【2020年最新版】タイプ別のおすすめクラウドファンディングサイト74選

クラウドファンディングとは、英語のCrowd(群衆)× Funding(資金調達)の造語です。新商品開発やサービス、プロジェクトの始動に際して、Web上の不特定多数から出資を募るもので、近年新しい資金調達の方法として注目を集めています。うまく活用すれば、自社単体では準備が難しい額の資金を調達し、新しい取り組みをスタートすることが可能です。

クラウドファンディングでの資金調達を検討する場合、

・購入型や融資型、寄付型などどのタイプか
・プロジェクト掲載にどの程度費用がかかるのか
・どの程度の規模の資金を集めることが可能か
・プロジェクト掲載に関して相談できるサポート体制があるか

など、サイトによっても違いがあり、自社にあったクラウドファンディングサイトを探すのは大変です。

そこで本記事では、クラウドファンディングサイト72個の料金や特徴を、わかりやすく整理してまとめました。

この記事を読むことで、探す手間をかけずに、自社にぴったりの良質なクラウドファンディングサイトを効率的に比較することができます。

なお、本記事では各クラウドファンディングサービスの注目度を客観的に判断するために、「クラウドファンディング 比較」で検索し、検索上位の紹介サイト10個を調査し、各サービスを登場回数順に並べました。ぜひ参考にしてください。


目次

クラウドファンディングサイトの種類

クラウドファンディングによる資金調達の特徴は、出資者の多くが商品・サービス・プロジェクトに込められた思いやコンセプトに共感し、資金を提供する点です。中には、見返り(リターン)として、開発された商品本体やプロジェクト実施状況の報告を受け取れるものもあります。

おもに五つの種類があり、出資者へのリターンや資金調達の仕組み、資金調達側の目的が異なります。

購入型クラウドファンディング

購入型クラウドファンディングとは、特定のプロジェクトやイベント、モノ、サービスに対して、パトロンのような形で出資を募る仕組みです。思いやコンセプトに共感したファンが出資するケースが多く、リターンとして支援を受けた商品やサービスを提供します。企業が活用しやすいクラウドファンディングです。

融資型クラウドファンディング

融資型クラウドファンディングとは、Web上で資産運用したい個人から小口の投資を集め、資金を獲得する仕組みです。出資者にとっては低資金からの出資が可能で、低リスクで資産運用ができます。

ファンド投資型クラウドファンディング

ファンド投資型クラウドファンディングとは、リスクが高く大きな利益を狙える事業に対して出資者を募る仕組みです。新しいビジネスや事業を育てたいというマインドの出資者が多く、資金を必要とする企業としては、ベンチャー企業にとってのエンジェル投資家のような存在を見つけるチャンスになります。

株式型クラウドファンディング

株式型クラウドファンディングとは、支援者が企業の株式をリターンとして受け取れるものです。IPOやM&Aを視野に入れる支援者にとって、大きなリターンを与えられるメリットがあります。出資額によっては株主となり、経営に関与できる可能性もあります。

寄付型クラウドファンディング

寄付型クラウドファンディングとは、社会貢献などへの共感を動機として、出資者から災害支援やボランティア活動への資金を募る仕組みです。原則的にリターンはありませんが、プロジェクトによってはお礼として手紙や写真などを受け取れる場合があります。税制上、寄付金に認定されるので、課税されない点も出資者のメリットです。


<比較表>クラウドファンディングおすすめ15社

クラウドファンディング

本記事で紹介している15社の違いがひと目でわかる一覧表をご用意しました。短時間でサービスの比較をしていただけます。


CAMPFIRE(キャンプファイヤー)/株式会社CAMPFIRE (CAMPFIRE, Inc.)

  • 累計流入額330億円突破。
  • プロジェクトの掲載には一切費用がかからない。
  • 資金振込までの期間が短い。
初期費用要問い合わせ
料金プランプロジェクト掲載にかかる費用はなし
※利用方式によっては、集まった支援総額から17%(手数料12%+別途決済手数料5%)(+税)を引いた金額がプロジェクトオーナーに支払われる
導入企業株式会社タニタ、忽布古丹醸造株式会社 他
導入社数要問い合わせ
こんな人におすすめジャンル問わず、アイデアや挑戦したいコトを形にしたい人

Makuake(マクアケ)/株式会社マクアケ(Makuake, Inc.)

