LINE公式アカウントの運用を任されたものの「友だち数を増やすにはどうすればいい?」「友だち数の目標人数はどう決めるべき?」といった悩みを抱えていませんか。
LINE公式アカウントで友だちを増やすためには、コツをおさえたうえで友だち増加のための施策に取り組んでいくことが重要です。
この記事では、LINE公式アカウントの友だち数を増やすための9つの方法とコツ、友だち数の目標人数の決め方を紹介しています。
基本的な方法から、さらに友だち増加を目指したい場合の応用まで紹介しているので、これからLINE広告を運用する方にも、すでに運用して友だち数が伸び悩んでいる方にもおすすめです。
LINE公式アカウントの友だち数を増やし、目標達成につなげていきましょう。
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目次
LINE公式アカウントは友だち数とファン化が大切
LINEの公式アカウントでは、友だち数を増やすことはもちろんのこと、顧客のファン化も重要です。
友だち数を増やす施策としてはLINEスタンプの無料配布といったキャンペーンを実施することで大幅に友だち数を増やすという方法もありますが、単に増やすだけではビジネスに繋げられません。
例えば、キャンペーン目当てで登録したユーザーに対して、公式LINEアカウントでコミュニケーションを一切取らなければ、顧客との接点を作れず機会損失になり得ます。
そうならないために、LINE公式アカウントにおける友だち数と顧客のファン化の重要性について知っておく必要があります。
LINE公式アカウントの友だち数はキャンペーンや広告効果を高めるために重要
LINE公式アカウントの友だち数は、キャンペーンや広告の効果を高める重要指標です。友だち数が多ければ、LINE公式アカウントから打ち出すキャンペーンや広告を効果的に認知させることができ、必然的に施策の効果が高まります。
次のグラフは、企業のLINE広告アカウントと友だちになった後、ユーザーが実施したことを調べた調査結果です。
たとえば「企業・店舗から送られてきたクーポンを利用した」ユーザーは、全体の43.0%です。また「実際に商品をLINEで見た後、購入に至った」ユーザーは25.0%と報告されています。
友だち数が100名のアカウントと、友だち数1,000名ののアカウントでは、売上につながるユーザーの数に、10倍の差が付くことになります。
そのため、LINE公式アカウントでは友だち数の増加を促進することは極めて重要です。
LINE公式アカウントの友達のファン化も重要
LINE公式アカウントは友だち数も大切ですが、売り上げアップやWebサイトへのアクセス増加など、ビジネスにつなげるのであればファン化は必須です。
実際にLINE公式アカウントの友達に向け、キャンペーン情報やお得な情報を自動で送信するチャットボットを組み込み、成果を上げた事例があります。
オルビスでは、LINE公式アカウントのメインキャラクターとして猫の「うるにゃん」のスタンプを友達追加後に無料で配信するプロモーションスタンプを企画。
新規顧客を獲得したのち、公式アカウントでキャンペーン内容やお得情報、ワンタップで質問、回答ができるリッチメニューの追加によりアカウントのファン化を進められました。
その結果、セッション数は想定の4倍を超え、質問等により潜在ニーズの明確化などを進められました。また、LINE公式アカウント経由によるF2転換率(2回目以降の購入)は160%を記録。ファン化の重要性を理解できる事例となりました。
現在では3300万人の友だち数を抱え、LINE公式アカウントを閲覧するアクティブユーザーは550万人以上とかなり多くのファンを抱えています。
参考:友だち数3,300万人!LINE公式アカウントでユーザーコミュニケーションを完結させるオルビスの戦略
LINE公式アカウントの友だち数が多いことで得られる4つのメリット
LINE公式アカウントで友だち数を増やしていくと、以下のメリットが得られます。
- リピート率が向上する
- 効果的なキャンペーン施策を打てる
- 口コミを創出できる
- 顧客分析ができる
ここでは実際に成果に繋げられた事例を紹介しながら、どのような施策が行われたかも紹介します。
