動画広告の種類・媒体・選定ポイントを一覧表で分かりやすく解説

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「動画広告ってどんな種類があるの?」
「それらの使い分けるポイントは?」
「動画広告の一覧表が欲しい」

動画広告についてこのようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、運用型広告・純広告それぞれの、代表的な動画広告の種類や媒体について一覧表にまとめてました。

動画広告の配信を検討している方は、自社の目的や状況に合った動画広告を選び、成果を最大化するための参考にしてください。

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目次


動画広告の種類一覧

<代表的な動画広告の種類一覧>

大分類種類広告掲載場所
運用型広告 インストリーム広告 動画内
インバナー広告 メディアのバナー広告枠
インリード広告 SNSなどのタイムライン
純広告 Web媒体 各Web媒体の広告掲載枠
電車内広告 電車内に設置された液晶ディスプレイ
タクシー広告 タクシー内に設置された液晶ディスプレイ

動画広告は、大きく運用型広告と純広告の2つに分類されます。

運用型広告では、動画広告の視聴回数やクリック数に応じて課金され、配信状況に応じてターゲットや内容を変更することが可能です。

純広告では、あらかじめ設けられた広告掲載枠に配信され、配信期間や表示回数に応じて費用が決まります。


運用型広告における動画広告の種類

広告フォーマットインストリーム広告インバナー広告(インディスプレイ広告)インリード広告
広告掲載場所 動画内 メディアのバナー広告枠 ニュースまとめサイト
SNSなどのタイムライン
広告再生タイミング 動画の再生前後や終了時など 広告が表示されたタイミングや
広告がクリックされたタイミングなど
広告が表示されたタイミング
課金形態 視聴課金(CPV)
動画再生回数に応じて課金
注:一部例外有
インプレッション課金
(CPM)
表示回数(1000)ごとに課金
注:一部例外有
インプレッション課金
(CPM)
表示回数(1000)ごとに課金
注:一部例外有
メリット ・視聴されやすい
・音声機能がデフォルトでON
・課金形態が選べる媒体が多い
・DSP配信型のため絞り込みターゲティング可能
・CVRが比較的高い
・動画サイトを見ない人にも広告配信可能
・広告に見られにくいため、自然と視聴されやすい
・視認性が高い
・スマホでSNSを利用中のユーザーと親和性が高い
デメリット ・スキップされやすい
・完全視聴型の場合は鬱陶しがられる可能性がある
・ユーザーに強制的に視聴させることが出来ない
・ユーザーにそもそも見られない可能性がある
・SNSに広告配信する場合、音声がデフォルトでOFF
・動画によっては完全視聴率が低い

1. インストリーム広告(動画再生と同じ画面)

引用:Google広告ヘルプ

2. インバナー広告(広告の掲載枠)

引用:Yahoo広告ヘルプ

3. インリード広告(コンテンツの中間)

引用:Teads

それでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。

1. インストリーム広告とは、動画配信サイトなどの動画内で表示される広告

インストリーム広告は、動画コンテンツが再生される同じ画面に配置されます。

YouTubeに代表される最もポピュラーな広告で、映像が開始して5秒後にスキップボタンが表示される「スキッパブル広告」と、スキップ不可で最後まで映像を見せる「ノンスキッパブル広告」(再生時間は15〜30秒)があります。

