Facebook広告の広告フォーマット全13種類を一覧表付で解説

Facebook広告には13種類も存在しており、自社に合ったフォーマットは何か知るためには、種類ごとの特徴を理解する必要があります。

Facebook広告は利用目的によって、広告の種類を使い分けなければ効果が出ません。ですが、目的にあったFacebook広告のフォーマットを得られば、コンバージョンを50%以上向上させるといった具体的な成果も目指せます。

Facebook広告はじめてガイド【EC向け】

そこでこの記事では、Facebook広告の種類やメリット・こんな人にオススメなどを紹介するとともに、実際に成果の上がった事例を紹介します。

本記事を読めば、Facebook広告を利用すべきかが明確になり、自社に合った適切な広告の種類が分かりますので是非とも参考にしてください。

目次


Facebook広告のフォーマットの種類

Facebook広告には以下13種類の広告フォーマットがあります。

  1. 画像広告
  2. 動画広告
  3. スライドショー広告
  4. カルーセル広告
  5. インスタントエクスペリエンス広告
  6. コレクション広告
  7. リード獲得広告
  8. ダイナミック広告
  9. いいね!広告
  10. イベント参加広告
  11. Messenger誘導広告
  12. プレイアブル広告
  13. クーポン広告

これらはそれぞれ目的によって、得られる効果が異なります。

極論にはなりますが、自社で開発した商品の認知を増やしたい時、画像や動画広告であれば商品の良さを存分に伝えられますが、実店舗の来店を促す「クーポン広告」などを利用してしまうと目的の広告効果は得られません。

Facebook広告の種類ごとにどのような効果が得られるのかを理解した上で、広告の出稿を行う必要があります。

以下ではFacebook広告の13のフォーマットの種類について、

  • 各広告の特徴
  • メリット
  • こんな人におすすめ
  • 成功事例

について解説していくので参考にしてください。


1.画像広告:一枚の画像とテキストで訴求

引用:配置にFacebookフィードを、広告の目的にブランドの認知度アップを使用した場合の、Facebook写真広告の仕様 | Facebook広告ガイド

画像広告は、1枚の画像とテキストという構成できている広告です。幅広い業界の広告利用に向いています

Facebook広告の中では最もポピュラーで扱いやすいフォーマットのため、初心者でも扱いやすいです。

画像広告のメリット

画像広告のメリットは、画像とテキストを準備するだけで手軽に始められる点です。

1枚の画像とテキストを用意するだけで配信可能なため、クリエイティブ作成の手間がかかりません。

また、以前は画像に含まれるテキスト量によって広告が配信できないというルールがありましたが、現在は廃止され自由にテキストを入力することができます。

画像広告はこんな人にオススメ

画像広告は以下のような人にオススメです。

  • 時間や費用をかけずにFacebook広告を利用したい
  • webサイトへの流入や商材の認知度を高めたい
  • 本格的に利用する前にFacebook広告の効果を検証したい

画像素材とテキストのみというシンプルさは、フィードで流れてきた時のインパクトも大きく、商品の興味を引き出しやすいです。

画像広告の利用でコンバージョンを2.4倍以上の成果を挙げた教育関連会社の事例

幼児向けの英語教材などを取り扱っているワールド・ファミリー株式会社では、Facebook広告の画像広告やその他種類のフォーマットを活用し、広告経由によるWebサイトの訪問数が19%増加。さらに、コンバージョンは広告利用前と比べて2.4倍増加するなど成果を上げました。

同社はディズニーキャラクターを使った英語教材などを取り扱っており、認知やリードはすでありましたが、うまくコンバージョンまで誘導できていませんでした。

そこでFacebook広告の画像広告と動画広告を利用し、同社の英語教材に興味を持っている層と、既存顧客に基づいてターゲティング機能の1つである類似オーディエンス作成。興味を示す可能性が高いユーザーに絞って広告を配信しました。

