SEOに日々取り組んでいる方、これから取り組もうという方の中には、「実際にSEOって効果があるの?」「色々な施策がありすぎて、何から始めたら良いのかわからない」とお悩みの方が多いのではないでしょうか。
当社では、自社メディア「LISKUL」を運用し、2018年1月24日をもって4周年を迎えました。試行錯誤しながらSEOに愚直に取り組み、今ではほぼSEO経由で、月間65万PVを獲得するメディアにまで成長しています。本記事では、LISKULを運用する中で培った、SEOにおける「必勝法」をお伝えします。
目次
LISKUL立ち上げからの実績
まずはLISKULについて、媒体の概要とPV数・UU数の実績についてご紹介します。
LISKULとはどのような媒体?
LISKULはWeb担当者の方に役立つ情報を幅広く提供する媒体で、「リスティング広告の出稿方法」「Googleアナリティクスの使い方」のように、主にWeb担当者の方々の業務に役立つ記事を掲載しています。運営会社のソウルドアウト株式会社が、中小・ベンチャー企業のデジタルマーケティング支援を通じて得たノウハウをもとに、専門性の高い情報を分かりやすく提供しています。
LISKULの数値実績
2014年1月24日の正式開始から1年間で、およそ200記事を掲載し、月30万PVを獲得するメディアまで成長しました。その後も記事を追加し続けて、2018年6月時点で累計400記事を超えており、月65万PV・50万UUを達成しています。
また、大きな特徴として、流入の90%以上がSEO経由という実績があります。400記事を超える記事のうち、9割ほどが検索順位の1~3位に表示されており、SEOからの強い集客力を実現しています。
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”ロングテールSEO” で集客が大幅増
LISKULがここまで高い集客力を獲得できた要因のひとつは「ロングテールSEO」です。
ロングテールSEOとは、特定のキーワードでの上位表示だけではなく、関連する広いキーワードで上位表示を狙い、より幅広く新規ユーザーの集客を伸ばすSEO施策を指します。
どのようなロングテールSEOを行ったか?
それでは、LISKULがどのようなロングテールSEOを実施したのか、大枠から解説します。以下の施策を愚直に実行することで、LISKULは「Web担当者向けメディア」としてGoogleからの評価が高まり、数多くのキーワードでの上位表示を実現しました。
検索ボリュームの小さいキーワードまで網羅的に執筆する
まず重要なのが「キーワード」の選定です。やりがちなミスは、検索ボリュームの大きいビッグワード(検索エンジンで検索されやすいワード)に絞って執筆することです。このとき、ビッグワードだけに絞ると、競合記事が多い上に、執筆できる記事数が限られるため、なかなか成果に繋がりません。
LISKULでは、「リスティング広告」などのビッグワードだけでなく、「Webマーケティング 資格」「絞り込み部分一致」のように、検索ボリュームは少ないが、Web担当者にとって関連性の高いワードを網羅的に執筆しています。
質の高い記事を執筆する
記事の量が多くとも、質が良くなければ、検索順位を上げることはできません。質の高い記事とは、ユーザーの求める情報を「正確に」「分かりやすく」表現できているものを指します。LISKULでは、中小企業のマーケティングを支援することで得た「ユーザーのタメになる情報」を、マニュアルに沿って分かりやすく執筆しています。
立ち上げ当初は、毎日記事を更新する
サイトを立ち上げた際には、検索エンジンからの評価がゼロの状態からスタートするため、良い記事を書いても、なかなか検索順位が上がっていきません。月に数本ペースで更新していても、あまり成果が出ないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
ここで重要なのは、良質な記事を多く掲載して、検索エンジンから「優良なWebサイト」と認められることです。実際にLISKULの立ち上げ期には、1日1記事のペースで記事を掲載することで、サイト全体のコンテンツ力を短い期間で高めることに成功しています。
ロングテールSEOに効く記事執筆とは?