メリット

動画コンテンツと同じ大画面で表示され、動画コンテンツの再生前、途中、終了後に流れるので視聴されやすいでしょう。

また、音声もデフォルトでONになっており、視覚と聴覚の両方から、自社商品やサービスをアピールできるので訴求効果も高くなります。

表示回数・再生時間によって課金されるので、初めて動画広告を出稿する方や、予算が限られている方でもリスクが低く、費用対効果が高い動画広告と言えます。

デメリット

ユーザーの目的は動画コンテンツを視聴することなので、関係のない動画広告を流されることに対しては基本的にネガティブです。

ユーザーが広告に関心を持たなければ、「スキッパブル広告」は5秒後に簡単にスキップされてしまい、最後まで視聴されません。

また、「ノンスキッパブル広告」では、鬱陶しさを与えてマイナス効果になるケースもあるようです。

よって「冒頭の5秒で、いかにユーザーの興味、関心を引く魅力的な動画広告が制作できるか!」がカギとなります。

課金形態

スキッパブル広告
ユーザーが広告を一定時間以上視聴したか、一定時間経つ前でも広告をクリックした場合のみ料金が発生します(秒数は媒体により変動)。

ノンスキッパブル広告
予め費用や掲載期間を指定して出稿し、目標インプレッション単価制に基づき、広告が表示されるたびに課金されます。

事例

RIZAPグループ株式会社の動画広告は、ビフォー・アフターのインパクトある映像で認知度の拡大効果が抜群でした。また、痩せるまでの経過映像によってユーザーに体験感を与えています。

引用:佐藤仁美のビフォーアフター|RIZAP CM

参考:動画広告の種類と効果を解説【目的別で役割が違うって知ってた?】|比較biz
   動画広告の種類と活用方法 ~初めての動画広告から学んだ成功のポイント~|DML
   インストリーム広告のメリット・デメリットと活用のコツを徹底解説|hubspot
   動画広告フォーマットの概要|Google広告ヘルプ

2. インバナー広告とは、バナー広告の枠に配置される動画広告

インディスプレイ広告とも呼ばれます。

Yahooのトップベージや、まとめサイトなどで見られる動画広告のことで、音声はデフォルトでオフになっています。

メリット

広告主のためのプラットフォームであるDSP(Demand-Side Platform)のシステムを利用して広告を出稿できるので、自社のターゲットに絞り込んだサイトでの配信が可能です。

ユーザーの検索ニーズに合わせた広告表示になるため、訴求効果が上がり、コンバージョン率も高くなるという利点があります。

また、動画サイトをあまり見ない人に向けた集客効果もあります。

参考:DSP広告とは?その仕組みから主要11社の比較まで徹底解説!

デメリット

インストリーム広告のように、ユーザーが直接視聴する回数は少ないので、プロモーション力は弱いです。

しかし、自社の製品やサービスに対して「適切なターゲットの絞り込み」と「適切なメディアでの配信」ができれば、成果が出せる広告です。

課金形態

バナー広告と同じく、広告の表示回数ごとに課金されるインプレッション課金(CPM)です。

CPMとはCost Per Mile(=1000回表示あたりのコスト)の意味です。

ただし、DSPを利用する場合は、別途初期費用が必要です。

事例

マツダ株式会社が、Yahoo JAPAN!に掲載した動画広告は、ブランドの認知向上やサイトへの誘導などの成果を上げました。

引用:Yahoo JAPAN!マーケティングソリューション|Yahoo Japan

参考:動画広告の種類と活用方法 ~初めての動画広告から学んだ成功のポイント~|DML
   動画広告は何種類あるの?メリットや注意点を紹介!|ferret
   動画広告の種類と特徴|種類別・費用対効果を高めるコツ|EIZO CONVENIENCE CLUB
   【図解】いまさら聞けない「DSP」とは?~基礎知識編~|Urumo↑
   インバナー広告とは?メリットや課金方式、具体的事例を紹介|リチカタイムズ

3. インリード広告とは、コンテンツ間に表示される動画広告

ニュースまとめサイトやSNSなどのタイムラインに配置される広告です。

コンテンツとコンテンツの間で表示され、ユーザーが画面をスクロールして、広告が画面に表示された時に自動的に再生します。

基本的に無音で再生されるので、音がなくても冒頭から引き付けられる構成にする必要があります。

メリット

ユーザーがテキストを読み進めて行くなかで、広告が自動的に再生されるため、コンテンツの一部のように自然と視聴でき不快感を与えにくいです。

また、コンテンツと同じサイズで表示されるので、視認性が高くなり訴求効果が上がります。

PCよりもスマホでSNSを利用するユーザーは多いです。そのため、SNSと親和性が高いうえ、スマホでの配信を前提としているインリード広告は、スマホユーザーに対して有益です。