その結果、以下の効果を得られました。

  • webサイトのコンバージョンが2.4倍増加
  • webサイト訪問率が19%増加

この事例では、既存顧客に類似したユーザーとすでに同社の英語教材を認知しており、興味を持った層に絞って配信したことが成果につながったといえます。

参考:ワールド・ファミリー株式会社: Facebook ads case study | Facebook for Business


2.動画広告:ショートムービーでPRできる

引用:配置にFacebookフィードを、広告の目的にブランドの認知度アップを使用した場合の、Facebook動画広告の仕様 | Facebook広告ガイド

動画広告は、1つの動画とテキストという構成できている広告フォーマットです。

画像よりも情報量が多く、商品の具体的な解説、PRができるので魅力を伝えやすい広告です。画像広告と同様に、幅広い業種で利用できるフォーマットです。

動画広告のメリット

動画広告のメリットは以下の2つです。

  • 画像よりも情報量が多く、商品の説明や魅力を伝えやすい
  • Facebookのタイムライン上で自動再生されるために、ユーザーの目につきやすい

動画広告が画像よりも情報を詰め込めるので、画像だけでは伝えられない商品の細かい魅力などを伝えられます。

また、動画広告はFacebookのタイムライン上で自動再生されるのでユーザーの目に止まりやすいというメリットもあります。

動画広告はこんな人にオススメ

動画広告は以下のような人にオススメです。

  • 画像では伝わりにくい商材を扱っている人
  • webサイトへの流入や商材の認知度を高めたい人
  • 高単価の商材を扱っている人

前述した通り、動画広告は画像よりも情報を多く載せることができるため、画像1枚では伝わりにくい商材の魅力を伝えやすくなります。

例えば、不動産やBtoBサービスは高単価の商材を扱う場合が多く、ユーザーに効果的なクリエイティブを配信するには情報量の多さが重要です。

動画広告では短い時間に不動産であれば間取りや部屋イメージを、BtoBサービスでは使用イメージを動画で配信できるので、たくさんの情報を伝えられる動画広告が向いているといえます。

動画広告の利用で売り上げが45%もアップした健康食品会社の事例

健康食品を扱っている京都やまちやでは、モバイル向けの動画広告と画像広告でキャンペーンを配信し、売り上げ45%もアップしました。
同社は日本だけでなく香港での商品販売を視野に入れており、Facebook広告も利用していましたが、思うような効果を得られていませんでした。

そこでモバイルデバイス向けに動画広告や画像広告を配信したところ、

  • 広告を見た際の売上が45%増加
  • カートへの追加が2.8倍増加
  • 「カートに追加」の平均コストが2.5倍増加

これらの結果が得られました。この事例では、健康食品を幅広い層に知っていただきたいという気持ちも込めて、25歳から60歳までの層をターゲットに広告を配信しました。

その際にFacebook広告の機能である広告の自動配置を利用し、効果のでやすいターゲットに見てもらえるよう設定したことが成果を挙げた要因となっています。

参考:京都やまちや: Facebook広告の成功事例 | Facebook for Business


3.スライドショー広告:画像・動画・音声などを組み合わせて使える

引用:配置にFacebookフィードを、広告の目的にブランドの認知度アップを使用した場合の、Facebook動画広告の仕様 | Facebook広告ガイド

スライドショー広告は、画像・動画・音声・テキストを組み合わせた広告フォーマットです。

3枚~10枚ほどの画像を使用するため、多くの情報を伝えられる広告です。動画を作成することが苦手な人や慣れていない人も着手しやすい手法といえます。

スライドショー広告のメリット

スライドショー広告のメリットは以下の3つです。

・撮影が必要な動画広告に比べてコストがかからない
・スライドショー広告の使用データ量が少なく、通信環境の悪い場所でも配信できる
・複数の商品や一つの商品を複数枚の画像で紹介できるため情報量が多い

動画に比べコストや手間がかかりにくく、ファイルサイズも動画より小さいために通信環境が悪くても配信できるのが魅力です。

また、1枚の画像広告だけでは難しいストーリ性を持たせることができるため、ユーザーの興味を引きやすくなります。

スライドショー広告はこんな人にオススメ

スライドショー広告は以下のような人にオススメです。

  • 動画も作ってみたいが、費用や手間は軽減したい人
  • 商材の魅力や説明をわかりやすく紹介したい人

静止画像を用いるため、動画撮影の手間もかからず、費用も軽減できます。
また、商品のメリットや使用手順、ブランドストーリーなどを分かりやすく伝えたい人にもオススメです。

また、画像だけでなく動画も利用できるので、初めに動画で概要を説明し、その後に画像で使用手順を紹介する、というように情報量の多い広告を配信できます。

スライドショー広告を活用してフライト検索の広告費を43%低減できた航空会社の事例

アイスランド航空では、スライドショーを活用したFacebook広告を配信し、フライト検索にかかる検索単価を43%低減。さらに、フライト検索数を74%増加させ、費用を抑えて広告効果を最大限向上させることに成功しました。

