カスタマーデータプラットフォーム(CDP)とは?|DMPとの違い・主要サービスも解説

「カスタマーデータプラットフォーム」という単語に出会ったが、用語の意味がわからないマーケティング担当者さまも多いのではないでしょうか。

この記事ではそんな方のために、カスタマーデータプラットフォーム(CDP)の定義や似ている用語である「DMP」との違いを解説します。また主要なCDPのサービスも7個紹介しています。

なお、重要度を客観化するために既存のカスタマーデータプラットフォーム・プライベートDMP・BIツールを紹介したサイト10個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。

出現頻度の高い順に掲載しているので、この記事を読めば効率よく良質なカスタマーデータプラットフォームを探すことができます。

※出現頻度が同数の場合は、アルファベット順に掲載しています。日本語名については、ローマ字表記で判断しています。


カスタマーデータプラットフォーム(CDP)とは?

CDP(Customer Data Platform)とは、顧客1人の属性データや行動データを管理するためのデータサービス基盤です。

Customer Data Platform Instituteによると、CDPの定義は以下のとおりです。

  • マーケターによって管理されている
  • すべての顧客の行動データ、プロフィールデータおよびその他のデータが永続的なデータベースとして利用できる
  • 顧客のデータは重複しないユニークなもので、マーケターがそれらのデータを使い分析し、ビジネスに活用できる

総括すると、CDPとは単純な個人のプロフィールデータだけではなく、それに結びつくあらゆるデータ(※)を取得し、それらのデータを管理、分析できる状態を言います。

あらゆるデータとは、位置情報、SNSの情報、商品の購入情報(POS情報)などです。

従来の顧客データ以外に、あらゆるデータを組み合わせることで、高度な売り上げ予測やマーケティング戦略を立てることができます。


CDPとDMPの違い

CDPと似たような概念で、「DMP」というものがあります。

DMPとは、Data Management Platformの略で、蓄積されているあらゆるデータを統合的に管理するプラットフォームです。

データを使えるような形で保存するという意味ではCDPと同じ意味ですが、設計思想に違いがあります。

DMPはCookie、訪問サイトベースであるために、ざっくりとしたグルーピングしかできず、これまで広告配信などにしか活用されてきませんでした。

一方、CDPは、1stPartyデータといって、CRMデータや、POSデータなど「より個人にフォーカスした」データを使い、販売、マーケティング戦略に活用するためのデータ基盤であると言えます。

DMPについて詳細を知りたい方は、下記記事をご参考ください。
DMPおすすめ8サービスを徹底比較|マーケティングデータを一括分析!


主要なカスタマーデータプラットフォーム 7サービス

ここからは、主要なカスタマーデータプラットフォームサービスを紹介していきます。

カスタマーデータプラットフォーム比較表

会社名 特徴 価格 導入事例
Rtoaster ・社内に分散しているデータを収集・蓄積・統合
・機械学習を用いたユーザーの自動分析
・自身で設定した条件のユーザーの分析結果からターゲットセグメントを作成
月額150,000円~ 小学館・日本航空など250社以上
Tableau ・アクセス解析ツールやCRMなど、社内の各部署で保有している顧客データを統合・連携できます 51,000円/ユーザー/年~ ヤフーなど、世界中の様々な企業で導入されています
TREASURE CDP ・顧客データを機械学習にかけて、自動で見込み顧客を特定します
・Web・モバイルアプリケーションなど、様々なソースを参照可能
要問合せ キリン株式会社、日本たばこ産業株式会社など
Adobe Audience Manager ・Adobe AnalyticsとAdobe Targetを連携させることで、細かなセグメントでの分析ができます 要問合せ Time Warner Cable社・Lenovo社など有名企業多数
Juicer ・サイト来訪者1人ひとりの属性・デジタル行動・欲求・願望を分析できる
・基本機能はすべて無料
・タグを埋めるだけで簡単に導入できる
無料(有料オプション有) 株式会社東急スポーツオアシスを始めとした27,000 サイト以上
Oracle BlueKai ・匿名の顧客の中から有望な潜在顧客を見つけ出せる 要問合せ NEC、エコノミスト(英国の出版社)など
Oracle BI ・SalesforceやGoogleAnalyticsなど、様々なデータソースとの連携が可能
・デバイスを問わず統一されたデザインです。
要問合せ 幅広い業界で、1,000社以上(企業詳細は非公開)