動画視聴や検索など、すべてをスマホで行う若い世代向けにプロモーションできる商品やサービスをアピールするには最適でしょう。

また、SNSなどで大きな話題になれば、瞬時に拡散されて広告効果は一気に上がります。

デメリット

広告が画面に表示されると、ユーザーの意思に関係なく自動的に再生されるので、人によっては目障りに感じてしまう可能性があります。

コンテンツと動画を上手く関連させて視聴させれば、広告という違和感を与えず訴求できるでしょう。

また、SNSを使った広告配信では、音声がオフになっているので、印象的な映像と字幕などを使う工夫も必要です。

課金形態

広告の表示回数ごとに課金されるインプレッション課金(CPM)です。

インバナー広告と同じく、DSPなどのサービスを利用して入稿する場合が多いです。

参考:新入社員必見!Webマーケティング業界で最初に使う略語20選【2018年版】

事例

健康食品ブランドの京都やまちやでは、Facebookで動画広告を配信しました。その結果、セールスコンバージョンが45%増加し、オンラインでの売上を伸ばすことに成功しています。

引用:京都やまちや|FACEBOOK for Business

参考:インリード広告の比較、一覧、まとめ|メディアレーダー
   インリード広告とは|DML
   動画広告は何種類あるの?メリットや注意点を紹介!|ferret
   動画広告の種類と特徴|種類別・費用対効果を高めるコツ|EIZO CONVENIENCE CLUB
   リスマガ【Web集客の教科書】|リスマガ
   インリード広告|fluct magazine
   【今更聞けない動画広告の基礎】インリード広告とは?|VIDEO FACTORY
   動画広告とは?基本知識や種類一覧からメリットや成功事例まで紹介|クラウドソーシングTIMES


純広告における動画広告の種類

純広告における動画広告には、Yahoo!やGoogle(Youtube)、TwitterなどのSNSといった各種Web媒体や、電車内広告やタクシー広告などがあります。

Web媒体

<代表例>

媒体名商品名概要
Yahoo!

ディスプレイ広告(予約型)

Yahoo! JAPANのトップページや各種サービスページに掲載
Google
(Youtube)

YouTubeの予約制メディアプレースメント

各種動画広告をYoutube上で配信。Googleの営業担当を通じてのみ取り扱い。
Twitter

トレンドテイクオーバープラス

[話題を検索]タブのトップに表示

タイムラインテイクオーバー

1日1社24時間限定。その日のTwitterアクセスの最初に表示。
Facebook
Instagram

リーチ&フリークエンシー

CPM固定で配信。条件を満たしている広告主のみ可能。
LINE

Talk Head View

LINE のトークリスト最上部に静止画と動画で掲載可能

Web媒体の各種広告掲載枠に、独占的に動画広告が掲載できます。

Yahoo!やGoogle(Youtube)、Twitter・Facebook・Instagram・LINEなどの各種SNSが代表例です。

運用型広告と比べると費用は高額ですが、圧倒的なリーチを獲得することができます。

電車内広告

電車内広告

引用:電車内ビジョン|電車広告.com

電車内の液晶ディスプレイに配信される広告です。
CM15秒枠×1週間単位がメインメニューになります。

都内の場合、最も安くて10万円、高いものでは最高480万円のメニューもあります。

参考:電車内ビジョン|電車広告.com
   電車内ビジョン広告|交通広告ナビ

タクシー広告

タクシー広告

引用:日本最大のタクシー・サイネージメディア | Tokyo Prime

タクシーの座席に設置されているディスプレイに配信される広告です。

タクシー会社によって料金体系は様々ですが、数十万~数百万円、あるいは1,000万円を超えるメニューもあります。


代表的な媒体別の広告の種類一覧

主要広告媒体広告メニュー課金形態特徴
Google
(Youtube)
バンパー広告 CPM 6秒以内の再生時間でスキップ不可
インストリーム広告 (スキップ可能) CPV 動画が自動再生して5秒後にスキップすることが可能
インストリーム広告 (スキップ不可) CPM スキップができない15秒以下の広告
インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告) CPC YouTube関連動画の横や検索結果部分、
モバイル版YouTubeのトップページに
表示される広告
アウトストリーム広告 vCPM(2 秒以上視聴のみ課金) ・モバイル専用広告
・音声オフで再生でON/OFF可能
Facebook インストリーム広告キャンペーン目標や最適化メニューに応じて以下を任意に選択
・CPM
・CPV
・CPC
Facebookの動画コンテンツの再生前中後に表示される5~16秒の広告
フィード広告 ニュースフィード(タイムライン)に表示
ストーリーズ広告 Instagram、MessengerなどFacebookが提供しているストーリーズ機能に表示
Instagram フィード広告キャンペーン目標や最適化メニューに応じて以下を任意に選択
・CPM
・CPV
・CPC
フィード上に表示
ディスカバリー広告 「発見タブ」のページに表示
ストーリーズ広告 ストーリーズ機能を利用した広告
Twitter プロモビデオ広告動画再生数ごとに課金