アイスランド航空では広告を利用してのフライトの予約数について、課題を感じていました。特にアメリカのクリーブランド発便の利用者を増加させたい、と考えた同社はスライドショー広告を利用しました。

その結果、以下のような成果を上げています。

  • フライト検索単価が43%低減
  • フライト検索が74%増加

ターゲットはクリーブランドや近辺に在住の海外旅行によく行く25歳~64歳に配信。また、利用履歴のある顧客リストから類似オーディエンスを作成し、配信しました。

また、一人称視点で捉えた静止画をスライドショーにすることで、臨場感や疑似体験ができるよう工夫して作成。それがユーザーの興味関心を掻き立て、費用を抑えて広告の最大化に成功したといえます。

参考:アイスランド航空: Facebook広告の成功事例 | Facebook for Business


4.カルーセル広告:投稿形式で横にスワイプできる

引用:カルーセル広告の7つの活用法 | Facebook for Business

カルーセル広告は、画像と動画を組み合わすことができる広告フォーマットです。

最大1投稿に10のコンテンツを載せることができ、画像や動画ごとに別々のリンクを載せることもできます。

カルーセル広告のメリット

カルーセル広告のメリットは以下の4つです。

  • 商品をカタログ風に紹介できる
  • 1つの商品の機能や特徴、魅力を複数紹介できる
  • 顧客の利用ストーリーなどを紙芝居のように紹介できる
  • 動画と画像を組み合わせて商品の紹介ができる。

カルーセル広告では最大10枚の画像や動画が載せられるので、紙芝居のようにストーリー性のある構成にもできますし、枚数ごとにリンクを載せられるので、カタログのように利用できます。

スライドショー広告の似ていますが違いは「それぞれの画像や動画に別々のリンクを掲載できる」点です。例えばECサイトを例に挙げると、AやBといった商品を紹介した後にそれぞれ別の購入先リンクを挿入できるということです。

これにより、CTRだけでなくCVRも向上させることができます。

カルーセル広告はこんな人にオススメ

カルーセル広告は以下のような人にオススメです。

  • 複数の商品を1度に紹介したい人
  • 商材の使用手順を分かりやすく伝えたい人
  • 1つの商品の魅力を余すことなく伝えたい人

複数の画像や動画を表示できるので、不動産や旅行業界、EC系サイトなどの業種にオススメです。
スライドショーは自動で再生されてしまうため、重要なポイントを見逃してしまう可能性もあります。しかし、カルーセル広告はユーザー自身がスワイプする形式なので、興味を持ったユーザーには効果の高い広告です。

カルーセル広告の利用でコンバージョン27%向上の成果を挙げた自動車メーカーの事例

ドイツの自動車メーカーOpelでは、カルーセル広告の利用でコンバージョン27%の向上に成功しました。

同社はOpelの様々な自動車を認知するだけでなく、車の購入を検討中のユーザーや興味関心を持っているユーザーに効果的なリーチをしたいと考えていました。

そこでカルーセル広告を利用し、ユーザーに合わせたオススメのモデルをカルーセル形式で配信。例えば、シニア層には人気のモデルを配信したのち「安全点検が徹底されていること」を強調するクリエイティブを利用。

それ以外のターゲットには認定中古車全体での売れ筋モデルを紹介する広告を配信しました。

その結果、

  • コンバージョンが27%増加
  • リーチが15%増加
  • サイト内検索単価が20%低減

このような広告効果を得られました。この事例は顧客層に合わせて適切なカルーセル広告を配信し、気になる車種があればクリックしてすぐにLPに誘導できるよう導線を作ることで得られた成果といえます。

参考:Opel Netherlands: Facebook広告の成功事例 | Facebook for Business


5.インスタントエクスペリエンス広告:フルスクリーン画面でLPを見せられる

引用:Facebookインスタントエクスペリエンス: モバイルのフルスクリーン広告 | Facebook for Business

インスタントエクスペリエンス広告は、ブランド、製品、サービスなどを1枚のLPで視覚的に訴えることができる広告フォーマットです。

クリックするとモバイル限定でフルスクリーンになり、LPで記事や画像、動画を見せることができます。
webサイトへ移動するよりも通信速度が速いので、離脱が少なく情報を深く知ってもらう機会にもなるでしょう。