ここまで、LISKULが行ったロングテールSEOの概要について説明してきました。次は具体的にその手法を紹介するので、ぜひ今後の記事執筆の参考にしてください。
適切なキーワード戦略を設計する
まずは、どのキーワードを狙って記事執筆するかが重要です。そこで重要となるのは狙えるキーワードの網羅性・キーワードの競合性です。
主要キーワードに関連のあるキーワードを網羅的に洗い出す
ロングテールSEOで重要なのは、検索ボリュームの小さい関連キーワードまで網羅的に執筆することです。そのため、狙いたい主要キーワードをもとに、執筆するキーワード候補を拡張して、網羅性を上げることが必要です。キーワードを拡張するには、以下の2つのツールが役立つので、ぜひ活用してみてください。
・goodkeyword
主要キーワードに対して、どのような単語を掛け合わせて検索されているのか調査できます
・キーワードプランナー
主要キーワードに関連度の高いキーワードを幅広く提案してくれます
競合性が適切なキーワードを執筆する
検索ボリュームが大きく、競合ページが多いキーワードは、上位表示のハードルが高く、成果が出にくい可能性があります。そのため、対象キーワードの検索ボリュームから、まず狙うキーワードを選定しましょう。検索ボリュームは、キーワードプランナーによって簡単に調査できるので、ぜひ活用してみてください。
メディア立ち上げ当初は、検索ボリューム100~1,000のキーワードから狙うと、上位表示されやすく、短い期間で成果を出しやすいです。執筆した記事が安定して3位以内に表示されるようになった時点で、検索ボリューム1,000以上のキーワードもあわせて狙うと、安定して成果を伸ばせます。
ユーザー目線で良い記事を執筆する
狙うキーワードが決まれば、次にやるべきことは、ユーザーにとって品質の高い記事を執筆することです。ここでは、記事完成までの重要な8つのステップをご紹介します。
1)上位10記事をチェックする
まずはそのキーワードで表示される上位10記事をチェックしましょう。それぞれの記事で、どのような内容が多く含まれているのかメモすることで、ユーザーが何を知りたいのかアタリをつけることができます。
2)Yahoo知恵袋でユーザーの悩みをあぶり出す
次にYahoo知恵袋でそのキーワードを検索してみましょう。ある程度の検索ボリュームがあるキーワードであれば、同じような質問が投稿されていることが多いです。(1)の内容とあわせてみることで、ユーザーが何に悩んでいるのか、どのような情報を知りたいのか、より具体的にイメージできます。
3)ペルソナを設定する
(1)(2)の結果から、これから書く記事が、誰向けの記事なのかを具体化しましょう。性別・年齢・地域・職業・役職・業務内容などを書き出して、どんな人がそのキーワードを調べるのか、頭でイメージできるところまで作り込みます。
4)ペルソナの「キーワード検索状況」「知りたい内容」を明らかにする
ペルソナができあがったら、(1)(2)の結果を参考にしながら、その人がどんな状況でそのキーワードを検索しているか想像し、知りたい内容を明確にしましょう。以下例のように、似ているキーワードでも検索状況や知りたい内容は異なります。ユーザーの欲しい情報を記事に盛り込めるように、丁寧に作り込みましょう。
例1)大阪 たこ焼き
検索状況:大阪に観光する予定で、大阪ならではの美味しいたこ焼き屋をいくつか知りたい
知りたい内容:大阪にある美味しいたこ焼き屋の特徴・エリア
例2)新大阪 たこ焼き
検索状況:新大阪駅から新幹線に乗る予定で、改札内もしくは駅チカのたこ焼き屋を探している
知りたい内容:新大阪駅周辺のたこ焼き屋の特徴・具体的な店舗の場所
5)競合記事に勝つ方針を決める
ペルソナのニーズをもとに、競合記事よりも満足度の高い記事に仕上げる方針を決めましょう。競合に勝つ方針としては、以下の3つが主にあげられます。
・情報の分かりやすさで勝つ
競合記事が、ぱっと見て理解しづらい部分があれば、「分かりやすい言葉で執筆する」「補足画像を充実させる」ことで、分かりやすい記事として満足度をあげられます。
・情報の網羅性で勝つ
競合記事の情報の幅が足りていない場合、ペルソナにとって必要な要素を足すことで、より満足度の高い記事に仕上がります。
例)東京の観光スポットを紹介する記事で、競合記事がアウトドアの観光スポットしか紹介していない
→ペルソナは、インドアの観光スポットも知りたいはずだから足すのが良いのでは?
