LINE公式アカウントの運用担当者に任命され利用している中で、「LINE公式アカウントのタイムラインはどのように活用すればいいの?」といった悩みを抱えていませんか?
LINE公式アカウントにはメッセージ機能とは別に、タイムライン投稿という機能があります。このタイムライン投稿を活用することで、LINE公式アカウントの運用で成果をあげられる可能性が高まるでしょう。
この記事では、LINE公式アカウントのタイムライン投稿の活用方法をまとめています。実際の成功事例も交えながら解説していきますので、この記事を読めばタイムラインをすぐに活用できるようになります。タイムライン投稿を活用して、会社の売上をアップさせていきましょう。
目次
LINE公式アカウントのメッセージとタイムラインの違い
LINEのタイムラインとメッセージには、以下のような違いがあります。
— | タイムライン | メッセージ |
いいね・シェア・コメント | ○ | × |
友だち以外への拡散 | ○ | × |
費用 | 無制限・無料 | プランによって制限あり |
開封率 | 約60% | 約15% |
LINEのタイムラインは、無料かつ無制限で利用できるため、コストを抑えられます。さらにメッセージよりも開封率が高いため、効果的に使うことで集客ツールとして活用できるでしょう。
タイムライン投稿を利用するメリット
LINEのタイムラインを利用するメリットは、以下のようにたくさんあります。
- 無料で配信できる
- いいねやシェアでさらなる拡散が期待できる
- ユーザーとコミュニケーションがとれる
- 動画投稿で収益化が期待できる
無料で配信できる
LINEのタイムラインは、費用をかけずに配信できるメリットがあります。LINE公式アカウントのメッセージの場合、月に1,000通を超える配信を行うためには、有料プランに切り替えなければなりません。
一方タイムラインは、投稿数の制限がなくずっと無料です。「できるだけ費用をかけずに運用したい」という方には、もってこいの機能と言えます。
いいねやシェアでさらなる拡散が期待できる
LINEのタイムラインにある「シェア」や「いいね」によって、より多くの人にアカウントを広められることもメリットです。「シェア」は、Twitterのリツイートのような機能であり、友だち登録しているユーザーが投稿をシェアした場合、その人の友だちにも投稿が表示されます。
また、多くの「いいね」があることで、その投稿内容が気になりチェックする人が増える可能性もアップするでしょう。タイムライン投稿は、さまざまな人にアプローチしたい場合にも、活用できる機能です。
ユーザーとコミュニケーションがとれる
ユーザーとコミュニケーションが取りやすいことも、タイムライン投稿の特長です。ユーザーからのコメントに対して返信することで、公式アカウントをアピールできます。
またコメント機能があることで、ユーザーからどう思われているのか、どう感じられているかなどの評判がわかり、ビジネスに役立つ情報を集められるでしょう。
動画投稿で収益化が期待できる
動画投稿によって収益化できることも、LINE公式アカウントのタイムラインのメリットです。フォロワー数500人以上かつ、直近1ヶ月の間で50時間以上の累計再生時間という条件はありますが、無料で利用しながら売上アップに貢献できます。
動画をたくさん作成できる場合は、動画投稿で収益化を目指すことをおすすめします。
タイムラインに投稿するおすすめのコンテンツ
タイムラインに投稿するコンテンツは、何でも良いというわけではありません。おすすめのコンテンツは次の通りです。
- クーポンを発行するキャンペーン
- 店舗やスタッフの雰囲気が伝わる投稿
- アンバサダーが商品を利用した投稿
クーポンを発行するキャンペーン
LINEのタイムラインにクーポンを投稿することで、集客アップを狙えます。会社や店舗の商品・サービスに割引が適用されるクーポンは、集客数・認知度アップのよく使われる手段です。
アカウントをより多くの人に広めたいケースでは、クイズに答えて正解すればクーポンがもらえるキャンペーンなどを実施しましょう。クイズに正解するためにシェアしてもらえれば、友だち以外にもアプローチできます。
店舗やスタッフの雰囲気が伝わる投稿
実店舗を経営している場合、タイムラインにお店の雰囲気やスタッフの人柄を伝えるコンテンツを投稿することもおすすめです。店構えやメニューだけではなく、働くスタッフの印象などが事前にわかっていれば、お客さまは来店しやすくなり、集客アップを目指せます。
また、新型コロナウイルスに対するメッセージを発信するなどして、人柄の良さを伝えていることも効果的です。
アンバサダーが商品を利用した投稿
アンバサダーが商品を利用した投稿をタイムラインに載せるやり方もおすすめです。商品の愛用者をアンバサダーとして起用し、投稿に対して余計な加工をせずに載せることで、タイムラインに溶け込みやすくなります。
