サイトの運営担当者が実際に行う業務フローと、運営にかかる費用・必要スキルまとめ

「自社サイトの運用を任されたけど、何から手をつければいい?」
「予算はどのくらいが目安になる?」

こうした悩みから、サイト運営に不安を抱えているのではないでしょうか。

サイト運営とは自社サイトのコンテンツ拡充や情報更新、分析や改善の一連の業務のことを言います。

サイト運営を行う場合は管理体制が整っていないと運営自体が回らなくなり、Webサイトにアクセスするユーザーは減り、価値がなくなってしまう可能性があります。

そうならないためにも、Webサイトの運用方法、どのような人材が必要かなどを理解する必要があります。

そこでこの記事では、サイト運営の具体的なフローからサイト運営にかかる費用、必要な知識から注意点を解説します。

「自社サイトの運営をまかされた」
「これからWebサイトを作成・運用しようと考えている」

上記の悩みを持った方々には参考になる記事となっておりますので、ぜひご一読ください。


Webサイトの情報更新や管理を行うサイト運営

サイト運営とは、主に自社のWebサイトやホームページの情報更新や管理業務を行うことを指します。

ECサイトでは、商品をサイトに掲載したり購入を後押しするキャンペーン情報などを配信する、オウンドメディアでは読者にとって有益な記事コンテンツを配信する、などがあります。

サイト運営ではこれらを担い、ユーザーにアクセスを促すため、興味を持ってもらえるコンテンツの制作や情報更新、管理といった業務を行います。


サイト運営の具体的なフロー

サイト運営の具体的なフローは以下の通りです。

  • サイトの目的を定める
  • ユーザーが知りたい情報を追求する
  • コンテンツ拡充
  • ツールを使った分析
  • 分析を元に改善

まずはどんなユーザーにアクセスしてほしいかをWebサイトで伝えたいこと、押し出したい商品を元にターゲットを分析し、知りたい情報を追求します。

ユーザーの知りたい情報にあわせて顧客に役立つコンテンツを拡充し、サイトの目的であるサービスの利用やリードの獲得に向けてユーザーを誘導します。

そのあと、ユーザーの集客数やユーザーが何をきっかけにサイトに訪れているのか、ツールを利用して分析し、改善していくことが重要です。

サイトの目的を定める

まずは、Webサイトの役割・目的を定めましょう。

サイト運営には一定のコストがかかるため、目的なく設計するとサイト運営が回らなくなることも考えられます。

きちんとメンテナンスされないままのサイトは自社のブランド毀損にもつながります。

商品の購入やサービスの利用、問い合わせの獲得などを目的とする場合は、自社サービスの強みとターゲットについて整理しておくと良いでしょう。

コンテンツを拡充する際に目的に立ち返りやすくなります。

ユーザーが知りたい情報を追求する

顧客の悩みやニーズを解決できる情報を追求し、コンテンツ作成に生かしましょう。ユーザーにとってサイトにアクセスする動機は、何か知りたい情報があり、その情報によって自らの悩みを解決したり、ニーズを満たすことだからです。

ニーズを満たしたコンテンツはGoogleの検索エンジンで検索したときに上位に表示され、悩みを持ったユーザーのアクセスに繋げられます。

そうすることでより達成したい目的に合うユーザーを優先的にサイトに集められ、サービスの利用や商品の購入、リード獲得などサイトの目標達成にも効果を発揮します。

コンテンツ拡充

コンテンツ拡充はユーザーニーズを踏まえてコンテンツの内容を決定して、定期的に追加していきます。

その際、以下の業務が必要となります。

  • キーワード選定
  • コンテンツ制作
  • コンテンツのチェック・公開処理

特にサイト運営で作成するコンテンツは内容がとにかく重要です。コンテンツ拡充を目的とし、ユーザーの知りたい情報やニーズを拾えていないコンテンツは評価されません。

ツールを使った分析

サイト運営におけるツールを使った分析とは、コンテンツを投稿した後に、どのようなユーザーが、どこから自社サイトを訪れ、どのようにサイト内で行動したのかをデータを基に分析することです。

分析により、サイトのどこでユーザーが別のサイトへ移動してしまうのか、どのコンテンツがもっとも評価されているのかなど、サイトにおける改善点を考察できるようになります。

