Yahoo!プロモーション広告でなかなか審査に通らない、再審査の際に同じ内容でも落ちたということはありませんか。
あらかじめ広告掲載基準・入稿規定を知っておけば、審査落ちで時間を無駄にすることも少なくなります。また、大事なプロモーション中に広告掲載が止まるといったことも減らせます。
ここでは、審査落ちの理由と解決方法を一覧にして確認できます。広告掲載基準・入稿規定はかなり多いですが、要点をしっかりと押さえ、審査を待つ時間を節約しましょう。
2016年5月現在のYahoo! JAPANのガイドライン(広告掲載基準、入稿規定)に準拠したガイドブックをご用意しておりますので、ぜひガイドブックを合わせてご覧ください。
目次
広告文で審査落ちする7つの理由
広告文では、主に下記のような審査否認理由があります。
理由1.タイトルまたは説明文における最上級表示、No.1表示
理由2.タイトルまたは説明文におけるYahoo!プロモーション広告 入稿規定違反
理由3.タイトルおよび説明文とサイトの適合性
理由4.健康食品/栄養機能食品/健康雑貨などにおける医薬的な効能効果を示唆する表現
理由5.キーワードに関連するコンテンツがリンク先サイト上に不足している
理由6.他社商品またはサービスに関連したキーワードを入札している
理由7.Webサイトの主体者情報不備
しかしながら、「具体的にどこが違反しているのかわからない」といったことはないでしょうか。そこでここからは、考えられる可能性と解決策をご紹介いたします。
理由1:タイトルまたは説明文における最上級表示、No.1表示
Yahoo!プロモーション広告管理ツール画面上で下記のようなメッセージが表示されます。
審査否認理由
タイトルまたは説明文における最上級表示、No.1表示
理由
タイトルまたは説明文に最上級表示、No.1表示が見受けられます。
推奨する対応方法
「日本一」「世界一」「ナンバー1」など、最高を意味する表現は使用できません。使用できない表現を削除または修正のうえ、再度審査をご依頼ください。
×使用できない表現の例
– トップを表す表現「日本一」「世界一」「ナンバー1」「トップ」
– 初めてであることを表す表現「日本初」「世界初」
– 一つしかないことを表す表現「唯一」「当社だけ」
一言アドバイス
結論としては、最上級表現を使うことはおすすめしません。
スポンサードサーチでは、タイトルや説明文での最上級表現は掲載不可です。
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)のディスプレイ広告であれば下記の要件を満たせば掲載可能ですが、出典や調査年まで広告内に記載するとスペースをとってしまいます。そのため、YDNでもあまりおすすめはしません。
YDNのディスプレイ広告での掲載条件
(1) クリエイティブ内に第三者によるデータ出典・調査機関名および調査年が明記されていること。ALT テキストのみは認められません。
(2) 調査データが最新の1 年以内のデータであること
※クリエイティブとは、広告とランディングページのことですバナー・タイトル・説明文をさします。
※altテキストとは、HTMLタグの1つで、画像の説明をする際に使います。
参考:YDNバナーで審査落ち急増中!8つの典型事例と対処方法【2015年版】
理由2:タイトルまたは説明文におけるYahoo!プロモーション広告入稿規定違反
Yahoo!プロモーション広告管理ツール画面上で下記のようなメッセージが表示されます。
審査否認理由
タイトルまたは説明文におけるYahoo!プロモーション広告 入稿規定違反(PC・スマートフォン・タブレット)
理由
タイトルまたは説明文内にYahoo!プロモーション広告 入稿規定違反が見受けられます。
Yahoo!プロモーション広告 入稿規定違反の例
– タイトルまたは説明文に「~」など使用できない記号を使用している
– タイトルとまたは説明文が規定の文字数を超過している
– タイトルと説明文内で「!」「?」など同じ種の記号を3回以上または連続で使用している
– 記号や文字を装飾的に使用している
– その他、意味不明な単語や文字の羅列など
※ キーワード挿入機能を使用した場合も含まれます。
推奨する対応方法
Yahoo!プロモーション広告 入稿規定をご確認いただき、違反箇所を修正のうえ、再度審査をご依頼ください。
▼該当する入稿規定はこちら↓
・1. 入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット) – ガイドライン – Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ
・4. 使用可能な記号種別(PC・スマートフォン・タブレット) – ガイドライン – Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ
・文字、記号の使用例 – ガイドライン – Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ
