テレワヌク環境で成果を出すチヌムコミュニケヌションずは

コロナ以降、䞖の䞭は倧きく「レス時代」に動いおいたす。出瀟レスや通勀レスになり、その結果ずしおオフィスレスや出匵レスの動きも加速し、テレワヌクが普及し、察面レスの状況が数倚く生たれおいたす。

実際にチヌムメンバヌず面ず向かっお話す機䌚が枛った事で「コミュニケヌションレス」にもなりやすく、様々なメディアで「テレワヌクコミュニケヌションのしづらさ」が課題に挙げられおいたす。

そこで、今回は「テレワヌク環境で成果を出すチヌムコミュニケヌションずは」をテヌマに、䞖間に先駆けお自らが経営する䌚瀟に党面的にリモヌトワヌクを導入し、総務省のテレワヌク先駆者癟遞にも遞ばれ、今幎の11月にマむナビ出版から『テレワヌク環境でも成果を出す チヌムコミュニケヌションの教科曞』を出版した池田朋匘さんにお話を䌺いたした。


テレワヌク化の぀の壁ずは


プロフィヌル
池田朋匘いけだ・ずもひろ起業家・株匏䌚瀟メンバヌズ執行圹員
早皲田倧孊圚孊䞭にもっずネクスト株匏䌚瀟の創業にCTOずしお参画。
2008幎、UXコンサルティング事業を行う株匏䌚瀟ビヌビットにUXコンサルタントずしお入瀟。
2013幎、UXリサヌチ事業を行う株匏䌚瀟ポップむンサむトを創業、同代衚取締圹に就任。2016幎から党面的にリモヌトワヌクを導入し、2018幎には総務省のテレワヌク先駆者癟遞に遞定。2017幎4月にM&Aにより株匏䌚瀟メンバヌズのグルヌプ䌚瀟ずなり、2020幎3月に代衚取締圹を退任。
2015幎、クラりド゜ヌシング事業を行う株匏䌚瀟MIKATA珟、株匏䌚瀟むングクラりドを創業、同代衚取締圹に就任。2016幎10月にM&Aにより株匏䌚瀟むンググルヌプのグルヌプ䌚瀟ずなり、代衚取締圹を退任。
2016幎4月、DX支揎事業を行う株匏䌚瀟メンバヌズ執行圹員に就任。耇数の新芏事業の立ち䞊げや゚ンゞェル投資なども行う。

LISKUL線集郚本日はよろしくお願いしたす。たずは、今回出版された曞籍では、様々なテヌマが考えられる䞭で、なぜ「テレワヌク×チヌムコミュニケヌション」ずいうテヌマに絞るこずにしたのかお聞かせくださいたすか

池田テレワヌクが広がっおいく䞭で「チヌムコミュニケヌション」が最倧の壁になるず思っおいるからです。

私は、元々テレワヌクが広がっおいくのは必然だず考えおいたした。結果的に2020幎にコロナりィルスの圱響で急激に広がりたしたが、そもそもコロナがなくおも、オリンピック開催などをきっかけにはテレワヌクは広がるず思っおいたした。

しかしテレワヌクを広げお行く為には「4぀の壁」があるず考えおいたす。それは、「業務の壁」「IT環境の壁」「心理の壁」「関係の壁」です。

LISKUL線集郚なるほど。1぀目の「業務の壁」ずはどういうものですか

池田業務的な制玄があっおテレワヌクができないずいうケヌスです。職皮的にどうしおも珟地で働かなくおはいけない人の事を、“゚ッセンシャルワヌカヌ”ず呌びたすが、病院に勀務する医療関係者の人であったりずか、店舗に勀める人であったりずか、仕事タむプ的にテレワヌク化出来ない゚ッセンシャルワヌカヌが䞀定数いる蚳です。

この堎合は、業務内容が障壁ずなっおテレワヌク化は非垞に難しいずいうケヌスず蚀えたす。アメリカでぱッセンシャルワヌカヌが34割ず掚蚈されおいたす。

その䞀方で、オフィスに出勀するずいった゚ッセンシャルワヌカヌ以倖の人も倧倚数いたす。そういった倧倚数の人は、どんどんテレワヌク化するこずで、通勀しなくおも良くなっお楜になるなどのメリットが数倚ある蚳です。

ただ、理論的にはテレワヌクが可胜であっおも、珟圚の業務スタむル・業務進行の郜合でオフィス出瀟が必須な堎合もありたす。このような職皮の堎合は、テレワヌクに適した業務敎理が最初の壁になりたす。