リピート率を上げることができる
LINE公式アカウントを活用することで、再来店やサイトのリピート率向上を目指せます。リピート率向上に有効な機能が備えられているためです。
リピート率を上げたい方は、LINEテクロノジーパートナーに選ばれたMicoworksがまとめた、LINE活用のノウハウ資料を特別に提供してもらっているので、ぜひご覧ください。下記より無料でダウンロードできます。
来店ごとスタンプが貯まるショップカード機能が使える
ショップカード機能とは、カードのQRコードを店舗側が読み込むことで、スタンプカードのようにLINE内でポイントが貯まるシステムです。
実際にショップカードを導入した事例では、一定期間内に決められた来店数に到達すると、1回分の利用料を無料にする特典チケットを配布するという施策を行い、リピート率を向上させています。
・参考:ショップカードで再来店を促進!クライミングジムのLINE公式アカウント活用方法とは
特典は利用時に統計管理へ自動で使用状況が反映され、CSVデータとしてもダウンロード可能です。よく利用されるクーポンの特徴が分かれば、さらに顧客が使いやすいクーポン配信に繋げることもできます。
メッセージでリピートを促すことができる
友だち登録したての人や、初回利用から日の浅い人に対し、状況に応じたメッセージを送信することで、リピートを促せます。
たとえば、化粧品販売の事例では、友だち登録後にターゲットである30代女性に向けて「無料お試しセットのお申込み」を休日の夜に送信したことで、他の時間帯に比べメッセージのクリック率が3倍に増加しました。
また長期的に購入を継続している人向けに、LINEを通じた個別カウンセリングを実施したことで、顧客の翌月リピート率を3.4%増させています。
参考:LINEで1.45倍のリーチを生む戦略的なメッセージ配信と顧客満足を創る双方向コミュニケーション
友だち数が増えることで効果的なキャンペーン施策を打てる
友だち数が増えれば、実店舗で利用できるクーポン配信やECサイトで使えるポイント配布キャンペーンの配信先が増えるため、効果的なキャンペーン施策を打てます。たとえば飲食店なら「1ドリンク無料クーポンの配布を行うことで、おつまみなどを注文してもらう」という活用方法が挙げられます。
実際、ある飲食チェーン店では、友だち数アップの施策と共に各種割引クーポンを配信し、来店を促進させました。この店舗ではLINE公式アカウントの友だち合計数が49万人を突破しました。
参考:友だち数49万人!ユーザーに来店を促すお好み焼店クーポン活用とは|LINE for Business (linebiz.com)
また配信から1ヶ月に渡り、クーポン経由の利用数も増加し、継続的な効果を生み出しています。
従業員が少なく、人手の足りていないの飲食店では、LINE公式アカウントから予約ができるようにし、友だち登録するとローストビーフ一人前をプレゼントというキャンペーンを展開しました。その結果、月の売上を30~40%増加させることに成功しています。
参考:「LINEチャット」で信頼関係を構築!売上が30~40%アップした鉄板バル店の活用事例|LINE for Business (linebiz.com)
頻繁に顧客とコミュニケーションが取れるため、リピーターを増加させるとともに、客単価が増加したことも理由です。
店舗の規模に関係なくメリットを得られるのも、LINE公式アカウントの特徴といえます。
口コミ創出につなげられる
LINE公式アカウントの友だち数を増やすことで、口コミによる情報発信が起きる可能性が広がります。友だちとなっているユーザーが、その友だちがタイムラインやトークで情報共有をしてくれる可能性が高まるからです。
たとえば友だち登録していないユーザーにも情報を届けられるタイムライン機能の「ディスカバリー」を活用し、約20万人もの友だち増加に成功した例もあります。
ディスカバリーへ投稿された内容は、ユーザーが自分の友だちや他のアプリ、タイムラインに共有できるため、Twitterのリツイートのように、情報拡散が行われる可能性があります。
口コミでLINE公式アカウントの情報が広まれば、更なる友だち数の増加にも繋がるでしょう。
参考:タイムライン投稿の拡散で「友だち」が急増!FiNCのディスカバー活用法
