Instagram(インスタ)広告にかかる費用と必要な予算感とは?

インスタ広告費用

Instagram(インスタ)広告は、国内外で多くのシェアを持つInstagramで配信される広告です。
10~20代のみならず、幅広い世代から利用されているのが特徴で、今後インスタ広告を始めたいと考えている方もいらっしゃると思います。

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しかし、これから始める方の中には「どれぐらいの費用がかかる施策なのか」がわからず、予算を確保しきれていないという方もいるのではないでしょうか。

インスタ広告は低価格で始められ、1日あたり100円からでも利用可能です。しかし、最低出稿金額では成果を生み出すのは難しいため、1カ月あたり10万円の予算を確保しておくと良いでしょう。本格的な攻略を目指すならインスタ広告を含むMeta広告全体で月間100万程度の予算を確保しておくのが理想です

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この記事では、Instagram(インスタ)広告にかかる費用について細かく解説したうえで、設定方法の種類やそれぞれの違い、広告の費用対効果をアップするコツなどについてご紹介していきます。


インスタ広告の費用感の目安は1カ月当たり10万円前後

インスタ広告を始める場合、1カ月あたり10万前後の予算を確保するのが良いでしょう。

インスタ広告は、1日100円という低価格で配信できます。また、予算や配信期間などを自由に設定できる「セルフサーブ型」という料金体制になっており、設定した金額以上に料金を支払う必要がありません。

しかし、最低出稿金額では、クリエイティブや訴求のテスト・最適化もままなりません。複数の配信法を試したり、データ分析を行うためにはまとまった予算を確保しておくのが良いでしょう。


費用対効果の最大化を目指すなら、Meta広告全体で100万の予算を確保するのが望ましい

インスタ広告での費用対効果の最大化を目指す場合、インスタ広告に限定した予算割り当てではなく、Meta広告全体に100万円の予算を配分することが理想的です。

Meta広告の高度なターゲティング機能を最大限に活用するためには、初めから特定の広告面だけに予算を割り当てるのではなく、プラットフォーム全体に予算を投下する必要があります。

広告が配信されると、広告面によってパフォーマンスの優劣が明らかになります。このデータを基に戦略を立て直し、最適な配信面に予算を再配分することが可能です。商材や目標によって最適な配信媒体や配信面が異なるため、Meta広告全体で最適化を図ることが重要です。

機械学習を活用したターゲティング最適化を効果的に進めるためには、広告セットごとに1日15件のコンバージョン、または1週間に50件のコンバージョンが必要とされており、これを達成するためには月間100万円程度の予算を確保するのが望ましいです。

参考:掴めそうで掴めないInstagramのトレンド。ストーリーズ動画広告でコンバージョンを出しまくった運用者がやったこと


インスタ広告における費用の設定方法

インスタ広告では、以下の4つの設定・課金方法が採用されています。

  • CPM設定
  • CPC設定
  • CPI設定
  • CPV設定

この章では、各設定方法のメリット・デメリットだけではなく、どういう目的のために広告運用する事業者におすすめなのか、どういう商材やサービスを扱っている事業者におすすめなのかについて解説します。

CPM設定

CPM(Cost Per Mille)は、広告配信数が1,000回を超えるごとに、課金される設定方法です。

広告に「いいね」やコメントがついたり、リンクのクリックがあったりしても費用は発生せず、その他の課金方法よりも低予算で始められるメリットがあります。常に一定料金のため、手軽に予算管理できることもメリットに挙げられるでしょう。

一方で、商品の購入やリンクのクリックなどにつながっているのかわかりづらく、費用対効果が見えづらいデメリットもあります。

認知の向上を目指す事業者や、新商品の告知などを目的にインスタ広告を利用する場合、CPMでの課金がおすすめです。

CPC設定

CPC(Cost Per Click)設定は、広告がクリックされる度に費用が発生されます。何度広告が表示されても課金されることなく、費用対効果がわかりやすいメリットがあります。

CPC設定のデメリットは、想定した以上にクリックされることで費用が増えてしまうリスクがあることです。競合の多い分野では費用が高くなることもデメリットに挙げられるでしょう。

また、誤クリックでも費用がかかってしまいます。そのため、しっかりとターゲット設定し、ユーザーを絞り込んで広告を配信することが重要です。

CPC設定は、自社サイトへの誘導や商品購入を目的としている事業者におすすめです。他にも、アプリダウンロードページへの誘導にも活用できます。

さらに、競合が少ない分野であれば、無駄なクリックを減らすことで費用を抑えることも可能です。

CPI設定

CPI(Cost Per Install)設定は、広告したアプリが1インストールされるたびに課金されます。1インストールを基準としているため、予算管理がしやすく、コストパフォーマンスも高いというメリットがあります。

デメリットは、アプリがインストールされるごとに課金される仕組みのため、アプリとは無関係の業者にCPIは活用できないということです。

Instagramは他のSNS以上にスマホユーザーが非常に多いため、開発したばかりのアプリのインストール促進などが目的であれば、CPIが適しています。

CPV設定

CPV(Cost Per View)設定は、動画の再生時間に応じて料金が発生する方法です。具体的には、10秒以上再生される、もしくは最後まで再生された場合に料金が発生し、しっかりと情報を伝えられるメリットがあります。

