需要予測システムとは、売上などの過去データの分析によって商品の需要を予測するシステムのことです。
需要予測システムを活用することで、時期要因や市場のトレンドも加味した商品の需要を精密に予測することができるため、在庫管理の過不足問題を解決し、収益最大化につなげることが可能になります。
そこで本記事では、おすすめの需要予測システムの料金や特徴を、わかりやすく整理してまとめました。
掲載している15社については、表形式で違いが比較できる一覧表をご用意していますので、以下よりぜひダウンロードしてご活用ください。
なお、本記事では各需要予測システムの注目度を客観的に判断するために、「需要予測システム 比較」で検索し、検索上位10位までの紹介サイトを調査し、各需要予測システムを登場回数順に並べました。ぜひ参考にしてください。
※スコアリングや掲載している企業情報などは2024年3月時点のものです。
目次
- <比較表>需要予測システムおすすめ15社
- 1.Prediction One/ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
- 2.Perswell/株式会社DATAFLUCT
- 3.Forecast Pro/株式会社 日立ソリューションズ東日本
- 4.UMWELT/株式会社トライエッティング
- 5.AI需要予測システム DCMSTORE-DF/日本電気株式会社
- 6.T3SmartSCM/ザイオネックス株式会社
- 7.Deep Predictor/AI CROSS株式会社
- 8.サキミル/ソフトバンク株式会社
- 9.需要予測ソリューション/コムチュア株式会社
- 10.FOREMAST/キャノンITソリューションズ株式会社
- 11.Infor Demand Planning/インフォアジャパン株式会社
- 12.AnyData 予測・判断/AI inside 株式会社
- 13.Liaro需要予測AI/株式会社Liaro
- 14.SENSY MD/SENSY株式会社
- 15.Aimelytics/株式会社アイメソフト・ジャパン
- そのほかおすすめの需要予測システム
- 需要予測システムの選び方のポイント3つ
- 需要予測システムに関するよくあるご質問
- まとめ
<比較表>需要予測システムおすすめ15社
本記事で紹介している15社の違いがひと目でわかる一覧表をご用意しました。短時間でサービスの比較をしていただけます。
1.Prediction One/ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
Prediction One | ソニーネットワークコミュニケーションズ
- 数クリックで自動的に高度な分析を行うことができる
- 分析だけでなく、予測理由まで知ることができる
- クラウド版とデスクトップ版の2種類から選ぶことができる
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | ■スタンダードプラン:年額217,800円~ ■法人プラン:要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | あり(14日間) |
主な機能 | ・二値分類 ・多値分類 ・数値予測 ・時系列予測 ・予測API |
導入企業 | サッポロホールディングス株式会社 サンスター株式会社 サトーホールディングス株式会社 住友重機械イオンテクノロジー株式会社 株式会社東ハトなど |
2.Perswell/株式会社DATAFLUCT
Perswell|機械学習と外部データ活用で高度な自動需要予測を実現するサプライチェーンマネジメントサービス
- ITに詳しくなくても最新の機械学習による需要予測が可能
- 操作画面をそのままに、既存の在庫管理システムと連携・管理できる
- 天気データ等を用いて需要を予測することもできる
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・需要予測 ・機械学習 ・API・SFTP連携 ・在庫管理 ・配送・シフト管理 ・来客予測・価格最適化 |
導入企業 | オルビス株式会社 株式会社FUJI 国分グループ本社株式会社など |
3.Forecast Pro/株式会社 日立ソリューションズ東日本
需要予測支援システム「Forecast Pro」:日立ソリューションズ東日本
- 最新・最適の統計予測手法を複数用いて予測できる
- 15,000品目の予測も約1分でできる高速のシステム
- 固有の需要予測システムを短期間・低コストで開発することも可能
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・イベント調整 ・多階層モデル ・予測調整 ・レポーティング ・外れ値(特異値)補正 ・新製品予測 |
導入企業 | いすゞ自動車株式会社 キッコーマン株式会社 オリンパス株式会社 株式会社ユーホー 株式会社ツムラなど |
4.UMWELT/株式会社トライエッティング
UMWELT|ノーコードAIクラウド|TRYETING Inc. (トライエッティング)
- 需要予測から在庫管理、自動発注まで多数の機能をもつ
- コンサルタントが伴走するプランがあり、AIやDXに詳しくなくても安心
- 業務で使用しているExcelデータ等と連携して需要予測ができる
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | なし |
主な機能 | ・需要予測 ・安全在庫計算 ・機械学習 ・カスタマーサクセス ・API連携 |
導入企業 | 東急不動産ホールディングス株式会社 キング醸造株式会社 スガキコシステム株式会社 株式会社ビーイングホールディングス オルビス株式会社など |
5.AI需要予測システム DCMSTORE-DF/日本電気株式会社
AI需要予測システム: スーパーマーケット・量販店向けソリューションDCMSTORE | NEC
