【徹底図解】GDNを始める前に押さえておくべき広告配信の種類

インターネット広告を実施されている方なら一度はGDNという言葉を聞いたことがあるでしょう。
ただ、GDNがどのような広告でどうやって掲載するのか詳しいことは分からないという方は多いのではないでしょうか。

そのような悩みをお持ちの方に、今回はGDNの基本を簡潔に紹介いたします。

私はGDNがリリースされた当初からGDN配信を活用しています。
ここ数年でその配信手法は多岐に渡ってきたため、これからGDNを実施される方は、ハードルが高い広告と捉えてしまうかもしれません。そのような方々のお役に少しでも立てればと思います。


1. GDNとは

GDNをひとことで説明

まず、GDNとはGoogle Display Networkの略です。
Googleの検索結果だけでなく、様々なGoogle関連サイト(GmailやYouTube等)と、数百万のGoogleのパートナーサイト(ニュース、ブログ、専門サイト)に広告掲載することが可能となります。
日本のインターネットユーザーの 約91% にリーチ可能な世界最大の広告ネットワークです。

インターネットユーザーの行動は検索以外にもショッピング、メール、サイト閲覧、コミュニティなど、様々あります。
実際、検索に費やす時間は全体の5%未満と言われており、もっとも多くの時間をサイト閲覧に費やしています。
GDNを実施することで、その閲覧しているサイトに広告を出せるようになります。

配信できる広告は、テキスト広告、バナー広告、動画広告の3種類です。
バナー広告、動画広告それぞれの規定は下記URLをご参照ください。
バナー広告の規定
動画広告の規定

GDNはインターネットユーザーの約91%にリーチできる媒体ですが、その中から特定のユーザーだけに広告を配信する機能が非常に優れています。次項では、その点を詳しくご説明いたします。


2. GDN広告配信の種類 一覧

GDNの配信手法は、広告を掲載するサイトをターゲットとする方法と、広告の配信対象ユーザーをターゲットする方法の2種類があります。
その2種類の中で、さらに細かく配信先を設定できます。こちらでは、その配信の種類についてご説明いたします。

GDNの配信の種類をイメージ図で表すと下記のようになります。
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リーチが少ないほうが、コンバージョンには繋がりやすいですが、そのボリュームは少ないでしょう。
逆に、リーチ重視で配信すると新規顧客は増えますが、その配信だけでコンバージョンを狙うのは難しくなります。
そのため、組み合わせて利用するのが良いでしょう。

図のように様々な配信手法がありますが、これらをひとつずつご紹介します。

リマーケティング

自社の特定ページに訪れたユーザーのみを対象としてGDN上で広告を配信します。

TOPページで離脱したユーザー、商品詳細ページまで来訪したユーザー、購入したユーザーなど様々な切り口でターゲットを設定し、広告を配信できます。
リマーケティングの詳細は下記URLをご参照ください。

リマーケティング広告を始める人にこれだけは知っておいてほしい!2つのポイント

類似ユーザターゲティング

これはリマーケティングと似ていますが、自社サイトに来たユーザーとネット上で同じような行動をしつつも、自社サイトに来たことがないユーザーを対象にした配信手法です。
これにより、既存顧客とネット上で同様の行動をしている新規ユーザーに広告配信できます。
GDNのサイト上での過去 30 日間におけるウェブ利用状況を分析して、この配信が可能となっています。

ただ、リマーケティングを実施しないとこの配信手法はできないので、まずはリマーケティングから実施しましょう。
リマーケティングで効果が良かったターゲットの類似ユーザターゲティングを実施するのが望ましいです。

インタレストカテゴリ

特定のカテゴリのサイトにアクセスするユーザーにのみ広告を配信する手法です。

例えば、自動車に関するサイトをよく閲覧しているユーザーをターゲットにすれば、そのユーザーがGDN上のどのサイトを閲覧しても、新車のプロモーションを行うことが可能となります。
逆に、自動車に興味・関心がないユーザーが同じサイトを閲覧しても広告は配信されません。