分析を行う際、具体的には、次のような指標の把握が必要です。

  • 流入経路(オーガニックエンジン、直接トラフィック、メルマガ、リファーラル、広告、SNS)
  • サイト全体のアクセス状況
  • ページの閲覧数
  • ページごとのユーザーの滞在時間
  • サイト内でユーザーが起こしたアクション(資料の問い合わせのクリックなど)

分析ツールとしては、代表的なものでGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどが挙げられます。自社内だけでは分析が困難な場合には、外部の分析のプロへ依頼することも可能です。

分析を元に改善

分析した結果をもとに、新規コンテンツの追加や既存コンテンツの修正、問い合わせボタンなどCTA周辺の修正、デザインの改善に取り組みます。

Webサイトは様々な変更を低コストで簡単に実施できます。A案とB案を出して、デザインにより数値に変化が出るかテストするA/Bテストを行うことも可能です。改善の際は「この部分を改善するとページの閲覧数が変わる」など、仮説を立てたうえで取り組みます。結果が出たら、さらに次の改善に生かしていきましょう。


サイト運営にかかる費用

サイト運営にかかる費用は、大きく分けて「初期費用」と「ランニングコスト」の2種類があります。ここでは、費用の目安を解説します。

サイト運営にかかる初期費用

サイト運営の初期費用の内訳は、以下の4つです。

  • サイト制作費用
  • サーバー代
  • ドメイン代
  • SSL代

自社の紹介のみなど、簡単なホームページを作りたい場合は、高額なサーバーと契約したり、ドメインを取得したりせずとも制作可能です。初期費用を数千円ほどまで抑えることもできます。詳細をそれぞれ見ていきましょう。

サイト制作費用は0円〜30万円前後

制作費用は、自社内でWebサイトを作成する場合なら0円、外注する場合なら3万円~30万円と大きく異なります。

まず、自社でサイトを制作するのであれば、サーバー代やドメイン代などを除けば、費用をかけずに無料でサイトを作成できます。WordPressやペライチ、Wixといった、CMSと呼ばれる簡単にサイトを制作できるサービスを利用するのも手です。

企業のオウンドメディアであれば世界80%以上のシェアを誇るWordPressを選べば、インターネットで使い方の解説もあるので、利用しやすいです。

ECサイトを構築する場合もWordPressでできますが、仕様にこだわりがある場合は完全オリジナルでサイトを作成依頼することもあります。

外注する場合は、完全オリジナルのデザインなら20万円~30万円、よりこだわると80~100万円を超える場合もあります。

ただし、上記で解説したWordPressなどのCMSはあらかじめテンプレートが用意されています。

テンプレートがあれば初心者でも綺麗めなデザインのサイトを作成できます。テンプレートを利用した外注の場合は、オリジナリティは出しにくくなりますが、費用は3万円~10万円ほどになります。

作成するサイトの内容によっても費用が異なるため、外注する場合は複数の会社から見積もりをもらったうえで、達成したい目的に合わせて選んでいきましょう。

サーバー代は年間1500円〜10万円

サイトの利用目的やサーバーの種類によって、費用は年間1,500円~10万円と差があります。選んだサーバーの容量や付随するオプションにより、費用が異なるためです。

サーバーは、蓄積されたデータを操作に応じて処理・送受信する役割をもちます。サイト制作では基本的に必須であり、利用目的にあわせたサーバーの導入を行うことで、ユーザーによりスムーズにサイトを利用してもらえます。

たとえばサイトの目的が「自社のECサイトで商品を購入してもらいたい」のであれば、登録したい情報や利用したい機能が多くなりがちです。また、一度に大勢のユーザーが利用する可能性も考えられます。大量のアクセスや処理の負荷でサーバーがダウンしないように、高スペックのサーバーを導入する必要があるでしょう。

一方、サイトの目的が「飲食店のメニューや店舗の住所を掲載したい」など、簡単な情報掲載を目的とする場合は、ECサイトのように複雑な機能を使わず制作できます。低価格のサーバーを導入しても、サーバーがダウンして閲覧できなくなる可能性は低いです。サイトの目的に合わせ適切なサーバーを選ぶことが、初期費用を明確にするためにも大切です。

ドメイン代は年間100円〜3000円

ドメインとは、サイトのURLの末尾にある「.com」や「co.jp」といった文字列のことです。インターネット上における「サイトの住所」のような役目を果たしています。

