最近見かける「動画を活用したブランディング」は、どの程度の効果があるのか、自社でもやるべきか…メリットや進め方が分からずに二の足を踏んでいませんか?
結論から言うと、動画を使ったブランディングは、従来の手法では伝えにくかった内容が一目で分かり、実際に成功している企業が多数存在することから、今すぐやるべきです。
ブランディング動画制作には、セルフ(社内制作)と外部委託、2通りの方法があります。自社や商品サービスを代表するようなブランディング動画には、通常のコンテンツ発信よりさらに高いクオリティが求められるため、専門の制作会社に委託するのが安心です。ただし外部委託する際には、コンセプトをしっかり決め、社内・外注ともコミュニケーションをしっかり取らないと、思わぬ失敗も起こりかねません。
そこで今回は、ブランディング動画で得られる効果に加え、制作フローや制作会社の選びかた、成果を最大化するためのポイントや、失敗を避けるコツまで解説しています。この記事を読めば、動画ブランディングへの疑問が解消し、制作のステップを明確にイメージして実行に移せるでしょう。
目次
動画ブランディングの2大効果
動画によるブランディングによりさまざまな効果が見込めますが、なかでもBtoB企業にとって大きな効果とは「コスパ向上」「成果が出やすい」の2つです。
ブランディング費用のコスパが向上する
TVや新聞といったマスによるブランディングとくらべ、動画を利用することで予算がぐっと抑えられます。TVCMの費用は幅広いですが、一定以上のクオリティと効果を求めるのであれば、制作費で100万円以上、放映料は東京キー局なら15秒で75~100万円(×回数)というのが相場です。
新聞広告なら、全国紙「朝日新聞」の15段(1ページ)広告は掲載料3,985万円、2段(1/2ページ)で約330万円です。別途広告制作費もかかります。いっぽう動画の制作費は、記事後半で詳しく述べますが、50万円から200万円という価格帯が多く見られます。費用面でも、動画は実施しやすいといえます。
動画はテキストより強いブランディング力を発揮
動画は視覚・聴覚など複数のチャネルでダイレクトに訴求が可能です。
「1分間の動画はWebページ3600ページ分の情報量に匹敵する」ともいわれています。ホームページや冊子などのテキストと比較して、企業理念や商品サービスについてより直感的に理解してもらえるため、ブランディングの成功が期待できます。
以下は「株式会社SanSan」のサービス紹介動画です。
この内容をテキストで説明されるのと動画で見るのとでは、理解度や、記憶に残る確率が段違いに高いことが容易に予想できるのではないでしょうか。
動画ブランディングならではのメリット5つ
動画を利用したブランディングには以下のようなメリットがあります。
IPT(時間あたりの情報量)が多い
オンライン化が加速する現代では、ユーザーの「可処分時間」をどれだけ取れるかがマーケティングのカギとなっています。
動画は、映像・音楽・声など総合的な情報量が多い=「IPT(Information per time)」が高いため、静的なホームページや印刷物よりも有利です。
きめ細かいターゲティングが可能
誰が見るのかざっくりとしか分からないTVCMや駅広告などと比べ、インターネットでの配信は、その動画を見てほしい層へ絞り込んで発信できるため、精度の高いターゲティングが可能です。
訴求内容が一目瞭然
無形サービスや専門的で複雑な構造を持った製品は、口頭や印刷物ではなかなかイメージしにくいものですが、動画ならスムーズに伝えることができます。
コンテンツマーケとの親和性が高い
ブランディング用の動画を作っておけば、さまざまな形で他のマーケティング手段と連携させた二次利用が可能です。以下はその一例です。
- YouTubeで情報発信+ブランディング動画の配信
- 各SNSへのブランディング動画の埋め込み
- 「Googleマイビジネス」と動画を連動させたMEO(地図アプリ最適化)
動画ならこれらの横展開も自然な形で行えます。
海外法人向けブランディングも可能
海外の販路拡大も視野に入れている企業では、動画により、世界的なブランディングの統一が図れます。
日本語版のホームページやカタログを現地の言語に翻訳すると、本来のニュアンスが失われたり、印象に残らない可能性もあります。
しかし映像であれば、字幕やナレーションを置きかえるだけで、各国で統一されたブランディングを行えるのです。
リクルーティングにも貢献
しっかりした自社のブランディング動画を持っている企業では、リクルーティングにおいても有利です。