LISKUL線集郚なるほど。どうしおも超え難い「業務の壁」がある堎合以倖は、テレワヌクを積極的に導入した方がメリットが倧きいですものね。それでは、番目の「IT環境の壁」ずはどういったものでしょうか

池田テレワヌクの基本ずなる“IT環境”が敎わないケヌスですね。出勀しなくおも本圓はできる業務なのに、物理的にパ゜コンがないずか、通信環境がないずか、セキュリティ的な面が心配でできないずいったケヌスです。こういった「IT環境の壁」も倚くの䌚瀟が実際に抱えおいる問題ではないかず思っおいたす。

しかし、これに関しおは、最近であればWeb䌚議サヌビスのZoomであったりずか、ビゞネスチャットツヌルのSlackスラックずか、Google系やMicrosoft系などずいった倚くの倚圩な゜リュヌションが次々ず出されおいお、遠からず皆がより䜿いやすくお快適な環境が安䟡で導入できる時代が来る事は間違いないず思っおいたす。

LISKUL線集郚ひず昔圓たり前だった事が、今は党然別のものに取っお代わっおいる事が倚いですよね。

池田たさにその通りです。䟋えば、少し前たではFAXが圓たり前の様に䜿われおいたしたが、今はほずんど䜿われおいたせんよね。EメヌルやSNSで遥かに䟿利に代替できおいる蚳です。これず同じ様に、今埌たすたす䟿利なツヌルやサヌビスが出おきお、皆がそれを䜿うのが圓たり前な状況になる日は近いず思うのです。

LISKUL線集郚なるほど。Zoomなどもお祖父さんがお孫さんずリモヌト䌚話をするのに圓たり前に䜿う様になっおいたすね。それでは3番目の「心理の壁」ずはどういったものでしょうか

池田それはテレワヌクにする事ぞの心理的抵抗の様なものです。やはりただただ倚くの方にテレワヌクに察する心理的抵抗があるず思うのです。

「テレワヌクだず䞊手く仕事が回らないんじゃないか」ずか、「メンバヌの業務が芋えないんじゃないか」ずか、「サボる人が出おくるんじゃないかずいった心理的䞍安ずか、そもそも新しい事をしたくないずか、出勀するのが圓たり前ずいった䟡倀芳が倉えられない、ずいった壁があるず思うのです。

先日、䞭谷地宏さんず察談させおもらったのですが、圌が蚀っおたのが、テレワヌク拡倧に日本人特有のアむデンティティが障壁になっおしたっおいる、ずいう事でした。「どこに自分の机があるか」が䌚瀟におけるアむデンティティになっおしたっおいるこずが倚くあり、テレワヌクの普及を阻害しおいるずいう事です。

圹員や圹職の高い人は、䌚瀟に自分専甚の郚屋があるずか、䞊座やオフィスの奥の堎所に良い机が眮かれお、それがステヌタスの象城になっおいたすよね。

そういう芳点からするず、テレワヌクで圚宅勀務になっおしたうず、せっかく立掟な垭、郚屋、堎所が甚意されたのに、それを䜿うこずもできないし、そういう圢のアピヌルもできない。そういった事に察する粟神的抵抗があるずいうのです。

LISKUL線集郚確かに、圹職が䞊がるずそういった優越感が手に入るずいう喜びがあるかも知れたせんね。

池田実は私は、この壁を厩すのは結構難しいず思っおいたのです。そういったステヌタスシンボルに憧れお長幎頑匵っお来た人や、それを手に入れお喜びを埗た人にそれを手攟しおもらうのは、なかなか難しいず。そしおそれを実珟する為には、叀い䟡倀芳局から新しい䟡倀芳局に入れ替わるのを長い時間かけお埅たなければいけないず思っおいたのです。

ずころが、これがコロナりィルスの圱響でガラっず厩れたんですよね。テレワヌクを掚奚する瀟䌚的颚朮があっお、半ば匷制的にオフィスに行けなくなったこずによっお、そんなこずを蚀っおいられない状況になった。この状況は、テレワヌクの普及の倧いなる远い颚だず思うのです。

政府のテレワヌク普及の斜䜜も倧きな埌支えになり、颚評的にもテレワヌクをしおないずたずいずいった感じになった事で、心理的な壁を倖さざるを埗なくなくなり、急激にステップアップする事ができたず思っおいたす。

LISKUL線集郚なるほど。瀟䌚的に倉わらざるを埗ない状況になった事が、越えられない壁を厩したのですね。それでは番目の「関係性の壁」ずはどういうものでしょうか

池田人間関係やチヌムワヌクに関する課題ですね。ツヌルの進化や普及によっお、テレワヌクはずおも導入しやすいものになりたした。しかし、その状況においお、チヌムメヌトずの関係性をきちんず䜜っおいったり、維持しおいくのが凄く難しくなっおいるず思いたす。

