回線とは、インターネットや電話などの通信サービスを提供するために使用される、デジタルデータを送受信する道のことです。
インターネット回線の選び方【法人向け回線編】
有線(光回線、CATVなど)や無線(Wi-Fi、衛星、モバイルネットワークなど)の技術が用いられており、通信の速度や品質は種類によっても異なります。
回線は、インターネットの世界ではよく耳にする言葉ですが、光回線とはどのようなものなのか、Wi-Fiと何が違うのかなど実際にその意味を知る人は少ないかもしれません。
そこで本記事では、回線の基本から回線の選び方まで分かりやすく解説していきます。
回線の基礎を学びたい方は、ぜひご一読ください。
※本記事はソニービズネットワークス株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。
回線とは
回線とは、データがデジタルの形で移動する「道」のことです。
例えば、水が水道管を通って家に届くのと同じように、インターネットのデータも回線を通じて、私たちのスマホ、タブレット、パソコンに届きます。これがなければ、Webサイトの閲覧、動画のストリーミング、オンラインゲーム、電子メールの送受信など、今や当たり前になっている多くのデジタル活動が不可能になります。
回線の種類によって、その速度やデータを送る能力が異なります。基本的には速度が速いほど、より快適にインターネットを利用することができます。
回線の速度は、bps(bit per second)で表される
回線の速度は、通常、bps(bit per second)で測定されます。
これは、1秒間にどれだけのデータが転送できるかを示す数値で、数値が大きいほど高速な回線と言えます。
動画のストリーミングやオンラインゲームなど、高速なインターネット接続を必要とする活動には、高いMbps数値の回線が推奨されます。
現在主流の光回線の提供速度は、一般的には700~900Mbpsほどの範囲ですが、これは最大速度を指し、実際の利用時の平均速度はこれよりも低い場合が多いです。
実際の速度は、利用する地域や時間帯、回線の混雑状況などによって異なります。
回線の主な種類5つとその特徴
次に、回線の主な種類と特徴について説明します。
1.現在主流の光回線
光回線は、光ファイバーを使用してデータを高速で転送する回線です。
光ファイバーは、光の反射を利用して信号を送ります。
電気信号で情報を転送する導線を使った回線と比較し、外部の電波などの影響が受けにくいため、データの損失が少なく、また非常に高速な通信が可能です。
主に大容量のデータ転送や、高画質の動画視聴、オンラインゲームなど、高速なインターネット接続を求める用途に適しています。
2.一昔前に主流だったADSL
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は、DSL技術の一種で、既存の銅線の電話線を使用してインターネット接続を提供する方法です。
ADSLは「非対称」であることが特徴で、ダウンロード速度がアップロード速度よりも速い設計になっています。
これは、一般的なインターネットの使用がダウンロード(Webページの閲覧、動画の視聴など)に重点を置いているためです。
ADSLは、光回線の普及以前は家庭や小規模オフィスで広く利用されていましたが、今日ではその速度に限界があるため、より高速な光回線に取って代わられつつあります。
それでも、光回線の敷設が難しい地域や、比較的低速な接続で十分な用途には依然として有効な選択肢です。
ただし、ADSLサービスは既に新規受付を終了しています。新規での契約はできませんのでご注意ください。
3.スマホなどに利用されているモバイル回線
モバイル回線は、携帯電話網を利用してインターネットに接続する技術です。
3G、4G(LTE)、5Gなどの通信規格があり、世代が新しくなるごとに通信速度が向上しています。
特に5Gは、光回線に匹敵する高速通信が可能で、モバイルデバイスからの大容量データ転送や、高解像度のストリーミング、VR(仮想現実)コンテンツの利用など、次世代のインターネット利用に向けた技術とされています。
4.CATV(ケーブルテレビ)回線
CATVは、ケーブルテレビの同軸ケーブルを利用してインターネット接続を提供する技術です。
ケーブルテレビの番組を視聴できるなどのメリットはあるものの、同じケーブルを多くのユーザーで共有するため、利用者が多い時間帯には速度が低下することがあります。
5.海上などで利用される衛星回線
衛星回線は、地上のインフラが届かない地域でもインターネット接続を可能にする技術です。