動画コンテンツに慣れた学生や若年層にリーチしやすく、早い段階で認知向上できるため、採用面でも他社をリードできる可能性が高まります。
ブランディング動画の4つの対象と役割
ひとことで「ブランディング動画」といっても、対象と役割、最終目的はいくつかの種類に分かれています。
対象 | 役割 | 最終目的 |
toC (一般カスタマ-) | ・単純認知、好感度アップ(ザイオンス効果など)→購買へ | 商品・サービスの購買 |
toB(法人) | ・自社および商品サービスのオリジナリティ、信頼性、専門性、理念などを伝える リーチ向上 | ・課題解決のヒント・施策の提供元として第一想起ポジションを確立 ・顧客の検討および意志決定期間の短縮 |
リクルーター (学生) | ・事業内容や求める人材・メリット等をより明確に伝える | ・優秀な人材の確保 |
社内 | ・今後のビジョンや方向性、成長イメージを共有 ・自社の強みや働くメリットを再確認 | ・従業員のモチベーション向上、離職率低下、顧客満足度向上 |
toBのブランディング動画においては、今後の自社第一想起や、顧客の意志決定加速が主な目的となります。
動画ブランディング5つの成功事例
実際に動画によるブランディングを成功させている企業の事例を紹介します。
「日商エレクトロニクス」企業ブランディング
toBブランディング動画の成功例です。
取締役社長の談話によると、50周年記念イベント会場にて400人ほどの来賓に向けて上映すると、立食中にも関わらずほぼ全員が集中して真剣に視聴し「鳥肌が立ちました」という声もあったということです。
ブランディング動画で、大きなインパクトを起こすことができた事例です。
参考:お客様の声:日商エレクトロニクス株式会社様¥|Human CentriX
「日本電気株式会社(NEC)」5G事業ブランディング
toB/toC両方に向けたブランディング動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=R3EZqhpfOMU
5Gの概要、ビジネスへの活用の可能性などを、1体1の営業活動だけに頼らず発信する目的で、ディスカバリーチャンネルに依頼して制作された動画です。
YouTubeでは2018年11月時点で14,000回以上視聴され、「デジタルトランスフォーメーションを加速する5G」という「5G」を紹介するページへのアクセス数は動画公開前と比べ約10倍以上のアクセス増加につながったそうです。
また、5G関連のニュースやイベントがあり、ユーザーがYoutubeやGoogleで「5G」と検索すると、上位にこの動画が表示されており、SEO効果も生んでいます。
以下は営業部門の担当者のコメントです。
営業の際にも動画は活用させていただいております。プレゼン資料のイントロダクションであったり、キービジュアルであったり、本当に様々な場面で目にしています。昨年も展示会で動画を使わせていただいたり、動画を見たお客様が社内でも宣伝してくださったり、色んな所からフィードバックもいただいています。あるお客様からは、ぼやっとしていた「5G」がやっと分かったと言っていただけて、嬉しかったですね。
「5GといえばNEC」と第一想起されるような立ち位置を先駆的に確立することを狙った成功例といえます。
「ハズキルーペ」商品ブランディング
ToC(一般カスタマー向け)の動画ですが、動画や映像を通してでなければここまでの社会的認知はなかっただろうという例は数多くあり、以下もその1つです。
たとえば「メガネ型拡大鏡」と文字で見てもどのような製品かピンときませんが、現在「ハズキルーペ」と言われればほとんどの人が「ああ!」と理解できるでしょう。
映像の影響で「商品名=製品の代名詞」となっているブランディングの成功例のひとつといえます。
「株式会社コロプラ」【採用メッセージムービー】
こちらはリクルーティング向けブランディング動画の例です。
現在、株式会社コロプラの社員平均年齢は31.5歳です。社員の企業口コミ情報が多数掲載され、信頼性の高いランキングを発表している「Openwark」によれば、コロプラは20代成長ランキングで1700社中161位と上位にランクインしています。
新卒・中途採用とも若い世代からの応募が多く、活発な採用状況がうかがえます。その背景には、動画を活用した企業ブランディングも一役買っているといえるでしょう。
KMPG「Why choose KPMG」
国際的な監査やコンサルティングを行う企業グループ「KMPG」の社内向けブランディング動画です。