注:キャンペーン作成画面
にて課金タイミングを要確認推奨

・タイムライン上に表示
・テキスト(280文字以内)と動画(15秒以下を推奨)がセット
プレロール広告 動画コンテンツの冒頭に表示
スポンサーシップビデオ広告 特定のコンテンツパートナーの動画にプレロール広告として配信
ビデオカンバセーショナル広告 #タグを活用可能なリツイート誘導型広告
ビデオアプリカード広告 アプリのダウンロードができる画面を動画の下に置ける
プロモライブビデオ広告 ライブコンテンツの配信前後にリアルタイム配信可能な広告

代表的な媒体別の広告の種類と成果を上げるためのポイント

動画広告を制作しても、配信プラットフォームの選定を誤ると費用対効果も悪く、成果も上がりません。

そこで、主要な配信プラットフォーム別の一覧表と、広告の種類や成果を上げるためのポイントを下記にまとめましたので、検討時の参考にしてみてください。

主要メディア早見表(LINE抜き)

YouTube

Googleが提供する世界最大の動画共有サイトです。世界の月間アクティブユーザー数は20億人ですが、コロナ禍で外出自粛となり、ネット動画の視聴が増えてYouTubeの利用者はさらに増加しました。

無料で利用できる動画配信プラットフォームとして最も有名です。子供から大人まで幅広いユーザーが利用し、TV番組やニュース、YouTuberと呼ばれる自作の動画投稿を職業とする人の動画など、さまざまなジャンルの動画が楽しめるのが特徴です。

ユーザー層が幅広いので、自社のターゲットに合わせたコンテンツ作りと、動画のクオリティーが成果を上げるためのカギです。また、YouTubeが提供するツールを使って、定期的に効果測定を行うことも重要です。

参考:2020年8月更新!12のソーシャルメディア最新動向データまとめ|ガイアックス
   【画像で解説】YouTube広告とは?動画の種類や配信方法をイチから紹介|株式会社キーワードマーケティング 
   【YouTubeとは】無料と有料サービスの違いは?広告非表示やダウンロードをするなら「YouTubeプレミアム」がおすすめ|特撰街web

配信できる広告の種類

  • スキップ可能なインストリーム広告

    動画が自動再生して5秒後にスキップすることが可能な広告

  • スキップ不可のインストリーム広告

    自動再生後にスキップができない15秒以下の広告

  • TrueView ディスカバリー広告

    YouTube関連動画の横や検索結果部分、モバイル版YouTubeのトップページに表示される広告

  • バンパー広告

    再生の前中後に6秒以内で再生されるスキップ不可の広告

  • アウトストリーム広告

    モバイル専用広告で、音声オフで再生が開始され、ユーザーがタップすると音声がオンになる

  • マストヘッド広告

    YouTubeのホーム画面の最上部に表示される予約型の広告

参考:動画広告フォーマットの概要|YouTubeヘルプ

成果を上げるために広告のクオリティーを重視

動画専門の配信プラットフォームなので、当然、動画広告のクオリティーが重視されます。スキッパブル広告では、最初の5秒が勝負です。いかにユーザーの関心や興味を引くコンテンツ、映像、音響で作り込めるかがポイントとなります。

認知度を拡大したいならば、インパクトのあるユニークな動画制作を考慮しましょう。日本語が通じなくても、世界20億人に向けて上手くアピールすれば、世界規模で認知度の拡大につながる可能性があります。

