5分でわかるInstagram広告とは?広告の特徴と出稿の流れ

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Instagram広告は流行に敏感な若い世代から支持されるInstagramを利用した広告ですが、実際にどのような特徴があるのかよくわかっていないので始められないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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Instagram広告は画像や動画をメインとした広告で、ターゲティングの精度が高く、自社商品・サービスのブランド認知の向上を目指している場合に最適な広告です。

本記事では、Instagram広告でどのようなことができるのかという基本的なことから、Facebook広告との特徴の違いを分かりやすく説明し、Instagram広告を活用した事例まで紹介します。

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この記事を読んでわかること

目次


Instagram広告とはInstagramユーザーのフィードに表示される画像・動画広告

Instagram広告を実例とご紹介

Instagram広告とはユーザーがフォローしているアカウントと同じように、Instagramのフィードに画像・動画で掲載される広告です。

従来、企業はInstagramに企業用のアカウントを開設し、フォローしてくれたユーザーに対してブランディング訴求していくというのが一般的でしたが、2015年10月より、セルフサーブ型(自社で予算設定や配信期間を調整できる広告の広告)としてInstagram広告の利用が始まりました。(参考:広告運用自動化ツールの一覧 ≫

本来、最低出稿額が500万円かかったのですが、運用型広告に変わったことで、下限としては1日500円×30日で月1万5千円ほどで出稿可能です。

参考:広告主様向けヘルプセンター|Facebook for Business

また、Instagramを含めた主要SNS 5媒体の比較表をご用意しました。それぞれの特徴や違いが一目で分かる内容になっていますので、気になる方は以下からダウンロードしてみてください。
【ひと目でわかる】主要SNS 5媒体の比較シート


特徴:若年層ユーザーが多く、細かなターゲティング設定ができる

Instagramのユーザーは若年層が圧倒的多く、20代までのユーザーが60%を占める

男女年代別比率

引用:LINE、Facebook、Twitter…5つのメジャーSNSの男女別年代比率の徹底比較!|FULLER(フラー)株式会社

App Ape Laboratoryが行った調査によると、Instagramのユーザーは圧倒的に若年層に偏っています。男性では20代までのユーザーが56.92%、女性では63.20%です。若年層の女性の利用率が最も高く、アパレルブランドやコスメブランドなど、女性をターゲットとする企業を中心にビジネス活用が進められています。参考:国内PR会社の一覧 ≫

ハッシュタグを使いこなすことで自社のブランド認知を高めることが可能

Instagramではハッシュタグという独自の文化があります。投稿に関連する複数のワードを、ハッシュタグに付けて投稿します。Instagramでは、キーワードで投稿を検索する機能がないです。なので、ハッシュタグをいかに使いこなすかが、自社の商品・サービスをユーザーに認知できるかのポイントとなります。ユーザー同士が同じハッシュタグによって共通の趣味や状況を共有し、共感を促すための重要な手段なので、写真や動画に添えるテキスト文と同時に考えることが必要です。

例えばファッションブランドの広告の場合は、「#アウター」「#デニム」「#トップス」「#エスニック」などとハッシュタグをつけていきます

親会社のFacebookやInstagramのユーザーデータを用いた細かなターゲティングが可能

Instagram広告はFacebookやInstagramのユーザーデータを用いて、細かなターゲット設定ができます。例えば、「ニューヨーク在住の18-25歳女性」のようなターゲット設定ができるので、消費者に身近な商品・サービスを提供する企業は相性がいいと考えられます。逆に商品が消費者の生活にとって身近でない企業は、相性が良いとは言えません。

ターゲティングについての詳しい説明はこちら:オーディエンスのターゲット設定オプション|facebook business

ユーザーと相性の良い企業

・スモールビジネス
・一般消費者向け製品を販売するブランド

ユーザーと相性の悪い企業

・B to Bビジネスの形態を取る企業
・商品が消費者の生活にとって身近でないもの(ソフトウェア等)


Instagram広告の広告形態には、写真広告、動画広告、カルーセル広告の4つがある

Instagram広告には以下の4つの広告形態があります。
1. 写真広告
2. 動画広告
3. カルーセル広告
4. Stories広告
それぞれについて詳しく見ていきましょう。

