YDNバナーで審査落ち急増中!10の典型事例と対処方法【2017年版】

入稿したバナーが審査に落ちてしまった、という声をよく聞きます。

また、せっかく画像を作ったのになぜか審査に通らない、再審査の際に同じ内容でも審査落ちしてしまったことなどはありませんでしょうか。

入稿規定や実際にどのようなものが審査に落ちるかを知らないでいると、審査落ちで時間を無駄にしてしまったり、大事なプロモーション中に広告掲載が止まってしまったり、場合によっては大きな損害が生まれる可能性があります。

冒頭の言葉通り、バナーの審査が厳しくなっている今、審査落ちを回避するために、バナーの審査基準をきちんと把握しておくことがますます大事になってきています。

今回の記事では、審査落ちの理由と実際の事例、解決方法を一覧にして確認できるようにいたしました。それぞれに事例をつけましたので、実際のバナーと重ねてご確認ください。

なお、この記事は2017年1月現在のYahoo!のガイドラインに準拠していますので、最新の情報が手に入ります。

※本記事は2015年1月21日に公開された記事をLISKUL編集部にて再編集したものです。

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目次

実例付き!バナー審査落ちの理由とその対処法

ここからは、実際に審査に落ちてしまう原因と、悪い見本のバナーを合わせて紹介していきます。
紹介順は「発生回数が多い順」、つまり、ミスを起こしてしまいやすい順に並べています。

1.勘違いさせる!?
Yahoo! JAPAN コンテンツと似ているものはアウト

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■審査落ち理由
「NEW!」「カメラ」のアイコンなど、タイトルバーやタブを用いたカラムなど、
Yahoo! JAPANのコンテンツを模したものは掲載できません

審査落ち理由の通り、「NEW!」「カメラ」のアイコンを用いていれば、審査落ちはほぼ確実です。
その他、記事を模したものや、コンテンツの1部と誤解されるようなバナー画像も掲載できません。

また、上記画像で右に示した、「バナー上部にタイトルバーを用いたカラム」のデザインについては、よくあるレイアウトのため、意識していなくても模倣とみなされてしまうことが多いようです。
その場合も非承認になるものが多いので注意しましょう。

2.ヒキはすごいけど…「NO1」は根拠を明確に!

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■審査落ち理由
NO.1訴求は、画像内で条件を満たす必要があります

No.1訴求のバナー広告を掲載する際は、以下の様な規定がありますので注意しましょう。

(1) 画像内に第三者によるデータ出典・調査機関名および調査年が明記されていること。
(2) 調査データが最新の1年以内のデータであること
表示例:(20××年○○調べ)
引用:7. 最上級表示、No.1 表示【第3 章2.関連】 – ガイドライン – Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ

上記2つの条件が「認視可能」な状態で記載されていなければ非承認となります。第三者によるデータ出典・調査機関名および調査年の明記はALT テキストのみでは認められません。

また、「最大」「最高」「最小」「最速」「世界初」などの表現のほかに、「他社にはない」「ここだけ」「どこよりも安い」などの比較表現も同様です。

3.露出NG!肌の露出の多い写真の使用は避けましょう

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■審査落ち理由
過度な肌露出があるものは掲載できません

これは、水着や肩の出る衣装など、露出の多い人物の写真などが該当します。
また、写真の角度により露出が多く見えるもの(背中の大きく空いた服など)も非承認となることもあります。
これも意図をしていなくても引っかかってしまうことがありますので、人物の写真を使用する場合、肌の露出の多い写真の使用は避けましょう。

4.「引っ掛け禁止!」誤動作を誘発するバナーは審査落ち!

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■審査落ち理由
ユーザーの誤動作を誘発するおそれのあるものは掲載できません

こちらはわかりやすいかと思いますが、検索ボックスをバナーに記載することはできません。
検索しようとしたユーザーが検索画面に遷移できずストレスになるばかりか、広告主や媒体にもストレスを感じてしまう可能性もありますので、気をつけたいところです。

TVCMでも多く採用されているため、「○○で検索!」と実際に画像を使ってバナーを作りたいところですが、そのような場合は「詳しくはこちら」などのボタンを置くようにしましょう。

ちなみに、「詳しくはこちら」というボタン、あるとないとではクリック率が結構変わってきたりしますよ。バナーのレイアウトなどは、下記記事も参考にしてみてください。

参考:LISKUL|勝てるバナーレイアウト20選!│レイアウトに悩んだ時の虎の巻

5.これは誰の広告?必ず分るように、はっきりと!

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■審査落ち理由
広告の主体者表記が不明確と判断しました

バナー広告の主体者表記が不明確なものは掲載をすることができません。
バナー画像には会社名、ブランド名、商品名、サービスのいずれかのロゴマークの表記、もしくは「提供:○○」などの表記が認視可能な大きさ・色で記入する必要があります。

「○○主催」等の記載は、主体者が明確でない等と判断される可能性がありますので、できるだけ避けましょう。
可読性の部分もしっかりと見られており、背景と同系色の文字色や、小さすぎる文字サイズの場合は、「認視不可」と判断される可能性があります。

6.コンテンツとの同化は厳禁!バナーと分るように囲い罫を

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■審査落ち理由
透過効果を用いたものや複数カラムに分かれているように見えるものは、バナー広告全体を視認可能な実線で囲んでください