上記の動画はKPMGの社内インターネットで公開されたうちの1本で、このほかにも多くの動画が社内外で拡散され話題になりました。
「わたしたちは日々退屈な作業をしているのではなく、世界の政治を動かす仕事や人類の発展に寄与する大きな仕事をしている」という社員たちのメッセージが共有され、モラルが大きく向上したといいます。
人事担当(副社長)のブルース・パウ氏は、
「KPMGの歴史上、かつてないほどモラルスコアが高得点を記録した」
「マネージャーの70%近くがKPMG以外で仕事したいと思わないと答えた」
と語っています。
ブランディング動画制作のコツ
ブランディング動画を制作するにあたっては、留意すべき「コツ」が3つあります。
コツ1 コンセプトを明確にする
動画制作の「コンセプト」とは、自社またはその商品サービスが提供できる「価値」とはなにかをはっきり言語化したものです。
そのコンセプトを社内で理解・共有していることが、制作担当者や外部委託先へ制作意図を正確に伝えるために必要であり、フィードバック時にも不可欠といえます。
コツ2 目的・目標を設定する
ブランディング動画は、なんとなく制作して終わりではなく、ローンチ後の効果を検証するために具体的な指標が必要です。
もし指標に達していなければ、動画そのものや運用を改善する必要も出てきます。
コツ3 社内・外部ともコミュニケーションを円滑にする
当初の目的から逸脱せず、予算オーバーなどの予期せぬ事態を引き起こさないために、準備・制作の各段階で進行や課題をまめに確認しあうことが大切です。
ブランディング動画制作の2つの方法と制作フロー
ブランディング動画の制作ルートは、セルフ(自社内製)と外部委託の2通りがあります。それぞれのメリットとデメリットや予算感などを比較し、自社がどちらで進めるか決定しましょう。
ただし、制作期間や費用は、どのような動画を作るかにより大きく変動します。ここでは動画制作会社20社のサイトを参考に目安を算出しました。
セルフ制作 | 外部委託 | |
制作期間 | 1ヶ月~3ヶ月 | 2ヶ月~6ヶ月 |
費用 | 5万円~50万円 | 5万円~200万円以上 |
メリット | ・(担当者の給与を含めなければ)制作費が抑えられる 自社の社風や方針等を深く理解している ・細かい変更などが伝わりやすい ・いったん機材やノウハウを得れば、以降のコストが抑えられる | ・プロ仕様の機材や編集設備を持っている ・制作のノウハウを持っている ・よりよいプランを提案してくれることがある ・成果物のクオリティが高い |
デメリット | 専用の機材やスキルがなければ品質の低い動画になってしまい、かえってブランディングを毀損する可能性がある 完成までに多くの人手が必要で、社内リソースが割かれる | 費用が高くつくことがある ・映像はきれいでも指標や成果などビジネス視点での提案があいまいなことがある |
セルフ制作の注意点としては、社を代表するクオリティの動画を制作するのであれば、それに応じた機材やソフトが必要になるため、思わぬ費用が発生することがあります。
■人件費以外に必要な費用の例
- 業務用ビデオカメラ 25万円~
- 編集ソフトのライセンス 年間10万円~
- 素材の購入費 1点500円~数万円
- 音楽の購入費 (JASRAC登録曲)年間3万円~
- 必要に応じ研修費 5万円~
上記をクリアした場合でも、進行管理・撮影(カメラマン/音声/照明/音声/ヘアメイクなど)・編集など各段階で多くの人手が必要となります。作業に取りかかるあいだ、営業・バックオフィスの人員が減るのも、中小企業では大きなリスクとなりかねません。よって、すでに専門の部署が社内にない限り、基本的には外部委託をおすすめします。
セルフで実施する場合の動画制作フロー
自社でブランディング動画の制作をすることに決定した場合は、以下のようなステップで進めます。
ステップ1)社内の確認事項を整理する
まずは社内で制作意図や方向性を整理し共有しましょう。確認事項は以下のような点です。
- ブランディング動画によって見込める効果
- 誰に向けた動画なのか
- 予算
- ローンチ時期
- 品質(ベンチマークとなるサンプル動画をいくつかピックアップ)
各セクションで上記に矛盾点がないか確認しておきましょう。
ステップ2)動画制作開始
実際の動画制作の流れの一例です。
- 企画書および台本作成
- 撮影準備(キャスティング、機材やロケ手配)
- 撮影
- 編集、画像加工、音入れなど
制作期間は内容により前後しますが、トータルで2ヶ月程度はみておきましょう。