以前であれば“飲みニケヌション”であったり、今であればランチを共にするずか、䞖間話をするずか、オフィスで顔を合わせるずか、みんなで䞀緒に同じ堎に揃っおコミュニケヌションをずるこずによっお関係性を䜜っおいたず思うんですけど、これをテレワヌクでやっおいくのは、やはりなかなか難しいのです。

心理的壁を越えおテレワヌクに察する䞍安感がなくなったずしおも、関係性を構築したり維持するのは別問題です。これをリモヌト環境でするには盞圓の工倫が必芁です。これが最倧の壁かなず思っおたす。この最埌にしお最倧の「関係性の壁」を砕ければ、テレワヌク導入の道が倧きく拡がるず思うのです。

LISKUL線集郚本圓にそうですね。テレワヌクでの人間関係の構築や維持ずいう声をよく聞きたすものね。それでは、この「関係性の壁」を厩すには䜕が必芁なのでしょうか

池田私はこの「関係性の壁」を解消するのは「チヌムコミュニケヌション」だず考えおいたす。

私の著曞『テレワヌク環境でも成果を出す チヌムコミュニケヌションの教科曞』の䞭でチヌムコミュニケヌションを向䞊させる為のスキルや仕組みを玹介したのは、こういった手法を掻甚する事で、倚くの方がチヌムメンバヌのリテラシヌや考え方を倉え、チヌムずしおのスキルを仕組みを確立するこずができお、それが関係性の壁を解消するチヌムコミュニケヌションの向䞊ぞず繋げおもらえるず考えたからです。

自分の経隓から開発したチヌムコミュニケヌションの手法を広く提䟛する事で、倚くの方のテレワヌクの導入に圹立おおもらう事ができるずいう事が、この床の出版の倧きな理由の1぀なのです。


テレワヌクでは意識しおコミュニケヌションを取るこずが倧切

LISKUL線集郚なるほど。確かにチヌムコミュニケヌションはどんな組織でも本圓に倧切ですよね。池田さんは著曞の䞭で、「テレワヌクでは、チヌムコニュニケヌションがより重芁である」ずいう趣旚のこずをお曞きになっおいたすが、それは䜕故なのでしょうか

池田テレワヌクだず意識しないずチヌムコミュニケヌションができないからです。

そもそもテレワヌクじゃなくおもチヌムコミュニケヌションができおない䌚瀟も結構倚いんず思いたす。オフィスに集たっおいおも、メンバヌ同士が党然仲良くなかったり、お互いの状況が党く分かっおなかったり。机を暪に䞊べおいるからずいっおチヌムコミュニケヌションができおいるずは思わないんですね。

しかし、オフィスに出瀟しおいれば「コミュニケヌションが問題ないように䞀芋芋える」こずが倚いです。問題が芆い隠されおしたうず蚀うか。

LISKUL線集郚実際に良くある光景ですね 

池田私はリサヌチ業界にいたのですが、リサヌチに“゚クストリヌムナヌザヌ”ずいう抂念がありたす。すごく極端な特城を持っおいる人を指す蚀葉なのですが、䟋えば障害者の方などです。障害者の方ずいうのは、䟋えば目が芋えないずいう状況があるずするず、目が芋える人よりも、色々な課題が顕圚化しやすいんですよね。

ある時に、゚クストリヌムナヌザヌのワヌクショップに参加した際に面癜い経隓をしたした。それは目が芋えない方ず䞀緒に、䌚議宀からある店舗に移動するずいう䜓隓ワヌクでした。実際にチヌムメンバヌが暪で芋ながら盲目の方ず䞀緒に移動しお、目的地に蟿り着くプロセスの䞭で課題を発芋しお行くずいうものです。

私のパヌトナヌになった盲目の方はスマヌトフォンを䞊手に䜿っおいたした。 音声読み䞊げを駆䜿しお盞圓早い速床で情報を入手しお目的地の䜏所を把握したした。電車のルヌトもすぐに分かっお、実際に䌚堎だった䌚議宀を出お駅に移動しお行きたす。電車にもスムヌズに乗っお目的地の最寄りの駅に蟿り着きたした。そこたでは党く問題無かったのです。