インスタントエクスペリエンス広告のメリット

インスタントエクスペリエンス広告のメリットは以下の3つです。

  • 動画や画像、カルーセルやボタンリンクなどを組み合わせて認知からコンバージョンまで一貫したLPを作成できる
  • 読み込み速度が速く、表示遅延による離脱を防ぐことができる
  • 広告からLPへと自然な形で流入できるためユーザーの興味関心を持続できる

LPで様々な情報を組み込めるので、商材の魅力を伝えやすい点です。

また、webサイトへ移動させるよりも離脱が少なくなる点もメリットと言えるでしょう。
ブランドのカラーを保ちつつ、豊富な情報をユーザーに提供することができます。

インスタントエクスペリエンス広告はこんな人にオススメ

インスタントエクスペリエンス広告は以下のような人にオススメです。

  • 離脱率をおさえたい人
  • 動画やカルーセルといった方法では情報量が足りない人
  • LPをまだ作成していない人

例えば、商品の認知から興味関心を掻き立て、コンバージョンにつなげる、といった一連の流れをインスタントエクスペリエンス広告で実現できます。

広告のクリック率を42%増加させた総合エレクトロニクスメーカーの事例

マザーボードなどの総合エレクトロニクスメーカーであるASUSでは、インスタントエクスペリエンス広告を利用し、従来使用していた広告と比べて広告のクリック数を42%も増加させることに成功しました。

同社は年末商戦に向けて広告を活用したリード獲得を課題としていました。過去にも年末商戦では広告を配信していましたが、思うように効果を得られなかったためにFacebookのインスタントエクスペリエンス広告を活用。

その結果、前述したクリック数だけではない成果を得られました。

  • 広告のクリック数が42%増加
  • 広告クリック後の平均閲覧時間が12秒
  • 広告をクリックした70%の人がwebサイトへ流入

end bad gifts (がっかりプレゼントにとどめを)をテーマに男性が女性にプレゼントする際、がっかりしているシーンをLPにまとめ、「ガッカリさせないプレゼントを選ぼう」とコンバージョンリンク(ASUSの商品ページに)を設置。

このように、ユーザーの興味関心を掻き立てることで成果につながっています。

参考:ブランドや製品の魅力をフルスクリーンで伝えるモバイル専用の「キャンバス広告」を正式リリース | Facebook for Business


6.コレクション広告:広告クリックで商品詳細ページが表示される

引用:Facebookの「コレクション」でショッピングがもっと楽しく | Facebook for Business

コレクション広告は、商品のブランディングからコンバージョンまで広告ひとつで完結できる広告フォーマットです。

メインビジュアル(動画・画像)と商品画像の2部で構成されているため、必要な情報を提供し、ユーザーにアプローチすることができます。

コレクション広告のメリット

コレクション広告のメリットは、以下の2つです。

  • 動画と画像を合わせて配信できるためユーザーの目に止まりやすい
  • 商品の認知からコンバージョンまで一貫して行える

一番のメリットは複数の画像や動画をまとめて表示できる点です。そのため、1つの動画や画像を使うような広告と比べて興味や関心、コンバージョンを獲得しやすくなります。

コレクション広告はこんな人にオススメ

コレクション広告は以下のような人にオススメです。

  • スライドショー広告よりも力を入れたい人
  • 4点以上の紹介したい商品を持っている人
  • 不動産、EC系サービス、旅行などの商材を取り扱っている人

コレクション広告は、広告をクリックするとそのままLP先に誘導できます。つまり、webサイトへ遷移するわけではないので、自然な形で広告を表示させられるために離脱率を低減できます。

コンバージョンまでに多くの情報を伝える必要がある商材、不動産やECサービス、旅行の商材と相性がよく、効果が出やすいです。

コレクション広告の利用で売り上げ5.3倍の成果をあげたスポーツウェアブランドの事例

スポーツウェアブランドのadidasは、コレクション広告を用いて広告の費用対売り上げ5.3倍増加させることに成功しました。また、コンバージョンにかけるコストを43%削減することにも成功しています。

同社は、アスリート向けのウェア 「Z.N.E Hoodie」を魅力的な動画で認知し、さらにはそれに関連する商品も一緒に宣伝したいと考えていました。

そこでFacebookのコレクション広告を利用し、商品紹介の動画を作成するだけでなく、関連商品であるスウェットパンツや靴などをサムネイルとして掲載。

その結果、以下の効果を得られました。

  • 広告費用対売り上げが5.3倍増加
  • コンバージョン1件あたりのコストが43%削減

商品の革命的な特徴を映画風のメインビジュアルを用いて、ユーザーへアピールしました。
動画を観たユーザーは、興味を示した後に関連のある商品画像にも興味を持ち、想定通りの導線で商品詳細ページに誘導。