配信分析をすることで顧客分析ができる
LINE公式アカウントでは、配信内容に対する友だちの反応を分析できるため、さまざまな角度から顧客分析が行えます。店頭での接客やその他のSNSでの広告配信など、他のマーケティング施策の参考にもなるでしょう。
例として、配信分析の対象と分析により分かる内容を、表にまとめました。
配信分析の対象 | 分かる内容 |
友だちの属性 |
|
チャット分析 | やり取りが多くなる時間ややり取りの回数が分かる |
メッセージ分析 |
|
タイムライン分析 | クリック数やいいね数、コメント数、シェア数が分かる |
クーポン分析 | クーポンの利用率や使われた時間などが分かる |
ショップカード分析 | ショップカードの発行数や有効カード数などが分かる |
このように、配信後にユーザーがどのような反応を示したのかを分析することで、さらに有効な配信内容を絞り込めます。友だち登録をしてくれたユーザーにとって、よりメリットのある配信を継続出来れば、キャンペーンの効果もさらに高められるでしょう。
LINE公式アカウントで目指すべき友だち数の決め方
目指すべき友達の数、といっても具体的に「〇〇人を目指しましょう」という指標はありません。友だち数に関しては多ければ多いほど効果が出ますし、友だち数が多いだけで公式アカウントがアクティブに開かれていない場合は効果もありません。
逆に友だち数が少なくとも顧客の質が良ければ効果が出やすいので、友だち数よりも量と質を上げることを意識する必要があります。とはいえ、目指すべき友だち数を求める計算方法もあります。
例えば、売上目標が決まっている場合は、LINE公式アカウントを通じた売上見込みの計算から友だち数を決定できます。まず1回の配信に対する売上見込みの計算方法は、以下の式を利用します。
上記の式を元にすると、友だち数の求め方は以下のようになります。
日頃の客単価は、普段の売上を顧客の数で割ることで分かります。来店率は1ヶ月当たりのリピート顧客を累計新規顧客数で割ることで求められるため、これまでの来店データから計算しておきましょう。
- 売上目標:500,000円
- 来店率:10%
- 来客一組あたりの人数:3人
- 客単価:2,000円
→友だち数=(500,000円)÷(0.1×3×2,000)=約833.3人
つまり、上記の例の場合では配信1回で売上500,000円を達成するために、友だち数が少なくとも833人以上必要と分かります。
このように目標の売り上げから逆算して計算する方法もありますが、最も重要なのは友だち数と顧客の質、ファン化にあるので、その点理解しておく必要があります。
LINE公式アカウントで友だち数を増やす9つの方法を紹介
ここからは友だち数を増やす9つの方法を紹介します。スムーズに理解してもらいやすいように、
- オフライン施策
- オンライン施策
- 広告活用施策
の3つに分けて紹介します。
先に全体像として表を作成しましたので、確認してください。
オフライン施策 | オンライン施策 | 広告活用施策 |
店頭POP・チラシ・スタッフからの声かけ | 友だち追加後にクーポンをシェアしてもらう | 「友だち追加広告」を活用する |
友だち登録で商品やクーポンをプレゼントするキャンペーンを実施する | 他のSNSから誘導する | LINEプロモーションスタンプを制作する |
名刺にLINEのQRコードを記載する | ウェブサイト・メルマガから誘導する | 広告代理店に依頼する |
オフライン施策
オフライン施策は以下の通りです。
- 店頭POP・チラシ・スタッフからの声かけ
- 友だち登録で商品やクーポンをプレゼントするキャンペーンを実施する
- 名刺にLINEのQRコードを記載する
これらの施策は飲食店や自社商品や実店舗を持っている企業にオススメです。
店頭POP・チラシ・スタッフからの声かけ
実際に店頭で声掛けをすれば、リピーターなどLINE公式アカウントの配信により興味を持ってくれる人から友だち登録してもらいやすくなります。
カー用品店の事例では、次の3つの内容を実行したことで、3万人を超える友だち登録を得ています。
参考:3万人の友だちがいるカー用品店のLINE公式アカウント活用の鍵とは?
