SEO診断と聞くとどんなことを思い浮かべるでしょうか?プロの知識がないと無理、素人がやると時間と労力ばかりかかる等々、自分の手でやるには少し荷が重い作業の印象があるかもしれません。
今回は、SEO領域を主軸に、コンサルティング、サイト内部分析、SEOツール開発を行う『サクラサクマーケティング社』が、実際の調査に使用しているツール「サクラサクLABO」を使用して、自分で簡単にSEO診断を行うための方法を、3つのステップで解説していきます。
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※本記事はサクラサクマーケティング株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。
目次
SEO診断の重要性
SEOの目的はやはり「集客」にあることは言うまでもありませんが、集客を増やすためには、集客キーワードの掲載順位を上げていくことが重要になります。ツールを活用してサイトの改善を行い、順位を相対的に底上げしていくことによって、自然検索からのトラフィックは拡大していきます。
アクセスアップにかかせないSEO(検索エンジン最適化)の中身は複雑になる一方であり、素人が簡単に全貌を把握することは困難ですが、本稿を参考にして、無料ツールを使用した初期のSEO診断が可能になれば、簡易的な修正が自分でできるようになります。
また、将来的にSEOを外注する際にも外部業者のアドバイスを鵜呑みにすることなく、きちんと自社のSEOを管理することができるようになります。
サイト改善をおこない、検索順位が上昇した事例
「サイトを育てる」という表現をよく使いますが、ここでは実際にサイトを徐々に改善していき、最終的にはメインワードでの上位表示をすることに成功したサイトの順位の上昇を紹介します。
キーワード難易度(競合性や特殊性などを弊社基準で算出した指標)によって、「上昇に要する時間が変化する」ということがお分かりいただけるかと思います。
ツールの活用をすれば、明日から自然検索経由のトラフィックが増えるわけではありませんが、「サイトを育てる」アプローチによって着実にサイトのパワーが増大していくことはどのサイトにも共通して当てはまることです。地道な作業の多いSEO対策ですが、ツールの活用によって少しでも効率化のお役に立てればと考えています。
難易度MAXのキーワードでは2年以上の期間をかけて現在では1位~3位で安定表示することに成功しています。また、難易度3のキーワードでは半年ほどで順位にポジティブな動きが顕在化してきています。これらの事例はどのワードも「サイトのメインワード」での順位上昇事例となります。
こちらは某サイトにおけるキーワード別での順位の上昇事例です。サイト単位で見たときにも、キーワード難易度によって上昇の期間に差があることが分かります。ツールを活用し、サイトを育てていくアプローチをする場合、メインワードだけでなく、幅広いキーワードの掲載順位の動きを俯瞰的に見て、SEOの評価をする必要があることが分かります。
こちらは、最初の事例でお出しした4サイトの自然検索経由でのトラフィックの増加事例です。キーワードの掲載順位の上昇とともに、自然検索流入も増加していることが見えると思います。
事例を見て分かる通り、SEOでの成功には相応の時間を要します。そこで、サイトの担当者が日々サイトを育てていくことが必要になることが分かるかと思います。
しかし、SEOでの作業は地味な作業が多いことは前述いたしました。以下にご紹介するツールをご活用いただくことによって少しでも作業負担を軽減し、サイトを育てて自然検索からの流入増につながるための手助けとしていただければと思います。
では、以下より実際に日々のサイト改善をする際に役立つツールの紹介をします。
ツールを使用するメリット
本稿ではSEO診断に際して、複数の無料ツールを使用していますが、なぜツールが必要なのでしょうか。
確かに1ページだけのhtmlの調査であればツールは必要ないかもしれません。しかし、SEO診断はサイト構造まで含んで調査することが多く、その場合1ページだけの調査では済みません。ツールを利用することで、手間をかけずに大量のURLを分析することが可能になるのは、大きなメリットと言えます。
また紹介するツールは、分析データを一覧性の高い形にまとめ、エクセルで閲覧することができるのが特徴です。ぱっと見てわかるデータになることで、普段気付かないものや見落としがちな部分に気づけるチャンスも出てくるといったメリットも出てきます。
このように、ツールを使用することで例えば、100ページのサイトの全ページを調査する場合、手でひとつひとつ100ページ分確認していく必要がなくなり時間と手間の節約になります。
また、一覧性の高いデータによって見落としがなくなりますので、修正もれや、確認もれといったこともなくなり、空いた時間を施策の方針検討などに使う事ができます。
難しく聞こえるかもしれませんが、これから紹介するツールを使えば初期のデータ出力や修正項目の洗い出しは非常に簡単です。ここから3つのステップにわけて、SEO診断の手順を解説していきますので、早速やってみましょう!