先に動画で商品の魅力や詳細を伝え、それに関連する商品を画像で紹介できるコレクション広告をうまく使ったことが成功の要因となっています。

参考:adidas | Facebook for Business


7.リード獲得広告:ユーザーのアドレスやリストを集められる

引用:リード獲得広告が新機能でパワーアップ | Facebook for Business

リード獲得広告は、ユーザーのアドレスや見込み客リストを集める場合に効果的な広告フォーマットです。

広告をクリックするとFacebook内で設定したフォームが開き、ユーザーが情報を入力することで登録が完了する仕様です。

通常であれば、広告をクリック後、webサイトなどへ遷移してもらってからリード獲得のフォームに誘導して登録してもらう、というのが一般的ですが、その手間を省くことができます。

ですので、余計な遷移が必要なく、シームレスにリード獲得に繋げられます。

リード獲得広告のメリット

リード獲得広告のメリットは以下の2つです。

  • 余計な遷移がなく離脱を防ぎやすい
  • 読み込み速度が速いため通信環境で広告効果が左右されにくい

リード獲得時のサイトの遷移はユーザーにとって煩わしさを感じさせ、離脱率をあげてしまいます。ですが、Facebookのリード獲得広告はFacebook内で広告の配信から入力フォームの遷移まで一貫して行えるため、離脱を防ぎやすいです。

また広告配信に使うデータ量も少ないので、通信環境が悪くても広告表示に影響しにくいのも特徴です。

リード獲得広告はこんな人にオススメ

リード獲得広告では、このような人にオススメです。

  • メルマガ登録や見積もり依頼などへ繋げたい人
  • リード獲得がうまくいっていない人
  • Webサイトの表示速度が遅く、離脱率が高い傾向にある人

コンバージョンなどの目的ではないため、ハードルが低くユーザーがアクションを起こしやすいです。
ユーザーへ自社の情報をメルマガなどで提供したい、あるいはより強い関係性を築きたいと考えている人にオススメです。

リード獲得広告の利用でコンバージョン率68%向上に成功したデジタルマーケティング企業の事例

デジタルマーケティング企業であるTOCOBIでは、リード獲得広告を使用し、コンバージョン率を68%向上されることに成功しました。また、リード獲得の広告単価を8%減少させることにも成功し、大きな成果を挙げました。

同社では、クライアント先に新車の売り上げを挙げるべく、質の高いリードを獲得する必要がありました。そこで、Facebookのリード獲得広告を利用し、A/Bテストを行いながらクリエイティブの調整を行っていました。

その結果、以下の効果を得られました。

  • コンバージョン率が68%上昇
  • リード単価が8%減少

効果に繋がった理由としては、Facebookのリード獲得で質の高いリードを獲得できたことです。また、獲得したリードに向けて、カルーセル広告や動画広告を併用したことも成果につながった要因と言えます。

参考:TECOBI: Facebook広告の成功事例 | Facebook for Business


8.ダイナミック広告:ユーザの関心度に合わせて適切な広告を表示できる

引用:ダイナミックプロダクト広告で機器を問わずコンバージョンを促進 | Facebook for Business

ダイナミック広告は、ユーザーと関連性の高い製品を画像つきで配信できる広告フォーマットです。

ダイナミック広告を利用すると、例えばホテルなどを検索した人に、検索した地域情報や関連情報などを配信することができます。

ユーザーに関連度の高い情報なので興味を引きつつ、ユーザーにとっても有益な情報であることがダイナミック広告の特徴といえるでしょう。

ダイナミック広告のメリット

ダイナミック広告のメリットは、以下の2つです。

  • ターゲットに合わせた広告が自動生成されるために運用コストが低い
  • ターゲティングの精度が高く、ユーザーに適した広告を配信できる

ダイナミック広告の一番の魅力はターゲティングの精度が高い点です。Facebookに登録されている情報やユーザーの傾向から、質の高いマーケティングを行うことが可能です。