- 会計用トレーに友だち追加用QRコードを貼る
- 店内に公式アカウントのポスターやPOPを掲示する
- スタッフから会計時に「LINE公式アカウントのお友だち登録をしていますか?」と声かけする
ここで大切なのは、友だち登録によるメリットを、分かりやすく顧客に伝えることです。メリットが伝わらないと、登録に踏み切ってもらえない可能性があります。
たとえば「登録してもらうと今のお会計を10%オフします」や「お得なセール情報が配信されますよ」といった声かけも有効です。
声かけは地道な方法ではありますが、確実性があります。顧客に断られた際は、その理由を次の声かけへ反映させることで、さらに確実性を高められるでしょう。
友だち登録で商品やクーポンをプレゼントするキャンペーンを実施する
友だち登録を条件としたキャンペーンを実施することで、登録数を増やしながら、サービスや商品を知ってもらえます。報酬があるため、顧客の参加率が高いのも特徴です。
ガソリンスタンドの事例では、友だち登録した新規の顧客を対象に「野球観戦などチケットプレゼント」や「クーポンが当たるクイズ」などキャンペーンを展開し、2万人を超える友だち数を獲得しています。
また、この事例では「従来のサイト会員に対し当選確率アップ」といったそれまで収集したデータも活用したことで、友だち追加が通常時の10倍になっています。
参考:友だち追加を活用したファン獲得施策。ガソリンスタンドを地域に欠かせないコミュニティーへ
他にも、以下のようなキャンペーンが挙げられます。
- 友だち追加で商品を1つプレゼント
- 友だち追加でクーポンゲット
- 友だち追加画面を見せるとお会計が○○%オフ
- 友だち追加でLINEポイントが当たる
参考:LINE公式アカウントでファンを獲得!お菓子のスタートアップBAKEのLINE活用術
ポイントは、店内の掲示だけでなく、ホームページへ掲載したり、店頭でスタッフに声かけをしてもらったりして、キャンペーンそのものを周知することです。
飲食店なら、食べログなどに掲載するのも1つの方法です。
名刺にLINEのQRコードを記載する
顧客へ名刺を渡したり、交換したりする機会がある場合は、名刺にLINE公式アカウントのQRコードを掲載してみましょう。名刺を渡す相手ごとにアプローチできるほか、後日改めてお礼メッセージを送るとともに、LINE公式アカウントの案内も行いやすくなります。
複合型商業施設の事例では、QRコードが書かれた名刺を各店舗のレジ横に設置することで、LINE公式アカウントの宣伝を行っています。結果、ダイレクトメールや新聞折込チラシの配布数を減らすことができ、友だち数増加と共に、コスト削減につながりました。
参考:至るところで友だち集めを行う、複合型商業施設のLINE公式アカウント活用方法
また、紙製のポイントカードを発行しているお店なら、そちらにLINEのQRコードを記載するのも手です。
ショップカード機能と連携させることで、ユーザーがポイントカードを忘れてしまった際にもポイントが貯められるなど、更なるサービスを提供でるでしょう。
オンライン施策
オンライン施策は以下の通りです。
- 友だち追加後にクーポンをシェアしてもらう
- 他のSNSから誘導する
- ウェブサイト・メルマガから誘導する
オンライン施策は他のSNSで一定数のフォロワーがいる、自社のWebサイトを持っており、それなりのアクセスがある、という場合にオススメの方法です。
友だち追加後にクーポンをシェアしてもらう
クーポンをLINE上で友だちへシェアできる機能を使うことで、口コミ効果を得ながら、友だちが増やせます。
カラオケ店での成功事例によると、クーポンをLINEのタイムラインで共有できるように設定したことで、伸び悩んでいた友だち数を増加させ、課題だった時間帯の集客を昨年対比160%を記録しています。
参考:深夜帯の来店数が昨年対比160%!タイムラインを利用したカラオケ店の活用事例
タイムラインへの投稿は、友だち登録済みでもプッシュ通知が届きません。メッセージ配信に比べると、ブロック率が上がらないというメリットがあります。
ポイントは、口コミで情報共有してもらうため、すでに店頭での声かけなどを行っており、ある程度友だち数が増えた状態で行う必要があることです。
友だちの知人・友人に情報が共有されるため、さらに効果が高まります。
他のSNSから誘導する
TwitterやInstagramといった他のSNSを運用しているのであれば、LINE公式アカウントへの誘導リンクを設置してみましょう。SNSを通じてサービスや商品に興味を持っているユーザーが、友だち登録してくれる可能性が高まります。
ストリート系ブランドの事例では、LINE公式アカウント開設時に、既存のSNSアカウントで告知を行ったことで、運用開始から1週間で約900人の友だち数を獲得することに成功しています。
参考:メッセージ配信からECサイトへの流入率40%!ストリート系ブランドのLINE公式アカウント活用方法