外部委託の動画制作フロー
外部に委託する場合は、上記に「委託先の選定」の手順が加わります。
ステップ1)社内の確認事項を整理する
確認事項は自社内製の場合と同じです。
- ブランディング動画によって見込める効果
- 誰に向けた動画なのか
- 予算
- ローンチ時期
- 品質(ベンチマークとなるサンプル動画をいくつかピックアップ)
ここがしっかりとできていないと、委託先に意図やイメージが伝わりにくいため丁寧に確認しましょう。
ステップ2)委託先を選定
上記に基づいて制作会社を選定します。制作費は内容によって変動するため、見積もりをとるのが基本となります。
- 制作会社の候補をリストアップ
- 数社に絞り込み、見積もりを依頼
- 見積もり金額と納期内で、自社の希望する動画が制作可能か精査
- 発注
見積もり時には次のようなポイントもおさえておきましょう。
- 尺(長さ、分数)
- ロゴや画像等、素材は自社提供か制作会社で作成手配か
- 社屋/人/商品の撮影の有無
- 解説用2Dまたは3DCG作成の有無
- アニメーション作成の有無
- タレント等起用
- コンセプト起案/ストーリー/プロモーション展開/発信などコンサルティングの有無
ステップ3)発注、動画制作開始
発注後の制作の流れの一例です。
- ヒアリング、打ち合わせ
- 企画書および台本作成
- 撮影準備(キャスティング、機材やロケ手配)
- 撮影
- 編集、画像加工、音入れなど
期間は自社で実施する場合と同じく内容により大きく変動しますが、初回の打ち合わせから納品まで少なくとも3ヶ月以上はみておく必要があります。
動画制作会社を選ぶポイント
自社のメインコンセプトに関わるブランディング動画の制作を委託する場合、最大の効果を出すには制作会社選びが非常に重要です。
動画制作会社はざっくり3タイプから自社にマッチしたところを選ぼう
「動画制作」とひとことで言っても、バックグラウンドや業態はさまざまです。自社にマッチした会社を選びましょう。
1)映画・アニメーションスタジオなど芸術系制作会社
これらの会社は独自性が高く芸術的な動画作成が可能です。自社の顧客層がセンスや芸術性を重視する企業では非常に有効です。
自社キャラクターを作りたい時、アニメーションを活用したブランディングをしたい時にも適しています。
2)映像制作を自社スタッフと設備で内製して請け負う会社
オーソドックスな映像制作会社です。固定スタッフがいるためクオリティが安定しており、過去の作品・ポートフォリオのイメージ通りの動画に仕上がる可能性が高いといえます。
3)フリーランスの映像クリエイターを統括して請け負う会社
幅広いフリーランスと提携し、オーダーに合ったクリエイターを選定してもらえます。
予算や納期も柔軟なことが多いため、急きょ制作が決まった時や予算が厳しい時にも重宝します。
4つの選定基準ー自社の目的や条件に合わせて重視する点を判断しよう
選定で迷った場合は、以下の判断基準に照らし、自社の目的や条件に合わせて選ぶと失敗がありません。
自社の知見が不足しているなら…「仮説力」のある会社
これまで対面営業のウエイトが大きく、デジタル部門にリソースを割くことができなかったなど、社内にWebマーケティングの知見が不足しているなら、市場分析や顧客の心理・行動に精通しており、仮説を提案してくれる制作会社がおすすめです。
自社の希望がはっきりしているなら「コミュニケーション力」のある会社
社内での希望は固まっており、それをきちんと動画に反映させてほしいと思うのであれば、コミュニケーション能力があり、コンセプトや実現したいブランディングのゴールを正しく理解してくれる担当者や会社を選びましょう。
映像などのクオリティを重視するなら「クリエイティブ力」のある会社
メーカーや建築デザイン、アパレルなど、視覚的なクオリティがブランディングに直結する業種では、自社の意図を実現できるクリエイティブ能力を持っている制作会社がおすすめです。
結果を重視するなら「検証力」のある会社
動画を作ったものの、短期的・長期的に自社にプラスになっているのか分からないのでは困るという場合や、担当者として上長に明確な数字を報告したい場合、ブランディング動画を作成するだけではなく、効果検証方法を明示できる会社なら安心です。
おすすめのブランディング動画制作会社6選
ブランディング動画の制作会社としては、もちろん上記の力はすべて備えているのが理想的ですが、さらに絞り込みたいときは各社の「強み」に着目して選びましょう。この記事でも、HP等や資料を取り寄せ、実績やフローを確認した上で力があると判断した制作会社を6社紹介します。