ダイナミック広告はこんな人にオススメ

ダイナミック広告は以下のような人にオススメです。

  • EC系サービスや不動産、旅行や求人など取り扱っている商材が多い業種
  • 関心を示してくれるユーザーに合わせた広告配信がしたい人

ダイナミック広告でコンバージョン率を65%向上させたEC企業の事例

自社オリジナル企画商品や国内外の商品を販売しているFelissimoでは、ダイナミック広告を配信したことでコンバージョン率65%向上に成功しました。

同社はこれまで新規顧客を獲得するためにFacebook広告やInstagram広告を利用していました。しかし、思うような効果を得られなかったため、ターゲティング精度の高いダイナミック高校を利用し、潜在顧客に対して広告を配信する新たな試みを進めました。

ダイナミック広告で潜在顧客そうにリーチすることで以下の効果得られました。

  • コンバージョン率が65%改善
  • 獲得単価が28%改善

コンバージョン率の向上だけでなく、広告による獲得単価も大きく改善できました。

潜在顧客にリーチできるダイナミック広告を利用したことで、顧客ごとに合わせたオススメの商品を見せられたことが成功の要因となっています。

参考:Felissimo: Facebook広告のケーススタディ | Facebook for Business


9.いいね!広告:Facebookページのいいねやファン増加を促す

いいね!広告は、ユーザーからFacebookページに「いいね!」をもらうための広告フォーマットです。

Facebookページのファン獲得や見込み客の獲得、認知段階にあるユーザーのリスト集めに利用できます。

いいね!広告のメリット

いいね!広告のメリットは、Facebookページにいいねをしてもらうと自動的にフォローされる点です。

いいね!広告ではページの「いいね」もしくは「フォロー」が選べますが、アカウントがフォローされるとFacebookページの投稿がタイムラインに表示されるようになり、投稿を見てもらいやすくなります。

また、いいねを押した場合はFacebookページがフォローされます。いいねされるとユーザーの名前やプロフィールがFacebookページに表示されるので信頼性も高くなり、更なる認知度向上に利用できます。

興味や関心が高いユーザーを集まれば、そのリードに対して購入するといったアクションのハードルも低くなりやすいといえます。

いいね!広告はこんな人にオススメ

いいね!広告は以下のような人にオススメです。

  • Facebookページの閲覧数が少なく、いいね!を増やしたい人
  • まずはファンを増やしたい人

いいね!広告はファンを増やす、つまり認知度を高めて興味関心が高いユーザーを集めるための手法です。

Facebookページを立ち上げたばかりの人や、着実にファンを増やしていきたいという人にオススメします。

しかし広告を出したからといって安心はできません。更新を定期的に行い、魅力的な内容を配信することは大前提です。

いいね!広告の利用でWebサイトのアクセス数を150%増加させたWebメディアの事例

日本の畜産に関わる情報を提供しているどっこいしょニッポンのFacebookページにて、いいね!広告を実施したところWebサイトへの流入150%増加という成果を挙げました。

農業や畜産業に興味があるユーザーに絞り、拡張ターゲティングで配信して流入率などを見たところ、webサイトへの流入が150%増加しました。

詳細はPLAN-Bサイトからご覧いただけますが、いいね!広告を配信することによって、ユーザーの関心度が高まっていることがわかります。

言い換えれば、関心度を高めやすいユーザーにアプローチできているということです。
サイト流入率が増加したのは、サービスを身近に感じ、実際に見てみたいと興味を示せた結果といえるでしょう。

参考:Facebookいいね広告とは|その記事「見込み顧客」に読まれてますか? | PINTO! by PLAN-B


10.イベント参加広告:イベントの認知やチケット購入を促す

イベント参加広告は、イベントに対して関心度の高いユーザーに配信し、イベントの参加を促す広告フォーマットです。

イベント参加広告にはターゲットの詳細を設定できる機能が備わっており、関心が高いユーザーへイベントをアピールすることができます。

具体的にはイベント参加広告をユーザーがクリックすると、「参加予定」や「興味あり」を回答するコンバージョンポイントを設定できます。ユーザーの興味関心をデータとして取得できる点が強みです。

