「クレジットカード決済を導入したいが、メリット・デメリットがわからず導入を悩んでいる」
そんなお悩みを抱えていませんか?
クレジットカード決済の導入にはメリット・デメリットがあり、それを把握したうえで導入することをおすすめします。本記事では、クレジットカード決済サービスを導入するメリット・デメリットから、導入方法、決済サービスの選び方まで網羅して紹介しています。
クレジットカード決済導入で悩まれている方は、これを読めば疑問が解消できます。ぜひ参考にしてください。
目次
クレジットカード決済を導入するメリット
クレジットカード決済を導入するメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
- 顧客数が増加する
- 顧客単価が上昇する
- 現金管理の手間が省ける
- インバウンド需要に対応できる
売上アップもしくは手間を省くことにつながるので、メリットとしてはとても大きなものになります。ここからは実際のデータをもとに、クレジットカード決済を導入するメリットについて解説していきます。
顧客数の増加
クレジットカード決済を導入すると、顧客数の増加につながります。
Squareは全国のクレジットカード保有者に対して「クレジットカード非対応がもたらす機会損失に関する調査2014(※)」をおこないました。
調査によるとひと月に1回以上クレジットカードを利用する人は、18%が事前にクレジットカード対応の有無を確認して、カードが使えない場合来店しなかった経験があることがわかりました。また3%の人はクレジットカードが使えないと知らずにお店に入った結果、その後二度と来店しないもしくは来店回数が減ると回答しています。
この調査結果からわかるように、クレジットカード決済の有無は店舗を選ぶ基準の1つになっています。クレジットカード決済を導入していないことで、知らず知らずのうちに顧客を逃してしまっているかもしれません。
クレジットカード決済を導入することで、顧客数の増加をはかりましょう。
※出典:「クレジットカード非対応がもたらす機会損失に関する調査2014」Square
顧客単価の上昇
クレジットカード決済は、現金決済と比べて顧客単価が上昇します。
日本クレジットカード協会の「観光立国実現に向けた取り組みに関する調査2015(※)」によると、クレジットカード決済者は現金決済者に比べて、平均顧客単価が1.6倍になったという結果になりました。
この調査結果から、クレジットカード利用者は顧客単価が高くなることがわかります。クレジットカード決済を導入することで、顧客単価の上昇を狙いましょう。
※出典:「観光立国実現に向けた取り組みに関する調査2015」日本クレジットカード協会
現金管理の手間が省ける
クレジットカード決済を導入することで、現金管理の手間が省けるようになります。現金決済の場合充分なおつりを用意する、両替や入金のため銀行に行くなど、さまざまな手間がかかります。またおつりの渡し間違いなどが原因で、レジの締め作業に時間がかかることもあります。
クレジットカード決済の場合、入金はクレジットカード決済代行会社から定期的におこなわれます。そのためおつりを用意する手間や間違いが少なくなり、手間が省けるようになります。
業務の手間を省くことで、他の業務に時間が割けるようになります。現金管理の手間が省けることは、クレジットカード決済を導入するメリットの1つです。
インバウンド需要に対応できる
クレジットカード決済を導入することで、インバウンド需要にも対応できるようになります。
日本クレジットカード協会の「観光立国実現に向けた取り組みに関する調査2015」によると、訪日外国人の支払い手段は18%がクレジットカード、24%が現金とクレジットカードの併用という結果がでました。つまり半数近い外国人がクレジットカード決済を希望しているということです。
特に外国人の来店が多い地域にお店を構えている方は、クレジットカード決済を導入することで売上アップにつながります。
参考:クレジットカード決済の導入方法は?メリットや注意点、選び方も解説
観光立国実現に向けた取り組みに関する調査2015
クレジットカード決済を導入するデメリット
ここまでクレジットカード決済を導入するメリットを紹介しましたが、一方でデメリットも存在しています。クレジットカード決済を導入する主なデメリットは、以下の通りです。