タイムラインは友だちが投稿しているように見せる工夫が重要なため、アンバサダーが商品を利用した投稿の場合、過度な加工は避けましょう。
タイムライン投稿で成果を上げた3つの事例
実際にLINEのタイムライン投稿で成功した事例を3つ紹介します。
タイムラインを利用してクーポンを拡散し深夜帯の来店数が昨年対比160%向上したカラオケ店の事例
コロッケ倶楽部の唐津店は、クーポンのシェアによって友だちの数の増やし、課題となっていた深夜帯の来店数を昨年対比160%向上させた成功事例です。
同社では深夜帯の来客数が増えないことに悩みを抱えていました。そこで LINE公式アカウントを利用し、タイムラインでお客さまにクーポンを選んでもらう施策を実施。ユーザーのいいねの種類や数に応じて、LINE公式アカウントの友達全員にクーポンを配信するキャンペーンを行いました。
その結果、たったの10分でいいね数は100を超える反応があり、課題であった深夜帯来店数は昨年の来店数と比べて160%も向上しました。
クーポン配布も大きいですが、キャンペーン実施により営業時間や店独自のプランを知ってもらうきっかけとなり、クーポンがなくても来店するリピーターの増加が要因となっています。
参考:深夜帯の来店数が昨年対比160%!タイムラインを利用したカラオケ店の活用事例
メッセージとタイムラインの活用で売上13%アップしたコスメブランドの事例
コスメブランドの「VINTORTE」は、LINEのメッセージとタイムライン投稿によって、月間の売上を13%アップさせることに成功しました。
同社は「お客さまとの距離を縮めたい」「ブランドを広めたい」という課題がありました。そこでLINEアカウントの利用を開始しました。運用当初はメッセージ配信を行っていましたが、メッセージを送付するとプッシュ通知が届きブロック率が増えるため、メッセージは週1回配信にし、かわりにタイムラインで積極的に情報を発信しました。
また、タイムラインに自然な形で表示できるよう素人が撮影したような写真を使い、友だちがタイムライン投稿をしているかのように見せるなど、投稿内容を工夫。
また、Instagramのインフルエンサーが実際に同ブランドのコスメを利用し、その使用感をレビューしてくれている投稿をそのまま使うUGCも利用しました。
その結果、月間売り上げ13%アップし、LINE経由だけの売り上げを見ると、 LINE公式アカウント導入時と比べると20倍以上もアップしています。
LINE公式アカウントのメッセージ機能で顧客と接点を作りつつ、友達が投稿しているような親しみやすいクリエイティブをタイムラインに配信したことが売上アップ繋がっています。
参考:LINE経由での月間売上比率が13%超!化粧品オンラインストアの活用方法とは
タイムライン投稿を活用し経費削減と売上高前年同月比102%を達成したスーパーの事例
スーパーとドラッグストアの複合店舗「カブセンター」の神田店は、月に1~2回ほどタイムラインで参加型企画を実施し、友だちの数やクーポン使用数をアップさせた成功事例です。
店舗を紹介する新聞折り込み費用などの経費を課題としており、また将来的に新聞の定期購読者数が減少すると見込み、LINE公式アカウントの導入を決めました。
同社はリッチメッセージのチラシのページへのリンク誘導、タイムライン投稿に対して「いいね」が777名を突破した場合に5%オフクーポンを配信というキャンペーンを実施。
その結果、必要経費であった新聞折り込み費用を4~5%削減。タイムラインのキャンペーン効果もあり、売上高は昨年同月比で102%になりました。
スーパーならではのクーポン配信に加え、月に2回行う継続的なユーザー参加型のタイムラインキャンペーンを実施し、顧客の興味関心が薄れないよう工夫することで成果のでた事例です。
参考:意識したのは「お客さま参加型」!新聞折り込み費を大幅削減したスーパーのLINE活用方法とは
タイムライン投稿をする手順
LINEのタイムライン投稿は、以下の手順で進めます。
- Step1:画面右上にある作成ボタンを押す
- Step2:投稿日時を設定する
- Step3:コンテンツを選んで投稿する
- Step4:タイムラインに表示するテキストを入力する
- Step5:位置情報を追加する
- Step6:予約ボタンを押して投稿する
Step1.画面右上にある作成ボタンを押す
最初にLINEの管理画面にログインし、「タイムライン」を選択し、「投稿を作成」を押します。「投稿を作成」をクリックすることで、新規作成画面へと移動します。
Step2.投稿日時を設定する
続いて「投稿日時」を入力します。タイムラインの投稿は、「今すぐ投稿」と時間指定の予約配信のどちらかを選びます。予約配信の場合は、「今すぐ投稿」の選択を解除して、入力フォームで希望日時を選択しましょう。