各社の「強み」といえる部分もピックアップしましたので判断材料として下さい。
「仮説力」でおすすめ!【LOCUS】
2010年に創業、フリーランス動画クリエイター600名を擁する動画マーケティング事業の実績をもとに、現在は制作にとどまらず、コンサルティングに力を入れています。専門のコンサルティングチームが立案から担当してくれるため、初めて動画に取り組む企業でも安心して相談できるでしょう。
参考:株式会社LOCUS
「仮説力」でおすすめ!【SEPTENI】
リサーチやデータに基づいたWebマーケティングの運用に強く、ターゲットに確実にリーチする動画制作が期待できます。
リサーチに特化したチームが、広告主を取り巻く環境を様々な視点でリサーチしています。またソーシャルリスニングの専門ツールも導入し、商品・サービスや市場環境を取り巻くユーザーインサイトのデータによる可視化に取り組むなど、商品の訴求ポイントやターゲットインサイトの仮説立てを行っています。
また、主要媒体ごとにリーチ量が多い動画を収集し、そこから媒体の特性上視聴されやすい動画、すなわち認知・広告想起の態度変容を狙いやすい動画のパターンを導き出しています。
リサーチから導き出した商品の訴求ポイントやターゲットインサイトと、媒体特性から導き出した表現方法の仮説を掛け合わせて、広告主独自の新しいクリエイティブを生み出す。この発想を仕組み化することによって、目的達成確度の高い表現方法を追求しています。引用元:https://www.exchangewire.jp/2018/01/16/wirecolumn-septeni-2-advertising-agency/
参考:株式会社セプテーニ
「コミュニケーション力」でおすすめ!【CREVO】
動画制作の事例や最新情報を発信するメディアを運営しており、ユーザーの疑問や不安を解決できるノウハウが豊富です。
以下は、実際に動画制作を依頼した企業担当者のコメントです。
動画制作のパートナー企業様を選定する際、コスト・クオリティ・実績はもちろんですが、何社かお会いした中で一番コミュニケーションがスムーズだったことが大きかったです。担当者さんとのコミュニケーションが円滑にスピーディーに進むことで、良いアウトプットにもつながりやすいのではと感じていました。実際に制作が始まってからも制作管理ツール(※)を介したやりとりを中心にスピーディーかつ柔軟に対応してくださり、スムーズに進行することができました。また、Crevoさんのサイトには多くの実績動画が掲載されており、制作する動画の完成イメージがわきやすかったです。
参考:Crevo株式会社
「コミュニケーション力」でおすすめ!【Human Centrix】
導入社数1500社、タイトル数3万と、圧倒的な実績数を誇る制作会社です。丁寧なヒアリングに基づき企業ブランディングを進めてきた経験から、toB企業からの評価・信頼度は高いものとなっています。
「クリエイティブ力」でおすすめ!【モバーシャル】
動画制作の全クリエイティブを外注せず自社で請け負っています。スタッフの80%が企画~撮影~編集までこなすスキルを保有したクリエイターで、ハイセンスな顧客をファンに持つ企業が多数動画制作を依頼している実績からも、そのクリエイティブ力がうかがえます。
参考:モバーシャル株式会社
「クリエイティブ力」でおすすめ!【サムシングファン】
マスメディア出身のスタッフが多く、クオリティの高い動画制作に欠かせない撮影・編集技術や設備を兼ね備えた制作会社です。自社スタジオやクレーン+レールなどの専門機材を持ち、アニメーションやCGもワンストップで制作が可能です。
参考:株式会社サムシングファン
「検証力」でおすすめ!株式会社CMerTV
ブランディング動画をイメージでとらえることなく、明確な指標(KPI)に基づき、各媒体のインプレッションやクリック数・マウスオーバー回数・完全再生率などの緻密なレポートを作成できるのが強みです。
しっかりと動画ブランディングの効果を数字で確認したいときに最適です。
参考:CMerTV
失敗しないブランディング動画を作るために~よくある失敗のパターンと回避方法5つ
近年取り組む企業が増えている動画ブランディングですが、やりかたを間違うと成果につながらないおそれもあります。よくある失敗のパターンは次の5つです。回避方法と合わせてチェックしてみましょう。
よくある失敗1:単なる認知向上になっている