- スーパーマーケット・量販店向けに特化した需要予測システム
- 店舗・商品毎に、客数予測・日配品の販売数予測が可能
- 自動で予測モデルを見直し、常に精度の高い予測が可能
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・客数予測 ・販売数予測 ・異種混合学習 ・自動発注 ・自動再学習 |
導入企業 | 要問い合わせ |
6.T3SmartSCM/ザイオネックス株式会社
- 10個のモジュールから必要な機能のみピックアップしてカスタマイズできる
- クラウドのプラットフォームを利用することで費用を抑えられる
- 計画数量や総販売価格をリアルタイムで確認することができる
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・需要予測 ・需要計画 ・在庫基準計画 ・補充計画 ・供給計画 |
導入企業 | 要問い合わせ |
7.Deep Predictor/AI CROSS株式会社
ノーコードAI予測分析・意思決定支援サービス「Deep Predictor」
- 予測分析から処方的分析までサポートし、データに基づいた意思決定を支援
- 既存のデータを活用し、数クリックで高精度の予測が可能
- 運用が定着するまで専任のデータサイエンティストがサポート
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・販売量予測 ・来客数予測 ・在庫予測 ・売上予測 ・出荷量予測 ・在庫の最適化 |
導入企業 | 要問い合わせ |
8.サキミル/ソフトバンク株式会社
人流・気象データを活用したAI需要予測サービス「サキミル」 | 法人向け | ソフトバンク
- 人流・気象データを活用した、来店客数予測に強みをもつ
- 店舗単位の需要予測を、小売り・食品業界特化のアルゴリズムを用いて予測できる
- 手軽に利用したい方向けのWebダッシュボード版プランがある
初期費用 | 3,000円/店舗 |
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料金プラン | ■Webダッシュボード版:7,900円/店舗 ■API連携版:4,900円/店舗 |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・需要予測 ・気象データ活用 ・人流統計データ活用 ・カレンダーデータ活用 ・来店客数予測 |
導入企業 | 株式会社バローホールディングス ゴディバ ジャパン株式会社 |
9.需要予測ソリューション/コムチュア株式会社
需要予測システム・在庫最適化ソリューション|コムチュア株式会社
- システム構築から分析・活用まで一貫したサービスを提供
- 幅広い業種・業務のサポート実績活かした支援を提供
- データ分析の専門家が、システム運用後も継続的にサポート
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・データ収集 ・データ構築・加工 ・需要予測 ・データ検証・改善 ・分析精度向上支援 |
導入企業 | 株式会社ソラシドエア スポーツ競技場運営会社など |
10.FOREMAST/キャノンITソリューションズ株式会社
需要予測・需給計画ソリューション FOREMAST SPECIAL SITE | キヤノンITソリューションズ
- 製造業や流通・小売業に強みをもつ需要予測システム
- 科学的な需要予測に基づく需要予測で、欠品なき在庫削減の実現をサポート
- 専門家によるコンサルティングサービスと独自のSIコア機能で、業務とITの両面から支援
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・需要予測 ・実績集計 ・在庫推定 ・予測誤差算出 ・実績補正 |
導入企業 | 株式会社アルビオン 三菱商事ライフサイエンス株式会社 エレコム株式会社 味の素株式会社 サントリービジネスエキスパート株式会社など |
11.Infor Demand Planning/インフォアジャパン株式会社
Infor Demand Planning | サプライチェーン計画ソフトウェア | インフォアインフォア
- 高精度な需要予測に強みをもつ
- 独自のシステムを活用し、生産性の向上を目指す
- 様々な業界・業種に対応した、需要予測テンプレートがある
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・需要予測 ・機械学習 ・販促管理 ・在庫最適化機能 ・コラボレーション機能 |
導入企業 | Harris Ranch社など |
12.AnyData 予測・判断/AI inside 株式会社
AnyData | あらゆるデータからAIで新しい価値創造へ
- テキストデータから画像データ、表データなどあらゆるデータに対応
- データを投入するだけで、データ加工などAIが自動で処理
- 健康診断書データ入力の自動化できる機能がある
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・定型単純業務 ・需要予測 ・正常・異常検出 ・データ自動取込み ・引受自動査定 |
導入企業 | 要問い合わせ |
13.Liaro需要予測AI/株式会社Liaro
- コンビニやアパレルの廃棄ロスの削減に強みをもつ
- システム構築から導入後のサポートまで一貫した支援を提供
- クライアントに合わせたAIを開発
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・生産量、仕入れ量最適化 ・価格最適化 ・流通最適化 ・棚割り最適化 |
導入企業 | 要問い合わせ |
14.SENSY MD/SENSY株式会社
- 高精度の販売数・売上高の予測に強みをもつ
- 品揃えや陳列、仕入の最適化を行い、過剰在庫の抑制や仕入業務の効率化を実現