また、動画広告を配信後には、定期的に効果測定をすることをおすすめします。YouTube Studio アナリティクスや、ブランド認知度などの指標に特化したブランド効果測定ツールなど、無料ツールを積極的に活用して、PDCAを繰り返しながら成果を上げていきましょう。

参考:YouTube Studio アナリティクスの概要|YouTubeヘルプ
   ブランド効果測定について|Google広告ヘルプ
   YouTubeでの効果測定|Create with Google

Twitter

1回に140文字までのテキスト(ツイート)を投稿するSNSで、画像や動画も投稿できます。
10~20代の若年層のユーザーが多数を占め、国内の月間利用者数ではYouTubeに次いで2番目に多いです。

気に入ったツイートを他のユーザーと共有していく「リツイート」という機能があり、他のSNSと比べて拡散力が強いのが特徴です。また、短い文章で簡単に投稿できるので、リアルタイムでの反応を得やすいです。

若年層をターゲットにした商品やサービスをプロモーションするには効果的です。またTwitterの特色にあった広告の再生時間を考慮することも成果につながるでしょう。

参考:2020年8月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ|ガイアックス 
   Twitter動画広告徹底解説|リチカタイムズ
   【ビギナー向け】Twitterの使い方がわかる!ゼロから始める基礎用語集|Social Media Lab

配信できる広告の種類

  • プロモビデオ広告

    タイムライン上に表示されるテキスト(280文字以内)と動画(15秒以下を推奨)がセットとなった広告

  • プレロール広告

    動画コンテンツの冒頭に表示される広告

  • スポンサーシップビデオ広告

    特定のコンテンツパートナーの動画にプレロール広告(冒頭に表示される)を配信できる広告

  • ビデオカンバセーショナル広告

    動画に独自のハッシュタグをつけてリツイートを誘導する広告

  • ビデオアプリカード広告

    アプリのダウンロードができる画面を動画の下に置ける広告

  • プロモライブビデオ広告

    ライブコンテンツの配信中、前後にリアルタイムで配信できる広告

参考:広告クリエイティブの仕様|Twitter
   Twitter動画広告徹底解説|リチカタイムズ
   Twitterの動画広告の種類や成果をあげるコツとは?|AtoOne

成果を上げるために若年層をターゲット、再生は短尺にする

10~20代の若年層をターゲットにするには最適です。また、リツイートによる拡散力が強いので、プロモーションや認知度の拡大に効果があります。トレンドを作る若年層に対して、リツイートしてもらえるようアピールできるかがカギです。

Twitterのタイムラインは流れが速いので、動画広告の再生尺は考慮しなければなりません。Twitterマーケティングによると「印象に残る動画は15秒以内の短尺なもの」です。

参考:マーケティング|Twitter
   広告クリエイティブの仕様|Twitter
   Twitter動画広告徹底解説|リチカタイムズ
   Twitterの動画広告の種類や成果をあげるコツとは?|AtoOne

Instagram

Facebookが運営する無料の写真共有サイトです。写真や動画などビジュアルにこだわったSNSで、女性の利用者が多いです。しかし、ここ数年、40〜50代の男性ユーザーも増えています。Facebook などと違って仕事以外での繋がりを求めたり、個人的にファッションやスイーツなど女性と同じ分野に興味があるユーザーたちです。 

Instagramの機能では、ストーリーズを使った写真投稿が大人気です。また、Facebookと連携しているので、その利点を活かして両方のユーザーをターゲットにした広告配信が可能です。

女性をターゲットにした、あるいは、ビジュアルを重視した動画広告を制作すると効果的でしょう。

参考:Instagramまでおじさん化している?中年男性が利用し始める理由とは|SIRABEE
   2020年8月更新!12のソーシャルメディア最新動向データまとめ|ガイアックス 
   Instgram動画広告徹底解説|リチカタイムズ
 

配信できる広告の種類

  • フィード広告

    フィード上に表示される広告

  • ストーリーズ広告

    ストーリーズ機能を利用した広告

  • ディスカバリー(発見)広告

    ユーザーの関心がありそうな情報を表示する「発見タブ」のページに配信される広告

参考:Instgram動画広告徹底解説|リチカタイムズ
 

成果を上げるために女性の関心を引く、あるいは、性別を問わずビジュアルにこだわったコンテンツを制作

Instagramの利用者は、圧倒的に女性が多いため、女性向けの商品やサービスをプロモーションする動画広告に効果があります。女性の興味を引く美しい映像、共感を呼ぶストーリーがある動画制作を考えましょう。