ステップ1:トップページのチェック
トップページはサイトの顔、ユーザにとって最も重要なページになりますが、SEOにおいてもそれは同じです。ロゴのリンクやフッターのリンクなど、トップページは内部リンクが一番集まりやすく、サイトの中で、最も重要なページとして認識されています。
SEO診断の最初のステップは、この重要なトップページのチェックから始めましょう。
※なおここからは少し専門的な用語も出てきますので、わかりにくいと思われる用語については、サクラサクLABOの用語説明へのリンクを併記させて頂きます。
まずはトップページの解析にはこちらの「HTML&ソースコード調査ツール」を利用します。
HTML&ソースコード調査ツール
「HTML&ソースコード調査ツール」は指定のページのHTMLを解析し、タイトル、H1、H2などをエクセルで一覧表示できるツールです。出力データはエクセルで一覧表示できますので、不自然な状態になっていないかを一目瞭然で確認できます。
※出力データ一覧
IPアドレス(説明)、最終更新日、DNS情報(説明)、ページ内テキスト、タイトル、ディスクリプション、リンクタグ、メタタグ、H1、H2、H3、H4、H5、H6、外部リンク一覧、内部リンク一覧
それでは出力されたデータを確認していきましょう。
ここではデータを2つの点でチェックしていきます。
1. HTMLの修正
まずはHTMLの修正をするべき部分の確認です。これは例えば、タイトルタグが複数ある、ディスクリプションタグが複数ある、などのHTMLの論理構造的におかしいと思われるものを確認していく作業になります。
確認項目
・タイトルタグが複数ないか、ディスクリプションタグが複数ないか、H1、H2、H3などが極端に多すぎないか(10個以上など)
上記以外にも、出力データの中にH1タグがないといったパターンもあり、確認したところ、Hの文字を全角で記載していてHTMLが壊れていた、といった、HTMLの記載ミスの事例もありましたので、こういった点も注意して確認してください。
2. コンテンツの修正
ここでは、タイトルタグ、ディスクリプションタグ、H1などの文字列の確認を行います。これは例えば、タイトルタグやディスクリプションタグがわかりやすい日本語になっていなかった、3個あるH1が全部同じ文言だった、などが挙げられ、SEOにおいて特別視されているタグに絞って、コンテンツの再確認を行う部分になります。
確認項目
タイトルタグやディスクリプションタグ、H1などがわかりやすいか、狙っているキーワードが含まれているか、逆にキーワードを詰め込みすぎていないか、複数あるH1、H2などが全て同じ文言になっていないか
ステップ2:トップページの内部リンクのチェック
内部リンクは数あるSEOの評価項目の中でも重要なものの一つになります。また内部リンクは、外部リンクと違って、自分でコントロール可能なリンクでもありますので、しっかりと確認していきましょう。
なお本稿では、評価が高いと言われこともある、トップページからの内部リンクについて、優先して取り上げていきますが、重要度の高い下層ページについても、同様の手順で分析が可能です。
内部リンクのリストは、ステップ1のツール「HTML&ソースコード調査ツール」でも一覧取得できますが、内部リンクが全て正しいURLであるかまで含めて確認するには「内部リンク分析ツール」を利用すると便利です。
内部リンク分析ツールは、指定のページにある全内部リンクを抽出し、一覧表示します。このツールを使用することで、現在のサイトの内部リンクの状態を、簡単に可視化することが可能になります。
出力データ一覧
URL、アンカーテキスト(説明)、ステータスコード(説明)
ここでも確認するべきポイントは2つあります。
1. リンク切れの確認
1つ目は、そもそもリンク切れ(リンク先ページがなくなっていたり、間違っていたりする場合に発生)がないかどうかです。せっかく大切な「コントロール可能なリンク」ですので、きちんと管理して、リンク切れが起きないようにすることが大切です。
ここではステータスコードの列が4xxや5xxになっていないかどうかを確認してみてください。
※ x には任意の数字が入ります
確認項目
・ステータスコードの列が4xxや5xxになっていないかどうか
なお、ステータスコードの列が3xxとなっている場合も注意が必要です。昨今では、リダイレクト処理(説明)はSEO評価に関係ないとされる場合もありますが、SEOには関係なくとも、処理を一枚挟むことで表示速度が遅くなりますので、なるべくリダイレクトしないで済むURLがあれば、そちらに書き換えましょう。