一言アドバイス
文字数超過や使用不可記号の利用などは明らかなミスですので、すぐにお気づきになるかと思いますが、毎回どの記号が使えるかなどを調べるのも大変ですよね。
そこで使えない記号などをチェックするための資料をYahoo! JAPANとGoogleの違いも含めて作成しましたので、下記ページよりダウンロードしてご活用ください。
参考:【社内資料公開!】 リスティング運用担当者は必見!最新のYahoo!JAPAN、アドワーズ入稿規定まとめ
都度変化する広告掲載基準、入稿規定ですが、上記資料は随時アップデートしていく予定です。ぜひブックマークをお願いいたします。
理由3:タイトルおよび説明文とサイトの適合性
Yahoo!プロモーション広告管理ツール画面上で下記のようなメッセージが表示されます。
審査否認理由
タイトルおよび説明文とサイトの適合性
理由
タイトル・説明文とサイトの内容が関連していません。
推奨する対応方法
リンク先URLが誘導する先には、タイトル・説明文の意味する内容が明確、かつわかりやすく反映したコンテンツを含む必要があります。
タイトル・説明文もしくはサイトを修正のうえ、再度審査をご依頼ください。
一言アドバイス
タイトル・説明文とサイトの内容が関連しているように思えても、以下の理由で審査否認になっている可能性があります。ご確認をお願いいたします。
(1) タイトル・説明文に含まれるキーワードがリンク先サイトに含まれているものの、画像として表示されているだけで十分な内容がない
(2) リンク先ページとは別ページ(トップページなど)にタイトル・説明文の意味する内容が入っているが、リンク先ページには入っていない
理由4:健康食品/栄養機能食品/健康雑貨などにおける医薬的な効能効果を示唆する表現
Yahoo!プロモーション広告管理ツール画面上で下記のようなメッセージが表示されます。
審査否認理由
健康食品/栄養機能食品/健康雑貨などにおける医薬的な効能効果を示唆する表現
理由
健康食品・健康雑貨などについて、Yahoo! JAPAN 広告掲載基準に基づき審査いたしましたが、サイトまたはタイトル・説明文にて医薬的な効能効果を示唆する表現が見受けられました。
推奨する対応方法
使用できない表現を修正のうえ、再度審査をご依頼ください。
使用できない表現の例
– 疾病の治療または予防を目的とする表現
– 身体の組織機能の増強、増進を目的とする表現
– 由来などで医薬的な効能効果を暗示する表現
– 健康食品において薬理作用を期待させるような医薬的な用法用量の指定表現
– 保健機能食品・特別用途食品において認められた機能の範囲を超えた表現
なお、薬機法に関する詳細につきましては、以下のサイトをご参照ください。
・東京都福祉保険局健康安全室薬機監視課Webサイト:
▼審査抵触事例集はこちら
・公式ラーニングポータル 薬機抵触事例集【健康食品】
▼広告掲載基準はこちら
・Yahoo! JAPAN 広告掲載基準>健康食品
・Yahoo! JAPAN 広告掲載基準>健康器具(雑貨)
▼広告掲載基準はこちらにまとまっております。
・ガイドライン・規約 – Yahoo!マーケティングソリューション
薬事機法(旧薬事法)により、医薬品や化粧品、健康食品に関する表現は厳しく審査されています。
例えば、化粧品広告で「夏の疲れた肌に」といった広告文を作成することはできません。(化粧品で「疲れを癒やす」というような表現はできません。)
一言アドバイス
薬事機法に抵触する表現は使えませんので、別な表現を考える必要があります。例えば「夏の疲れた肌に」であれば、「夏のダメージケア」といったように言い換えができます。
言い換えについては試行錯誤して作成することになります。ですが、どのような表現がNGなのかを予め知って作成すると、作成した広告文が審査落ちすることを防げます。
▼NG表現事例については下記からダウンロードできます。
・薬事抵触事例集【健康食品】
・薬事抵触事例集【化粧品】
・審査抵触事例集【医業類似行為】
キーワードで審査落ちする理由
キーワードで審査落ちする理由としては主に以下のケースがあります。
(1) キーワードに関連するコンテンツがリンク先サイト上に不足している
(2) 他社商品またはサービスに関連したキーワードを入札している
「キーワードはリンク先サイトにあるのに審査に落ちる」、「他社商品ではないのに他社商品と判断される」といったことはないでしょうか。ここでは、考えられる可能性と解決策を提示します。
理由5:キーワードに関連するコンテンツがリンク先サイト上に不足している
審査否認理由
キーワードに関連するコンテンツの不足
理由
お客様の登録されたURLから、キーワードに関連する十分なコンテンツ(内容)が確認できませんでした。
キーワードに関連するコンテンツをインターネットユーザーが容易に見つけにくいと判断された場合も掲載をお断りさせていただくことがあります。
推奨する対応方法
キーワードに関連するコンテンツがより多く含まれるページを選択してください。
