
対話型AIとは、ChatGPTに代表される、チャット形式でAIと人間が自然な会話を行うことができるサービスです。
日常業務の効率化や、チャットボットやバーチャルアシスタント、音声認識システムなどで活用されています。
対話型AIについては「対話型AIとは?意味と生成AIとの違い、メリット、導入方法まとめ」の記事で詳しく解説しています。
本記事では、おすすめの対話型AIツールと、その選び方のポイントを詳しく解説します。
本記事で紹介している14つのAIについては、料金プランや特徴を比較できる表をご用意していますので、以下よりぜひダウンロードしてご活用ください。
おすすめサービスのピックアップ方法としては、既存のまとめサイト6個分の情報から、紹介されている対話型AIをスコアリングしました。各サイトで紹介頻度の高いものを登場回数順にまとめなおしています。ぜひ参考にしてください。
※スコアリングや掲載情報は2025年1月時点のものです。
目次
- <比較表>対話型AIおすすめ14選
- 1.ChatGPT/OpenAI LP
- 2.Gemini/Google LLC
- 3.Microsoft Copilot/Microsoft
- 4.Perplexity/Perplexity AI, Inc.
- 5.ChatSonic/Microsoft
- 6.Notion AI/Notion Labs, Inc.
- 7.Claude/Anthropic
- 8.YouChat/SuSea, Inc.
- 9.AIチャットくん/株式会社picon
- 10.LLaMA/Meta
- 11.SmartRobot/Intumit Int.
- 12.OpsAI/株式会社クロス・オペレーショングループ
- 13.Google アシスタント/Google LLC
- 14.Siri/Apple Inc.
- 対話型AIの選び方のポイント
- まとめ
<比較表>対話型AIおすすめ14選
本記事で紹介している14つの対話型AIの違いがひと目でわかる一覧表をご用意しました。短時間でサービスの比較をしていただけます。
1.ChatGPT/OpenAI LP
- ライティング、学習、ブレインストーミングなどをサポート
- 会議の要約が可能で、生産性向上が期待できる
- コードを生成し、デバッグ。反復タスクの自動化が可能
無料で利用できる範囲 | ・GPT-4o miniへのアクセス ・標準音声モード ・カスタムGPTの使用 ※ChatGPT-4oへのアクセス制限あり |
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料金 | Free plan:無料 Plus:月額20ドル Pro:月額200ドル |
特徴 | 文章のみではなく、画像の作成やアップロードによる問い合わせも可能 |
機能 | ・音声入力、音声会話 ・ウェブを検索 ・共同コーディング ・データ分析 ・情報の要約 など |
2.Gemini/Google LLC
- 日本語、英語、韓国語、中国語をはじめ、40以上の言語に対応
- Googleの他のサービスなどのソースから取得した情報をもとに回答する
- コーディングの手伝いや、コーディングに関する質問への回答も可能
無料で利用できる範囲 | ・文章の自動生成 ・言語翻訳 ・コーディングの生成サポート など |
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料金 | ■個人の場合 基本無料(API連携の場合別途料金有り) ■法人の場合 Google Work Spaceのプランに組み込み:月額800円~/ユーザー |
特徴 | GoogleマップやGoogleフライト、Googleホテル、Youtubeからのリアルタイムの情報を使って回答する |
機能 | ・文章の自動生成 ・言語翻訳 ・コーディングの生成サポート など |
3.Microsoft Copilot/Microsoft
Microsoft Copilot: あなたの AI アシスタントです
- 複雑な概念を分解し、全てを理解しやすくする
- 密度の高い情報を明確な分析情報に簡素化する
- 直感的なデザインを採用したモバイルアプリも提供している
無料で利用できる範囲 | ・Wordへの下書き ・メールの要約 ・プレゼンテーションの作成 など |
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料金 | 【個人向け】Microsoft Copilot Pro:月額3,200円 【一般法人向け】Microsoft 365 Copilot:月額4,497円(年間契約) 【大企業向け】Microsoft 365 Copilot:月額4,497円(年間契約) |
特徴 | Microsoft 365での作業効率化も可能※プランによる |
機能 | ・DesignerによるAI画像作成の高速化・Word、Excel、PowerPointなどのアプリ内でMicrosoft 365 Copilotにアクセス・エンタープライズレベルのセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスを備えたエクスペリエンス など |
4.Perplexity/Perplexity AI, Inc.