1,.社内に分散しているデータを分析しターゲットセグメントを作成「Rtoaster

RtoasterRtoaster

 概要

Rtoasterは自社サイトのデータを利用したプライベートDMPです。社内に分散しているデータを収集・蓄積・統合します。機械学習を用いたユーザーの自動分析、自身で設定した条件のユーザーの分析結果からターゲットセグメントを作成し、マーケティングアクションに素早く活用できます。

 特徴

  • Webデータ、アプリ行動データなど、多様なデータを収集・蓄積できます。
  • 機械学習を用いたユーザーの自動分析、自身で設定した条件のユーザーの分析結果からターゲットセグメントを作成します。

 価格

月額150,000円~(詳細はお問合せ下さい)

 導入実績

小学館・日本航空など250社以上

こんな人にオススメ

Webデータ・アプリデータ以外にも幅広いデータソースを活用したい方

2.ドラッグ&ドロップで簡単に操作できる「Tableau

TableauTableau

 概要

Tableauは世界中で利用されているBIツールです。アクセス解析ツールやCRMなど、社内の各部署で保有している顧客データを統合・連携して可視化してくれます。どのようなデータでも数分でデータを可視化し、違いを明確化できるようなビューやダッシュボードを準備してくれます。

 特徴

  • データが社内システムの中にあってもクラウドにあっても接続できます
  • 基本的にはドラッグアンドドロップのみで簡単に操作できます
  • TableauServerやTableauOnlineにアップグレードすることで大規模利用が可能になります。
  • アクセス解析ツールやCRMなど、社内の各部署で保有している顧客データを統合・連携できます。

 価格

  • Personal 51,000円/ユーザー/年(ExcelやGoogle スプレッドシートなどのファイルに接続可能)
  • Professional 102,000円/ユーザー/年(ファイル、データベース、Web アプリケーションなどを含む、数百のデータソースに接続可能)

 導入実績

ヤフーなど、世界中の様々な企業で導入されています。

こんな人にオススメ

社内の各部署の顧客データを統合・連携することでマーケティングの幅を広げたい企業の方

3.機械学習によって自動で見込み顧客を特定「TREASURE CDP

TREASURE CDPTREASURE CDP

ツール概要

データマネージメント事業を展開するトレジャーデータ株式会社のカスタマーデータプラットフォーム(CDP)です。データの収集・分析・連携を目的としたクラウド型データマネージメントサービスです。ウェブ、モバイルアプリケーションなど、様々なソースからのデータ収集、分析、連携を簡単に行えます。

特徴

  • Web、モバイルアプリケーションなど、様々なソースからのデータ収集、分析、連携を簡単に行えます
  • 大容量の購買取引データやWeb閲覧データにも対応しています
  • 顧客の行動を機械学習にかけて自動で見込み顧客を特定する「予測リードスコアリング」機能があります

価格


要相談

導入事例


キリン株式会社、日本たばこ産業株式会社など

こんな人にオススメ


社内の各部署の顧客データを統合・連携することでマーケティングの幅を広げたい企業の方

4.Adobe AnalyticsとAdobe Targetの連携で細かなセグメント別分析を実現「Adobe Audience Manager

Adobe Audience ManagerAdobe Audience Manager

 概要

Adobe Audience Managerは、モバイルデータを収集して分析やターゲティングを行うプライベートDMPです。Adobe AnalyticsとAdobe Targetを連携させることで、あらゆるデータの統合から細かなセグメント作成まで行えます。