- 決済手数料がかかる
- 導入に初期費用がかかる
- 入金にタイムラグがある
それぞれ具体的にどのくらいのデメリットなのでしょうか。ここからはクレジットカード決済を導入するデメリットについて解説していきます。
決済手数料がかかる
クレジットカード決済は決済のたびに、手数料がかかります。手数料は店舗が負担しなければならず、利用者負担にすると規約違反になってしまいます。
しかし一方でクレジットカード決済を導入することで、これまで逃していた顧客の獲得や利用単価アップが期待できます。これらのプラス分が手数料以上に見込めるのであれば、決してデメリットとは言えません。
導入に初期費用がかかる
クレジットカード決済を導入するには、初期費用として端末購入価格がかかります。そのためクレジットカード決済の導入を躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。
その場合カードリーダー機能のみを備えた端末や、スマートフォンやタブレットを端末として使えるものを導入すると、初期費用がおさえられます。
クレジットカード決済代行サービスの端末の中には、安価で導入できる端末もあります。そのような端末を利用することで、初期費用をおさえて導入をしていきましょう。
入金にタイムラグがある
クレジットカード決済は現金支払いと違い、入金にタイムラグがあります。入金サイクルは契約する会社によって異なります。
ただしクレジットカード決済代行サービスの中には、タイムラグがとても短いサービスもあります。例えばSquareの場合、三井住友銀行・みずほ銀行を振込先に指定すると、翌営業日に振り込みがおこなわれます。注意点としてはSquareのように、タイムラグが短くしたい場合は銀行口座が指定されている場合が多い点です。
入金のタイムラグがあると商売にも影響がでるので、タイムラグがどのくらいなのかは事前に確認しておきましょう。
クレジットカード決済にかかる費用(決済手数料・端末購入価格)
続いてはクレジットカード手数料にかかる費用の相場を解説します。クレジットカード決済を導入する際には、以下の2つの方法があります。
- クレジットカード会社と直接契約する
- クレジットカード決済代行サービスを利用する
またクレジットカード決済には初期費用として端末購入価格、その後は決済のたびに決済手数料がかかります。それぞれクレジットカード決済にかかる手数料はいくらになるのでしょうか。詳しく解説していきます。
クレジットカード会社と直接契約した場合
クレジットカードと直接契約した場合、初期費用として端末購入価格がかかります。端末購入価格は要問合せとなっているので、クレジットカード会社に直接問合せが必要です。
クレジットカード手数料は会社によって契約形態が異なります。例えばJCBの「JCB WEBプラン」の場合、手数料は一律3.75%です。しかしクレジットカード会社によっては、売上規模や業種によって手数料が変動するケースもあります。
クレジットカード会社と直接契約したい場合、直接問合せをして端末購入価格と手数料がいくらになるか確認しましょう。
クレジットカード決済代行サービスを利用する場合
クレジットカード決済サービスを利用する場合も、初期費用として端末購入価格がかかります。端末購入価格は会社によって異なります。ここでは例として、Squareの端末購入価格を紹介します。
端末名 | 価格 | 機能 |
---|---|---|
Square リーダー | 4,980円 | カードリーダー機能のみ 決済をおこなうスマホ・タブレットが必要 レシートの印字をおこなう場合プリンターが別途必要 |
Square ターミナル | 46,980円 | 液晶タッチパネル・レシートプリンター・カードリーダー一体型 一台で決済が可能 |
Square スタンド | 32,980円 | iPadに接続すると現金決済・クレジットカード決済に対応するPOSレジになる レシート印字をおこなう場合プリンターが別途必要 |
端末の機能によって価格が異なりますので、自社に必要な機能を考えて購入する端末を決めましょう。
またSquareの場合、店頭決済の手数料は以下のようになっています。
- Visa、Mastercard、American Express、 Discover、Diners Club International:3.25%