動画広告はCPMも選択可能ですが、その場合、とにかく配信されれば課金されるため興味が高いユーザーにしっかりリーチできるとは限りません。

また、CPVは10秒以上再生される、もしくは最後まで再生された場合に料金が発生するという成果による課金のため、広告費を無駄にすることなくユーザーに情報を伝えることができます。

一方、魅力的な動画を作成しなければスキップされてしまいますので、数秒でスルーれないように人を惹きつける動画作成を目指すことが重要です。

CPVは、動画でなければ魅力を伝えられない商材・サービスを展開している事業者におすすめです。


インスタ広告の費用対効果を上げる方法

インスタ広告の費用対効果を上げたい場合は、以下のポイントを意識しましょう。

  • ターゲットに合った広告を配信する
  • 迅速なクリエイティブ制作ができる体制を整える
  • ハッシュタグを有効活用する
  • 動画は冒頭でユーザーの心をつかむ

ターゲットに合った広告を配信する

ターゲットに合わせて、写真広告や動画広告、カルーセル広告、ストーリー広告の使い分けをしっかり行うことも重要です。

配信する広告が、写真で訴求するのがいいのか、動画で訴求するのがいいのか、どういった形式で配信するかによって伝えられる魅力が異なります。

そのため、その商材に合った形式で配信することで、より確実にターゲットに訴求することができ購買につなげられるのです。

動きを伝えたい商材やサービスの場合、写真広告で費用対効果を上げられるとは限りません。

さらにインスタ広告では、3つの配信面も用意されており、それぞれにマッチした広告を載せることも意識しておきましょう。

配信面特徴
発見タブ・新しい発見を与えられる商材・サービスの広告におすすめ
・ユーザーごとに表示内容がパーソナライズドされているため、一人ひとりの興味や関心に合った広告配信がポイント
フィード・フォロー中のアカウントが投稿した写真をスクロールして出てくる広告
・日常生活で使うものなど、タイミング選ばず知ってほしいものを紹介したいときにおすすめ
ストーリーズ・トップページのストーリーズの再生中に出せる広告
・イベントや期間限定商品など、リアルタイム性のあるものを伝えたいときにおすすめ

迅速なクリエイティブ制作ができる体制を整える

インスタ広告において、インパクトの大きいクリエイティブにすることが重要です。しかし画像や動画をこだわりすぎてしまったり、ターゲットに合っていなかったりすると、費用対効果を上げられない可能性があります。

迅速に対応できる体制を構築することで、広告を分析して改善案をスピーディに検証することができます。

迅速なクリエイティブ制作ができない場合、過去に利用したクリエイティブを使いまわしたり、広告掲載をやめてしまったりして、ユーザーへのアプローチの機会を失うリスクがあります。

迅速に対応できる体制を整えるために、自社で人を集めるか、外部に依頼するといった方法を検討しましょう。

ハッシュタグを有効活用する

Instagramにおいて、ユーザーは「#冬コーデ」「#注文住宅」というようにハッシュタグで検索することが多いです。

インスタ広告でもハッシュタグを設定できるため、できるだけ多くの人に見てもらいたい場合は、ハッシュタグを有効活用しましょう。

ハッシュタグは、自社名だけではなく、商品名やブランド名、サービス名といった検索が行われるであろうワードを設定しましょう。また人気のワードを盛り込むことで、認知度の拡大も目指せます。

動画は冒頭でユーザーの心をつかむ

ストーリーズなどで動画を利用する場合、動画の最初のほうにインパクトを与えるような動画を活用しましょう。ストーリーズはタップだけで次のストーリーに移行するので、すぐにユーザーの心をつかまなければスキップされてしまいます。

冒頭にダイナミックな動きをつけたり、テキストの置き方やバナーの入れ方一つでも成果が変わってくるので、試行錯誤を繰り返しながらクリエイティブ制作に取り組んでください。

ストーリーズ広告の攻略法については、以下記事でまとめてあります。

参考:掴めそうで掴めないInstagramのトレンド。ストーリーズ動画広告でコンバージョンを出しまくった運用者がやったこと


まとめ

インスタ広告は最低100円から始められるものの、データ分析や複数の配信方法を試すためには、1ヶ月10万円程度の予算が必要となります。

費用対効果を最大化させるためには、インスタ広告だけで戦略を練らず、Meta広告全体で100万円の予算を投下するのが望ましいです。

インスタ広告には、CPM設定やCPC設定、CPI設定、CPV設定という4つの設定・課金方法があります。各設定方法のメリット・デメリットを理解して、インスタ広告を運用することも重要です。

さらにインスタ広告で費用対効果を上げるコツは、ターゲットを明確にすることだけではなく、迅速なクリエイティブ制作ができる体制を整え、ハッシュタグなどインスタの機能を活用することです。無駄な広告費を回避するために、インスタ広告について理解を深めましょう。