  • 特許取得済みの市場分析ツールで、データを元に市場調査可能。
  • メディア掲載数5,000件以上。圧倒的なPR力。
  • プロジェクト実施中に伊勢丹新宿店の常設スペースにて展示可能。
初期費用要問い合わせ
料金プランプロジェクトの相談・掲載にかかる費用はなし
※集まった応援購入金額の20%(決済手数料5%を含む)の手数料は発生
導入企業明機商事株式会社、ゼロタイム株式会社、株式会社ゼフィール 他
導入社数要問い合わせ

SBIソーシャルレンディング/SBIソーシャルレンディング株式会社

  • インターネット総合金融グループの、SBIグループ企業による事業運営。
  • FinTech時代の金融インフラとして、「お金を借りたいニーズ」に柔軟に応える。
初期費用要問い合わせ
料金プラン■投資家登録手数料:なし
■投資家登録維持手数料:なし
■クイック入金サービスでの出資金の入金振込手数料:なし
■銀行口座から出資金の入金振込手数料:あり
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ

Crowdcredit(クラウドクレジット)/クラウドクレジット株式会社

  • 世界中の様々な社会課題の解決を促すファンド。
  • 銀行の貸出余力が低く資金需要が大きい国の資金需要者に対し、日本の余剰資金をローン投資。
初期費用要問い合わせ
料金プラン■運用手数料:ファンドの出資金から所定の運用手数料(営業者報酬)を申し受ける。当初出資金額に一定の率(1.0%、2.0%など)を掛けた営業者報酬をいただきます。
■振込手数料
■払い戻し手数料
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ

Readyfor(レディーフォー)/READYFOR株式会社

  • 手数料7%+決済手数料5%の計12%は業界最安水準。
  • もし不成立となった場合には手数料がかからない完全成功報酬型。
  • リピーター限定の手数料割引あり。
初期費用要問い合わせ
料金プラン手数料7%+決済手数料5%の計12%に設定
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ

CrowdBank(クラウドバンク)/日本クラウド証券株式会社

  • 証券会社によるサービス運営のため、高い財務基準をクリア。
  • 応募総額1,144億円を突破。
初期費用口座の開設は無料で、口座開設後の口座管理料も無料
料金プラン■営業者報酬は、投資ポーション毎の対象債権残高の2.0%(年率)に相当する金額を上限として支払われる
■日本円の出金手数料:無料
■米ドルの出金手数料:米ドル銀行口座がみずほ銀行の口座である場合には1,500円、他の銀行の口座である場合には6,500円の実費手数料
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ

FUNDINNO(ファンディーノ)/株式会社日本クラウドキャピタル

  • ベンチャー企業に投資ができる日本初の株式投資型クラウドファンディング。
  • 投資家数43,330人。
初期費用要問い合わせ
料金プラン10万円から始められる
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ

maneo(マネオ)/maneoマーケット株式会社

  • 日本初のソーシャルレンディング。
  • 成立ローン総額 1,644億5,417万円。
初期費用要問い合わせ
料金プラン手数料は案件毎に異なる
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ

OwnersBook(オーナーズブック)/ロードスターキャピタル株式会社

  • 国内初の不動産特化型クラウドファンディング。
  • 不動産のプロが案件を厳選。
初期費用要問い合わせ
料金プラン融資手数料相当額(貸付金額の3.0%が上限)
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ
こんな人におすすめ1万円からの少額資金で不動産投資を始めたい方

MotionGallery(モーションギャラリー)/株式会社MotionGallery

  • 映画・アート・音楽・写真・ゲーム・書籍等、創作分野のクラウドファンディング。
  • プロジェクト・作品のオーナーシップは100%プロジェクト発起人に属する。
  • 世界最大級の海外サイトと連携しているため、世界からも応援を集められる。
初期費用要問い合わせ
料金プラン目標金額達成時の手数料:10%(プラットフォーム手数料 5%+決済代行手数料 5%)
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ

GREEN FUNDING(グリーンファンディング)/株式会社ワンモア

  • CCC(TSUTAYA)グループの強みを活かし、 エンタメ・フード・スポーツ・社会貢献など多数のプロジェクトを支援。
  • 1プロジェクト当たりの平均支援総額が340万円と高額。
  • 掲載数ではなく成功率 を重視。ひとつひとつのプロジェクトの成功をサポート。
初期費用■担当キュレータープラン:なし
■運用サポートプラン:100万円
料金プラン■担当キュレータープラン:支援総額の20%
■運用サポートプラン:支援総額の13%
※上記金額は目標金額を達成した場合に発生。目標金額に達成しなかった場合は、費用は一切発生しない
※クレジットカード決済会社への手数料も含まれる
導入企業シチズン時計株式会社、株式会社TS TRADE、株式会社シンシア他
導入社数要問い合わせ
こんな人におすすめ出版(写真集・絵本など)・CD・DVDなどのエンタメ系をはじめ、ガジェット・フード・スポーツ・社会貢献などにおすすめ

A-port(エーポート)/朝日新聞社

  • 新聞社だからこその編集力が強み。
  • 記者経験者による、ストーリー構成・メディア掲載プラン・PR戦略。
初期費用無料
料金プラン手数料は総支援額の15%(別途、決済手数料5%)
導入企業要問い合わせ
導入社数要問い合わせ