衛星を介してデータを送受信するため、地理的な制約を受けにくいのが特徴です。
しかし、信号が衛星まで届くための往復時間による遅延が発生しやすく、また、悪天候時には接続が不安定になることがあります。
Wi-Fiは無線でデータを飛ばす「接続方法」のこと
Wi-Fiは、無線LAN技術を利用した通信技術です。
Wi-Fi自体は直接インターネットに接続するサービスや技術ではなく、光回線やADSL、ケーブルなどの有線回線を介してインターネットに接続されたルーターから無線信号を通じてデバイスにインターネット接続を提供します。
この技術により、家庭やオフィス内で、ケーブルを使わずにスマートフォン、タブレット、パソコンなど複数のデバイスをインターネットに接続することが可能になります。
Wi-Fiの利点はその便利さにあり、設定次第で広範囲をカバーできるため、モバイルデバイスの利用が多い環境に適しています。
回線の選び方
次に、回線の選び方についてですが、悩んだらまず光回線を選びましょう。
家でのんびりと映画を見たい、オンラインゲームを楽しみたい、仕事で大量のデータを扱うなど、利用シーンは様々だと思いますが、今日のインターネット上のサービスを快適に利用するには相応の速度が求められるので、高速で大量のデータ通信が可能な光回線を選んでおけば間違いないでしょう。
地域によって利用できる回線が限られている場合もあるため、自宅やオフィスで利用できるサービスを確認してみましょう。
光回線がエリア対象外の場合は、他のプロバイダーを確認する
同じ光回線でもプロバイダーによってサービスエリアは異なります。
そこで、ひとつのプロバイダーで対象外だった場合には、念のため別のプロバイダーも確認してみましょう。
どこの光回線も対象外の場合は、CATVやモバイル回線を検討する
地域によっては、どのプロバイダーが提供する光回線も届いていないということもあります。
そのような場合には、光回線よりは劣るものの、比較的に速度の速いCATVやモバイル回線の利用を検討しましょう。
回線選びで注意すべき4つのポイント
回線を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしてみましょう。
1.最大通信速度だけではなく、平均通信速度も確認する
インターネット回線を選ぶ際には、最大通信速度にばかり目が向きがちですが、平均速度にも注目することが重要です。
最大通信速度が理論上の最高速度を示しているのに対し、平均速度は実際の使用状況におけるより現実的な速度を反映しています。
平均速度は地域や時間帯、インフラの整備状況などによって異なるため、これを確認することで自身の使用パターンや環境に適した回線を選択できます。
2.初期費用や契約期間も確認する
月額料金はもちろん、契約時にかかる工事の費用や、最低契約期間などの情報も確認しましょう。
3.サービスの品質とサポートに関する口コミを確認する
提供されるサービスの品質や、トラブル時のサポート体制も重要な選択基準です。
こちらは口コミサイトなどを参考にしましょう。
4.キャンペーン情報を確認する
プロバイダーによってはキャンペーンを実施していることもあるので、情報を随時確認しましょう。
回線に関するよくあるご質問
回線に関するよくあるご質問をQ&A方式でまとめました。
Q.回線速度を調べる方法はありますか?
A.回線速度は、オンラインでアクセスできる速度測定ツールを使用して測定できます。代表的なツールには「みんなのネット回線速度(みんそく)」や「Fast.com」があります。これらは無料で使用でき、簡単にダウンロード速度、アップロード速度を測定できます。
Q.回線費用を節約する方法はありますか?
A.料金を節約するためには、契約しているプランの見直し、無駄なオプションサービスの削除、他社との料金比較を行うことなどが有効です。
まとめ
本記事では、さまざまなインターネット回線とその選び方について分かりやすく解説しました。
光回線が高速で安定したインターネット接続を提供する一方で、CATV、モバイル回線、衛星回線なども特定のニーズや地域に適した選択肢として存在します。
Wi-Fiに関しては、これ自体がインターネット回線ではなく、既存の回線を通じてデバイス間でデータを無線で共有するいち手段です。
回線を選ぶ際には、速度、コスト、契約条件、提供エリアを確認したり、キャンペーン情報も確認してお得に契約しましょう。
これらのポイントをおさえて回線を選ぶことで、自宅やオフィスのインターネットで、ストレスなく快適なオンライン体験を実現できるでしょう。
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