デジタル広告を実施している場合、必ずといっていいほど利用されているのがリターゲティング広告です。コンバージョンにつながりやすいユーザーに広告を表示できるため、費用対効果が高いといわれています。
しかしリターゲティング広告は、ドメインをまたいで付与される3rd party Cookieを使ってユーザーを追跡するので、昨今のCookie規制の影響で、大幅に効果が悪化してしまう可能性があるのです。
そういった背景から、新たな広告配信方法など、Cookie規制に対応した広告戦略を考えていく必要性が高まっています。
そんなときにおすすめしたいのが、LINE公式アカウントをリターゲティング広告の補完機能として活用する方法です。
本記事では、活用の際のポイントを詳しく解説します。ポイントを押さえて活用することで成果改善につながった事例もあわせてご紹介します。
LINE公式アカウントによるリターゲティングの補完施策「SOヨビコミ for LINE」
監修者
坂本 真由子(さかもと まゆこ)
ソウルドアウト株式会社 マーケティングテクノロジー本部 MA推進グループ グループ長
2013年入社。2019年〜LINE事業本部立ち上げに参画し、営業・運用・クリエイティブを一貫して担当。人材をはじめ、美容、健康食品など主に大規模アカウントの運用を担当し、成果創出に貢献。ゼロから数千万円までご予算拡大の実績あり。2022年〜LINE公式アカウントを活用したコミュニケーション設計を担当。
※本記事はソウルドアウト株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。
LINE公式アカウントをリターゲティング広告の補完機能として活用
検索エンジンや広告からWebサイトに訪問して離脱しようとしたユーザーに対して、ポップアップを表示してLINE公式アカウントへ誘導する、という方法があります。
サイト離脱ユーザーにポップアップを表示して再アプローチ
3rd party Cookieが使える環境では、Webサイトから離脱したユーザーにアプローチする手段としてはリターゲティング広告が主流でした。しかしCookie規制が進むなかでは、どのように離脱ユーザーにアプローチするかが課題です。
そして誘導したあとは、LINE上でユーザーのモチベーションを上げていくような施策を講じてコンバージョンへ結びつけていくのです。
アプローチするユーザーは、まだ検討初期段階にいます。ニーズが明確になっておらず、どのような軸で比較検討をしたらいいのかもわかっていません。
そういったユーザーには、商品やサービスに直接関係のないライトな情報をフックにLINE公式アカウントに誘導します。友だちになったあとは、LINE上で情報を重ねて届け、モチベーションを上げていきます。
つまり、LINE公式アカウントを単なるメッセージ配信ツールとして使うのではなく、接客ツールとして活用するイメージです。検索エンジンや広告経由でコンバージョンするようなユーザーは、既に検討段階にあり、違うフェーズにいるといえます。
興味を惹く訴求でLINEに誘導
ポップアップには、診断系コンテンツが多いです。興味を惹く訴求を載せることがポイントになってきます。
例えばスポーツジムの場合は、LPを離脱しようとしたユーザーに「運動タイプ診断」というポップアップを表示させ、LINE公式アカウントへ誘導します。
LINEに流入したあとは、アンケートを実施するのが王道です。アンケートでユーザーの情報やニーズを引き出し、回答結果によって結果表示を出し分けます。見せる情報を回答を踏まえてカスタマイズすることでユーザーの興味を喚起し、モチベーションアップにつながります。
そして、友だち追加から一定の時間が経ったあとに、コンバージョンに誘導するメッセージを配信します。
あらゆる業種・業態の企業で実施されています。
教育業界の事例
教育業界の事例です。
・ズバット通信制高校比較
「学校診断」「30秒で完了」といった訴求でLINE公式アカウントに誘導しています。LINE限定で「図書カードプレゼント」というオファーをつけ、興味を惹いています。
参考:ズバット通信制高校比較
・進研ゼミ小学講座
教材との「相性診断」という訴求でLINE公式アカウントに誘導しています。
参考:進研ゼミ 小学講座
・明光義塾
「おすすめの勉強法」「相性診断」といった訴求でLINE公式アカウントに誘導しています。
参考:明光義塾
食品業界の事例
食品業界の事例です。
・ベースフード
「ダイエット方法の無料診断」「食事プラン診断」といった訴求でLINE公式アカウントに誘導しています。診断を完了することで「クーポン」というオファーをつけ、一段と興味を喚起します。
・ワタミの宅食、ナッシュ
両者とも「プラン診断」という訴求でLINE公式アカウントに誘導しています。
LINE公式アカウントの活用で成果を出すためのポイント
LINE公式アカウントをリターゲティング広告の補完機能として活用する際には、ストック型の施策であることを踏まえ、中長期計画を策定しましょう。
「ストック型」の施策とは、広告など「フロー型」の施策とは異なり、継続的に成果を得られる仕組みになっているということです。
まずは「資産」である友だちを増やす
中長期的にコンバージョンを得て成果を出す仕組みをつくるために、まずは「資産」となる友だちを増やし、LINE公式アカウントを育てていきます。最初から結果を求めるのではなく、友だちを増やすことが優先です。
しかし、3か月、6か月と時間をおいても友だちが集まらない場合には、見直しが必要です。
以下は、友だちを増やすための施策案です。
- Webサイトへのセッション数を増やす
- メルマガに友だち追加を促す内容を入れる