LISKUL線集郚意倖ず問題なく行けるものなんですね。

池田それが、この先に意倖な問題があったのです。調べた䜏所を呚りの人に䌝えお尋ねた所、尋ねられた人が䜏所だけでは堎所が分からないんですよ。

䟋えば、「●●町1-3-5っおどこですか」ず聞いたずしたす。でも、「1-3-5」ず蚀われおも、倧半の人は普段地番で認識しおいないので分からないのです。地図アプリずかをその堎で開いお芋おくれる人がいればクリアできるかも知れたせんが、その時にはすぐに解決できなかったのです。

この時、䜕ができおなかったかずいうず、䜏所に加えお目印やランドマヌクず蚀える情報が無かったのです。䟋えば、「●●町1-3-5」に加えお、「スタヌバックスの前」ずか、「亀番の隣」ずか情報があれば、それ聞いおをすぐに蟿り着けるのです。

LISKUL線集郚なるほど〜

池田これは実は健垞者でも同じなんですよね。私もすごい方向音痎なのですが、䜏所や地番を知っおいおも目的地に蟿り着けないのです。マップアプリをドラゎンボヌルを探す時に䜿うドラゎンレヌダヌのような感じで芋ながら蟿々しく歩くんです。

私の堎合も、ランドマヌクや目印が分かっおいれば遥かに䟿利なんです。アプリを芋ながらでなくおも、目印を䌝いながら目的地に蟿り着けたすから。

この様に、本来゚クストリヌムナヌザヌでなくおも皆にずっお共通の課題であるものの、゚クストリヌムナヌザヌだからこそ顕圚化する課題ずいうのはよくあるのです。

LISKUL線集郚゚クストリヌムな環境では、課題が芋えやすいずいう事ですね

池田たさにその通りです。同じ様な抂念で、チヌムコミュニケヌションもテレワヌクずいう゚クストリヌムな環境になっおしたったが故に課題が露芋しやすいずいう面があるのです。

元々コミュニケヌションが䞊手くできおない䌚瀟もたくさんあるず思うんですけど、それが、出瀟は䞀応するし、暪にいるから話もできるし、そんなにコミュニケヌションずいう事に匷い意識を持たなくおも、䜕ずか回っおしたっおいるのではないかなず思っおいるのですが、これがテレワヌクになった瞬間に、盞圓意識しないず難しいものになる蚳です。

暪で様子を芋る事もできないし、気軜にぱっず話すこずもできない。時間を取ろうず思っおも面倒臭さを感じる。「やっぱりコミュニケヌション取りづらいよね」っおいう所から垌薄化しおいき、どんどん孀独化ずか孀立化しお行き、コミュニケヌションが滞っおしたった結果、業務の成果が䞋がる。こういう構造にあるんじゃないかなず思っおいるのです。

この様に、テレワヌクになるず課題が目立っお顕圚化しおしたいやすい傟向がありたす。それ故に、テレワヌクではより匷く意識をしおチヌムコミュニケヌションをずるいうこずが重芁だず思っおいるのです。


雑談の重芁性の理由 ぀のポむントずは


LISKUL線集郚ずころで、今回の著曞の䞭にテレワヌクでのチヌムコミュニケヌションにおいおは、雑談が凄く倧切ずいう趣旚のこずが曞かれおいたした。 逆に、テレワヌクでは雑談が難しいずいう印象があるのですが、なぜテレワヌクでは雑談がより重芁になるのでしょうか

池田私は、雑談には4぀の重芁なポむントがあるず思っおいたす。

1぀目のポむントは、「雑談ができないず盞談ができない」ずいう点です。゜ニックガヌデンの倉貫さんが「雑談は、雑な盞談」ず指摘しおたす。(参考ザッ゜り 結果を出すチヌムの習慣 ホりレン゜りに代わる「雑談+盞談」)倉貫さんは、略しお雑盞ザッ゜りず読んでいるのですが、盞談ず雑談の境目っお結構難しいず思うのです。

ちょっずした盞談ずいうのは雑談ずも蚀えるし、雑談のような盞談かもしれない。そこの境界線は曖昧な事が倚いず。

その䞊で、雑談ができないずいうこずは、明らかにクリティカルな盞談はできるにしおも、その瞬間に明確に盞談だず分からなければ行われないずいう事になっおしたうので、盞談自䜓がなされないずいうこずに繋がるず思うのです。そういう意味で、雑談ができない≒盞談しづらいかなず思っおおり、雑談の重芁性は盞圓高いず思っおいたす。

LISKUL線集郚なるほど。確かに雑談ず盞談っお明確に分けにくいですね。雑談をしないずいうこずは盞談もしないずいう事に぀ながるんですね。うヌん、それは倧きな問題ですね。それでは2぀目のポむントは䜕ですか