 特徴

  • Adobe AnalyticsとAdobe Targetを連携させることで、細かなセグメントでの分析ができます

 価格

要お問い合わせ

 導入実績

Time Warner Cable社・Lenovo社など有名企業多数

 こんな人にオススメ

Adobe AnalyticsやAdobe Targetを利用中の企業の方

5.サイト来訪者1人ひとりの属性・デジタル行動・欲求・願望を分析できる「Juicer

JuicerJuicer

 概要

Juicerはユーザーを知ることを目的とした、無料のユーザー分析DMPです。サイト来訪者1人ひとりの属性・デジタル行動・欲求・願望を分析できるので、ユーザーが「どこ」の「誰」で、「何」を期待しているかがわかります。基本機能はすべて無料で、一行のタグをサイトに埋め込むだけで使えます。

 特徴

  • 基本機能はすべて無料です
  • 一行のタグをサイトに埋め込むだけで使えます
  • GoogleAnalyticsとの連携ができ、Juicerタグを導入する前の過去データをGoogleアナリティクスよりインポートできます
  • 重要な指標をグラフィカルに分析し、直感的なUXで表示します

 価格

無料
※無料版より詳細なデータの閲覧・分析レポートの配信などの有料オプション機能があります

 導入実績

株式会社東急スポーツオアシスを始めとした27,000 サイト以上

 こんな人にオススメ

無料で導入が簡単なサービスをお求めの方

6.匿名の顧客の中から有望な潜在顧客を見つけ出せる「Oracle BlueKai

Oracle BlueKaiOracle BlueKai

 概要

Oracle BlueKaiは、有望な潜在顧客の中から理想的な顧客と似た特徴を持つ潜在顧客を発掘し、ターゲティングすることのできるプライベートDMPです。精度の高いマーケティングを実現します。

 特徴

  • 既存の顧客データ・パートナー企業の顧客データ・匿名の顧客データ(自社以外が管理するWebサイト・ソーシャルメディアなどから得られるユーザー情報データ)を組み合わせて潜在顧客を見つけ出します
  • 「Oracle Responsys」「Oracle Eloqua」「Oracle Social Relationship Management」と連携できます

 価格

要お問い合わせ

 導入実績

NEC、エコノミスト(英国の出版社)など

 こんな人にオススメ

潜在顧客向けの施策に注力したい方

7.SalesforceやGoogleAnalyticsと連携できる「Oracle BI

Oracle BIOracle BI

 概要

OracleBIは、日本オラクルの提供するBIツールです。SalesforceやGoogleAnalyticsなどの多彩なデータソースとの連携が可能であることが特徴です。直感的な操作が可能であり、デバイスを問わず統一されたデザインなので、どのデバイスからも簡単に操作ができます。

 特徴

  • SalesforceやGoogleAnalyticsなどの多彩なデータソースと連携できます
  • デバイスを問わず統一されたデザインです

 価格

要お問い合わせ

 導入実績

幅広い業界で、1,000社以上(企業詳細は非公開)

 こんな人にオススメ

SalesforceやGoogleAnalyticsをすでにお使いの企業の方

 まとめ

いかがだったでしょうか。近年活用できるデータが増えるに従って、様々なマーケティング戦略を立てることができるようになりつつあります。CDPはその先駆けと言える技術になるのではないでしょうか。

顧客の中からターゲットを絞りマーケティングをしていきたい方には「Adobe Audience Manager」「Oracle BlueKai」をおすすめします。

社内の顧客を統合・連携したい方には「TREASURE CDP」「Oracle BI」を、ユーザーの属性を把握したい方には「Juice」を、総合的な機能をお求めの方には「TREASURE CDP」をおすすめします。

今後のマーケティングにおいて最も重要な技術の一つですので、今後も最新動向を引き続きウォッチされることをオススメします。

 参考にしたサイト

CDPの仕組みと特徴|デジタルマーケティングラボ
プライベートDMPサービスを徹底比較!これで理想のDMPが見つかる – DMP | ボクシルマガジン
プライベートDMPについて知る ~概要から導入、活用方法まで~ | b→dash
【徹底解説】DMP(データマネジメントプラットフォーム)の全知識
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【図解】BIツールとは | 比較おすすめ20選 | 機能・導入ポイント – BIツール | ボクシルマガジン
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