一般的に年額で費用が請求され、「.co.jp」など人気が高いドメインは年間3,000円ほどかかります。

また、自社名や県名が含まれるドメインを独自に取得することも可能です。特にこだわりがない場合は、年間100円ほどの手ごろなドメインを取得しても、サイト制作自体には問題ありません。

SSL費用は0円〜20万円

サイトを「SSL化」することで、オンライン上で行われる通信を暗号化し、サイト自体のセキュリティレベルを上げることができます。情報を盗み見られる可能性が低くなるため、個人情報を登録する場合でも、ユーザーに安心して利用してもらえることがメリットです。

導入していないと、サイトを閲覧した際に「保護されていない通信」といった表示がアドレスバーに出てしまいます。 費用はSSL化の質により、次の表のように異なります。

SSL型費用特徴
DV型0円会社の所在を示すだけの簡単なサイト向け、サーバー会社へ依頼すると無料でつけてもらえる
OV型5万円~8万円個人情報を扱う場合に向いている
EV型20万円以上より厳密な保護が必要な個人情報を扱う場合に向いている

サイト運営にかかるランニングコストは5,000円〜5万円

自社内で運営する場合と、外部へ依頼する場合では、ランニングコストは次の表のように異なります。

項目自社で運営する場合外部に依頼する場合
サーバー・ドメインなどの維持費月額500円5,000円月額4,000円~
コンテンツ作成や広告利用などの運用費月額0円~月額1万円~5万円
サイト更新などの管理費人件費月額2万円~30万円以上

運営にかかるランニングコストは、自社内のみで運営する場合はサーバーやドメイン、SSLといったサイトの維持に必要な費用のみかかるため、月額5,000円程度が目安です。ただしドメインにこだわらず、SSLを使用しない場合、Wixなどの無料ホームページ制作サービスを利用することで、さらにランニングコストをかけずに運営できます。

一方で、外注する場合は、月額1万円~5万円以上が目安です。内訳には、サーバーやドメインなどの維持費以外にも、コンテンツの更新やアクセス障害発生時の対応などを行う管理費や更新費用も含まれます。

追加で分析に基づく改善点のアドバイスを受けたい場合は、月額20万円~30万円以上かかることもあります。

制作会社やコンサルティングを依頼する場合は、見積もりを取った上で依頼を検討しましょう。


サイト運営に必要なスキル

サイト運営に必要とされるスキルは、次の7つです。

  • ユーザーのニーズにあわせたコンテンツを作成するSEOの知識
  • コンバージョンまでの導線を作るライティング
  • 問題点を洗い出すアクセス解析
  • サイトデザインを変更するHTML・CSSのコーディング知識
  • サービスや商品の売上・認知を高めるAD運用
  • 顧客とのコミュニケーションを促すSNS運用
  • プロダクトの開発・改善を担うグロースハック

実際の運営では、こうしたスキルを持つ人員が、少なくとも1~3名求められます。コンテンツの作成と運営を行うサイト担当の柱となる人を1~2名、さらに企画や交渉、広報と関係性のあるサポート役を配置することで、お互いがスキルを発揮しながら高品質なコンテンツ作りを目指す環境を整備しやすくなります。

ユーザーのニーズにあわせたコンテンツを作成するSEOの知識

サイトへのアクセス数をアップさせるためには、ユーザーのニーズにあわせたコンテンツを作成するSEOの知識を持つ担当者が必要といえます。

SEOとは、Googleなどの検索エンジンを通じ、ユーザーの悩みやニーズに答えるコンテンツを作成し、サイトにアクセスを増やすための専門知識です。

具体的には、次のような調節をサイトの目的に応じて行えることを指します。

  • サイトの構造をユーザーにとって分かりやすいものにする
  • SNSやメルマガによってサイトアクセスの窓口を増やす
  • ユーザーにとって興味があるキーワードを効果的に使った記事を書ける
  • ユーザーがサイトに関連する情報を調べる際のキーワードを選定する

こうしたSEO対策により、ユーザーにとって有用性があるとインターネットの検索エンジンが判断すると、検索キーワードに対しサイトが検索ページの上位に表示され、ユーザーからサイトにアクセスしてもらいやすくなります。