「ブランディング」と「単純認知」は一部重なりますが、ゴールは別のところにあります。ブランディングを機能させるには、単純に見込み顧客の目に触れるだけではなく、その内容が
- 独自の価値提供ができているか
- 信頼の獲得ができているか
- 共通イメージの形成につながっているか
をクリアしている必要があります。シナリオやコンセプトができたら、作成開始する前に上記の3点をチェックしましょう。
よくある失敗2:販促が目的になっている
特に、商品やサービスのブランディング動画で陥りやすいパターンです。ブランディング動画では、短期の販促を目指すのではなく、長期にわたってサポートする役割として考えます。
販促動画とブランディング動画を同時期に運用するのであれば、企業ロゴなどコアの部分だけを共通にしておき、あえてトーン&マナーや世界観を類似させないようにするのがおすすめです。
よくある失敗3:美麗なだけ、長過ぎ、盛り込みすぎ
動画制作の概要やデモを役員クラスに意向確認する段階で、美麗さや情報を盛り込むよう指示されることがあります。しかし、それが当初のブランディング動画のコンセプトから逸脱しそうな時は説得を試みる必要があります。
事前に、完了率やCVの高い動画は何秒なのか、情報量はどの程度なのか…といった資料やデータを準備しておくと説得力が高まります。
よくある失敗4:制作会社にコンセプトが伝わっていない、ズレがある
制作会社や担当部署から納品されたブランディング動画が、自社の意図したものとずれている場合、次のような原因が考えられます。回避方法もあわせて参考にして下さい。
原因 | 回避方法 |
コミュニケーション不足 | 制作のステップごとに自社コンセプトと突き合わせ、疑問点があればそのままにしない |
得意分野のミスマッチ | 制作会社の得意とするクリエーション(アニメなのか、ドキュメンタリー映像風なのか、タレント起用なのか など)を事前にポートフォリオ等で確認する |
自社側の共通認識がずれている | 各部署でコンセプト認識にブレがないか見直す |
よくある失敗5:予算オーバー
制作費が当初予算からオーバーしてしまった場合は、ベースの制作費のほか、以下の費用を勘案していなかった可能性があります。
- ロゴの作成
- 有料の画像や音楽素材
- タレント出演料
- 修正
これらには別途費用がかかることもあります。見積書でこういった項目があればしっかり確認しておきましょう。
発注前チェックリスト
ここまでの注意点をふまえ、ブランディング動画の発注時におさえるべきチェックポイントを表にしました。
自社のコンセプト(提供できる価値は何か、それをどう見せるのか)は明確になっているか | |
ブランディング動画の目的・目標は設定できているか | |
予算 ( )千円 | |
動画の公開時期 ( )頃 | |
納期 ( )頃 | |
動画の尺(長さ、分数)はどのくらいか | |
素材(ロゴや画像等)の手配は自社か制作会社か | |
社屋/人/商品の撮影の有無 | |
解説用2Dまたは3DCG作成の有無 | |
アニメーション作成の有無 | |
タレント等の起用 | |
コンサルティングの有無(コンセプト起案/ストーリー/プロモーション展開/発信など) | |
修正回数 ( )回まで | |
制作会社に特に求めることは(仮説力/コミュニケーション力/クリエイティブ力/検証力) | |
コンセプトは単純認知向上になっていないか | |
コンセプトは販促になっていないか | |
コンセプトは美麗なだけ/長過ぎ/盛り込みすぎになっていないか | |
上記が社内で共有・意思統一できているか |
【まとめ】成果を出すには、動画ブランディングを正しく知り、最適な制作フローで進めることが大切
下記が本記事のまとめとなります。
- 動画ブランディングには、コストパフォーマンス向上と、他の手段より成果が出やすいという2大効果がある
- 動画ならではのメリットは5つある(IPT(時間あたりの情報量)が多い/訴求内容が一目瞭然/コンテンツマーケとの親和性が高い/海外法人向けブランディングも可能/リクルーティングにも貢献)
- ブランディング動画にはtoCとtoBの2通りある
- 多くの企業が動画を活用したブランディングに成功している
- ブランディング動画の制作はセルフと外部委託があるが、発注するのがおすすめ
- 制作前の社内確認をしっかりとして発注へ
- 制作会社選びは自社が求める「力」を重視すべし
- よくある失敗パターンを事前に知って備えよう
適切な制作フローで実行することにより、動画ブランディングの効果を感じていただければ幸いです。