- 情報探索と知的好奇心を満たすAIによる多機能ツール
- 質問を尋ねると同時に最新のインターネットからデータを引き出す
- 全ての回答は信頼できるニュースメディア、学術論文、確立されたブログからの引用
無料で利用できる範囲 | ・質問への回答 ・トピックの検索 ・ライブラリの整理 など |
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料金 | 無料版:無料 有料版(Proプラン):要問い合わせ |
特徴 | Proプランでは検索者の好みを考慮した、ピンポイントな検索結果を提供 |
機能 | ・質問への回答 ・トピックの検索 ・ライブラリの整理 など |
5.ChatSonic/Microsoft
Chatsonic – AI Marketing Agent | ChatGPT AI Chatbot for Marketing
- 1つのプラットフォームで複数のAIモデルとチャットを実行できる
- Ahrefs、Google Seach Console、WordPressなどその他のプラットフォームからリアルタイムのデータを取得
- AIチャットによるアイデアの生成からパフォーマンス分析
無料で利用できる範囲 | ・AIモデルへの限定アクセス ・毎日のAI生成 ・Webブラウジング ・データ分析 ・画像生成 など |
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料金 | Free:無料 Individual:月額16ドル Standard:月額79ドル Enterprise:要問い合わせ |
特徴 | マーケター向けのAIチャットプラットフォーム |
機能 | ・マーケティングコンテンツの作成 ・ブレインストーミング ・共同作業 ・データ分析、レポート作成 ・リアルタイムのウェブサイトを取得 など |
6.Notion AI/Notion Labs, Inc.
Wiki、ドキュメント、プロジェクト機能をすべてつなげたワークスペース | Notion (ノーション)
- 日本語、Javascript、および企業の専門用語で記述する
- スペイン語やドイツ語など英語以外の言語でも執筆可能
- 誰が何を実行でき、何を作成できるかを、きめ細かい精度で指定できる
無料で利用できる範囲 | ・同時編集 ・Slack,GitHubなどとの連携 ・ベーシックなページアナリティクス ・7日間のページ履歴 ・10名のゲストを招待可能 |
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料金 | 【Notionの利用料金】 フリー:無料 プラス:月額1,650円/メンバー ビジネス:月額2,500円/メンバー エンタープライズ:要問い合わせ ※Notion AIを利用する場合、上記料金に月額1,350円が追加請求される |
特徴 | Notionや他のアプリからの情報に基づいて、パーソナライズされた回答を得ることが可能 |
機能 | ・ドキュメントの作成および編集 ・PDFや画像から分析を実行する ・GPT-4とClaudeの知識にアクセス など |
7.Claude/Anthropic
- 単純なパターン認識やテキスト生成を超えた複雑な認知タスクを実行できる
- 手書きのメモやグラフ、写真などほぼすべての静止画像を転写して分析可能
- HTMLとCSSでウェブサイトを作成したり、画像を構造化されたJSONデータに変換したりできる
無料で利用できる範囲 | ・ウェブ、iOS、AndroidでClaudeと話す ・画像やドキュメントについて質問できる ・最新モデルへのアクセス |
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料金 | Free:無料 Pro:月額20ドル※ Team:月額30ドル※ Enterprise:要問い合わせ ※月払いの場合 |
特徴 | クラス最高の脱獄耐性と悪用防止を組み合わせ、顧客のブランドリスクの軽減を図る |
機能 | ・高度な推論 ・視覚分析 ・コード生成 ・多言語処理 など |
8.YouChat/SuSea, Inc.
