インプレッションとは?「多ければ多いほど良い」は間違い!?

Web広告を少しでもかじった人なら誰でも知っている「インプレッション」。

インプレッションは多いほど良いですが、ただ多ければ良いってものでもないのです。

今日は、そんな「インプレッション」について、Web広告に携わる人なら知っていなきゃ恥ずかしい基礎知識を紹介いたします。


インプレッションとは

広告が表示された回数のことです。
広告が1回表示されたら1インプレッションです。
表示回数、imp、impsと呼ばれることもあります。


「多ければ多いほど良い」は間違い

広告の目的が文字通り「広く告げるもの」ならインプレッションは多い方が良いですが、売上を上げて利益を出すのが目的なら、無駄なインプレッションは無駄なコストの元なので、極力減らさなければいけません。


最初は広く出して、良い所だけに絞るのが正解

悪いインプレッションはなくさなければいけないですが、最初から絞りすぎると良い所に当たらなかった場合、良い所を見つけるまで探し続けなければいけません。

最初は予算が許すかぎり、広めにインプレッションを出しておいて、効果が良い所に絞っていきましょう。


無駄インプレッションの見つけ方

インプレッションが多ければクリック数が増えるので、単純にコンバージョン数も増えるはずですが、むやみにインプレッションを増やし過ぎると、全然ターゲットじゃない人にも広告を掲載してしまうので、無駄クリックと無駄コストだけ増えて売上に繋がらないなんてことにもなります。

これを避けるための、無駄インプレッションの見つけ方を紹介いたします。

リスティング(検索連動)広告の場合

リスティング広告で無駄インプレッションが発生しやすいのは「部分一致」「フレーズ一致」で登録しているキーワードです。

部分一致クエリを確認して、クリックや獲得がないのにインプレッションが多いキーワードは無駄キーワードなので、除外登録をして無駄をなくしましょう。

部分一致クエリと除外ワードに関しては下記の記事をご参照ください。
【LISKUL】検索クエリを見ずしてリスティングの効果改善なんてありえません。

ディスプレイ広告の場合

ディスプレイ広告は、リスティング広告に比べて潜在層へリーチする広告なので、獲得が付きにくく無駄インプレッションが見極め辛いです。

一番分かりやすいのは「配信先」を見ることです。
どの配信サイトのインプレッションが多いか、クリックやコンバージョンが多いかを見て、出てほしくないサイトやお金が掛かっていてコンバージョンがないサイトを見つけましょう。

配信先の確認など、基本的な分析方法は下記のGoogleヘルプを参照下さい。
ディスプレイ ネットワークでの広告の掲載結果を分析する


無駄インプレッションの減らし方

それでは、実際に無駄インプレッションを見つけたらどのように減らしていけばいいのか。その方法を紹介いたします。

除外ワード設定をする

キーワードを部分一致やフレーズ一致で登録していると、関連するキーワードにも広告が出てしまうので、ターゲット以外にもクリックされてしまい、お金を無駄にしてしまいます。
除外ワードを設定して、無駄なインプレッションをなくしましょう。

除外ワードに関しては、こちらの記事で詳しく説明していますので、ご参考下さい。
【LISKUL】ベテラン運用者も意外と知らない 除外キーワードの正しい使いみち

マッチタイプを変える

キーワードを部分一致で登録していると、関連するキーワードにも広告が掲載されるので、細かなキーワードをカバーするのに有効ですが、全然良くないキーワードに掲載されて無駄クリックと無駄コストがかかっていたりもします。

「水着 通販」を部分一致で登録していたら「グラビア アイドル」みたいな、関係なくもないけどニーズは絶対違うキーワードで広告が出たりします。

マッチタイプを変更して、余計なユーザーに広告を出さない様にすることで、無駄なインプレッションを削減できるのです。

マッチタイプについては下記の記事を参照くださいませ。
【LISKUL】フレーズ一致|プロが教える、今さら聞けない意味と効果的な3つの使い方
【LISKUL】絞り込み部分一致 |プロが教える「効果倍増」の使い方

