
※月間想定PV数及び保持リード数に応じた従量課金制
導入業種金融・製造・小売・学校・給食・官公庁などあらゆる業種で導入
他製品との連携■SMS連携・LINE連携(オプションサービス)
■営業管理(SFA)や顧客管理(CRM)など他のマーケティングツールとのAPI連携

HIRAMEKI XD/トライベック株式会社

  • 月額6万円~と低コストで必要十分な機能を利用できる。
  • メールもLINEもSMSも。用途や状況に合わせて色々なコミュニケーションが可能。
  • デジタルマーケティング業界における、20年の実践的な知見とサービス開始から蓄積したノウハウ。
保有している企業データ要問い合わせ
無料トライアル有無あり
費用■ロングストレージプラン:月額5,000円~
■アナリティクス:月額40,000円~
※両プランとも初期費用あり(50,000円~)
導入業種小売り・BtoB・旅行・採用など多岐にわたる業種
他製品との連携各種メール配信システム(ClickM@iler、kreisel、Cuenote FC、Spiral、WEBCAS、Synergy!)、LINE、SMS

シャノン/株式会社シャノン

  • IPアドレスベースで企業のアクセスをキャッチすることが可能。
  • 自社のターゲットとなる業種・企業にのみ広告を配信できる。
  • 役職ランク辞書が備わっており、さまざまな役職名を自動でカテゴリ分け。
保有している企業データ顧客による自社サイトへのWebアクセス情報(潜在顧客情報)、ターゲットとなる部署や役職ランクが分かる企業情報
無料トライアル有無要問い合わせ
費用要問い合わせ
導入業種情報/通信・電気機器ほか
他製品との連携salesforce

BALES CLOUD/スマートキャンプ株式会社

  • 直感的に操作できるので、最小の学習で利用可能。
  • アプローチ、見込み顧客管理、可視化、だれもがISサイクルを前進できるシステムを提供。
  • チームがすばやく軌道に乗れるよう、アドバイザーがサポート。
保有している企業データ要問い合わせ
無料トライアル有無無料デモあり
費用要問い合わせ
導入業種情報/通信・サービスほか
他製品との連携要問い合わせ

チラCEO/株式会社オンリーストーリー

  • 決裁者限定の商談マッチングサービス。
  • 登録者の8割が取締役以上。スムーズなアポ獲得が可能。
  • 全てオンラインで完結するため、忙しい決裁者でも安心して利用できる。
保有している企業データ■登録者の8割が取締役以上(決裁者のためのアポ獲得サービスのため)
■登録3,000社超
■登録企業は、PR・ブランディング・採用支援、WEB集客支援・営業支援、業務効率化・コスト削減、研修・コンサル・福利厚生など
無料トライアル有無要問い合わせ
費用要問い合わせ
導入業種要問い合わせ
他製品との連携要問い合わせ

ライバルマーケティング広告/株式会社ディライトソリューションズ

  • 他社が集客した潜在ユーザを自社に誘導。無駄なく効率的にサイトへの誘導率や成約率を伸ばせる。
  • 特定のターゲット(競合他社のサイト)を指定して狙えるため、質の高いアプローチをかけやすい。
  • 潜在ユーザに対し、広告素材のABテストを行うため、訴求力を最大化した出稿を実現できる。
保有している企業データ要問い合わせ
無料トライアル有無要問い合わせ
費用要問い合わせ
導入業種遺品整理・特殊清掃、不動産売買、結婚相談所、人材派遣、美容通販、アパレル通販、美容クリニック、専門学校など
他製品との連携要問い合わせ

ABMツールの比較ポイント

まず、ABMツールを選ぶ際に比較するポイントを紹介します。多くのABMツールをすべての面で比較するのは困難です。自社に合うサービスを効率良く選ぶために、次の4つのポイントに着目して比較してください。

1. データベースの量と質はどうか

ABMは全顧客の上位2割で8割の売上をあげるというパレートの法則を活用したマーケティング手法です。上位2割の優良顧客になる可能性のある企業をABMの最初のステップで絞り込むためには、より多くの企業データが必要です。

そのため、各ABMツールがどのくらいの企業データを保有しているのか、また、どのような方法で企業データを収集・蓄積しているかも確認しましょう。

保有データ数が多い方が、ターゲット企業を絞り込むデータクレンジングの精度も高くなるため、ABMの効果も高くなります。

また、情報を活用する際は情報の質も重要です。企業の売上高や本社所在地、ホームページのURLや上場の有無など、ターゲット選定に必要な情報が揃っているかどうかもしっかり確認しましょう。

2. 他の顧客管理のITツールとの連携は可能か

ABMツールを導入する際は、他の顧客管理のITツールとの互換性や連携性も考慮して選びましょう。主な顧客管理のITツールには、MA、SFA、CRMがあります。ABMとこれら3つのツールとはとても相性がよく、組み合わせることで相乗効果を発揮します。

<各顧客管理のITツールの特徴>

  • MAツール

    MAとは、Marketing Automation(マーケティング・オートメーション)の略です。MAツールは、見込客の管理や育成を目的とし、マーケティング活動を可視化・自動化してくれるツールです。

  • SFAツール

    SFAとは、Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)の略です。SFAツールは営業支援システムのことで、営業担当の行動や商談内容・プロセスを管理し、営業活動を視覚化・効率化してくれるツールです。商談内容や顧客ステータスを社内で共有できるので、ABMの実践には欠かせない、マーケターと営業担当との情報連携に役立ちます。

  • CRMツール

    CRMとは、Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の略で、CRMツールは顧客管理システムのことです。顧客情報や取引履歴、営業活動履歴の管理を行い、受注後の顧客との関係維持やアップセル、クロスセルの提案などに効果を発揮できます。

これらのツールとABMツールを連携することで、より効果的な営業戦略の構築につながります。

3. 導入業種や自社と同じ業種での実績はどうか

ABMツールを選ぶ際は、事前にどのような業種での導入が多いかを確認しましょう。また、実績を確認するのはもちろんですが、すべての実績だけでなく、自社と同じ業種での実績を確認することも重要です。

同じ業種の企業が効果的な結果を出していれば、自社でも同程度の効果が見込まれます。事前にしっかりと確認することが大切です。

4. 操作はしやすいかどうか

業務の効率化のためにも操作のしやすさは重視したいポイントです。

ABMツールの導入にはコストもそれなりにかかるので、使いこなせなければ意味がありません。

無料トライアルがあるツールであれば、事前に担当者が操作性を確認することもおすすめです。無料トライアルの際は、利用シーンを想定し、企業データの検索・進捗状況や顧客情報の更新などそれぞれのページでスムーズに操作ができそうかを確認しましょう。

無料トライアルがない場合は、口コミなどを参考に事前に操作性を確認しておくと良いでしょう。


まとめ

この記事では10種類のABMツールを紹介しました。導入を検討する際には、データベースの量と質・他システムとの連携・導入業種と実績・操作性について比較することをおすすめします。本記事の情報を参考に、自社にフィットするABMツールを見つけてください。