Step3.コンテンツを選んで投稿する
続いてコンテンツを選び、データをアップロードします。選択できるコンテンツの種類は、以下の通りです。
- 写真
- 動画
- スタンプ
- クーポン
- URL
- リサーチ
画像はjpg、jpeg、pngを推奨フォーマットとしており、ファイルサイズは10MBです。動画は、mp4、m4v、mov、avi、wmvが推奨フォーマットになっており、ファイルサイズ500MBで動画の長さは20分以下です。画像や動画をアップロードする際は、形式・サイズを間違えないようにしましょう。
Step4.タイムラインに表示するテキストを入力する
コンテンツを選んだ後は、テキストを入力します。コンテンツがない場合は、テキストの入力のみでも問題ありません。テキストは10,000文字まで入力できるようになっており、絵文字も利用できます。またハッシュタグをつけることで、「ハッシュタグ検索」によって、友だちではない人にもタイムライン投稿を見せられます。
Step5.位置情報を追加する
タイムライン投稿では、位置情報も入力できます。イベントや店舗の場合は、位置情報を追加しましょう。
Step6.予約ボタンを押して投稿する
新規作成を終えたら、「投稿」もしくは「下書き保存」を選択します。最初の段階で配信日時を指定している場合、「投稿」ボタンが「予約」ボタンになり、クリックすると「予約済み」に格納されます。また、コンテンツを消したい場合は、「削除」ボタンをクリックするだけです。
タイムライン投稿で成果を残すための3つのコツ
タイムライン投稿で成果を残すためには、以下の3つのコツがあります。
- シェアされるコンテンツを作る
- メッセージとタイムラインを使い分ける
- 投稿頻度を上げる
シェアされるコンテンツを作る
LINEのタイムライン投稿は「いいね」やシェアされる点が最大のメリットのため、シェアされやすいコンテンツを作成することが重要です。
いきなり商品を販売しても見ている人が少なければ高い効果を期待できなく、「いいね」やシェアしてもらうことで、リーチ数を増やせ、友だちの数も増加できます。シェアが増えやすいコンテンツは、ゲーム感覚で楽しめるものです。
例えば、「いいね」をタップすることで占いを楽しめるコンテンツを提供している会社があります。
そのコンテンツの下部には、自社商品を紹介しているため、商品購買につなげられます。お客さまがシェアしやすいコンテンツは何か考えて、投稿することを意識しましょう。
メッセージとタイムラインを使い分ける
メッセージとタイムラインの役割を明確にして使い分けることも、タイムライン投稿で成果を残すコツです。
例えば、メッセージでは月に2~3回複数の商品情報をまとめて配信するようにし、タイムラインでは商品ごとの詳細説明を毎日投稿することで、余計な費用をかけずに、商品情報をたくさんの人に広められます。
メッセージは配信数に制限があり、タイムラインは無料かつ無制限のため、こうしたアプローチは有効です。また毎日メッセージを配信してしまうと、嫌がられてしまう恐れもあります。このように、メッセージとタイムラインの役割を明確にして使い分けるようにしましょう。
投稿頻度を上げる
タイムラインの投稿数を上げることも、成果を残すコツです。
タイムラインの場合、相手に通知がいかず、気軽な気持ちで眺めているだけの人も多く、ブロックされる可能性は高くありません。だからこそ、投稿頻度を上げても大きな問題はなく、ユーザーとの接点を増やせるチャンスが広がります。
また後から配信したコンテンツを削除できるため、会社にとってマイナスになりそうな内容、あるいは評判のわるいコンテンツを配信したとしても、すぐに対処できます。
毎日投稿している会社もあるため、時間の許す限り、たくさん投稿してみてはいかがでしょうか。
まとめ
LINE公式アカウントのタイムライン投稿は、友だちに近況を共有する機能です。
メッセージとは異なり、無料かつ無制限で投稿できたり、シェア機能があったりする特徴があります。
また、ユーザーとコミュニケーションがとれることや、動画投稿で収益化が期待できることもメリットです。
タイムラインに投稿するおすすめのコンテンツは、いいね数やシェア数に応じて使えるクーポン、店舗やスタッフの雰囲気が伝わる投稿、それからアンバサダーが商品を利用した投稿です。こうしたコンテンツによって、売上・集客数アップを実現させて会社も少なくありません。
タイムライン投稿で成果を残すためには、シェアされるコンテンツを意識し、メッセージとタイムラインを使い分け、投稿頻度を上げるようにしましょう。タイムライン投稿を活用して、会社の売上をアップさせませんか。
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