広告タイプ説明
写真広告テキストのみ、300文字以内(125文字を推奨)
動画広告テキストのみ、125文字以内を推奨
カルーセル広告1つの投稿に2~5個の画像や動画を表示
Stories広告写真の再生時間:デフォルトで5秒(30MB)、動画の再生時間:最大15秒(4GB)

1. 写真広告

写真広告

引用:Instagram広告の基本|facebook business

その名の通り、写真投稿の形式で配信される広告メニューです。①の箇所に広告アイコンがあり、②の箇所にユーザーのアクションを促すボタンが有ります。このアクションボタンはCTA(Call To Action/コールトゥアクション)という機能で、具体的な機能については後ほど紹介します。

写真広告で注意するのは以下の二点です。
・説明: テキストのみ、300文字以内(125文字を推奨)
・広告画像の20%以上をテキストが占めてはならない

2. 動画広告

動画広告

引用:Instagram広告の基本|facebook business

こちらは、動画投稿の形式で配信される広告メニューです。広告アイコンとCTAボタンについては写真広告と同じ場所にあります。

動画広告で注意するのは以下の二点です。
・説明:テキストのみ、125文字以内を推奨
・動画の長さ:最大30秒(30MB)

3. カルーセル広告

カルーセル広告

引用:Instagram広告の基本|facebook business

カルーセル広告は、1つの投稿に2~5個の画像や動画を表示できる広告メニューです。カルーセル形式を使えば、自分が販売している製品や自分が所有するアプリを紹介したり、特定の製品やパッケージ、アプリの詳細を提示したり、連続するカルーセルカードを入れてストーリーを展開させたり、1つの長い画像を表示したりすることができます。

4. Stories広告

Stories広告引用:Instagramストーリーズ広告 | Instagram for Business

Stories広告は、instagramのフィード上部に表示されるStoriesに写真や動画を配信できる広告メニューです。Stories広告では、全画面表示の縦長フォーマットを使って、見る人の注意を散らさずに特定の情報を伝えることができます。

Stories広告で注意するのは以下の2点です。
・写真の再生時間:デフォルトで5秒(30MB)
・動画の再生時間:最大15秒(4GB)

Instagram広告についての基本的なことは以上になります。続いて、CTAボタンについて見ていきましょう。

広告の目的に合わせたアクションタイプの設定が可能

アクションボタン

引用:Instagram広告の基本|facebook business

先程も述べましたが、写真の右下にあるアクションボタンはCTA(Call To Action/コールトゥアクション)という機能です。広告の内容や目的に合わせて以下の中から選んで設置することができます。
・詳しくはこちら
・お問い合わせ
・予約する
・購入する
・登録する
・インストールする
・ダウンロード
・申し込む
・他の動画を視聴
・音楽を聞く
・ゲームをプレイ
・アプリを利用
・動画を見る

Instagram広告は従来、イメージ写真を利用したブランディング訴求のイメージが強かったですが、アクションボタンの設置によりユーザーのアクションを引き出せるようになりました。

また、主要なSNS広告の王道のバナー攻略法を以下の資料にまとめました。クリエイティブ作成に困っている人、より効果的なバナーを作成したい人は必見です。
【eBook】SNS広告の王道バナー攻略法


Instagram広告の課金方法はCPM、CPC、CPIの3種類

課金方法は以下の通りになります。

・CPM
Cost Per Mille(1,000インプレッション単価)では、広告が1,000回表示された段階で課金

・CPC
Cost Per Click(クリック単価)では、広告のCTAボタンがクリックされた段階で課金

・CPI
Cost Per Install(インストール単価)では、アプリ広告の場合に適用され、広告経由でアプリがインストールされるごとに課金


Instagram広告を活用した5つの成功事例

1. 【THE ICONIC】 Facebook広告とInstagram広告を組み合わせコンバーション23%、購入金額25%アップ

THE ICONIC
THE ICONIC|Instagram https://www.instagram.com/theiconicau/

オーストラリアを代表するアパレルブランド。ターゲット層にインスピレーションを与え、認知を高めて秋冬コレクションの販売を促進するためにInstagramを活用しました。オーストラリアの大自然の中で秋冬コレクションをまとったモデルたちの写真や動画は、ターゲット層に印象的に届き、コレクションの認知を高めたところで、Instagram広告を見たユーザーにダイレクトレスポンス型のFaceboook広告を配信しました。