ポイントは、リンクを設置した後は、友だち登録した人数が多いSNSを計測しておくこと、そしてLINE公式アカウントと他SNSの内容が被らないようにすることです。
たとえばTwitterから友だち登録してくれる人が多いのであれば、TwitterでLINE公式アカウントの宣伝をすることで、より効果を高められるでしょう。
ウェブサイト・メルマガから誘導する
自社のウェブサイトやメルマガから、LINE公式アカウントへ誘導することで、多くの顧客に友だち登録を促せるでしょう。
どちらも「友だち登録ボタン」や「QRコード」「友だち追加URL」の設置だけで済むため、費用をほとんどかけずに行えます。
化粧品サイトの事例では、ホームページでのバナー告知や商品配送時の同梱チラシにLINE公式アカウントのQRコードを掲載しています。
自社の会員に友だち登録を促したことで、月間平均700人のペースで、友だちを集めることができています。
参考:LINE経由での月間売上比率が13%超!化粧品オンラインストアの活用方法とは
ポイントは、自社のウェブサイトやメルマガ配信をすでに利用しているユーザーに働きかけられることです。友だち追加キャンペーンを併用すると、ユーザーのメリットが増すため、さらに効果を高められるでしょう。
広告活用施策
広告活用施策は以下の通りです。
- 「友だち追加広告」を活用する
- LINEプロモーションスタンプを制作する
- 広告代理店に依頼する
これらの方法は効果が期待できますがそれなりのコストがかかってしまいます。
ですので、費用をかけてでも友だち数をすぐに増やしたいという方におすすめです。
「友だち追加広告」を活用する
LINE広告の「友だち追加広告」を利用することで、短期間で友だちを集められます。友だち追加広告とは、興味を持ったユーザーがタップすることで、LINE公式アカウントと友だちになるのを促せる広告のことです。
実際にLINEへの広告出稿により、友だち数が増加した事例では、2回の出向で約3,500人の友だち追加を得られたアウトレットモールの事例が挙げられます。
参考:友だち3,500人増! 九州のアウトレットモールに聞く、LINE公式アカウント活用方法
また飲食店でも、月2~3万円の広告出稿により、約500人だった友だち登録数を7倍の3,700人へ増加させた事例が挙げられます。
この事例では、友だち獲得単価が1人あたり60円に抑えることに成功し、店舗だけでなくオンラインショップの利用にも繋げることが出来ています。
参考:LINE広告で友だち数7倍!顧客メリットを訴求する店舗とECでのLINE公式アカウント活用
コストをかけて、短期間で友だち数を増やしたい場合は、検討してみましょう。
LINEプロモーションスタンプを制作する
友だち登録を行うと無料でダウンロードできるスタンプを配布する、LINEプロモーションスタンプというサービスを活用する方法です。
人気のあるキャラクターやクリエイターとコラボレーションできれば、数十万人単位の友だちが得られます。
実際、アルコール飲料の製造・販売を手掛ける大手企業では、LINEプロモーションスタンプ配布を行ったことで、新たに100万人以上の友だち登録数を得ることができました。
この事例では、ブロック数を除外しても100万人以上の登録数を得られているのが特徴です。
参考:アサヒビールが示したLINEプロモーションスタンプの新たな価値
ただし費用は1,000万円以上と高額なため、大企業向けである点は否めません。
また、スタンプ目当てで友だち登録をした後、ブロックされてしまう可能性もあるため、配信内容を登録してくれたユーザーにとってメリットあるものに工夫する必要があります。
広告代理店に依頼する
LINE公式アカウントの運用代行をしている代理店へ依頼することで、手間をかけずにLINE公式アカウントを運用できます。
代理店ごと特色が異なり、多くのソーシャルメディアを一括して依頼できる場合もあります。
また、LINEでは、高い専門性と信頼性を持つ代理店を認定パートナーとする「LINE Biz Partner」という制度や販売などを「LINEパートナーパッケージ」も展開されているため、自社に必要な機能を認定パートナーを通じて導入することも可能です。
参考:パートナーを探す|LINE for Business (linebiz.com)
運用代行に依頼したスーパーマーケットの事例では、それまで1回につき200~300万円のコストがかかる、新聞折り込み費用が課題となっていました。以前よりやり取りのあった代理店よりLINE公式アカウントの導入を提案され、運用に踏み切りました。
結果として、ユーザーを巻き込んだ参加型のクーポンの配信などにより、新聞折り込み費用を4~5%削減、売上も昨年同月比で102%増と、効果を得ることに成功しています。
参考:意識したのは「お客さま参加型」!新聞折り込み費を大幅削減したスーパーのLINE活用方法とは|LINE for Business (linebiz.com)
