YDNとは?これを読めば基礎から配信方法まで全部理解できる!

YDNを使いたいけど、何から始めれば良いか分からない、どう使えば良いかよく分からない。そんな方は意外と多いのではないでしょうか。

YDNは検索広告に比べてクリック単価が安い傾向があり、誘導効率は非常に良いですが、単体ではコンバージョンを獲得しにくい傾向があります。
しかし、YDNの主要な配信先のYahoo! JAPANは、月間総ページビュー数約625億と広告のリーチ数が巨大な為、検索やGoogleのディスプレイ広告と絡めた全体設計によるポテンシャルは非常に高いです。
(Google月間ページ閲覧数:26億)
※Yahoo! JAPAN 2014年度第2四半期決算説明会資料より

今回の記事では、YDNの基礎知識と、効果を出す為の方法についてご説明します。

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この記事を読んでわかること


▼YDNとは

YDNをひとことで説明

YDNとはYahoo!ディスプレイアドネットワークの略で、Yahoo! JAPANが持つネットワークの広告枠に掲載されます。
テキスト広告とディスプレイ広告の2種類があり、広告の種類によって掲載される枠は若干異なります。


▼どこに掲載されるの?

配信先のサイトで最も多いのはYahoo!ニュースなどのYahoo! JAPANとなります。
Yahoo! JAPAN内の掲載面は下図の様な所です。
YDN掲載面

Yahoo! JAPAN以外にYahoo! JAPANの提携パートナーサイトにも広告が掲載されます。
提携パートナーは下記の様なサイトがあります。
広告掲載サイト(YDN)提携パートナー

・参考サイト
Yaho!ディスプレイアドネットワーク(YDN)とは?(Yahoo!公式ヘルプ)


▼広告掲載方法の種類と特徴

YDNには下記の様に広告の掲載方法が色々あります。
狙うユーザーや出したいサイトに合わせて掲載方法を選べます。

・インタレストマッチ

登録した広告とインターネットユーザーの興味関心に関連性があるときに広告を表示する広告掲載方式です。

・ターゲティング

広告主様の商材や訴求対象に合わせて、ターゲットを絞った広告配信が可能です。
広告の配信面を選択したり、自社サイトを訪れたことのあるインターネットユーザーに対して広告を表示するなど、さまざまな方法で絞り込んだ人に広告を表示します。

・モバイル

モバイルに広告を表示する広告掲載方式です。
 


▼YDNの始め方

YDNには顕在層向けと潜在層向けがあり、初めてYDNを実施するなら、まずは顕在層向けの広告から始めましょう。
顕在層向けには「サイトリターゲティング」と言う、サイトに来た事があるユーザーに対して広告を掲載する広告があります。

リターゲティング広告の運用に関しては下記の記事で詳しく解説しています。

【事例公開】リマーケティング広告で確実に成果を出す5つの方法

潜在層向けには「広告掲載方式の種類と特徴」で挙げた様々なターゲティング方法がありますが、最も始めやすいのは「インタレストマッチ」「ターゲティング」です。

「インタレストマッチ」

登録した広告とユーザーの興味関心(閲覧中のページ内容、過去の閲覧履歴や検索キーワード)に関連性があるときに広告を表示する広告掲載方式です。
広告テキストに入っているキーワードによって掲載面が左右されるので、広告を登録する時は「商品に関連するキーワード」や「地名」を入れて、広告とユーザーの興味関心との関連性を上げる工夫が必要です。
「性別」「年齢」「地域」などのユーザー属性のターゲティングも可能ですので、掲載結果を基に、クリックやコンバージョンが多いユーザー層に絞り込んで、無駄コストを削減しましょう。

「ターゲティング」

広告のクリエイティブに関係なく、ユーザーの興味関心をターゲティングして広告を配信する方法です。
「性別」「年齢」「地域」などのユーザー属性に加えて、「インタレストカテゴリー」や「サイトカテゴリー」など、ユーザーの閲覧履歴から興味関心の傾向を読み取り、閲覧サイト上に広告を配信する事が出来ます。
「サーチターゲティング」では、管理画面で登録したキーワードを、過去に検索した事があるユーザーが閲覧しているサイト上に広告を配信出来ます。


▼向いてる商材

健康食品やコスメなど、単品通販で獲得が付きやすい傾向がありますが、商品自体に強みが無いとダメですが、商品に競争力がある場合、YDNは非常に効果的な広告です。

検索YDN比較グラフ
※上記グラフ、数値はソウルドアウトでの実績数値となります

ここまでハッキリと差が出る理由として、健康食品やコスメ関連の検索広告はクリック単価が年々高騰しており、1クリック300円~500円などもザラですが、クリック単価が安いYDNメインで誘導を図る事で安くサイトに誘導出来る為、獲得単価も検索広告に比べて安くなるので、YDNに広告費を多く配分する傾向があります。


▼向いてない商品

問合せや資料請求など、他と比較検討したりアクションまでの期間がある程度長い商材では獲得が付きにくい傾向があります。

また、総合通販の様な細かいキーワードを網羅して獲得を積み上げていくような業界では、検索広告のクリック単価がYDNよりも安い傾向がある為、健康食品・コスメ業界の様な恩恵は受けられないでしょう。


▼成果を出す為には?

YDN単体で成果を出すコツは、簡単に言うと「どこにいくらのお金を割り振るか」です。

レポートで「年齢」「性別」「地域」の属性ごとに数字を確認して、コンバージョンを獲得出来ているセグメントの入札額や日予算額を上げる、獲得が出来てなくてコストが掛かっているセグメントは入札額を下げるか除外する。
可能な限り無駄を排除してコンバージョンを獲得できる所に予算を寄せていく。これを2週間~1か月毎に繰り返し行い、PDCAを継続的に回していく事が重要です。

また、YDN単体で考えるのではなく、YDNや検索などで誘導したユーザーをYDN・GDNのリターゲティング広告で追いかけて刈り取るなど、他の広告を併用した全体設計も重要です。


▼まとめ

いかがでしたでしょうか。YDNは低単価でサイトに誘導する面では非常に優秀ですが、YDN単体でコンバージョンを最大化するには、商品自体の訴求力と、最適な資源配分を見つける運用スキルが必要です。

YDNを使って効果を最大化するには、検索やリターゲティングなど他の広告を絡めたWebプロモーション全体の設計が重要となり、Web広告の全体設計は、Web広告の知識や運用経験などが必要となる、少し高度な手法です。

全体的な設計による広告効果の最大化をご検討の場合は、是非ご相談下さいませ。

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