- 検索エンジンYou.comの一部として提供される対話型AIサービス
- ニュース検索APIとの統合により、最新のニュース結果を提供。時事問題に強い
- 最新の情報に加え、複雑な情報を必要とする高度なタスク向けのサービス
無料で利用できる範囲 | ・基本クエリ(限定) ・ライブウェブ検索によるリアルタイム回答 |
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料金 | FreePlan:無料 Pro Plan:月額20ドル※ Team Plan:月額30ドル※ Enterprise Plan:要問い合わせ ※月払いの場合 |
特徴 | SuSea社が提供するAPIとの連携により、最新かつ正確で関連性の高い情報に基づいたAIソリューションを導き出す |
機能 | ・基本クエリ ・ライブウェブ検索によるリアルタイム回答 ・GPT-4o、OpenAI o1など全てのAIモデルへのアクセス ・ファイルのアップロード ・最大64kのコンテキストウィンドウ など |
9.AIチャットくん/株式会社picon
AIチャットくん | 話題のChatGPTがLINEで使える!
- LINEの友達登録のみで面倒な登録の必要がない
- 日本語対応で使いやすい
- 質問の回答は通知でお知らせされるため、待ち時間がなくなる
無料で利用できる範囲 | チャットの利用(無料プランは回数制限あり) |
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料金 | 無料プラン:無料 有料プラン:月額980円 |
特徴 | 日本人が使い慣れたLINEで利用できるため、手軽に始められる |
機能 | チャットの利用 |
10.LLaMA/Meta
- 多言語テキストモデル、テキスト画像モデルなど用途に応じたモデルの選択が可能
- どこにでも展開できるオープンソースのAIモデル
- コミュニティ全体のパートナーが実際の生活でLlamaをどのように活用しているかを学べる
無料で利用できる範囲 | アプリケーションの開発 |
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料金 | 無料 |
特徴 | ・用途に応じたモデルを選択できる ・モバイルおよびエッジデバイスに展開するための高速コンパクトモデルも提供 |
機能 | アプリケーションの開発 |
11.SmartRobot/Intumit Int.
- 生成型言語モデルを組み合わせ、革新的なサービスを発掘する対話型AIプラットフォーム
- システムやMicrosoft認知サービスなどとの統合により、AIカスタマーサービスを提供
- TTS/STT音声認識技術を統合し、テキストおよび音声チャンネル両方で最適な問題解決を提供
無料で利用できる範囲 | 要問い合わせ |
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料金 | 要問い合わせ |
特徴 | 24時間365日対応のインテリジェントAI対話ロボットが即時相談サービスと提供 |
機能 | ・複雑な対話の実行 ・ロボットアドバイザー ・申請、登録、審査、照会などのサービス完了を支援 など |
12.OpsAI/株式会社クロス・オペレーショングループ
- 業務特化型GPT
- 自社以外にテータを転用し学習させない独自の環境で作動するため、安全に利用可能
- AIの業務活用のために基礎から実践まで運用をサポート
無料で利用できる範囲 | 要問い合わせ |
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料金 | 5IDまで:月額9,900円 20IDまで:月額29,000円 50IDまで:月額49,000円 ※アカウント換算で月額980円~ ※詳しくは要問い合わせ |
特徴 | ・各業務のテーマに合わせた独自GPTsを搭載 ・汎用的なGPTsの提供により、誰でも業務で活用できるため社内浸透の促進が可能 |
機能 | ・独自GPTsをテーマごとに搭載(経営管理、事業企画、マネジメント、営業など) |
13.Google アシスタント/Google LLC
- Googleアシスタントが搭載されたデバイスで利用可能
- YouTubeやNetflixなどのサービス・デバイスも操作できる
- アシスタントと共有する情報は自分自身で選択できる
無料で利用できる範囲 | ・タスク管理 ・周辺情報の把握 ・電話、LINEなどの操作 ・通訳、翻訳 ・デバイスの操作 など |
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料金 | 無料 ※コンテンツによっては会員登録が必要な場合もあり。詳細は要問い合わせ |
特徴 | Googleアシスタント搭載のデバイスで基本無料で利用できるサポートサービス |
機能 | ・タスク管理 ・周辺情報の把握 ・電話、LINEなどの操作 ・通訳、翻訳 ・デバイスの操作 など |
14.Siri/Apple Inc.