イベント参加広告のメリット

イベント参加広告のメリットは、「興味あり」や「参加予定」などどのアクションを行ったユーザーを把握し、データ活用できる点です。

興味を示すユーザーの傾向をデータ化することで、今後のイベント時にも活用できるでしょう。

また、企画しているイベントに対して、「この層に人気が高い」「主旨は同じだが、この特典がつく時は関心度が高くなる」など、客観的なデータを集めることができます。

ユーザーのデータを集めることで、より効率的で効果的なイベントを運営できることがイベント参加広告のメリットです。

イベント参加広告はこんな人にオススメ

イベント参加広告は以下のような人にオススメです。

  • イベントなどの参加者を集めたい人

イベント参加広告は、トラフィック・エンゲージメント・コンバージョンを設定できるので、目的に合った広告を出すことができます。

イベントの参加者を集めるにはユーザーの傾向を知り、対策を行うことが重要であり、それをサポートするのがイベント参加広告です。

イベント参加広告の利用でチケットの売り上げを33%向上させたナイトクラブの事例

ポートランドにあるナイトクラブ45 Eastは、イベント参加広告を利用したことで、チケットの売上を33%向上させました。

同社が週3~4回のペースでショーを行っていますが、チケットの売り上げが伸び悩んでいました。そこでFacebook広告を利用して、ショーの出演者に関心を持ちそうな層にイベント参加広告を実施しました。

その結果、以下のような結果が出ています。

  • イベント参加広告を通じたチケット売上が33%向上
  • イベント宣伝のための作業を週7時間削減

イベント参加広告を利用することで、広告をみたファンがページのシェアしたり、友達をショーへ誘うなどいい連鎖ができています。

また、オンラインチケットサービスのEventbriteと連携させFacebookページから離れることなく、チケットが購入できる仕組みに変更しました。

こういった機能をフル活用することで、ユーザーに手間を取らせることなく、イベント参加へ促すことに成功しています。

参考:45 East: Facebook広告の成功事例 | Facebook for Business


11.Messenger誘導広告:質問やお問い合わせを増やす

引用:Messenger誘導広告について | Facebook Businessヘルプセンター

Messenger誘導広告は、広告をクリックした後、メッセンジャーに誘導してからコミュニケーションを促す広告フォーマットです。

通常、ユーザーとのコミュニケーションはWebサイトや LPが多いですが、messenger誘導広告がmessengerに誘導してユーザーの質問や問い合わせに答えることで興味関心の喚起、コンバージョンへの誘導を行う広告です。

Messenger誘導広告では、「何かお困りのことはありませんか?」などのメッセージを自動で表示し、質問や選択肢などのアクションを設定できます。

ユーザーからの質問はもちろん、製品の情報提供なども行えるフォーマットがMessenger誘導広告です。ただし、Messengerを利用しているユーザーでなければ利用できないなど、注意点もあります。

Messenger誘導広告のメリット

Messenger誘導広告のメリットは、webサイトへ遷移する煩わしさがない点です。
チャットで手軽に質問できる点は、時間を節約したいユーザーにとってメリットの多い機能といえます。

Messenger誘導広告はこんな人にオススメ

Messenger誘導広告は以下のような人にオススメです。

  • 問い合わせや資料請求などのコミュニケーションを向上させたい人
  • messengerからサポートを行いたい人

商品に興味はあるものの、わざわざ自分でwebサイトを訪問するのは面倒くさいと考えているユーザーに効果的です。

広告をクリックすることで、Messengerへ移動するのでユーザーのハードルも低いと言えるでしょう。

「何かご用はありますか?」などのメッセージが表示されるので、ユーザーはその流れに沿って質問などを行えます。

リード獲得単価を68%削減することに成功した施工管理会社の事例

施工管理技士の人材採用などを行っているC4株式会社では、施工管理求人ナビというメディアを運営しており、 messenger誘導広告を利用してからリード獲得単価を68%削減することに成功しました。

同社は施工管理の職人の求人を支援するメディアを運営していますが、東日本大震災後に需要が高くなった施工管理技士は、そもそもの人材不足に悩まされていました。

そこで施工管理技士の転職を考えている潜在層にリーチすべくFacebookのmessenger広告を利用し、問い合わせフォームの代わりにメッセージのチャットボットを利用し、コミュニケーションに近い形でユーザーとの接点を作りました。

その結果、以下の結果が出ています。

  • 問い合わせフォーム入力完了者数2倍
  • 問い合わせフォーム入力完了率2.2倍
  • リード獲得単価が68%削減

やめたい心理などにフォーカスした広告を作成し、転職潜在層に共感を得ました。
Messenger誘導広告を利用したことで、心理的なハードルも低くなり、簡単に問い合わせできるため、結果に繋がったといえます。