Facebook広告とInstagram広告を組み合わせて、コンバーション23%、購入金額25%アップしています。

2.【土屋鞄製造所】リーチ数50万人、広告想起率29%、ブランド認知度6%それぞれアップ

土屋鞄製造所|Instagram
土屋鞄製造所|Instagram https://www.instagram.com/tsuchiya_kaban/

革鞄や革小物を製造販売している小売店。ブランド認知の向上を目的に広告を配信しました。作り手と使い手の両方から愛される製品というストーリーを伝えるための工夫として、以下の4種類のクリエイティブを用意しました。

・土屋の鞄を愛おしそうに抱きかかえる持ち主の写真
・「こいつが、好きなんです。」というキャプション
・「このこが、好きなんです。」というキャプション
・他の文房具と並べた名刺入れの写真と「仕事に欠かせない、わたしの相棒。」というキャプション

これらのクリエイティブは非常にシンプルですがInstagramユーザーに強く響き、リーチ数50万人、広告想起率29%、ブランド認知度6%それぞれアップしました。

3.【フィラデルフィア】前年同期比売上41.8%アップした食品メーカー

フィラデルフィア
フィラデルフィア|Instagram https://www.instagram.com/phillyaus/

クリームチーズでおなじみのオーストラリアメーカー。商品のラインナップの一つである「Pourover」のイメージチェンジを目的に、Instagram広告を配信しました。

楽しい形をしたクリームチーズや、夏をテーマにしたアイテム(サングラスなど)をかたどったクリームチーズの写真を配信。それにより、ブランド認知を高めることに成功し、「Pourover」と「楽しいおもてなしレシピ」の相関が強まり、前年同期に比べ、売上が41.8%アップしました。

4.【Snail Games】広告ありグループとなしグループでは前者の指標がそれぞれインストール数339%、アプリ内購入1.5倍に

Snail Games
Taichi Panda|Instagram https://www.instagram.com/taichipandaen/

中国のゲーム会社。Instagramのクリエイティブな環境を活かして、アクションRPGモバイルゲーム「Taichi Panda」の認知度を、米国に居住する15歳〜40歳の男性の間で高めたいと考え、広告を配信しました。

放映中のTVCMに出演の人気女性格闘家Ronda Rouseyを動画広告でも起用し配信した結果、ターゲット層のうち広告ありグループとなしグループで比較したところ、インストール数で339%、アプリ内購入で1.5倍と大差をつけての好結果となりました。

5.【READ DOG BOOKS】広告費用対効果7倍、有料会員数3倍

READ DOG BOOKS|Instagram https://www.instagram.com/readdogbooks/

毎月新しい本が届く定期購入サービス。ターゲット層の関心をかきたて、登録者を増やすためにInstagramを利用しました。
おすすめの本が入ったボックスや関連グッズなど、明るくカラフルな製品写真を配信。このキャンペーンをInstagramとFacebookに配信したところ、広告費用対効果7倍という素晴らしい成果をあげ、Instagram経由だけでも有料会員数3倍を達成しました。

参考:ビジネス活用事例 READ DOG BOOKS|instagram business

成功ポイントはInstagram広告を活用して自社のブランド認知を高めた点

これらの成功事例で共通する成功のポイントは、Instagram広告を活用して自社のブランド認知を高めたところにあります。例えばファッションブランドTHE ICONICの大自然の中で秋冬コレクションをまとったモデルたちの写真や動画や、食品メーカ―フィラデルフィアのアイテムなどをかたどった楽しい形をしたクリームチーズの写真は、商品がInstagram広告にマッチした例となります。

