- LINE公式アカウントのショップカードで何ができるのか分からない…
- ショップカードと紙のポイントカードはどっちが優れているの?
このような悩みを抱え、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
結論として、ポイント付与から特典を受け取るまで全てLINEで完結するショップカードは、運用側だけでなくユーザーにとっても使いやすいサービスです。
そのため、紙のポイントカードよりもリピート率の向上が見込めます。さらに、ポイントカードの制作にかかる費用をカットすることができます。
本記事では、LINE公式アカウントのショップカードの作り方、活用メリット、紙のポイントカードとの違い、そして失敗しないためのコツまで詳しく解説します。
本記事を読めば、すぐにショップカードが作れるようになるだけではなく、失敗しないショップカードの運用ができるようになります。
目次
LINE公式アカウントのショップカードとは
LINE公式アカウントのショップカードは、LINEで発行・管理できるポイントカードです。
無料アカウントで使用できるだけではなく、ポイントの付与や特典の設定、利用データの分析、リッチメニューでの告知など、ポイントカード施策において有効活用できる機能がたくさんあります。
そんなLINE公式アカウントのショップカードと、紙のポイントカードには、以下のような違いがあります。
比較項目 | ショップカード | ポイントカード |
---|---|---|
コスト | 無料 | カード本体発行料や用紙代が必要 |
管理 | LINE公式アカウントの管理画面で一括管理 | 社内でカードの置き場所が必要、在庫状況を管理する必要あり。 |
作業効率 | 管理画面だけ作成可能 | ものによっては手間がかかる |
集客性 | LINEユーザーへ高い訴求効果 | LINEに限定せず誰でも訴求できる |
デザイン | LINE内に表示される大きさや形は決まっているが、写真やテキストを挿入してある程度自由にカスタマイズできる | どのような形でも自由に作成できる |
利便性 | 紛失する可能性が低く、カード本体の管理が不要で使いやすい | ・紛失の可能性が高い ・紛失時には再発行の手間が生じる ・財布やケースなど別途カードを収納するものが必要 |
LINE公式アカウントのショップカードを運用するメリット
LINE公式アカウントのショップカードを活用することで、次のような恩恵を受けられます。
- ポイント付与から特典まで全てLINE上で完結する
- LINEの友だち獲得とリピーターの創出ができる
- 自動でデータ集計できるので顧客分析が効率良く行える
- ポイントカード施策のコストが削減できる
ポイント付与から特典まで全てLINE上で完結する
LINE公式アカウントのショップカードを運用するメリットは、ポイント付与から特典まで全てLINE上で完結できることです。
ユーザーは、ポイントカードを持ち運ぶ必要がなく、QRコードを読み取るだけでポイントを取得できます。企業側は、ポイントの管理やポイントを貯めたユーザーに対する特典の設定などを、LINE公式アカウントの管理画面で行えるため、紙のカードよりも作業に手間がかかりません。
すべてLINE上で完結するからこそ、ユーザーも企業側も手軽に利用できるでしょう。
LINEの友だち獲得とリピーターの創出ができる
LINE公式アカウントのショップカードを活用することで、友だち登録が増えることにつながり、ユーザーへの告知効果が増えることも大きなメリットです。
ショップカードは、ユーザー側にとって紙のポイントカードよりも使いやすいからこそ、友だちを増やせます。
ユーザーがショップカードを利用するためには、友だち登録しなければなりません。そのため、自然と友だちを獲得でき、トーク画面の下部にあるリッチメニューにショップカードを表示させたり、タイムライン投稿でお知らせを流したりすれば、リピーターの増加にもつながります。
また友だちが情報をシェアすることで、新規ユーザー獲得も目指せるでしょう。LINE公式アカウントのショップカードは、LINEの友だち獲得とリピーターの創出に欠かせません。
自動でデータ集計できるので顧客分析が効率良く行える
データ集計や顧客分析を効率良く行えることも、LINE公式アカウントのショップカードを導入するメリットです。