2. リンク構成の確認
2つ目は、意図していないリンク構成になっていないかの確認です。これは例えば、重要だと思っていない下層ページにたくさん内部リンクを貼っていた、終了したはずのキャンペーンページにたくさんリンクを貼っていた、などがあります。
内部リンクは導線であると同時に、SEOにおいての重要なポイントですので、不必要なリンクはなるべく丁寧に修正していきましょう。
確認項目
重要度の低いページに大量に内部リンクを貼っていないか、必要なページにきちんとリンクを貼っているか
ステップ3:下層ページの確認
ここまででトップページの確認が一通り終わりました。最後は下層ページについて確認していきたいと思います。
下層ページはトップページと違い大量にありますので、一つ一つ確認することは困難ですが、大量であるがゆえに、一つの記載ミスやリンクミスが全てに反映されてしまい、大きな影響を与えている場合もあり、おろそかにすることはできません。そんな大量の下層ページをまとめて調査するのに便利なのが、「被リンク分析ツール」です。
大量のページを一気に調査するのにうってつけのツールです。トップページの分析で使用した、「HTML&ソースコード調査ツール」のように、H1のリストや内部リンクのリストなどは出力されませんが、指定したURLの概要をまとめてエクセルデータにすることができるツールになっており、大量ページの複数項目を一括して閲覧できる非常に便利なツールです。
※出力データ一覧
URL、タイトルタグ、タイトルタグの個数、ディスクリプションタグ、ディスクリプションタグの個数、H1タグ、H1タグの個数、H2タグ、H2タグの個数、H3タグ、H3タグの個数、H4タグ、H4タグの個数、H5タグ、H5タグの個数、H6タグ、H6タグの個数、画像のALT、画像のALTの個数、Canonical(説明)、Canonicalの個数、Noindex(説明)、Nofollow(説明)、発リンク数、内部リンク数、外部リンク数、アフィリエイトリンク数、リダイレクト、リダイレクト先、テキスト文字数、画像ALTの文字数、ページネーションNEXT(説明)、ページネーションPREV、ページネーションNEXTの個数、ページネーションPREVの個数、海外サイトであるかどうか、無料ブログであるかどうか
出力項目は多岐に渡りますが、ここでも2点確認していきましょう。
1. インデックス関連項目の調査
まず注目すべきは、SEOにおいて重要な「インデックス(説明)」に関連する項目である、「Noindex」、「Canonical」、「リダイレクト」、「リダイレクト先」です。
そもそもインデックスを拒否してしまうNoindexが意図せず設定されていないか、見失いがちな下層ページのCanonical設定が正しくされているか、不要なリダイレクト、意図しないリダイレクトがされていないか、などのチェックを行い、下層ページが正しい状態であるかの確認を行います。
確認項目
Noindexが意図した設定になっているか、Canonical が正しく設定されているか、リダイレクト、リダイレクト先に不必要なものが含まれていないか、意図されていないものが含まれていないか
2. 重複コンテンツの調査
下層ページのデータをリスト化することによって、一目でタイトルやディスクリプションが見られるようになります。この際、例えばタイトルタグやディスクリプションタグが重複しているページについては修正していきましょう。
タイトルやディスクリプションをなるべくコンテンツに沿った、ユニークなものにしていくことで、検索結果に表示された時にクリックされやすくなります。
確認項目
タイトルタグ、ディスクリプションタグが重複しているページがないか
まとめ
ここまで自分でできるSEO診断ということで、ツールを使用して、トップページ、内部リンク、下層ページの3つのステップでSEO診断を行ってまいりました。
SEO診断は本格的にやると、無限にやることが出てきてしまい、非常に大がかりなものになってしまいますが、まずは全体的に把握をして、できる部分から修正を行っていく、という形にすることで、次に取るべきアクションも見えてくるのではないかと思います。
本稿を参考に、ツールを使用することで、手間をかけずに無料でSEO診断を行えますので、ぜひ一度自社サイトを診断してみてはいかがでしょうか。
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