
ネットリサーチとは、ネット上で消費者の動向や反応を収集することで、最新の消費者情報を素早く安価に入手できる、市場調査の一つです。新商品の開発やPRなどに必要な情報を素早く集めたいと考える企業に、広く活用されています。
ネットリサーチは従来の市場調査と比較し、コストを削減でき、データの収集・分析がしやすい点が魅力です。消費者から情報を吸い上げ、市場に合う商品やサービスを開発するために、導入を検討しているという企業が多いでしょう。
新型コロナウイルスの流行により、消費者に対面のモニター調査ができない状況でもできる市場調査として、注目されています。
ネットリサーチサービスを利用する場合、
- 予算が少ないので数万円で実施したい
- 過去の調査票があるので、自社でなるべく予算をかけずに実施したい
- リサーチ結果から詳細な分析・コンサルティングまでしてほしい
- 来週の会議までに、すぐに調査を完了したい
など、比較ポイントがいくつもあり、自社にあったネットリサーチサービスを探すのは大変です。
今回は上記のような思いを抱いている方向けに、ネットリサーチサービスの比較ポイントとおすすめサービス24選を紹介します。
この記事を読むことで、探す手間をかけずに、自社にぴったりの良質なネットリサーチサービスを効率的に比較することができます。
おすすめサービスのピックアップ方法としては、「ネットリサーチ 比較」で検索し、検索上位の既存のまとめサイト6個分の情報から、紹介されているネットリサーチをスコアリングしました。各サイトで紹介頻度の高いものを登場回数順にまとめなおしているので、この記事を読めば効率良くネットリサーチの情報を入手できるはずです。
市場調査とは?マーケティングリサーチとどう違う?代表的な6つの方法と4つの注意点など
目次
- Fastask(ファストアスク)/株式会社ジャストシステム
- iResearch/株式会社ネオマーケティング
- myアンケート/株式会社ドゥ・ハウス
- QuickMill(クイックミル)/株式会社マクロミル
- ネットリサーチ/株式会社インテージ
- ネットリサーチ/株式会社クロス・マーケティング
- 楽天インサイト/楽天インサイト株式会社
- Research+(リサーチプラス)/アイブリッジ株式会社
- Sprint/株式会社ジャストシステム
- Surveroid(旧名称:アンとケイト)/株式会社マーケティングアプリケーションズ
- ネットリサーチ/株式会社アスマーク
- マーケティングリサーチ事業/株式会社バルク
- リサーチサービス/GMOリサーチ株式会社
- SmartSurvey/株式会社GRI
- その他おすすめのネットリサーチ
- ネットリサーチを比較するための3つのポイント
- まとめ
Fastask(ファストアスク)/株式会社ジャストシステム
- 調査票は自分で作成する、セルフ型ネットリサーチ。
- 日本語の専門家集団が徹底して調査票をチェック。
- 300万人のアクティブモニタ。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | ■スクリーニング1律3万円 ■本調査 30問まで/ 5万円 60問まで/ 10万円 100問まで/ 15万円 ※画像・動画の編集、集計表の作成、モニタリストの加工などは、別途オプション作業としてお見積 |
導入企業 | 株式会社メルカリ、ディップ株式会社、サムライト株式会社、株式会社ガイアックス |
こんな人におすすめ | 調査会社に頼まず、アンケート作成・配信・集計できる環境でセルフリサーチを希望の方 |
iResearch/株式会社ネオマーケティング
- 1800万人以上の中からアンケート対象を選べる
- 商品開発・商品改善のためのリサーチに強みを持つ
- ブランディングの効果測定の新指標、マーケティングフレームワークを提供している
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 約5万円~ |
導入企業 | 小林製薬株式会社、キリンビバレッジ株式会社、株式会社SHIBUYA109エンタテイメント、東京電力ホールディングス株式会社、ホーユー株式会社、株式会社エフエム大阪、株式会社池田模範堂、株式会社東京企画 |
myアンケート/株式会社ドゥ・ハウス
- 40年の実績で圧倒的な情報量。
- 国内最大級の300万人のモニターで顧客の要望に応じたターゲット抽出が可能。
- WEB上で簡単にクロス集計でき、そのまま集計結果をエクセルファイルでダウンロード可能。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 10問、100サンプル/8.8万円~ |
導入企業 | 要問い合わせ |
QuickMill(クイックミル)/株式会社マクロミル
- 最短で24時間以内に納品が可能。
- 調査票設計・集計・分析など各工程において、専任のスタッフが丁寧にサポート。
- 7万円からと低コスト。
初期費用 | 基本料金7万円~ |
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料金プラン | 自社会員向けに実施するインターネットリサーチは7万円~ |
導入企業 | 要問い合わせ |
ネットリサーチ/株式会社インテージ
- 1960年にマーケティングリサーチ会社のパイオニアとして誕生。取引社数5,000社以上。
- 顧客のマーケティング課題発見から解決まで、PDCAすべてのフェーズで伴走。