- JCB:3.95%
クレジットカード決済代行サービスによって手数料は多少異なりますが、相場としてはこのような端末購入価格と手数料になっていることが多いです。
参考:クレジットカードリーダー比較15選|無料店舗導入おすすめ決済端末読み取り機/種類&製品/手数料・価格
決済端末、周辺機器の比較、購入|Square(スクエア)
費用・料金はいくらですか?|Airペイ
クレジットカード決済を導入する方法
クレジットカード決済を導入するためには、クレジットカード会社と直接契約するか、クレジットカード決済サービスを利用するかの2つの方法があります。
それでは具体的にどのようにすれば、クレジットカード決済が導入できるのでしょうか。クレジットカード決済導入の方法を解説していきます。
クレジットカード会社と直接契約するよりもクレジットカード決済代行サービスがおすすめ
クレジットカード決済を導入するのであれば、クレジットカード会社と直接契約するよりもクレジットカード決済代行サービスを利用することをおすすめします。
クレジットカード会社と契約する場合、JCB・VISAなど1社ずつ契約しなければならず、手間が増えてしまいます。一方クレジットカード決済代行サービスであれば、1社と契約するだけで複数のクレジットカード・電子マネーなどの決済が可能になります。また入金も一括でおこなわれるので、売上管理の手間も少なくなります。
はじめてクレジットカード決済を導入するのであれば、手間が少ないクレジットカード決済代行サービスの利用がおすすめです。クレジットカード決済の導入を検討している方は、自社に合ったクレジットカード決済代行サービスを探しましょう。
クレジットカード決済代行サービスを導入する手順
クレジットカード決済代行サービスは、以下の手順で導入できます。
- クレジットカード決済代行会社に問い合わせをする
- 審査結果がメールで届く
- 決済端末を用意する
- クレジットカード決済の利用開始
それぞれの手順を詳しく解説していきます。
クレジットカード決済会社に問い合わせをする
クレジットカード決済を導入するためには、まずクレジットカード決済会社に問い合わせをします。クレジットカード決済サービスをしている会社の中から、自社にあった会社に問い合わせをしましょう。
問い合わせの際には企業名・住所など、企業の情報を入力します。情報の入力は数分で完了することが多いです。内容を確認して問題がなければ、情報を送信して審査結果が届くのを待ちます。
審査結果がメールで届く
企業情報の送信完了後、審査がおこなわれ審査結果がメールで届きます。ただSquareの場合最短で申し込み当日に届くなど、審査にかかる時間は比較的短めです。審査結果が届いたら、次はクレジットカード決済用の端末を用意します。
決済端末を用意する
クレジットカード決済用の端末は、オンラインショップで購入できます。購入後数日で手元に届くので、使い方ガイドに沿って初期設定をおこないます。
クレジットカード決済の利用開始
初期設定が完了したら、クレジットカード決済の利用が開始できます。その後決済がおこなわれたら、売上から決済手数料が差し引かれた金額が自動で登録口座に振り込まれます。
クレジットカード決済代行サービスを利用する場合、数日でクレジットカード決済が使えるようになりますよ。
クレジットカード決済サービスを選ぶときに確認するポイント
ここまでクレジットカード決済代行サービスについて解説してきました。しかしクレジットカード決済代行サービスは何社もあり、選び方がわからないという方も多いのではないでしょうか。クレジットカード決済代行サービスを選ぶときには、以下のポイントを確認しましょう。
- 決済手数料
- 初期費用
- 導入までの日数
- 入金サイクル
- 対応している決済手段
それぞれどのような点を確認していけばいいのか、解説していきます。
参考:おすすめクレジットカード決済サービス比較!導入日数や対応電子マネーなど
決済手数料
クレジットカード決済は決済のたびに手数料がかかるので、決済手数料は選ぶ上でとても大切なポイントです。決済手数料をチェックするときには、最低額以外の手数料も確認しましょう。
例えばSquareの場合、VISAの手数料は以下のようになっています。
- 店頭決済:3.25%
- Squareオンラインビジネス・オンラインチェックアウトでの決済:3.60%