- ポップアップではなくWebサイトに固定バナーを設置する
- SNSで告知する
上記のような施策を講じると、下図のように数か月かけて徐々に友だちが増えていきます。
成果を出すための詳細なシナリオ設計
友だちが増えてきたら、次はコンバージョンを増やすための施策を行います。
シナリオ(配信内容)の改修
ポップアップの表示率やクリック率、友だちの追加率、アンケートの完了率、獲得率などの指標を定期的にチェックして、特に課題となっている部分から優先的に改修します。
例えば、アンケート回答率が低ければ、アンケートに答えたくなるようアンケート開始バナーの訴求を見直したり、アンケートで回答が多い選択肢を訴求に組み込む、よくクリックされるバナーの訴求をプッシュ配信でも活用する、といった方法が考えられます。
ステップ配信
友だち追加したユーザーに対して、事前に用意しておいた内容・タイミング・期間でメッセージを自動配信できる機能です。
友だち登録後にあいさつメッセージを送り、数日後に自動で商品のお知らせやクーポン、フォローメッセージを配信するなど、ユーザーのフェーズに合わせてメッセージを配信できます。
参考:LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) ステップ配信マニュアル|LINEヤフー for Business
シナリオの改修やステップ配信で型をつくり、中長期的に成果を出す仕組みができあがります。
広告と組み合わせるなどしてさらに拡大
型ができあがってきたら、さらにコンバージョンを増やしていくために、友だちを増やす施策を実施します。例えば、LINEの友だち追加広告(CPF)を実施するなどです。
本施策で集めたLINE友だちは、企業にとっての「資産」になります。
広告のように短期的に結果が出るものではありませんが、中長期的には必ず成果につながるでしょう。本施策はストック型の施策だということを意識しておく必要があります。
まとめ
LINE公式アカウントでは、企業側からメッセージを配信するだけではなく、友だちからのメッセージに返信もでき、ユーザーと双方向のコミュニケーションが可能です。
また、ユーザーは自らLINE公式アカウントを友だち追加しています。ユーザー起点のアクションであるため、企業側からプッシュでメッセージ配信がある場合でも、リターゲティング広告のような不快感を与えてしまう恐れはありません。
Cookie規制対策としてのLINE公式アカウントの活用にとどまらず、ユーザーとの継続的なコミュニケーションの場として活用していきましょう。
LINE公式アカウントをリターゲティングの補完として活用するなら「SOヨビコミ for LINE」(PR)
ソウルドアウトでは、LINE公式アカウントによるリターゲティングの補完施策となるサービスを「SOヨビコミ for LINE」という名称で提供しています。
サイト離脱ユーザーにポップアップを表示してLINE公式アカウントへ誘導し、アンケートやステップ配信で新規ユーザー獲得を図る成果報酬型のメニューです。
特長
- サイト離脱ユーザーをLINE公式アカウントに友だちとして囲い込むことができる
- アンケート回答に応じた結果表示やメッセージ配信で、広告よりも高い獲得率が見込める
- シナリオ設計、制作はすべてソウルドアウトにお任せ。費用は獲得数に応じた成果報酬 ※実施にあたり条件がございます。
【成果事例1】開始から5か月、友だち数も獲得数も右肩上がりで伸長
サービス概要・CV地点
・睡眠関連サプリ・購入(定期、お試し)
シナリオ設計意図
・答えやすい簡単なアンケートでユーザーのアテンションを促し、結果で課題と原因、対策とともに商品の紹介をし、興味喚起。
・その後ステップ配信で、FAQや愛用者の声を紹介し後押し。
結果・考察
・友だち数は順調に増え、連動して獲得数も伸長。
・好調の要因は、広告予算が伸びたことも大きいが、ポップアップ表示ページのセッション数が毎月10万を超えていること、友だち追加率や獲得率が、基準値(各種アカウント平均値)よりも高い数値であることが大きい。
【成果事例2】ポップアップのAB検証でクリック率が約1.6倍に改善
サービス概要・CV地点
・宅配弁当の申込
シナリオ設計意図
・診断を促す内容でバナーを作成していたものの、あまり良い成果が見られなかった。
・一言メイン訴求のバナー2種、アクションを促すような2択ボタンの訴求バナーを2種作成しAB検証を進めた。
結果・考察
・一言メイン訴求のバナーでは、当初のバナーよりも少し成果が落ちていることが分かった。
・12/23より開始したポップアップでは、アクションを促すような2択ボタンを設置したことで、ユーザーがアクションしやすい状況がつくられ、クリック数が上昇したと考えられる。
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ソウルドアウトでは、LINE公式アカウントによるリターゲティングの補完施策となるサービスを「SOヨビコミ for LINE」という名称で提供しています。
参考:LINE公式アカウントを接客ソリューションとして活用。ユーザーのモチベーションを高めてコンバージョンにつなげる。|ソウルドアウト株式会社
興味がある方は、以下のリンクから資料をダウンロードできるので、ぜひご覧ください。
LINE公式アカウントによるリターゲティングの補完施策「SOヨビコミ for LINE」
※本記事はソウルドアウト株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。
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