年齢、性別、エリア、時間を絞る

ある程度ターゲットユーザーが絞れているなら、年齢・性別・エリア・時間で配信する対象を絞って無駄なインプレッションを精査できます。

▼Yahooのヘルプページ
地域ターゲティング
曜日・時間帯ターゲティング

▼Googleのヘルプページ
特定のユーザー層をターゲットにする
広告のターゲット地域の設定
広告のスケジュール設定をカスタマイズする

配信されるサイトを絞る

ディスプレイ広告の場合、ドメインを除外することで配信するサイトを絞ることができます。
特定のサイトでコンバージョンが付きやすいなら、そのサイトを指定して広告を出すこともできます。

▼Yahoo!のヘルプページ
プレイスメントターゲティング
プレイスメントリストの作成
プレイスメントリストの削除

▼Googleのヘルプページ
ウェブページとアプリを除外する
サイト、動画、アプリのカテゴリを除外
特定のトピックに関連するページを除外する
手動プレースメントの追加、編集、削除

ユーザーリストで配信対象を絞る

Google AdWordsでは、サイトにタグを設置することでユーザーリストを作ることができます。
ユーザーリストをリスティング広告のキャンペーンに設定することで、「○○のページを見たユーザー」が登録したキーワードを検索した時だけ広告を出すことができるので、かなり無駄なインプレッションを精査することができます。

逆に、ユーザーリストを除外すると、サイトに来たことがないユーザーが登録したキーワードを検索した時だけ広告を出すことができるので、新規ユーザーにだけ広告を出すことができます。

▼Googleのヘルプページ
リマーケティング リストを作成する
検索広告向け AdWords リマーケティング リストについて
特定のユーザー層を広告の表示対象から除外する


インプレッションを増やすには

インプレッション数を増やす施策は、クリック数の増加=コンバージョン数の増加に繋がるとても大事な施策です。
基本的な運用や施策によってインプレッションを増やす方法をご紹介します。

日予算、入札額を高くする

キャンペーンの日予算や入札額を高くすることでインプレッションを増やすことができます。
日予算や入札額を高くするときは、掲載順位やインプレッションシェアに気をつけましょう。

掲載順位が8位くらいの下位に掲載されていれば、たまに2ページ目に掲載されたりしているので、入札額を高くすることで掲載順位が上がって1ページ目の掲載が多くなるので、インプレッションを大幅に増やせる可能性があります。

逆に掲載順位が1位だと、いくら入札額を高くしても順位はもう上がらないのでインプレッションは全然増えないですし、5位くらいなら大体1ページ目に掲載されているので、もしインプレッションが増えたとしても微々たるものということが多いです。

日予算の上限額に達していて掲載ができていなければ、上位に掲載できていてもインプレッションシェアが低くなっているはずなので、日予算を高く設定することでインプレッションを増やせる可能性があります。

キーワードを増やす

キーワードの登録数を増やす事でインプレッションを増やすことができます。

ただ、「マンション」「カードローン」などの単体ワードは、検索数が多くインプレッションが稼げますが、ニーズが広い分、競合の広告も多いので、入札額をそれなりに高くしないと掲載順位が低くなってしまい、あまりインプレッションが稼げません。要はお金がないとインプレッションが出せないのです。

なので、広告を見せたい対象がハッキリしているのであれば、「マンション ウッディタウン 分譲」「カードローン 返済 おまとめ」など、検索キーワードからニーズが分かる様な細かいキーワードをたくさん追加してインプレッションを稼ぐと効果的です。


まとめ

「インプレッション」が多ければクリック数・獲得数も増える可能性がありますが、単純に増えれば良いというものでもなく、深く考えれば意外と奥が深いものなのです。
増やすべきインプレッションを増やし、減らすべきインプレッションを減らして、より効率の良い運用ができるよう心がけましょう。

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