- iOSデバイスに搭載されている音声アシスタント
- 「Hey, Siri」と呼びかけるだけで音声を認識し、最適な処理を実行
- 文章の翻訳や予定の追加など実用的な処理にも対応
無料で利用できる範囲 | ・通話とメッセージ ・質問 ・ナビゲーションとマップ ・音楽とボッドキャスト ・スポーツサポート など |
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料金 | 無料 |
特徴 | 音声を認識し処理を実行できるため、手がふざがっている時も利用できる |
機能 | ・通話とメッセージ ・質問 ・ナビゲーションとマップ ・音楽とボッドキャスト ・スポーツサポート など |
対話型AIの選び方のポイント
対話型AIを選ぶ際には、以下の3つのポイントを重点的に確認しましょう。
AIの性能(対話の精度)
対話型AIを選定する際に最も重要なのは、AIの対話精度です。
ベンチマークテスト(GLUE、SuperGLUEなど)でのスコアや、実際のFAQデータを用いたテスト結果を見てみるとよいでしょう。
用いているLLMの種類や、得意なタスク領域(コード生成、会話シミュレーション、日本語か英語か、など)もそれぞれ異なります。
理想的には、自社で必要としている領域での回答精度が80%を超えているものを選ぶのがよいでしょう。
確認するのが難しい場合は、多くのサービスで無料プランが用意されているので、実際に触れてみることがおすすめです。
参考:生成AIの評価指標・ベンチマークとそれらに関連する問題点や限界を解説
多チャネル対応
対話型AIの導入では、自社の従業員や顧客がどのチャネルで対話を行うかを考慮することが不可欠です。
普段使っている場所で使うことができない場合、自社では利用が定着しなかったり、顧客になかなか使ってもらえないということになりかねません。
特に自社で既に使っているシステムがある場合は、API連携については確認しておきましょう。
Slackなどの社内チャット、CRM(Salesforce、HubSpot)、ERP、チャットボットプラットフォームとの連携が柔軟にとれるAIを選ぶと業務に組み込みやすいです。
セキュリティ・データ管理
対話型AIを導入する際には、セキュリティとデータ管理が重要です。
顧客情報などの個人情報や、社外秘の情報などを入力するとAIの学習に使われてしまい、情報漏洩につながってしまうリスクがあります。
データの保存・取り扱いルールを必ず確認し、入力した情報がAIの学習に使われないもの、または使われないよう設定できるものを選ぶようにしましょう。
これらの対策がしっかり整っている対話型AIを選定することで、データ漏洩のリスクを最小限に抑え、安全に運用することができます。
まとめ
本記事では、おすすめの対話型AIツールと選び方のポイントについて解説しました。
対話型AIは、自然な会話でAIによる高精度な回答が得られ、特に業務効率化で大きく役立つツールです。
多くの企業が業務に取り入れており、AIを使うことは当たり前のような状況になりつつあります。
本記事で紹介した情報を参考に、自社のニーズに合った対話型AIを選び、大幅な業務効率化を実現してみてはいかがでしょうか。
参考にしたサイト
【2025年版】対話型AIサービスおすすめ11選を徹底比較!チャットボットとの違い・メリット・課題・選び方なども紹介 – NotePM
【徹底比較】ChatGPTだけじゃない!対話型 生成AIチャットサービス9つを紹介| Qbook
対話型AIサービスおすすめ比較11選!活用事例まで詳しく解説 – 起業LOG SaaS
対話型AIサービス7種類の比較一覧!種類や性能と比較ポイント | プロダクトベスト
対話型AIチャット徹底比較(ChatGPT、Gemini、Claude、Copilot) | 株式会社一創
【無料】対話型AIとは?おすすめのサービス12選や選び方、メリットなどを解説!