これらの成功事例から、B to Cのビジネス形態を取る企業が向いているといえますが、その中でも、スモールビジネスや一般消費者向け製品を販売するブランドはInstagram広告で自社の強みをより発揮できるでしょう。また、土屋鞄製造所などに見られる、こだわりを意識したブランド商品はInstagram広告と相性が良いです。

参考:さまざまなビジネス指標に有効なInstagram広告|facebook business
参考:Instagramでの広告展開における成功事例まとめ〜Facebook For Businessより〜|ソーシャルメディアラボ


Instagram広告を出稿する方法

広告を出稿する方法を簡単にまとめています。(参考:広告運用自動化ツールの一覧 ≫

事前準備

・Facebookページを用意する
・Instagramアカウントを取得する

広告出稿方法

1.InstagramアカウントとFacebookのアカウントをリンクする
2.広告マネージャー/パワーエディタのどちらかでInstagram広告を作成する
それぞれのやり方については以下のようになります。

広告マネージャーの場合

①Instagramアカウントあり:ビジネスマネージャに追加するか、ページ設定から追加
 Instagramアカウントなし:FacebookページをInstagram広告の発信元として使用可
②広告作成に移動
③Instagramに対応している広告の目的を選択
④ [次へ]をクリックし、広告のターゲット設定、予算、掲載期間、素材など広告の詳細を入力
⑤注文を確定する前に、広告作成の[広告プレビュー]セクションで[Instagram]の隣がチェックされていることを確認
⑥チェックされていれば、Instagramで広告が表示される

パワーエディタの場合

Step1 広告のキャペーンを作成する

①パワーエディタに移動して、ページ上部にある[広告を管理]タブをクリック
②ページ左側の をクリックして、[キャンペーンを作成]をクリック
③[キャンペーン名]を入力し、[購入タイプ]で[オークション]を選択し、Instagram広告に対応している広告の目的を選択

Step2 広告の広告セットを作成する

①ページ上部の [広告を管理]タブをクリック
②ページ左側の をクリックして、[広告セットを作成] をクリック
③[広告セットを作成]ページで、既存のキャンペーンを使用するか、新しいキャンペーンを作成するかを選択
④広告セット名を入力し、[作成]をクリック
⑤ページの右側で新しい広告セットを選択し、[ 編集]をクリックして、予算、スケジュール、ターゲット層、配置(広告の掲載場所)、価格などの詳細を設定
この広告セットに含めた広告をInstagramで掲載するには、[配置]セクションで[Instagram]を選択する

Step3 広告を作成する

①ページ上部の[広告の管理]タブをクリック
②ページ左側の をクリックして、[広告を作成]をクリックします。
③[広告を作成]ページで、既存のキャンペーンを使用するか、新しいキャンペーンを作成するかを選択
④広告名を入力し、[作成]をクリック
⑤素材を含む、広告の詳細をすべて入力
⑥緑色の[変更を確認]ボタンをクリックして変更を公開

Instagram広告を出稿する際に気を付けたい4つの注意点

1. Instagramアカウントは必須ではない

セルフサーブでは配信時にFacebookページを指定する必要があり、Instagramアカウントは必須ではありません。Instagramアカウントなしで配信した場合、アカウントネームはクリックできず、また広告のコメント削除などはできません。

2. 広告画像に占めるテキストは20%まで

広告の種類のところでも述べましたが、画像と動画のサムネイルはテキスト20%ルールに沿う必要があります。

3. 遷移先は外部URLである必要がある

遷移先は外部URLである必要があります。遷移した時、iOSはアプリ内ブラウザ、Androidはデフォルトのブラウザで表示されます。

4. キャプションの文字数は半角300字まで

キャプションの文字数には制限があり(半角300字以内)@ハンドル名、ハッシュタグ等、空白を含みます。キャプション中で改行、機種依存文字は利用できません。また、セルフサーブでは絵文字は利用できません。

facebookヘルプセンター|facebookにも詳しい解説が記載してあります。


まとめ

いかがでしたでしょうか。2015年10月に始まったばかりのInstagram広告ですが、現在の盛り上がりは一過性のものではなく、今後更に勢いを増すことでしょう。これからの動向に注目し、最新の事例が上がり次第、ご共有したいと思います。

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