池田2぀目のポむントは、「雑談をしないず組織の知的生産力が出にくくなる」ずいう点です。

グルヌプワヌクを進めおいく䞊では、自分の取り組みでもチヌムの取り組みでも、アむディアずか新しい考え方を産み出すずいう事が倧事だず思うんですけど、雑談をしないずそういうものを産み出しにくくなるんです。

雑談する䞭で、新しいアむデアが出たりずか新しい斜策を思い぀いたりずか、コンセプトが出るずいう事っおよくありたすよね

私もそうなんですけど、誰かず軜い話をしながら考えるずいうケヌスが倚いのです。 その堎合、雑談ができないず考える機䌚が枛るずいう事になりたすよね。考える機䌚が枛るずいうこずは、組織ずしおの思考力、知的生産量が䞋がる蚳です。ですから、雑談ができない≒組織の知的生産力が䞋がるずいう事が蚀えるず思うのです。

LISKUL線集郚それは組織にずっお倧きな問題ですね 。続いお3぀目のポむントは䜕でしょうか

池田3぀目のポむントは「雑談ができないずメンタルヘルスの問題にも぀ながる」ずいう点です。

この事に関しお、産業医の倏目誠さんが著曞の䞭に興味深い事を曞いおいるのですが、職堎でのメンタルヘルスの問題が急増しおいる原因は、雑甚ず雑談が枛っおる事にあるずいうのです。(参考䞭高幎に効くメンタル防衛術)

雑甚ずいうのは䟋えば曞類を敎理するずか、粟神的負荷が䜎い仕事な蚳ですが、こういう簡単な仕事がどんどんアりト゜ヌスされお、瀟員がしなくおもよくなったず。こうなるず瀟員は残された粟神的負荷の高い仕事ばかりする事になる蚳です。

さらに働き方改革等によっお時間も限られおくるので雑談をする時間も枛るず。この様な背景から仕事面から粟神的付加が高たり、雑談しない事でさらに詰め詰めな感じになっお粟神的負荷が極限たで高たっおしたう。

さらに、雑談の機䌚が無い事でそういった粟神的負荷、぀たりストレスを吐露するこずもなくなっおきおいるので、ストレスは溜たる䞀方になる蚳です。その結果、メンタルヘルスの問題が急増しおいるずいうのです。぀たり、そういう芖点からも、雑談が倧事だず蚀えるのです。

LISKUL線集郚それは、劂䜕にも危険な状態ですね 。最埌の4぀目のポむントはいかがでしょうか

池田4぀目のポむントは、これらの結果ずしお「雑談ができないずチヌムずしおの生産性が䞋がる」ずいう点です。

MIT工科倧孊のアレックス・アンディ・ペントランド教授の研究によるず、雑談が倚いチヌムの方が業瞟が良いずいうデヌタが出おいるそうです。(参考ハヌバヌド・ビゞネス・レビュヌ チヌムワヌク論文ベスト10 チヌムワヌクの教科曞)その芁因ずしおは、先皋挙げた様に盞談がしやすいから生産性が䞊がりやすい、アむディアが出るから知的な創造性が高たるずいう事が挙げられたす。぀たり、チヌムの生産性を䞊げる芁玠に雑談の数がかなり重芁なファクタヌずしお効いおるず蚀う研究がある蚳です。

LISKUL線集郚掻発なコミュニケヌションが取れおいるチヌムは成果が出やすいずいう事が研究結果ずしおも立蚌されおいるんですね。

池田この様に、雑談ができないずいう事は、「盞談ができない」「アむディアが生たれない。」「チヌムの生産性が䞋がる」「メンタルヘルスも増える」ず倧きな問題に぀ながる蚳です。

逆に蚀えば、雑談ができる事でそれらの぀のポむントが䞊手くいくずいう事なのです。ここからも雑談ずいうものが組織ずしおも劂䜕に重芁かご理解いただけるず思いたす。


テレワヌク環境で雑談ができるようになる為の぀のポむント

LISKUL線集郚チヌムコミュニケヌションにおいおの雑談の倧切さが良くわかりたした。それではテレワヌク環境で雑談ができるようになるにはどうしたら良いのでしょうか

池田テレワヌク䞋で雑談が掻発にできる様にする為には、“぀のポむント”がありたす。

1぀目のポむントは「雑談の機䌚を䜜る」ずいう事です。本に詳しく曞きたしたが、䟋えばオンラむン朝䌚を毎日するようにしたり、チヌムメンバヌで盞互1on1をする機䌚を぀くったりずか、たず最初に意識的に機䌚を創出する事が倧切です。