・情報の深さで勝つ
競合記事が情報の深掘りが足りていない場合、ペルソナにとって必要な要素を足すことで、より満足度の高い記事に仕上がります。
例)新宿のラーメン屋を紹介する記事で、競合記事は味・住所・営業時間しか紹介していない
→ペルソナは、すぐ食べられるかも知りたいはずだから、目安の待ち時間も足すと良いのでは?
6)タイトルにユーザーのベネフィットを盛り込む
方針が定まったら、タイトルを決めていきます。ポイントは、ユーザーのベネフィットを記載することです。タイトルに、「何の記事なのか」だけでなく、「情報を知ってユーザーにどのようなメリットがあるのか」まで書くことで、ユーザーの記事を読みたいという気持ちを後押しします。
また、狙うキーワードをタイトルの前半部分に入れることもSEO観点で有効なので、ぜひ実践してください。
7)導入文で「どのような人向けの記事なのか」「記事のゴール」を明らかにする
タイトルの次には導入文を決めましょう。導入文では、この記事はどのような人向けに書かれているのか、この記事を読むとどのような情報が得られて、その結果どういうベネフィットがあるのかを明確にしましょう。
これらのポイントが、ユーザーの検索ニーズと一致していれば、ユーザーは途中で離脱せずに記事を最後まで読み進めてくれます。
8)「見出し」から作り、「本文」を肉付けしていく
記事の本文を執筆する際には、必ず「見出し」から作成していき、最後に「本文」を肉付けしましょう。先に見出しを定めておくことで、本文の構造が整理できて、ユーザーにとって最初から最後まで読みやすい流れで執筆できます。
記事執筆の適切なペースは?
次に、メディアの立ち上げ期・運用期、それぞれの段階で成果を出すためには、どれくらいの記事数を、どの程度のペースで掲載するべきか、LISKULの事例をもとにご説明します。
立ち上げ期
一般的に、メディアでどれくらいの記事数を掲載するとロングテールSEOに有効という指標はありません。ジャンル・競合の有無など、様々な要素によって大きく変動するためです。そのため、競合媒体が同じジャンルでの記事数を調べて、それと同じくらい執筆することが1つの指標となります。
参考までに、LISKULでは、立ち上げ期においてはドメインパワーを早く高めたいという観点で、毎日記事を更新していました。それを3ヶ月ほど継続して、60記事を超えたあたりから、Googleのクロール数が増えはじめました。そして、100記事を超えたあたりで、新しく書いた記事でもすぐに検索1ページ目に表示されるなど、目に見える成果が出てきました。
運用期
上記のように、新しく書いた記事でも、すぐに成果が上がるようになれば、運用期に移行して問題ありません。運用期では、以下の2点を実践しましょう。
- 検索ボリュームの大きいワードの記事を丁寧に執筆する
- 既存記事で成果が出ていない記事をリライトする
運用期に入れば、すでにGoogleからは専門的な媒体と見られて、ドメインパワーが強くなっているはずです。そのため、今まであまり狙えていなかった検索ボリュームの大きいワードでも、競合記事よりも丁寧に執筆すれば、上位表示も狙えるはずです。
参考までにLISKULでは、運用期は週に1~2記事のペースで継続していました。より質の高い記事を更新することで、継続して集客力を強化できています。
また、既存記事のリライトも有効です。これまで足した記事の中で、成果が出ていない記事も多くあるでしょう。それらの記事を、他の競合記事と比較しながら、加筆修正することで、よりユーザーの求める内容にブラッシュアップできます。その結果、検索順位も少しずつ改善して、メディア全体で集客力を伸ばせるでしょう。
すぐに成果を出したいなら、他社メディアでの掲載がおすすめ