近年増加している中年男性のユーザーは、閲覧だけという方から、情報収集のためなど利用も異なりますが、このユーザー層をターゲットにして、オシャレなインフルエンサーを起用した広告などに効果がありそうです。

フィード広告とストーリーズ広告では、スマホ画面上での表示比が異なります。フィード広告はタイムライン上に表示されるので正方形となります。それに対し、ストーリーズ広告は、ストーリーズ機能を使って縦型フルスクリーンで表示されます。それぞれの広告フォーマットに最適化して動画広告の制作をしましょう。

参考:Instagramまでおじさん化している? 中年男性が利用し始める理由とは|SIRABEE
   【2020年最新版】成人男性向けインスタグラム運用のメリットと効果的な運用方法|Colorfuul for instagram
   2020年8月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ|ガイアックス 
   Instgram動画広告徹底解説|リチカタイムズ
   【簡単図解】Instagram広告の特徴と出し方の手順をわかりやすく解説|Insta Lab
 

Facebook

世界一のユーザー数を持ち、幅広い層にアプローチできるSNSです。他のSNSに比べてビジネス性が強く、国内では40~50代の男性ユーザーが多いです。また、Facebookは他のSNSと違ってユーザーは実名で登録し、年齢や性別、趣味など詳細なデータを集めることができるので、高い精度のターゲティングが可能です。

成果を上げるためには、自社のターゲットを明確にしてFacebookの高いマーケティングを上手く活用すると良いでしょう。

配信できる広告の種類

  • インストリーム広告

    Facebookの動画コンテンツの再生前中後に表示される5~16秒の広告

  • フィード広告

    ニュースフィード(タイムライン)に表示される広告

  • ストーリーズ広告

    Instagram、MessengerなどFacebookが提供しているストーリーズ機能に表示される広告

参考:動画広告要件|FACEBOOK for Business
   Facebookの動画広告の種類や特徴を徹底解説【事例付き】|リチカタイムズ
   

成果を上げるために「キャンペーン」「動画広告要件」などFacebook の高いマーケティング手法を活用

Facebookでは「動画広告の再生数をアップ」する目的を選択できるキャンペーン機能があります。成果をあげるために、自社のターゲットを明確にして、広告目的に合わせたキャンペーン機能を上手く活用すると良いでしょう。

また、Facebook広告には、推奨される「動画広告要件」があるので、内容をよく確認して、それに合う動画広告を制作するのも成果を上げるためには必要です。

参考:動画広告要件|FACEBOOK for Business
   
Facebookにもストーリーズ広告があり、動画内にランディングページのリンクを埋め込み、ストーリーズからサイトに誘導することができます。Instgramと両方からアプローチして、露出度を増やすのも得策です。

参考:2020年8月更新!12のソーシャルメディア最新動向データまとめ|ガイアックス  
   保存版Facebook動画広告徹底解説!|Infinity-Agent
   Facebookの動画広告とは?掲載場所のメリットや成果を上げるポイント紹介|リチカタイムズ
   SNS広告の一つFacebook広告で成果を上げる方法|inglow
   Facebook広告のキャンペーンとは?キャンペーンの目的と役割を紹介|nobynoBy
   【必読】 Facebook広告で利用できるキャンペーン目的って何があるの?|リスマガ


動画広告の種類を使い分ける4つのポイント

動画広告の種類を使い分けるポイントは以下の4つです。

  • アクティブユーザー数
  • ユーザー層とターゲットの親和性
  • 広告フォーマットの仕様と動画の転用性
  • 広告利用目的

アクティブユーザー数

アカウント登録数が多いだけで、メインターゲットが実際には利用していない媒体は成果につながりにくいため、広告配信する意味があまりありません。

メインターゲットのアクティブ率(広告配信時のリーチ数的に問題ないか)をチェックするために、実際にユーザー視点で使用して媒体の雰囲気やユーザー傾向を事前にリサーチするのが重要です。