2぀目のポむントは、「雑談する時間を䜜る」ずいう事です。
これは業務の生産性にも぀ながる事ですが、無駄な䌚議の時間を枛らす工倫などをするこずで、雑談をする時間がなくなっおしたう芁因を解くずいう事です。これが意倖に重芁なポむントの぀なのです。

3぀目のポむントは「雑談のネタを䜜る」ずいう事です。そもそも雑談をする関係であれば、お互いを知らない筈がないず思うんですね。

お互いのこずを知らないず雑談っお難しいんですよね。盞手が䜕の話題に興味があるのか分からない蚳なので。぀たり、雑談のネタを䜜る為の事前の仕掛けが重芁だず思うのです。

テレワヌク䞋で雑談が掻発にできる様にする為には、「機䌚を䜜る」「䜙分なものを削っお時間を䜜る」「話すネタを䜜る」この3点がポむントだず思いたす。これらを実珟するための具䜓的な仕組みを曞籍でたくさん玹介しおいるので、ぜひ参考にしおください。


テレワヌクがメンタルヘルスに䞎える効果ずは

LISKUL線集郚私もこの぀のポむントを掻甚しおチヌムの雑談を掻発化したいず思いたす。今䞖間では、テレワヌク化が進むこずで、メンタルヘルス問題が増える可胜性があるず蚀われおいたすが、実際はどうなんでしょうか

池田今幎の8月に、囜が䞇人芏暡でテレワヌクによっおメンタルヘルス問題が起きおいないかどうかずいった倧芏暡調査をするずいう発衚がありたした。(参考コロナう぀で初の実態調査 厚劎省、1䞇人芏暡│日本経枈新聞)しかし、珟時点ではただ結果が出おおらず、この結果は気になるずころです。

私個人ずしおはテレワヌクによっおのメンタルヘルスぞの効果は、ポゞティブ面ネガティブ面双方があるず考えおいたす。そしお、ポゞティブ面の芁玠が匷化されればメンタルヘルスの問題を枛らす事ができるず思っおいたすし、ネガティブな芁玠が匷調されるずメンタルヘルスの問題が増えるず思うのです。

LISKUL線集郚なんずテレワヌクがメンタルヘルスに良い圱響を䞎える可胜性があるんですか

池田そうです。私が考えるテレワヌクのメンタルヘルスに働くポゞティブ芁玠は2点ありたす。

1点目は「嫌な人ず距離を取れる」ずいうこずです。
別途調査で出おいるメンタルヘルスの芁因ずしお倧郚分を占めるものは「人間関係」なんですよね。正しく蚀うず「人間関係」ず先皋も出おきた「業務過倚」。この2぀がメンタルヘルスの2倧問題なのです。

業務過倚の方はテレワヌク特有の内容ではないのでここでは省略しお、人間関係にフォヌカスをするず、苊手な人ずの良くないコミュんケヌションが積み重なるこずによっお、それがメンタルにきおしたうずいうこずだず思うのです。

その点テレワヌクは物理的に離れおいる事もあっお圧倒的に距離感を離しやすいので、苊手な人ず距離を眮くずいう面においおずおも効果的だず思うのです。

LISKUL線集郚なるほど。苊手な人ず距離を眮くず気持ちが楜になりたすよね。

池田そうなんです。私自身も䜓隓がありたすが、私は瀟長をしおいたので、瀟内の䞊からの圧力ずいうのはありたせんでしたが、組織ができお瀟員が増えるず、実際には郚䞋の䞭にも盞性があたり合わない人もできおきたす。

私はキャラクタヌ的にパワハラをするような人間ではありたせんし、時䞖的にも絶察にしたくありたせん。それでも、盞性が合わないメンバヌず距離感を近づけおしたうず、私の方もストレスが溜たるし、向こうはもっずストレスが溜たっお、さらに䞍郜合が出おしたう可胜性がありたす。

それがテレワヌクずいう環境だず、適床にコミュニケヌションを枛らすこずができたす。私ずは少し距離を離しお、別の人ず仲良くしおもらう事もできる蚳です。珟実問題ずしおテレワヌクによっお䞍芁な摩擊を倧きく枛らす事ができた蚳です。

こういった実䜓隓も螏たえお、テレワヌクはメンタルヘルスの倧きな芁因にあたる郚分を解消する芁玠になり埗るず思っおいるんです。

LISKUL線集郚テレワヌクをする事でチヌムワヌクをより円滑にできるずいう事ですね

池田その通りです2点目のテレワヌクがメンタルヘルスに䞎えるポゞティブ芁玠は「ファクトを残しやすい」ずいう点です。

これは同じく人間関係に関する事ですが、テレワヌクのコミュニケヌションはほが党おのやりずりがデゞタルで行われたす。オンラむン䌚議であったり、チャットなどでコンタクトが行われる蚳です。するず、コミュニケヌションの履歎の倚くがデゞタルデヌタずしお残す事ができるのです。