紙のポイントカード分析には手集計が必要でしたが、ショップカードは管理画面ひとつですべて確認できるからです。
さらに、分析したデータをもとにさまざまな施策につなげられ、ポイントの有効期限を通知する機能もあるため、ユーザーに再訪問を促すことも難しくありません。効率よくデータ集計や分析を行いたい場合は、LINE公式アカウントのショップカードを運用しましょう。
ポイントカード施策のコストが削減できる
ショップカードの作成費が無料であり、コストを削れることもメリットです。
ショップカード機能は無料プランから活用でき、さらにプランによる機能の違いもありません。紙のポイントカードの場合、カードの発行費用がかかるため、ユーザーにも企業側にも負担がかかってしまいます。
また、ポイントカードによくあるユーザーの「カード忘れ」を防止でき、管理コストもかからないため、コスト面での恩恵は大きいでしょう。
LINE公式アカウントのショップカードを運用するデメリット
LINE公式アカウントのショップカードには、次のようなデメリットもあります。
- ショップカード単体では拡散性が低い
- LINEを入れてないと使えない
ショップカード単体では拡散性が低い
ショップカードのみでは、そこまで拡散力が高くないことは理解しておく必要があります。
ショップカードは、友だち登録をしてもらった人にのみポイント付与や特典などのサービスを提供するため、ショップカード施策そのものに拡散力はありません。
新規顧客を獲得するためには、クーポン発行や店内POP・来店アンケート時にQRコードを知らせること、別のSNSで告知することなど、別の告知活動が欠かせません。
LINEを入れてないと使えない
そもそもLINE公式アカウントのショップカードは、LINEアプリを利用していない場合、使えません。
LINEユーザー限定になるため、LINEを利用していないユーザーにはショップカードのサービスを提供できないです。
また、スマホの操作が苦手な世代向けのビジネスを展開している場合、ショップカードのポイント付与や関連する対応に手間がかかるリスクもあるので気をつけましょう。
LINE公式アカウントのショップカード活用事例
解説してきたメリットをより具体的にイメージできるように、LINE公式アカウントのショップカードを活用して成功したふたつの事例をご紹介します。
- ショップカードを使ったキャンペーンで再来店を促進し、リピート率を向上させた事例
- ポイント管理の工数削減と広告コストの削減をショップカードで実現した事例
ショップカードを使ったキャンペーンで再来店を促進し、リピート率を向上させた事例
「クライミングジムRec’s代々木」では、ショップカードを活用して、利用者の再来店を増やすことに成功しています。
再来店してくれる人が少ないという悩みを持っていましたが、「2ヶ月間で5回来店すると次回は無料」というショップカードの特典機能を利用し再来店を促し、効果を上げました。友だち限定でクーポンを発行していることも、集客に貢献しています。
また、友だち登録時にレンタルシューズ無料というキャンペーンを行ったり、LINE公式アカウントのPOPを店内のいたるところでアピールしたりして、友だち登録も増加させています。
リピート率を高めたい場合は、限定無料キャンペーンやクーポン発行をすると効果的と言えるでしょう。
参考:ショップカードで再来店を促進!クライミングジムのLINE公式アカウント活用方法とは|LINE for Business
ポイント管理の工数削減と広告コストの削減をショップカードで実現した事例
温泉施設である「蔵前温泉 さらさのゆ」では、ショップカードの導入で、作業工数と広告コストをいっぺんに削減することに成功しています。
以前は再来店を促すために折り込みチラシを使っていましたが、LINEショップカードを導入することで、その費用もなくなり、コストカットにも成功しています。
また、今まではカウンターでポイントの付与に対応し、手間がかかっていましたが、ショップカードによってポイント管理の工数を圧縮できるようになっています。
作業負担やコストを抑えたい場合にも、LINEショップカードは有効活用できるでしょう。
参考:導入後に折り込みチラシが不要に!LINEショップカードを活用する温泉施設のユーザー接点のつくり方|LINE for Business
【簡単】LINE公式アカウントショップカード作成までの3つの手順