ここまで読んでくださった方の中には、「毎日更新するのは、工数的に厳しい」「成果をもっと早く出したい」という方も多いのではないでしょうか。たしかにオウンドメディアを立ち上げて、成果が出るまでには、それなりに工数と時間が必要です。
とにかく早く成果を出したいという方には、強いドメインパワーを持っている他社メディアに、記事広告として出稿するのがおすすめです。オウンドメディア、他社メディアのメリット・デメリットをそれぞれ紹介するので、自社に合った施策をご検討ください。
オウンドメディアで掲載する
メリット
- 記事執筆工数を確保できれば、掲載費用が必要ない
- 運用期に入れば、少ない工数で継続的に集客できる資産となる
デメリット
- WordPress導入や執筆体制の構築など、立ち上げのハードルが多い
- 施策を始めてから、成果が出るまでの期間が長い
他社メディアに記事広告として掲載する
メリット
- ドメインパワーが強い媒体であれば、記事掲載後すぐに成果が出やすい
- メディア側で執筆・編集作業まで担ってくれるため、負担が少ない
デメリット
- 掲載費用が高い(媒体によって異なりますが、およそ50万円)
LISKULなら無料で記事広告を出せます
オウンドメディア・他社メディアについて紹介しましたが、LISKULの新サービス「レンタリスクル」であれば、双方のメリットをあわせもった集客を実現できます。
サービス概要
「レンタリスクル」とは、LISKULに記事広告を、無料で何記事でも掲載できるサービスです。
記事執筆を広告主様にお願いすることで、低コストでの掲載を可能としています。(レビュー費用などの管理費として月5万のみ必要です)
LISKULは、特にWeb担当者やIT企業に勤務されている方の集客に強い媒体です。月65万PVの実績がある、強いドメインパワーの媒体に掲載することで、低コスト・短期間で高い集客力を得られます。
成果実績
1)「AIアナリスト」の記事広告により月間90CV獲得(株式会社WACUL様)
Googleアナリティクスの使い方を知りたいユーザーに対して、SEO流入を狙った解説記事を紹介しています。そこから集客できたユーザーに、親和性の高いツール「AIアナリスト」の紹介記事へ誘導することで、無料登録・資料請求を月間90件獲得しています。
2)「ジッセン!」の記事広告により月間88CV獲得(株式会社サーチライフ様)
Webマーケティングをオンラインで学びたいユーザーを、おすすめオンライン講座の紹介記事から集客しています。結果として、「ジッセン!」無料登録・資料請求を月間88件獲得しています。
執筆オプションも可能
執筆いただいた記事について、SEO観点でのアドバイスを無料で行っております。
あわせて、記事執筆の工数を確保できない方向けに、LISKUL編集部による執筆代行オプションもございます。本記事でご紹介したSEOのポイントを踏まえて、成果の出やすい記事を執筆します。オプションを利用しても、他社媒体の記事広告よりも安価に掲載できるので、ぜひご検討ください。
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まとめ
ここまで、LISKULが実践してきたロングテールSEOの手法について解説いたしました。
以下に重要なポイントを再度まとめています。
- 適切なキーワード戦略を設計する
- ユーザー目線で良い記事を執筆する
- メディアの立ち上げ期・運用期にあわせて、適切な記事数を掲載する
- すぐに成果を出したい場合には他社メディアを活用する
また、記事の後半で紹介した、LISKULへの記事出稿も、集客施策として効果的です。ぜひ、ロングテールSEOを実践して、集客の成果を伸ばしていきましょう。