背景色に白色を使用している画像や、透過効果のためサイトの背景が透けて表示される画像は、画像全体を枠で囲いましょう。
広告とサイトのコンテンツの境界がわかりにくく、サイトのコンテンツと混同される可能性のある画像は使用できません。

バナー画像は、外枠すべてを実線で囲むことをおすすめします。
一部分だけ「白地で枠なし」となっていても、審査に落ちることがあります。

7.コンプレックス商法は×。多岐に渡るので項目の確認を

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■審査落ち理由
人体のコンプレックス部分が露骨に表現されているものは掲載できません

人体の局部を強調した画像を使用したもの、人体のコンプレックス部分が露骨に表現されているものは使用できません。人体の1部分(頬・鼻・お腹など)を強調したり、1部分のみアップの写真・イラストは使用しないようにしましょう。

人体のコンプレックスに当てはまるものとしては「ニキビ」「シミ・そばかす」「しわ」「傷跡」「毛穴」「ムダ毛」「贅肉」など特に注意しましょう。

8.確認必須!公的保険の適用/適用外には注意

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■審査落ち理由
公的医療保険が適用されない治療技術が紹介されている場合は、公的保険が適用されない旨または診療金額が表示されている

公的医療保険適用外に治療技術については「無料相談」「無料診断」等で費用を強調するような表現は使用できません。公的医療保険適用外の例としては「先進医療」「美容整形」「インプラント」などがあります。

掲載不可理由
医療機関につきましては、以下を満たす必要があります。
(1) 日本国内の医療機関であること
(2) 所在地、連絡先の表示があること
(3) 医療機関の治療責任者の経歴(学歴および当該医療機関における勤務、経験年数がわかるもの)を表示すること。医療機関が老人ホームを運営している場合もこれに準じる
(4) 公的医療保険が適用されない治療技術が紹介されている場合は、公的保険が適用されない旨または診療金額が表示されていること
(5) 医療法および医療広告ガイドラインで規定されている内容を遵守していること
引用:12. 医療機関 – ガイドライン – Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ

9.ターゲティング対象であると認識される表現はNG

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■審査落ち理由

対象年齢を含み、特定の個人に向けて呼びかけている表現のため掲載できません。

広告が表示されたユーザーが、ターゲティング対象であると認識できる以下のような不快な表現はできません。
(1)「○○サイトを訪れた方へ」などの広告主サイトへの訪問履歴を示唆する表現
(2)「○歳の方へ」などのユーザーの年齢を対象年齢として含む表現
(3)「○キロの方へ」「髪の毛にお悩みの方へ」などのコンプレックスを抱えている人を対象とした表現
(4)「ローンの審査に通らない方向け」「多重債務で困っている方へ」などの多重債務者を対象とした表現
(5)その他ユーザーに不快感、嫌悪感を与える表現

引用:19. ターゲティング対象であると認識される表現|Yahoo! JAPANマーケティングソリューション

以下のように、商品やサービスの対象者を説明した表現に変更する必要があります。

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10.連絡先の表記は審査落ち

場所や開催日などの表記は可能ですが、電話番号、メールアドレス、バーコードに代表される二次元コードの文字情報などの連絡先の表記は、記載できません。
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YDNバナー画像審査基準/入稿規定

まずは、基本的なバナーのサイズや、ファイルサイズなどの規定を確認しておきましょう。

■画像サイズ

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■ファイルサイズ
150KBまで

■画像形式
・JPEG(RGBのみ)/拡張子「.jpg」「.jpeg」
・GIF89a/拡張子「.gif」
・PNG/拡張子「.png」

■掲載基準
YDNでは、以下の様なバナー画像は掲載できないことを明記してあります。
先の事例も、こちらに照らし合わせると審査落ちの理由がはっきりと分かります。
最初にこの内容をしっかりと理解するようにしましょう。

以下のようなバナー広告は掲載できません。
(1) ユーザーの誤動作を誘発するおそれのあるもの
1. 実際に機能しない検索窓やプルダウンなど
(2) Yahoo! JAPAN のコンテンツを模したもの
1. 「NEW!」「カメラ」のアイコンなど
2. タイトルバーやタブを用いたカラムなど
(3) 広告領域が不明瞭なもの
透過効果を用いたものや複数カラムに分かれているように見えるものは、バナー広告全体を視認可能な実線で囲むこと
(4)「公式」等の文言を用いてユーザーの意図しないサイトへ誘引するもの
(5)官公庁、公的機関の広告であると誤解を与えるおそれのあるもの
引用:4. OS やブラウザ機能の模倣、Yahoo! JAPAN のコンテンツと混同する可能性がある表現【第2 章6.(2)(3)関連】 – ガイドライン – Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション ヘルプ

また、審査基準は追加されることがありますので、公式からのリリースは見逃さないようにしましょう。

ヤフーの公式ラーニングポータルには、ガイドラインに抵触しない広告表現事例がまとめてありますので、クリエイティブを作成する前に一読することをお勧めします。

参考:掲載ガイドライン関連資料|Yahoo! JAPAN プロモーション広告


まとめ

以上、YDNのバナー審査落ちのまとめでした。
これ以外で、審査落ちの理由がどうしても分からなければ、サポートに聞いてみることも可能です。
お問い合わせ先一覧 | サポート情報 | Yahoo!プロモーション広告

掲載基準を理解し、効果的な運用を実施していきましょう。

なお、リスティング広告の審査については、下記記事をご参考ください。

参考:Yahoo!のリスティング広告で審査落ちした時の理由と解決方法一覧【2016年版】

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