キーワードもしくはそれと同等の表現がページ上にあっても、関連する情報がわずかしか記述されていない場合は十分なコンテンツとはいえません。
商品やサービスについての情報が十分に表示されていない場合、リンクのみのページなどもコンテンツとはみなされません。
一言アドバイス
上記推奨する対応方法でもうまくいかない場合、リンク先以外の同じドメインページにはキーワードに関連する内容が載っているが、リンク先ページには載っていないことがあります。
また、あまり関係のないキーワードを入札しても、結局はクリック率や品質スコアの低下により効果が薄くなる、もしくは入札が難しくなっていきます。そのため、あまり関係のないキーワードに関しては、入札そのものを再検討してみることをおすすめします。
参考:広告の関連性について(キーワードとサイトの適合性) – ガイドライン – Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ
理由6:他社商品またはサービスに関連したキーワードを入札している
審査否認理由
他社商品またはサービスに関連したキーワード
理由
キーワードがお客様の提供している商品やサービスの説明ではありません。
推奨する対応方法
お客様の提供している商品やサービスに直接的に関連したキーワードを選択してください。比較の目的などのためサイト上に表示されている他社の商品やサービスに関連したキーワードに入札することはできません。
一言アドバイス
比較サイトの場合などは審査に通ることもありますが、確実とは言えません。
一方、Googleであれば入札が可能ですので他社キーワードを入札したい場合はGoogleのみですることになります。
ただし、こちらもクリック率が悪ければ品質インデックスが低下し、結果的に高い入札価格を設定するか、表示されなくなるかのどちらかですので他社商品のキーワードを入札することはあまりおすすめしません。
理由7:Webサイトの主体者情報不備
審査否認理由
サイトの所有情報不備
理由
2016年4月25日より広告掲載基準に一部変更があり、広告の主体者に関する情報を明確に表示する必要があります。
以下のいずれかの場合に「サイトの所有情報不備」となります。
(1)「アカウント名」と広告のリンク先になっているウェブサイトの所有者名(会社名、屋号など)が一致していない
(2) 広告のリンク先になっているウェブサイトに、以下の情報がない
・サイトを所有している会社名または氏名
・所有者の住所および電話番号
(3) 広告の主体者情報を不正確に表示しているサイトおよび画像形式によって表示している
推奨する対応方法
「サイトの所有情報不備」の場合はまず、アカウント名とサイトの所有者が一致しているのか?を確認してください。もし違っている場合は、アカウント名かサイトの所有者名をご変更ください。
また、主体者の名称や連絡先の一部を伏せたり、暗号化している場合もNGです。
例えば、サイトのメールアドレスを「info★liskul.com(※★をアットマークにしてください)」のように書いている場合もNGに当たるので、正しく記載を行ってください。
特に注意!Yahoo!プロモーション広告の審査が通りにくい11の業種
審査が通りにくい業種としては主に下記の業種があります。
Yahoo! JAPANのヘルプページにリンクしていますので、その業界に当てはまる方は一度内容をご確認ください。
▼貸金業
(2016年4月25日より、下記のような表現が使用不可となっております。)
(1) 「無審査」「即日融資」「ラクラクキャッシング」など安易な借り入
れを助長もしくは過度に強調するもの
(2) 「他店利用者大歓迎」「借入れが困難な方」など他の貸金業者利用者
または返済能力のない者を対象とするもの)
▼金融商品取引業、商品先物取引業
▼旅行、旅行業
▼オンラインゲーム
▼人材派遣業
▼留学サービス業
▼パチンコ、マージャン
▼占い
▼結婚紹介業、お見合いパーティー業(出会い系サイトを除く)
出会い系サイト、結婚紹介(インターネット異性紹介事業)
▼アフィリエイトサイト
それでも審査落ちの理由がわからない場合の対処方法
上記のどれにも当てはまらない場合、下記のガイドラインを調べてみてください。
Yahoo! JAPAN 広告掲載基準について – ガイドライン – Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ
それでもわからない場合は、お客様サポートセンターに電話で聞いてみることも可能です。
お客様サポートセンター: 0120-123-076
まとめ
最後に、審査に通るために一番大事なことはユーザーが勘違いを起こさないような「正々堂々とした広告」を作っていくことです。
ユーザーに誠意をもって広告を作っていくことを、私自身も心がけています。(参考:リスティング運用自動化ツールの一覧 ≫)
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