- 豊富なデータや情報整備のノウハウを活用することで、ビッグデータをマーケティングに役立つデータに転換。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 基本料金8.4万円から ※アンケート画面作成+実査+ローデータ納品までの料金 ※税別 |
導入企業 | 5,000社以上 ※ネットリサーチを含む、株式会社インテージとの取引社数 |
ネットリサーチ/株式会社クロス・マーケティング
- 約465万人のアクティブアンケートパネルを使用。
- グローバルなインターネットリサーチを複数の国と地域で同時に行うことが可能。
- マーケティングリサーチに深い理解を持つ実績豊富な専門家が専任として担当。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 90,000円から ※基本料金、画面作成・プログラミング料金、データ作成料金を合算した本調査料金。本調査対象の条件によって、別途スクリーニング料金が追加。 |
導入企業 | 要問い合わせ |
楽天インサイト/楽天インサイト株式会社
- 調査の実施をすべてインターネットで行うため、短期間の納品が可能。
- 約220万人のパネルを保有。
- 回答の矛盾などをシステムで制御。より多くの有効回答が得られる。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | ■スクリーニング調査 設問数と回収サンプル数に応じて50,000円(税抜)~ ■本調査 100s10問:82,000円(税抜)~ |
導入企業 | 要問い合わせ年間約1,000社 ※2018年9月時点 |
Research+(リサーチプラス)/アイブリッジ株式会社
- モニター数は160万人を超える。
- 地図情報と会員登録情報を連動することにより、通常困難なエリアセグメントが可能。
- 最短1-2時間で全国約160万人のwebアンケートができる、「簡単アンケート」サービスあり。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | ■通常リサーチ:40,000円~(税抜) ■簡単アンケート:10,000円~(税抜) ■地図連動リサーチ(GISリサーチ):通常リサーチ料金+システム利用料 ■リクルーティング:70,000円〜(税抜) |
導入企業 | 要問い合わせ |
Sprint/株式会社ジャストシステム
- 指定した属性のモニタと5分でリアルタイムにマッチング。そのまま30分のチャットインタビューが行える。
- 進行やタイムキーパーはSprintBOTにお任せ。あなたはインタビューに集中。
- チャットだから、会場に出向くことが難しいとされる属性のモニタへもインタビューが可能。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | ■バウチャープラン 400,000円/回(税別) ※付与されたポイントを使用して調査を行うプラン。バウチャーの有効期限は発行日より30日。 ■アンリミテッドプラン 198,000円/月(税別) ※Sprintの機能がすべて使い放題になる月額制プラン。最低契約期間は3ヶ月。 |
導入企業 | 要問い合わせ |
Surveroid(旧名称:アンとケイト)/株式会社マーケティングアプリケーションズ
- 直感的にアンケート作成可能なUI。
- 全国260万人のモニターに対して、自由にアンケート配信が可能。
- 無料で提供される集計ツールを使うことで、単純集計表・クロス集計表など様々な種類のアウトプットを作成可能。
初期費用 | なし |
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料金プラン | ■ベーシックモード:10,000円(税別)~ ■アドバンストモード15,000円(税別)~ ※初期費用や月額費用などの固定費なし、アンケートを配信の度に料金が発生 |
導入企業 | 年間600社以上 |
ネットリサーチ/株式会社アスマーク
- オーダーメイド型のサービスで、リサーチャーが1から調査設計。
- アンケート画面上での高度な制御が標準機能としてついており、本格的なアンケートを実施できる。
- 自社パネル90万人、提携パネル1600万人。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | ■アスマークのモニタ会員向け調査の料金・費用 基本料金:40,000円(税別)~ スクリーニング料金:35,000円(税別)~ ※基本料金は、調査を実施(画面作成、メール配信、データ回収)し、ローデータをチェックして納品するまでの料金。 ■顧客保有リスト向け調査の料金・費用 基本料金:150,000円(税別)~ ※配信数が10,000件以下の場合、アンケートオープン期間が、1ヶ月以内の場合の料金。 |
導入企業 | 要問い合わせ |
マーケティングリサーチ事業/株式会社バルク
- 顧客一人一人に専任のリサーチャーがつき、アンケート画面作成からデータ納品まで一貫して対応。
- 無料オンライン集計ツールの提供に加え、集計結果の見かたもサポート。
- 「大量サンプル回収」だけでなく、「レアサンプル回収」も。
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | ■ネットリサーチ ・予備調査(スクリーニング調査) 回収数 ~1万人の場合 3問以内 70,000円~ ・本調査 回収数 100人の場合 10問以内50,000円~ ※予備調査・本調査は、設問数、回収数によって変動します。 ・オープン調査 回収数 30日間まで 10問以内170,000円~ ※オープン調査は、回収日数・節目音数によって変動します。 ■オンラインCLT 調査費用:450,000円(税別)~ ■投稿評価法 調査費用:300,000円(税別) など |