私自身の䜓隓で蚀うず、経営しおいたポップむンサむトが党面リモヌトワヌク化する前のリアルオフィスがあった時期に、私が知らない所で問題が起こった事がありたした。

ある瀟員が別の瀟員の事を酷く怖がっおいるずいうのです。すぐに怒鳎っおくるず。私は党く気づいおいなかったので、「え、そうなの」ずいった感じでした。 聞いおみるず半幎前からそうだったず。傍目には、むしろ仲良く芋えおいたのです。ファクトずいうか事䟋が芋えなかったので、気づくのが遅れおしたったのです。

LISKUL線集郚圓事者間の口頭でのやりずりは蚘録も残らないですものね。

池田そうなんです。そんな時に、テレワヌクであればほが党おのコンタクトがデゞタルを通しお行われるので、䜕か問題があっおも蚘録に残す事ができたす。ファクトベヌスで確認ができるのです。

しかも、その様にファクトが残るので、そういったパワハラずかいじめずかセクハラがしづらいずいう抑止効果があるんです。これによっお、良い健党性が生たれやすいずいう事に繋がりたす。これは倧きなメリットず蚀えるず思うのです。

こういったテレワヌクのポゞティブ面をうたく掻甚できるず、メンタルヘルス問題を倧きく削枛できる可胜性があるのです。

LISKUL線集郚それは玠晎らしいですね

池田私が考える、テレワヌクのメンタルヘルスぞのネガティブ面の方にも觊れおおきたいず思いたす。

それは、やはりリアルに比べるずコミュニケヌションが少々難しいずいう点です。

珟実的にテレワヌクで䞀番倚いコミュニケヌションツヌルはチャットですが、やはり文章でのやりずりはずかく冷たくなりやすい傟向がありたす。枩床感を持ったコミュニケヌションずいうのは、ちゃんずそこを意識しないずできにくいのです。

盞手の状況が分かりづらいずいう点もありたす。困っおいるこずを助けおあげるずか悩んでる事があったら盞談に乗るずいったこずも、匷く意識しないずなかなかできたせん。

この蟺りのコミュニケヌションがお互いがオフィスにいる時よりテレワヌクの方が明らかに難しいので、䜕の策も無く問題を攟眮しおいるず、メンタルヘルスの問題が匷くなっおしたいたす。

LISKUL線集郚それは倧いにあり埗る事ですね。

池田実はこの点を解消する為に曞いたのがこの『テレワヌク環境でも成果を出す チヌムコミュニケヌションの教科曞』なのです。

テレワヌク環境で本来難しいチヌムコミュニケヌションを、良い手法を掻甚しおポゞティブ面を䌞ばしおネガティブ面を打ち消すこずによっお、メンタルヘルス問題を飛躍的にプラス方向にするこずが可胜だず私は実䜓隓から感じおいたす。


曞籍のポむントは「具䜓性」ず「応甚性」


LISKUL線集郚玠晎らしいですねそんなテレワヌクのメリットを䌞ばしおデメリットを抑える手法が玹介されおいる、池田さんの『テレワヌク環境でも成果を出す チヌムコミュニケヌションの教科曞』。著者ずしおのこの曞籍のセヌルスポむントはどこだず思いたすか

池田この本は、「具䜓的である」ずいう点ず、「応甚が利きやすい」ずいう点の点を匷く意識しお曞きたした。

たず「具䜓的である」ずいう点ですが、私は文筆家ではありたせんし、孊者でもありたせん。実際に自分が経営しお珟堎で人人ずコミュニケヌションをずっおきた䞭で課題に悩んだり、ひたすら詊行錯誀しおきた人間です。

数十人の瀟員や数1000人のリモヌトワヌカヌの方ずコミュニケヌションを取っおきた䞭で、これは良かった、この取り組みはプラスになっおいる、ず思える実䟋を数倚く玹介しおいたす。これらをポむントも含めお敎理しおいるので、䞀切抜象論が無く、非垞に具䜓的な内容に仕䞊がっおいたす。だから、読んだ方にむメヌゞしお頂きやすくなっおいたす。

曞かれおいる具䜓䟋を読んだマネヌゞャヌや経営者の方が、読んですぐむメヌゞできお実践できる。チヌムメンバヌが読んでむメヌゞする事で、「こんなこずやっおみたらどうですか」ずすぐにチヌムメむトに蚀える、ずいう所が1぀目のセヌルスポむントだず思っおいたす。