アクセス数が増えれば、それだけ達成したい目的につながるアクションを起こす可能性のあるユーザーも増えるため、成果につながりやすくなります。

コンテンツ作成からコンバージョンまでの導線を作るライティング

サイトにアクセスしてくれたユーザーが、自社の目的達成のために求めるアクションへ誘導するために、ライティングは重要です。

サイトのデザインも重要ではありますが、サイトの構成要素に文章は欠かせません。ユーザーにとってメリットのある情報だと伝わる文章でなければ、期待するアクションへ誘導するのは難しくなります。

そのために最も重要なことは、顧客理解です。 ターゲットとなるユーザーの興味・関心・課題といったニーズを把握することで、ユーザーのモチベーションを喚起し、結果として成果にも繋がりやすくなります。

SEO知識ともリンクするため、SEOの知識を持ってライティングを行うことで、検索エンジンの表示順位アップにもつながります。

問題点を洗い出すアクセス解析

アクセス解析ができないと、ユーザーがサイトにもつ不満の仮説を立てられないため、効果が出ないサイトになってしまいます。課題を見つけて分析することで「○○が原因でこの問題が起きている可能性がある」と仮説を立て、実際にサイトに改善策を講じていきます。

Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで、指標となるユーザーの流入経路や訪問者数、ページ滞在率、新規率などをチェックします。そして分析結果から仮説を立て、施策を考えていくことが求められます。

数値の分析だけをみれば外部の分析のプロへ依頼することも手ではありますが、ユーザーから直接もらった内容の情報が反映されにくくなります。自社内でもアクセス解析の経験を持つ人を配置し、外部のプロとも協力しながら、分析結果を改善策へ繋げていくことが重要です。

サイトデザインを変更するHTML・CSSのコーディング

コーディングは、サイトの文字構造やデザイン変更する、カラーを変更するといった、サイトの構成を行う専用の言語に関するスキルです。サイト運営に関係する言語には、主に以下の2つが関係します。

  • 文章の役割を持たせるHTML
  • サイトのデザインを行うCSS

あわせて、PHPやSQLを使って個人情報入力が必要なフォームを運用する場合は、セキュリティに関係する対策も理解している必要があります。

サイト制作を外注する場合も、コーディング経験のある人材を確保することで「サイトのこのバナーの色を変えたい」「画像を差し替えたい」といった細かなサイトの修正を、自社内でスピード感を持って対応できます。 また、サイト管理ツールを使えば、サイトのデザインやレイアウトの変更をさらに素早く行うことができます。

サイトにタグを1行埋め込むだけで、誰でも直感的な操作でサイトを編集できるようになり、サイト運営の工数を大幅に削減可能です。 ABテストのようなサイトの効果検証もツール内で完結するので、一度検討してみると良いと思います。

参考:タグ1行でサイト編集がコーディング不要になるサイト管理ツール

AD運用とは、インターネット上に展開される広告を取り扱うことです。費用をかけて商品やサービスの購買意欲の高いユーザーに広告を配信できるため、売り上げの増加や認知向上に役立ちます。

特にAD運用では予算内でいかに広告効果を高められるかが重要です。広告効果を高める方法としては広告とユーザーとの接点になる広告コピーやクリエイティブ作成、分析能力が必要になります。

顧客とのコミュニケーションを促すSNS運用

SNS運用はTwitterやInstagramといったSNSで画像や動画の投稿、コメントや返信といったSNS上での顧客とのあらゆるコミュニケーションを指します。

サイトのアクセスを増やすにはSEOももちろん大切ですが、SNSで顧客とコミュニケーションをとり、自社ページに誘導することも大切です。 SNS運用の具体的な業務は以下の通りです。

  • クリエイティブの作成
  • コメント・いいねなどのコミュニケーション
  • アカウント分析

特にSNSはユーザーが求めている情報を提供しなければファンであるフォロワーを増やすことができません。そのため、どんなクリエイティブが好まれるのか分析することが重要です。

プロダクトの開発・改善を担うグロースハック

グロースハックとは、開発面から携わり、商品やサービスの改善を行い成長させることを言います。マーケティングはすでに完成されたものをいかにして顧客に届けるかを考えますが、グロースハックはそれも含め商品やサービス面から手を加え、企業の成長を担うスキルです。

分析・改善が主な業務ですが、サイト運営では広告文の微妙な違いでコンバージョンが何倍も向上することもあります。それらをABテストなどを用いて効果の最適化を図ります。 企画力や分析力、実行力が必要になるので前述したスキルを合わせたものが「グロースハック」になります。