LINE公式アカウントショップカードは、以下の手順で作成できます。
スムーズにカードを作成できるように簡潔に説明していきます。
1.管理画面メニューから作成画面に進み設定する
LINE公式アカウントショップカード作成の手順は、まずLINE公式アカウントの管理画面にログインし、ショップカードを設定するところから始めます。
ログイン後、メニューの「ショップカード」をクリックすれば、作成画面に移動するので以下の項目を入力しましょう。
- 背景画像
- カードのポイントデザイン
- ゴールド特典(ある到達点で受け取れる特典)
- ポイント特典(特典や特典を付与するポイント)
- カード有効期限
2.ポイント付与用のQRコードを作成する
ショップカードの作成後、ポイント付与用のQRコードを作ることができます。メニューから「印刷用ポイント付与QRコード設定」の項目にある必要項目を入力して、読み取り期限などを設定しましょう。
設定後、「保存してファイルを表示」をクリックするとファイルをダウンロードでき、プリントアウトすることも可能です。
3.作成したカードを公開する
ショップカードを作成した後は、作成した設定でカードを公開できる「保存してカードを公開」をクリックすると、すぐに利用できます。
他にも、「下書き保存」や別カードに切り替わる機能を作る「保存してランクアップカードを作成」というボタンがあります。作成している段階で、それぞれのボタンを活用しましょう。
ショップカード運用で失敗しないための3つのコツ
ショップカード運用で失敗しないコツは、以下の3つです。
- 既存顧客への告知・周知徹底
- 1ポイントあたりの金額設定はユーザーの継続性を重視する
- リッチメニューと組み合わせて活用する
ポイントカードの移行に伴い既存顧客の満足度を下げないためにも、こうしたコツについても理解を深め、正しく賢く運用しましょう。
既存顧客への告知・周知徹底
ショップカード運用で失敗しないためには、既存顧客への周知を怠らないことが重要です。
なぜならショップカードは、リピート創出や友だち登録を促進して告知効果やユーザーの満足度を上げることが狙いになっているからです。
新規顧客の獲得も大事なことではありますが、既存顧客に対して、漏れなく告知を行い活用してもらうことも無視できません。
店内の目につきやすいところにLINE公式アカウントの友だち登録を促すPOPを掲示するなどして目立たせましょう。
例えば、レジのすぐ横にPOPを作って「友だち追加すれば今のお買い物からショップカードのスタンプが貯まりますよ」などの接客トークのなかでも活用して、既存顧客への告知・周知を徹底させることが重要です。
1ポイントあたりの金額設定はユーザーの継続性を重視する
ショップカードは継続して使い続けることが重要です。ユーザーにとってメリット・楽しみがあり、短い期間で達成できるゴールや金額の設定をしなければ使い続けてくれません。
1ポイントあたりの料金設定が高い場合は、お得感を感じられず使われなくなる可能性があります。
すでに運用が上手くいっているポイントカードがあるならば、その料金設定をそのまま引き継ぐのがよいでしょう。
リッチメニューと組み合わせて活用する
リッチメニューは視覚的にも目にとまりやすく、ショップカードやクーポンといったユーザーメリットのあるサービスを訴求するのに相性がいい機能だといえます。
一方的な広告などと違い、ショップカードはユーザーにとってメリットのあるサービスだからです。リッチメニューを使って積極的に目立たせて使われるようにしましょう。
リッチメニュー内にショップカードも組み込むことで、多くの友だちへ効率良くアプローチできます。必ず使うようにしましょう。
まとめ
LINE公式アカウントのショップカードは、LINEで発行・管理できるポイントカードです。無料アカウントで使用できるだけではなく、ポイント付与から特典まで全てLINE上で完結できます。
また、友だち獲得や顧客分析、コスト削減にも役立つ優れており、とてもメリットの多いサービスです。
ショップカード単体では拡散性が低く、LINEを入れてないと使えませんすが、既存顧客への告知・周知を徹底したり、リッチメニューと組み合わせて活用したりすることで、ショップカード運用で失敗するリスクを防止できるでしょう。
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