LISKUL線集郚確かに具䜓䟋が现かく沢山曞かれおいるので、はっきりずむメヌゞできおすぐに自分の仕事に掻かせる印象を持぀事ができたした。それでは、぀目のセヌルスポむントは「応甚が効きやすい」ずいうのはどういった事でしょうか

池田これは、私の匱みでもあるのですが、私は孊者の方の様に、統蚈的な調査をしたりずか数倀的な゚ビデンスを持っお曞いおいる蚳ではないんですよね。

勿論、私が実際に䜓隓しお有益だった事䟋ばかり玹介しおいるのですが、圓然業皮や環境が違う党おの読者の方に私が行った事がそのたた圓おはたる蚳ではありたせん。whatの芁玠はそれぞれ違っお圓たり前ですよね。

そこで、私が意識したのはwhyずhowを詳しく曞くずいうこずでした。぀たり、なぜこれが重芁か、どの様に泚意すべきかずいう所を力を入れお现やかに曞いたんですよね。

LISKUL線集郚なるほどその方が読者にずっおは応甚を効かせやすいんですね

池田たさにその通りです。私の目暙の1぀は、読んでくださった方が、いかに応甚を効かせやすい本にできるかどうかずいう点でした。

whatは䌚瀟によっお倉わるかもしれないけれども、曞かれおいるポむントがなぜ重芁かずいうwhyの郚分は誰にでも該圓する普遍性が高い芁玠ずいう蚳です。

その為に、䜕故朝䌚をすべきなのか、䜕故チャットツヌルを䜿うべきなのか、䜕故画面キャプチャを䜿うべきなのか、ずいったwhyの芁玠を盞圓自分なりに泚力しお曞いたのです。

それぞれの方が盎面する状況に応甚しお実践で䜿っお頂きやすいように、「これをしたしょう」ずいう衚珟ではなくお、「䜕故これをするのが良いず思っおいるのか」「䜕故ここががポむントになるのか」「䜕故こういうのが必芁なのか」ずいうこずを曞きたした。

぀たり、この本を読む時には、whatの郚分は䟋ずしお参考にしながら、whyを掻かしお頂く。さらにそのwhyに察しおhowの郚分の゚ッセンスを抜出しお、具䜓策はご自身の環境に応じた圢でどんどん倉えお頂く、その様に掻甚すれば、どなたにも共通しおすぐに掻甚しお頂けるのではないかず思っおいたす。


テレワヌクのメリットを掻甚しお匷い組織を実珟したしょう

LISKUL線集郚それでは最埌にテレワヌクでチヌムを率いる経営者やマネヌゞャヌ、テレワヌクで頑匵っおいきたいチヌムメンバヌに向けお䞀蚀お願いしたす

池田私はテレワヌクに限らず、チヌム、䌚瀟、組織で働くためには盞互の信頌関係が最も重芁だず考えおいたす。

信頌関係があるか無いかが、テレワヌク環境化が進むこずによっお、䞀段ず顕圚化しやすくなっおきおいるず思いたす。しかし、今回申し䞊げおきた様に、テレワヌクを良い手法で掻甚する事で、チヌムワヌクを栌段に良くする事ができたす。

もし今、チヌムワヌクの課題が顕圚化したりずか、䞊手く行っおないずいうのは改善のチャンスだず思いたす。これを絶奜の機䌚ず捉えお、改めお課題や問題を芋盎し、テレワヌクのメリットを掻かしお、しっかり根治的に解決しお頂ければ幞いです。

テレワヌクを掻甚しおもっずもっず匷い組織、良いチヌムを䜜る為のツヌルずしお頂くこずができれば、テレワヌクに限らない党䜓的な人間関係をよりよくしおいけるこずでしょう。

『テレワヌク環境でも成果を出す チヌムコミュニケヌションの教科曞』で玹介した内容が、皆様のより良い職堎環境䜜りず、より楜しく幞せな業務掚進の䞀助になればず、心から願っおいたす

『テレワヌク環境でも成果を出す チヌムコミュニケヌションの教科曞』
テレワヌクでのチヌムコミュニケヌションに特化した極めお実甚的な本です。
テレワヌク時代にも぀べきマむンドセットから、ツヌル・サヌビスの玹介、チヌムビルディング・業務進行・オンラむン䌚議・評䟡の具䜓的な仕組みややり方を詳现に玹介したす。
コロナ圱響で急にリモヌトワヌクをせざるを埗なくなった経営者・マネヌゞャには特にオススメです。感想や質問はぜひツむッタヌにも