導入企業 | 要問い合わせ |
リサーチサービス/GMOリサーチ株式会社
- 国内累計取引企業:700社以上、国内年間案件本数:25,000以上
- 国内外アンケートモニター数:3,833万人以上
- 国内外で多様なリサーチサービスを提供し、マーケティング課題をサポート
初期費用 | 0円 |
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料金プラン | ・定量調査フルサービス:10万円~ ・定性調査(リクルーティング):5万円~ ・MO Liteアンケート(国内調査):5,000円~ |
導入企業 | 国内外の調査会社等 |
SmartSurvey/株式会社GRI
- 10問100サンプル10,000円(税抜)のライトなリサーチに
- ご自身で作成いただくセルフ型リサーチで内容審査後即日開始可能
- 回答データは1ヶ月後に一般公開、過去調査データは無料で自由に利用可能
初期費用 | 0円 |
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料金プラン | 10問100サンプル10,000円(税抜) ※設問は10問まで ※サンプル数は条件により応相談 |
導入企業 | マーケティングやサービス企画を中心とした各社、メディア各社 |
その他おすすめのネットリサーチ
ジャストシステム「Sprint(スプリント)」
マクロミル「ODI(オンライン・デプス・インタビュー)」
Freeasy
Anky
Questant(クエスタント)
バーコードリサーチ
100人アンケート
SPIRAL(スパイラル)
WEBCAS formulator
プラスワンリサーチ
ネットリサーチを比較するための3つのポイント
おすすめサービスを紹介する前に、ネットリサーチを選ぶ際に比較するポイントを説明します。多くのネットリサーチをすべての面で比較するのは困難です。自社に合うサービスを選ぶために、次の3つのポイントに着目してください。
1.従来型かセルフ型か
ネットリサーチの配信方法には、従来型とセルフ型の二種類があります。従来型は調査票の作成・調査実施・集計・分析といった一連の工程をネットリサーチ会社に依頼する方法です。すべてをプロに任せることができて手間がかからない分、料金は割高になります。
また、セルフ型は調査の実施以外の部分を自社で行うものです。調査票の作成や集計に手間がかかる分、コストをおさえられる方法です。
次に設問数はリサーチ時に問いかける質問の数を指し、サンプル数とは特定の調査対象者のデータ・回答を抽出する数のことです。
ネットリサーチは従来型よりもセルフ型が、設問数とサンプル数は数が少ないほうが料金が低く設定されています。また、中には完全セルフで無料や非常に低価格で活用できるサービスもあります。どこまでコストをかけられるかをおさえたうえで検討しましょう。
2.導入実績
導入実績からはネットリサーチの品質を判断できます。というのも、ネットリサーチは調査者だけでなく、回答者にとっても気軽に協力できる側面があります。そのため、重複して回答を行う回答者や、無効な回答をする回答者をゼロにするのは困難です。
導入実績が豊富なネットリサーチ会社ならそのような点に対策を行い、質の高い回答者に回答を依頼する仕組みを整えています。そのためネットリサーチサービスを比較する際には導入実績を確認しましょう。
ほとんどのサービスが導入実績として、社数や社名を公表しています。サービスの公式サイトに導入実績があれば比較材料にできますし、そのような情報が掲載されていない場合は導入実績が乏しいサービスだと考えるべきです。
どんなに低価格なサービスであっても、導入実績についての情報がないネットリサーチを活用するのは慎重に検討したほうが良いでしょう。
3.モニター数とモニター層
ネットリサーチで期待する調査結果を得るためには、適切なモニターからデータを獲得する必要があります。ネットリサーチを比較する際にはどのような層のモニターがどのくらいの数、調査に協力してくれるのかを確認しておくべきです。
まずモニター数ですが、大手ネットリサーチ会社では1000万人~3000万人規模のモニターを抱えています。中堅ネットリサーチ会社の場合は100万人~500万人という数が一つの目安となるでしょう。
また、これらのモニターについて、どのような属性の人で構成されているのかも重要な確認ポイントです。男女比、年齢層、職業、居住地などに加えて、趣味や関心などの情報があればより的確な市場調査を実施できます。
モニター数とモニター層についてはネットリサーチの公式サイトでも詳細に記載されていないことがあります。ある程度検討しているサービスの数が絞られてきた段階で、運営元に直接問い合わせるという方法をとってみても良いかもしれません。
以上の3点がネットリサーチの比較ポイントです。ネットリサーチの導入を検討する際には、自社がどのような形でサービスを活用したいのかを検討しておくと良いでしょう。自社の状況をイメージしたうえで3つのポイントを比較してみると、最適なサービスを選択できるはずです。
まとめ
この記事では24種類のネットリサーチを紹介しました。
導入を検討する際には、料金プラン・導入実績・モニター数とモニター層について比較することをおすすめします。
本記事の情報を参考に、自社にフィットするネットリサーチを見つけてください。