ユーザー層とターゲットの親和性

媒体の主要ユーザー層の情報(実際にどういう人が使っているのか)と、商品サービスの親和性が非常に重要です。

メインターゲットと商品サービス、実際に広告に触れたユーザー間の親和性が低いと、広告配信媒体の最適化などアルゴリズム上の観点から、コストパフォーマンスが低下する可能性が高くなります(広告評価が低下してCPC向上・リーチ数減少。特にFacebook広告で顕著)。

広告フォーマット

配信する動画広告の目的に合った広告フォーマットを選ぶ必要があります。

各媒体ごとにフォーマットの仕様が異なるため、配信の目的に最も合ったフォーマットを選択しましょう。

漠然と多くの人が使っているからYoutubeなどと選択すると、期待ほどの成果が得られず失敗します。

広告利用目的

配信目的に適した媒体を選ぶことも重要です。

<例>

  • 認知拡大(リーチ):Google広告、Yahoo!広告(提携ネットワークの配信先が豊富)
  • ビジネス向け商材の販促:Facebook
  • ユーザーによる拡散性:Twitter(広告リツイート機能で無料で拡散される可能性がある)

各媒体によって出来ること/出来ないこと、強み/弱みなどが様々なため、何のために動画広告を配信するのかを事前に十分検討した上で、最適な広告媒体を活用するといいでしょう。

参考:【動画広告の単価・相場まとめ】媒体別一覧表で解説!媒体の選び方も網羅 | LISKUL


運用型広告における動画広告の種類を使い分けるポイント

前章では動画広告全般の種類の使い分けについて解説しましたが、本章では運用型広告における動画広告の種類の使い分けについて解説します。

動画広告の種類と広告目的・配信プラットフォームには相関性があります。下記の図を参考にしてみてください。

広告種類目的配信プラットフォーム
インストリーム広告ブランディング・認知拡大動画配信サイト
インバナー広告ブランディング・購入促進Webサイト
インリード広告認知拡大・購入促進SNS

動画広告の目的は大きく分けると、ブランディング・認知拡大・購入促進の3つです。配信プラットフォームは、動画配信サイト・Webサイト・SNSなどになります。それぞれを上手く選択することによって費用対効果を高め、成果を上げやすくなるでしょう。

インストリーム広告の目的は、ブランディング・認知拡大 配信プラットフォームは動画配信サイト

自社商品やサービスのブランディングを目的とするならば、まず認知してもらう必要があります。

その点、インストリーム広告は動画コンテンツと同じ大きな画面で配信されるのでユーザーの関心を引くには最適です。

そして、強い印象を残せるコンテンツの動画を配信していけば、イメージの浸透性が高まり認知されやすくなります。また、インパクトのある広告を配信すれば、話題性もプラスされて認知度の拡大にもつながるでしょう。

インバナー広告の目的は、ブランディング・購入促進 配信プラットフォームはWebサイト

表示場所がバナー広告の枠内かつ音声オフという特徴によって、広告として顧客に「鬱陶しい」という不快感をあまり与えず、ブランドイメージを浸透させることが可能です。

また、自社のターゲットに絞り込んだ配信が可能で、ユーザーの検索ニーズにマッチさせた広告なので、訴求効果がとても高く、購入促進に効果的です。

インリード広告の目的は、購入促進・認知拡大 配信プラットフォームはSNS

コンテンツとコンテンツの間で表示されるので、ユーザーはテキストを読みながら、その流れにつながるストーリーとして広告を視聴します。そのため、ユーザーの関心を引きやすく訴求力も高くなり、購入促進につながります。

また、ユーザーの共感を呼ぶ、あるいは奇抜なアイデアのコンテンツ動画などであれば、SNS上で瞬時に拡散し、認知度が上がります。新商品などのプロモーションに最適でしょう。

まとめ

本記事では、主要な動画広告の種類を一覧表にまとめて解説しました。

動画広告を活用して成果を創出するには、広告の種類を上手く使い分けねばなりません。

特に、自社の目的にあった配信プラットフォームを選んで出稿することが重要です。

本記事を参考に、自社に最適な動画広告を選定してください。

【eBook】身近になった「動画広告」の簡単な提案方法