Googleが設定しているインタレストカテゴリ一覧は下記URLをご覧ください。
1000以上のカテゴリが非常に細かく設定されています。
インタレストカテゴリ一覧

この配信方法は、取扱商品やサービスがある特定の興味・関心のあるユーザーに偏っている場合におすすめです。
例えば、ブラジルワールドカップのサッカー観戦ツアーを取り扱っている旅行代理店の場合、下記カテゴリを選択して配信するのが良いでしょう。

アート、エンターテインメント>イベント情報>スポーツ観戦

  • スポーツ>スポーツ用品>サッカー用品
  • スポーツ>団体競技>サッカー
  • 世界の国々>ラテンアメリカ>南アメリカ>ブラジル
  • 旅行>旅行代理店、旅行サービス>ツアー旅行

アフィニティカテゴリ

この機能はインタレストカテゴリの一種で、ユーザーの好みをカテゴリにしたものになります。
どちらかというと、ブランディング目的で多くのユーザーに配信したいときに効果的です。

例として、下記のようなカテゴリがあります。
ゲームファン、スポーツファン、テレビっ子、ペット愛好家、ミュージックファン、料理愛好家、旅行好き、映画ファン、自動車ファン、買い物ファン

デモグラフィックターゲティング

これは年齢、性別によるターゲティングです。

ユーザーがGDN内で訪問したページの情報からユーザー属性を推察したり、GDNパートナーサイトでのログインデータを元に年齢、性別を特定したりしています。80~90%の正確性があるそうです。

年齢、性別でターゲットが明確に決まっている商品、サービスの場合にはこの配信手法を行うのが良いでしょう。
例えば、40代以上の女性をターゲットにしたアンチエイジングの化粧品サンプルや、中高年男性をターゲットにしている頻尿のサプリメントを取り扱っている場合です。

プレースメントターゲット

ここからはサイトをターゲットにした配信のご紹介になります。

プレースメントターゲットは、数多あるGDNのサイトの中から配信したい特定のサイトを指定して配信する方法です。
掲載したいサイトにターゲットユーザーの含有率が高いと分かっている場合や、そのサイトから来訪したユーザーはコンバージョンに結び付きやすいことが分かっている場合などに活用しましょう。

例えば、ダイエット情報サイトにダイエット食品やダイエット器具、エステの広告を配信する場合、レシピサイトに調理器具や調理家電、キッチンリフォームの広告を配信する場合は、プレースメントターゲットが良いでしょう。

コンテンツターゲット

キーワードを登録し、そのキーワードと関連性の高いGDNのサイトに広告を配信する手法です。

例えば、「婦人靴」「パンプス」「ミュール」等のキーワードを登録すると、女性向けシューズに関するサイトに広告が配信されます。

キーワードの登録量によって配信ボリュームや配信されるサイトが変わるため、運用は一苦労ですが、プレースメントターゲットほど配信するサイトが決まってないものの、配信したいサイトのテーマが決まっている場合はこちらを利用しましょう。

トピックターゲット

指定したカテゴリと関連性の高いGDNのサイトに広告を配信する手法です。

インタレストカテゴリはユーザーの行動履歴を元にしたカテゴリでしたが、こちらは配信するサイトを様々なカテゴリに分けています(インタレストカテゴリと同様のカテゴリになります)。

トピックターゲットはそのカテゴリに属するサイト全体が配信対象となるため、配信量は非常に多くなります。
トピックターゲットで配信したいカテゴリがあれば良いのですが、もし求めているカテゴリがない場合は、コンテンツターゲットで配信するのが良いでしょう。

配信手法の組み合わせ

GDNの凄いところはこれらの配信手法を組み合わせたり、除外して活用できるところです。
例えば、リマーケティングとトピックターゲットを組み合わせれば、自社サイトに来訪したことがあるユーザーがある特定のカテゴリのサイトに訪れたときだけ広告を配信することが可能です。

また、インタレストカテゴリでデモグラフィックを除外すると、海外旅行に興味があるものの、男性40代以上のユーザーは除外して配信ということも可能になります。

このように、上記の配信手法を足したり引いたりすることで、自社商品・サービスに最適な配信を行い、GDNの効果を最大限に発揮していきましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか。GDNの概要についてご理解頂けましたでしょうか。

今回ご紹介した内容はGDNの本当に基本的な内容となります。
もし、GDN広告の実施に向けてご相談等ある場合は、ぜひご連絡下さいませ。

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