こういった動線をつくることで、ユーザーも抵抗感なくコミュニケーションを取ることが可能です。

参考:C4株式会社: Facebook広告のケーススタディ | Facebook for Business


12.プレイアブル広告:広告でゲームを体験できる

プレイアブル広告は、ダウンロードをしなくても実際にお試しプレイで体験してもらうフォーマットです。

主にゲーム関連の広告が多く、お試しでプレイすることによってユーザーの関心をひきます。

製品の魅力を少し体験してもらうことで、ダウンロードに繋げやすくなるのがプレイアブル広告です。

プレイアブル広告のメリット

プレイアブル広告のメリットは、ダウンロードしなくてもお試しでプレイできる点です。また、その体験により購買意欲の向上にも繋がりやすくなります。

ユーザーにとっては体験することで製品の内容や面白さを理解できる機会であり、広告主にとっては製品の魅力を伝える機会です。

ゲーム以外にも何かを購入する場合、その製品の特徴や内容を知ったうえでアクションが起きます。ゲームの場合は、実際にプレイしてもらうことで製品の良さを理解しやすくなるため、効果がでやすくなるといえます。

プレイアブル広告はこんな人にオススメ

プレイアブル広告は以下のような人にオススメです。

  • アプリケーションの魅力を伝えて、ダウンロードしてもらいたい人
  • ゲーム関連の業種

特にゲームアプリを開発・販売している業種は、効果が出やすいフォーマットです。
お試しプレイで体験してもらうことにより、操作性やストーリーなど、テキストや画像などでは伝えきれない特徴を感じやすくなります。
一度プレイしてみると、ダウンロードのハードルも下がるため、効果が出やすい手法といえるでしょう。

プレイアブル広告の利用によりインストール単価を2分の1に削減したゲーム開発会社の事例

開発元のplayrixが販売するガーデンスケイプは、プレイアブル広告の利用により、インストール単価やアプリ内課金率への効果に繋げました。
新規ユーザーへ向けて広告を配信したところ、以下のような結果が出ています。

  • インストール単価1/2
  • ROASが1.7倍上昇

実際にプレイをしたことにより、製品の魅力が伝わった結果といえるでしょう。
また、アプリ内課金が増加していることも注目すべき点です。

ダウンロード後も製品に対して満足度が向上しているとも読み取れます。ゲーム関連などの製品をアピールする際の広告として、有効的な手法といえるでしょう。

参考:Facebook Facebook 遊べる広告「プレイアブル広告」について | 株式会社グラッドキューブ


13.クーポン広告:クーポン情報を配信・リマインドできる

クーポン広告は、ユーザーのニュースフィードに作成したクーポンを、流すことができるフォーマットです。

Facebookページのフォロワーや類似ユーザーへ配布できるので、集客などの効果も期待できます。

また、製品の認知度や購入へのハードルが低くなるなど、プロモーション活動という面でも効果が出やすいでしょう。

ユーザーにとってもニュースフィードで流れてきたクーポンを入手するだけなので、双方にメリットがある機能です。

クーポン広告のメリット

クーポン広告のメリットは、クーポンの有効期限が近づくとリマインド表示される点です。

「いつの間にか有効期限が切れていた」という事態になりにくく、機会損失を防げます。
また、店頭・オンライン・両方といったクーポンの種類を選ぶことができるので、業種やキャンペーンなど目的に合った種類を選択可能です。

クーポン広告はこんな人にオススメ

クーポン広告は以下のような人にオススメです。

  • 購買促進やユーザーとの関係性を強化したい人
  • 新規顧客を獲得したい人
  • EC系サービスや飲食、小売などの業種

既存顧客への購買意欲を促す際に効果的な手法です。クーポンを用いることでお得感があり、購入へのハードルが下がりやすくなります。

また、ほとんどのクーポンは有効期限があるため、「この日までに購入しないと」という促進にも繋がりやすいでしょう。

既存顧客だけでなく、見込み客へもアピールすることで新規顧客獲得も期待できます。
EC系サービスや飲食などの業種で集客・販売の効果があり、オンライン・オフライン店舗関係なく利用することが可能です。


まとめ

Facebook広告の種類を解説したうえで大切なのが、業種や製品に合った広告を利用することです。

インスタントエクスペリエンス広告などのFacebook特有のフォーマットや、動画広告といった一般的なフォーマットまで用意されています。

認知度を高めたい・コミュニケーションを円滑にしたい・販売促進したいなど、目的に合った機能を用いることで効果へ繋がりやすくなるでしょう。

結果の出る広告運営を行うために、本記事をご参考ください。

Facebook広告はじめてガイド【EC向け】