- Square請求書での決済:3.25%
- Squareブラウザ決済・カード情報を手入力での決済
手数料の最低額は3.25%ですが、オンライン上での決済の場合は手数料が高くなります。このように決済手数料は決済方法やクレジットカードのブランドによって異なります。自社がどのような形でクレジットカードを利用して、その場合に手数料が安くなるサービスを選びましょう。
参考:おすすめクレジットカード決済サービス比較!導入日数や対応電子マネーなど
初期費用
クレジットカード決済代行サービスを利用する際には、初期費用として端末購入価格がかかります。クレジットカード決済で売上がアップするか不安だという方は、初期費用ができるだけおさえられるサービスを選びましょう。
サービスによっては期間限定で、初期費用が無料になるキャンペーンをしていることもあります。例えば2021年9月18日時点では、AirPayは通常20,167円(税込)のカードリーダー代が無料になるキャンペーンを開催しています。こうしたキャンペーンを活用するなどして、初期費用をおさえることも可能です。
参考:おすすめクレジットカード決済サービス比較!導入日数や対応電子マネーなど
導入までの日数
クレジットカード決済を導入するまでの日数も、サービスを選ぶ上では重要です。最短即日でクレジットカード決済できる会社もあれば、導入まで数週間かかる会社もあります。
すぐにでもクレジットカード決済を導入したいという方は、導入までの日数が少ないサービスを選びましょう。
参考:おすすめクレジットカード決済サービス比較!導入日数や対応電子マネーなど
入金サイクル
クレジットカード決済代行サービスは、会社ごとに入金サイクルが異なります。お店のキャッシュフローが厳しいという方にとっては、特に重要な項目です。
入金サイクルは会社によっても異なりますが、登録する銀行口座によっても入金サイクルが異なる場合があります。例えばAirPayの場合、みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行であれば月6回振り込まれます。しかしそれ以外の銀行の場合、振り込みは月3回になります。
自社が使っている銀行口座で、いい入金サイクルを実施してくれるサービスはどのなのかを探してみましょう。
参考:おすすめクレジットカード決済サービス比較!導入日数や対応電子マネーなど
対応している決済手段
クレジットカード決済代行サービスによって、対応している決済手段が異なります。サービスによっては、主要クレジットカードだけでなく、QR決済や電子マネーなどの決済手段も取り扱っています。
対応している決済手段が多ければ、それだけ顧客を取り逃さずにすみます。対応している決済手段は、必ずチェックしておきましょう。
参考:おすすめクレジットカード決済サービス比較!導入日数や対応電子マネーなど
まとめ
ここまでクレジットカード決済の導入方法について解説してきました。クレジットカード決済の導入にはメリット・デメリットがありますが、クレジットカードの利用が増えてきている現代ではメリットが上回ることが多いです。
またクレジットカード決済を導入するためには、クレジットカード会社と直接契約するかクレジットカード決済代行サービスを利用するかの2つの方法があります。こちらは手間を考えると、クレジットカード決済代行サービスを利用することをおすすめします。
クレジットカード決済代行サービスを選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。
- 決済手数料
- 初期費用
- 導入までの日数
- 入金サイクル
- 対応している決済手段
これらのポイントとおさえたうえで、自社に合ったサービスを選ぶことが大切です。クレジットカード決済を導入して、さらなる売上アップを目指しましょう。
参考サイト
クレジットカード決済の導入方法。費用やメリット・デメリットまで解説|ペイサポ
クレジット決済の導入にかかる費用とは?導入メリットと併せて解説|SB Payment Service
カード決済手数料の相場とは?手数料の節約方法もご紹介!|Finance & Robotics
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クレジットカード決済の仕組みと導入方法|Square