費用と手間を考えたときに、手間がかかってしまうことがデメリットとなる場合は、検討してみましょう。
友だちを増やすことにおける注意点
LINE公式アカウントを運用する上で、あらかじめ注意しておきたいポイントは以下の3つです。
- フリープランの場合むやみに友達を増やすと効果が薄れることがある
- ブロック率・友だち解除率が多い場合集客方法を見直す
- 友だち数を非表示にはできない
LINE公式アカウントの友だち数を増やし始める前に、おさえておきましょう。
フリープランの場合むやみに友達を増やすと効果が薄れることがある
LINE公式アカウントのプランが課金しなくても利用できる「フリープラン」の場合は、友だち数を増やしすぎると配信効果が薄れる可能性があります。
メッセージを無料で送信できる数が1,000通までと限られており、追加課金によるメッセージ配信が行えないためです。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費用 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | 利用できない | 1通5円 | ~3円 |
参考:料金プラン|LINE for Business (linebiz.com)
たとえばフリープランで友だち数を1,001人にした状態で配信しても、送れるのは1,000人となります。有料の「ライトプラン」と「スタンダードプラン」もあるため、友だち数が1,000人を超えてきたら、有料プランも検討してみましょう。
また、タイムライン投稿はメッセージの配信数に含まれません。投稿頻度を高くしたい、でもコストは抑えたい、という場合にはタイムライン投稿を活用するのも手です。
参考:【LINE公式】LINEのタイムラインはこう使う!事例でわかるメッセージとの使い分け方|LINE for Business (linebiz.com)
LINE公式が提供する、おすすめ料金プランが診断できるシミュレーターもあるため、必要に応じて活用してください。
参考:LINE公式アカウント 通数費用シミュレーター|LINE for Business (linebiz.com)
ブロック率・友だち解除率が多い場合集客方法を見直す
ブロック率および友だち解除率が30%を超える場合は、友だち登録を促す施策の見直しが必要です。
LINE公式アカウントはどれほどうまく運用しても、ブロック率や友だち解除率10~30%ほどとされます。
どんなに良い配信内容であっても、友だち全員が必要な情報とは限らないためでです。現状ターゲットとしているユーザーが、配信している情報を求めていないこともあります。
実際、教育に関する情報発信を行っているLINE公式アカウントの事例では、LINE公式アカウントから得られたデータをLINE広告の配信に活用するクロスターゲティングを利用したことで、友だち獲得にかかる費用はそのままに、ブロック率を4%抑制することに成功しました。
この事例では、ユーザーが知りたい情報へすぐアクセスできるようにし、その結果反応が良かったユーザーの情報を元に改めてターゲットを絞り込むことで、ブロック率の低下につなげています。
参考:友だち数の増加に伴うブロック率増加を阻止!ベネッセ流のLINEクロスターゲティング活用法
友だち数を非表示にはできない
LINE公式アカウントのプロフィール画面に表示される友だち数を、非表示にすることはできません。追加した友だちの数を、非表示にする機能がないためです。
引用:LINE公式アカウント(旧 LINE@) – プロフィール|LINE for Business (linebiz.com)
また、LINE公式アカウント名のすぐ下に表示される友だち数は、これまでの友だち数の累計です。ブロック済みや解除済みも含まれるため、メッセージの送信先となる正確な友だち数とは異なります。
実際にメッセージを送れる友だち数を知りたい場合は、管理画面の「分析」タブにある「友だち」から調べることができます。
参考:LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) 分析 – 友だちマニュアル|LINE for Business (linebiz.com)
まとめ
LINE公式アカウントの友だち数は、実施するキャンペーンや配信クーポン、配信情報の拡散に大きな影響を与える最重要指標です。
地道な声かけやキャンペーンの実施など、友だち数を増やす方法はさまざまです。行うことで、リピート率の向上や顧客単価アップ、口コミ創出、顧客分析が可能となります。
また、友だち数の目標を決めておくことで、費用対効果も分かりやすくなります。効果が出やすくなるとされる1,000人を目標に、まずは友だち数増加の方法を実行するのも手です。
今回紹介した友だち数を増やす方法を参考に、自社のLINE公式アカウントの友だち数増加を目指していきましょう。