- 顧客ニーズや購買のタイミングなどをAIが読み取り、需要を予測
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・販売数予測 ・売上高予測 ・価格最適化 ・物流最適化 ・仕入業務効率化 |
導入企業 | 株式会社アデランス 株式会社髙島屋 サントリー食品インターナショナル株式会社 株式会社チュチュアンナ 株式会社TSIホールディングスなど |
15.Aimelytics/株式会社アイメソフト・ジャパン
AimeLytics : 予測分析のプラットフォーム-Aimesoft
- マルチモーダルAIという新しい人工知能を用いた予測分析測ができる
- 不動産の価値予測や顧客行動分析など幅広い予測が可能
- リアルタイムでデータや予測結果を確認できる
初期費用 | 要問い合わせ |
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料金プラン | 要問い合わせ |
無料プラン/無料トライアル | 要問い合わせ |
主な機能 | ・売上予測 ・株予測 ・ドキュメント分類 ・感情分析 ・機械学習 |
導入企業 | 要問い合わせ |
そのほかおすすめの需要予測システム
NTech Predict
dotData AI分析サービス
Anaplan for Demand Planning
sinops-CLOUD
AI-Order Foresight
Hitachi Digital Solution for Retail
簡単らくらく需要予測One
需要予測AI開発・コンサルティングサービス
Multi-Sigma
来客数予測データ提供サービス
AI生産スケジューラ 最適ワークス
OpTApf
PriceRobo
サプライチェーンの計画業務最適化サービス
MatrixFlow
throough
予測型経営DXサービス
需要予測システムの選び方のポイント3つ
需要予測システムを選ぶ際は、以下のポイントを基準にして選定しましょう。
- AIによる分析の有無
- 外部用データの提供有無
- 分析対象の範囲
それぞれ解説します。
AIによる分析の有無
予算が用意できる場合、AIによる分析機能が搭載されているものを選ぶとよいでしょう。
AIによる分析機能が搭載されている場合、その分必要な予算は多くなりますが、データの高速処理と機械学習による精密な予測が可能になります。
例えば、売上データや在庫情報をシステムに入力するだけでAIが機械学習により構築したパターンやルールに基づいて需要を素早く予測してくれます。
また、高速・高精度な予測により、経営判断の意思決定スピードの向上にもつながります。
外部用データの提供有無
需要予測に必要となる外部データが提供されるかも重要なポイントとなります。
気象データや人流データなど、店舗で収集できるデータ以外のデータも標準で提供されると予測精度が高まります。
特に気象や季節、イベントなどで売れ行きが左右される小売業界の場合は、確認しておくのがおすすめです。
参考:需要予測システムの比較12選。導入メリットと選定ポイント│アスピック
分析対象の範囲
単なる需要予測だけではなく、それ以外の機能も搭載されているかはチェックしましょう。
特に業界業種で固有に必要になる機能の搭載があると便利です。
例えば、需要予測がしやすくシステムの導入も進んでいるスーパーマーケットなどの生活必需品業界では、需要予測をもとにした自動発注機能があるかは1つのポイントとなります。
誤発注や発注忘れなどの人的ミスを防止するほか、食品ロスを防いで利益向上へとつなげることができます。
参考:需要予測システムとは?|概要・手法・メリット・デメリット、事例などおすすめ7選
需要予測システムに関するよくあるご質問
需要予測システムの導入を検討中の方に役立つQ&Aをまとめています。
Q.需要予測システムとは何ですか?
A.需要予測システムは、過去のデータや市場の動向を分析して将来の商品やサービスの需要を予測する技術です。企業が在庫管理、生産計画、販売戦略を最適化するために利用されます。
Q.需要予測システムの主な機能は何ですか?
A.主に、過去実績の集計や需要予測が含まれます。機械学習で精度を高めているモデルも多くあります。詳細は提供元にお問い合わせください。
Q.需要予測システムのメリットは何ですか?
A.予測精度の向上により在庫過多や在庫不足を防ぎ、生産効率を高めることができます。また、顧客満足度の向上にも寄与します。
Q.AIを活用した需要予測システムの特徴は?
A.AIを活用したシステムは、大量のデータからパターンを学習し、より精確で動的な予測を提供します。特に非線形な関係や複雑な市場動向も捉えることができます。
Q.どの業種で需要予測システムが特に重要ですか?
A.小売業や製造業など、供給チェーン管理が複雑な業種などで重要です。市場の変動に迅速に対応する必要がある業種では効果が高いでしょう。
Q.需要予測システムの料金相場はどのぐらいですか?
A.サービスによって料金形態は異なりますが、LISKULでリサーチした中では、10,983円が月額料金の平均値でした。
まとめ
本記事では、需要予測システムのおすすめと選び方のポイントを紹介しました。
需要予測システムを自社に導入する場合、以下のポイントを基準に選びましょう。
- AIによる分析の有無
- 外部用データの提供有無
- 分析対象の範囲
本記事を参考に、自社の課題にあった需要予測システムを探してみてはいかがでしょうか。
参考にしたサイト
需要予測システムの比較14選。導入メリットと選定ポイント | アスピック|SaaS比較・活用サイト
需要予測のサービス比較と企業一覧|AIsmiley
需要予測システム11製品を比較!自社に適した選び方も徹底解説|ITトレンド
需要予測システム 製品をまとめて比較!|ITトレンド
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需要予測システムの比較 | NSビジネスソリューション