サイト運営を進める上での3つの注意点

運営を行う上で、注意したいのは以下の3点です。

  • 必要に応じて人員と予算を追加しないとサイト運営が回らなくなる
  • 自社で運営するか外部に委託するかをはっきりしないと余計な予算がかかる
  • サーバーやドメインの更新を忘れるとWeb上でサイトが表示されなくなる

ここでは、注意すべき理由と対処法を解説します。

【人的面】必要に応じて人員と予算を追加しないとサイト運営が回らなくなる

人員がいないからといって、自社内で1人の担当者だけが特化してサイト運営を行ってしまうのは避けましょう。

その担当者がサイト運営に携れなくなった場合、外部に依頼しようとしても、何を依頼すべきかも分からず、サイト運営自体がストップする可能性があります。

そこで、業務内容をチームで取り組み、より効率よく業務を社内で共有することが大切です。 サイト運営が止まるのを防ぎ。自社内だけで運営が回らなくなった場合、必要に応じてすぐに外部から何名人員を追加するべきなのか、予算をどこにいくらかければよいのかも分かりやすくなります。

必要に応じて人員と予算を追加し、サイト運営が止まるのを未然に防ぎましょう。

どうしても人的リソースが足りない場合は、サイト管理ツールの導入する方法もあります。

ツールを導入すれば、サイトのレイアウトやデザインの変更を開発担当に任せる必要なく、誰でも簡単にサイト編集できます。 そうすることで大幅に人的リソースを削減することが可能です。

人員が追加できない場合は検討してみると良いでしょう。
参考:タグ1行で誰でもサイト編集可能になるサイト管理ツール

【費用面】自社で運営するか外部に委託するかをはっきりしないと余計な予算がかかる

サイト全体の運営を自社内で行うのか、外部へ委託するのか、「すべて自社内で行う」や「管理は一括する」「コンテンツの構築だけ依頼する」というようにはっきりと決めておきましょう。

人手が足りないから、とつぎつぎと外部委託したり、自社内で業務がブラックボックス化した結果、余計な予算がかかる場合があります。

自社サイトの運営が日常の業務となった結果、無駄な工数や業務のブラックボックス化が発生する場合があります。

運営自体がスムーズだと、工数の非効率化や業務状の無駄にはなかなか気がつけないためです。改善ポイントを外部の人に客観的に見てもらうことも手です。

また、コーディングやデザインなどを外部に委託する場合、発注先が複数になって業務が非効率化される恐れがあります。 外部に委託する場合は、どのような発注をいつ行うのか、サイト運営にかかわる人が確認できるように業務フローを作成することが重要です。

【システム面】サーバーやドメインの更新を忘れるとWeb上でサイトが表示されなくなる

サイトの情報を収納するサーバーやドメインの契約は、一般的に年単位や月単位で更新されます。どちらも更新期限までに手続きを行わないと、サイトが表示されなくなってしまうため、早めに更新を行いましょう。

特にドメインの場合、更新を忘れてしまうと一定期間のち失効してしまいます。失効したドメインは簡単に言えば賃貸物件の空き部屋の状態になり、第三者がそのドメインを利用できるようになるため、使われてしまうとサイトの復旧が不可能になることがあります。

サーバーはドメインを失効していなければ、契約更新手続きによりサイトを復旧できます。ただしサーバー会社によっては、追加料金が発生することもあり、余計なコストが発生するかもしれません。 対策として、次の方法が挙げられます。

  • 契約を自動更新にする
  • 更新手続きのお知らせをメールやSMSで受け取れる場合は設定する
  • あらかじめチーム内で更新日をGoogleカレンダーなどで共有する

更新期限をしっかり把握して、早めに更新を行うようにしましょう。


まとめ

目的達成に向けたサイト制作を、ステップにわけて解説しました。サイト運営が初めてという方でも、ターゲットと目的をしっかりと定め、運営をチームで行えるようにタスクを切り分けていくことが重要です。サイトを作る目的やターゲットがあやふやなままでは、運営自体が滞るかもしれません。

まずは、サイトを制作する目的と、ターゲットとなるユーザーを選定します。目的からさらに実務レベルで達成したい目標を決めていくことで、費用の予測や外注した方がよいと考えられる業務、自社で探すべきスキルをもつ人材も分かりやすくなるためです。

ユーザーにとって満足度の高いサイトを制作し、自社の成果に繋げていきましょう。

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