その他のクラウドファンディング62選

セキュリテ
FAAVO(ファーボ)
Kibidango(きびだんご)
GoAngel
Readyfor Charity(レディーフォーチャリティー)
GoodMorning(グッドモーニング)
Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート)
BOOSTER(ブースター)
BOOSTER PARCO(ブースターパルコ)
COUNTDOWN(カウントダウン)
First Flight(ファーストフライト)
CREAL(クリアル)
ENjiNE(エンジン)
+Style(プラススタイル)
KAIKA
WonderFLY(ワンダーフライ)
ふるさとチョイス
未来ショッピング
エメラダ・バンク
KICK STARTER(キックスターター)
FANTAS funding
LENDEX
Nextshift Fund(ネクストシフトファンド)
3rdTable(サードテーブル)
Angelbank(エンジェルバンク)
CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルズ)
CAMPFIRE Owners(キャンプファイヤーオーナーズ)
CAMPFIREふるさと納税
Kanatta(カナッタ)
Lucky Bank(ラッキーバンク)
machi-ya(マチヤ)
SAMURAI FUND
sandwich(サンドイッチ)
エフバイジー
Coincheck
COOL
F×G(エフバイジー)
finan=sense(ファイナンセンス)
GirlsYell
トラストレンディング
楽天のクラウドファンディング
クラウドバンク
日本クラウドキャピタル
RENOSY
A Funding
ASSECLI
クラウドリアルティ
ふるなびクラウドファンディング
academist(アカデミスト)
ACT NOW(アクトナウ)
Allez! japan
AQUSH
CEREVO DASH(セレボダッシュ)
Frekul(フリクル)
FUNDIY(ファンディー)
Game Life PROJECT(ゲームライフプロジェクト)
Give One(ギブワン)
IMA FANd(イマファンド)
JustGiving Japan(ジャパンギビング)
Ketsu Jitsu(ケツジツ)
LCレンディング
LOCAL GOOD YOKOHAMA(ローカルグッドヨコハマ)


クラウドファンディングサイトの選び方

次にクラウドファンディングサイトを選ぶ方法について説明します。まずはクラウドファンディングに向いているプロジェクトの判断基準からです。

クラウドファンディングに向いているプロジェクト

クラウドファンディングは、次の特徴に当てはまるプロジェクトの資金調達に向いています。
資金調達の目標額が数十万円〜数百万円である。
画像や動画を使ったプレゼンテーションで魅力を伝えられる。
共感を集められる思いやコンセプトがある。
一人の高額出資者よりも、多数の少額出資者を獲得したいと考えている。

上記特徴に当てはまる数が多ければ多いほど、クラウドファンディングに向いているといえるでしょう。

クラウドファンディングサイトを選ぶポイント

各サイトには対象とするクラウドファンディングの種類や、企画から公開までの流れ、手数料などの違いがあります。プロジェクトに合ったサイトを選ぶために、次の6点に着目するといいでしょう。

  • 規模(最大資金調達額、登録支援者数など)
  • 成功率
  • 手数料
  • 資金の受け取り方式
  • 得意とする分野
  • サポート体制

資金の受け取り方式について

クラウドファンディングの資金受け取り方式には二つのタイプがあります。一つは支援額が目標金額に達成した場合のみ資金を受け取れるAll or Nothing方式。もう一つは目標金額に達成しなかった場合でも資金を受け取れるAll in方式です。

All or Nothing方式は、「目標額を達成しなければ返ってくる」という出資者側の安心感から目標額に達しやすいメリットがあります。一方、All in方式ではたとえ目標金額に達しなかった場合でも資金を調達できるチャンスがあります。

All in方式で資金を獲得した場合、金額問わず、プロジェクト開始を確約しなくてはなりません。

サポート体制について

各サイトにはサポート部門があり、プロジェクトの進め方やPRの方法などのアドバイスをもらえる場合があります。個別の相談にどこまで対応してくれるかという点についても確認しておきましょう。

サイトによってはメディアを持っていて、プロジェクトの広報に利用できるものもあります。サイトのサポート体制も、目標額達成に関わる重要な要素です。


まとめ

本記事では、クラウドファンディングサイトを72個紹介しました。資金の受け取り方式やサポート体制を含めて、慎重に選びましょう。

クラウドファンディングサイトは国内だけでも多く存在しており、サイトによって特徴やユーザー層、手数料なども違うことから、自分にピッタリのサイトを探し出すだけでも多くの労力を必要とします。

大変ですが、自分のプロジェクトにぴったりのサイトを見つけることで資金調達の成功率は格段に上がります。

達成したい夢への重要な第一歩なので、面倒くさがらずに妥協のないサイト選びをしましょう。

また、資金調達について他の手法も知りたい方には下記記事もおすすめですので、ぜひご参考ください。

参考:起業を成功させる資金調達法12種|メリット・目的別のおすすめを徹底解説