セミナー集客にもう困らない!鉄板アイデア14選+改善ポイント

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セミナーは、新たな商談や取引を生み出すのに有効な方法です。しかし、何度もビジネスセミナーを開催する場合は、集客にお困りの方も多いのではないでしょうか。

今回は、目的に合わせたセミナー集客方法のご紹介から、継続的にセミナーを開催していく時に大切な集客方法の改善ポイントを説明したいと思います。

目次


複数回のセミナーを開催する方は SNS集客がおすすめ

本章ではFacebookとTwitterによる集客の仕方について説明します。時間はかかりますが、SNS経由の集客は複数回続くセミナーをやる方におすすめです。早速見ていきましょう。

Facebookによる集客

1.Facebookイベントページにおける集客

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Facebookのイベントページは気軽に作ることができます。イベントページ作成時のポイントとしては、以下の2点です。

①セミナーの目的、ベネフィットを明確にする
なぜ、そのセミナーを行うのか、得られるベネフィットは何か、分かりやすくまとめましょう。

②伝えたい情報はファーストビューにおさめる
イベントページの詳細の記入欄は11~12行を超えると畳まれていまします。伝えたい事を簡潔に、ページのファーストビューにおさまるように書きましょう。

Facebookのイベントページを効果的に使った事例2選

セミナーの集客ではないですが、今回はイベント集客の事例をご紹介いたします。イベントの集客の事例をセミナー集客に応用するポイントも併せてご紹介いたします。

①小出しの情報と魅力的な写真で集客を成功させた「Farmer’s Market at UNU 」

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引用:Farmer’s Market at UNU

Farmer’s Market at UNUは思わず「いいね!」を押してしまいそうになる美味しそうな写真の数々をアップし、普段からユーザー層に対してアプローチをかけていました。以下が投稿写真の一例です。

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引用:初出店のAND THE FRIET!8種類の芋×8種類のディップにはフライドポテトの楽しみが満載!|Farmer’s Market at UNU

そして、イベントページにイベント当日まで出店者の情報を写真とともに更新したり、イベント終了後もお礼のコメントともに追加情報を更新したりして、継続的に参加者へアプローチしている彼らの施策は、セミナー集客にも応用することができます。

当日のセミナーの内容を一回アップしたきりにするだけではなく、集客した人々を取りこぼさないよう、定期的に情報を発信し、参加者のモチベーションを保つことが大切です。そして、セミナー終了後もフォローアップを丁寧に行い、次回の集客につなげるように心がけましょう。

②イベント終了後も次に繋げる仕掛けをうまく折り込んだ「エレクトリックラン」

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引用:エレクトリックラン

エレクトリックランのFacebookページでは、毎回イベントページを作成し、前回のイベントの様子や、当日のコースの写真をアップして、参加者の気分を高める工夫がされています。

また、イベント終了後にFacebookに写真をアップすることを事前に周知することで、参加者がイベント終了後もFacebookページにアクセスするような工夫も行っています。

セミナー集客の際も、セミナー内容のまとめや、資料、セミナーの様子を撮影したものをFacebookにアップすることにより、参加者のリピートや、一度行ったセミナーの口コミによる拡散へつなげましょう。

参考:イベントへ集客するには? Facebookを効果的に使ってO2Oに成功している事例3選|ソーシャルメディアラボ

イベントページの作り方について知りたい人は下記サイトをご覧ください。
参考:Facebookページでのイベント作成方法 ~Facebookで集客しよう~|REX

2.Facebook広告での集客

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引用:簡単で効果的なFacebook広告|facebook business

Facebookの広告を作成し、運用する際のステップは以下の4点になります。

①Facebookページを作成する

Facebookで広告を出稿するために、まずは自社のページを作成しましょう。

②イベントページを作成する

先ほども述べましたが、イベントページを作成する際には目的とベネフィットを明確にしたものにしましょう。

③広告を出稿する

Facebook広告は予算を自分で決めることができ、限らえた予算内での広告運用が可能です。また、最大の特徴であるターゲット設定が細かくできるので、セミナーの対象者に合わせ、ターゲットを設定しましょう。

④公開グループを作成する

こちらは広告とは直接関係がありませんが、セミナーやイベント告知するための公開グループがFacebookには存在します。こちらにグループ申請をして告知すると、メンバーが数1,000名単位のものもありますので、無料で多くの方に見て頂けます。ただ、あくまでウォール投稿になるのでその時々で見てもらわないと流れていきます。いくつか最適なグループに申請をしておき、マナーを守って定期的に告知していきましょう。

3.Twitterによる集客

Twitterは効果的なツールではいますが、イベントの集客のために使いこなすには意外と難しいものです。そのためには以下の2つのポイントを抑えましょう。

1.告知文は「イベント情報+イベントへの思い」で人間味のある文章に

Twitterの性質として、無機質なイベント情報や、ただの告知文はユーザーに嫌われます。主催者のイベントへの思いや個性を告知文に混ぜ込み、フォロワーが流し読みしないような文章にしましょう。

2.日程と場所は告知文記載する

セミナーの内容に興味をもってもらえても、イベントの日敵と場所がなければ集客につながりません。基本的なことですが、きちんとおさえましょう。

参考:Twitterで集客をするために、絶対に押さえておきたい3つのポイント|Peatixブログ


多くの知り合いや、購読者がいるメルマガを持つ方はメール集客がおすすめ

メールによる集客は、知り合いへのメールとメールマガジンの発行があります。以下にそれぞれについてまとめました。

4.知り合いにメールする

自分の知り合いや、以前名刺交換をした知り合いの中で、セミナーの趣向に合いそうな人を探しメールを出来る限り沢山の人にメールを送りましょう。

メール集客において、まずはおさえるべき3つのコツ

初めに、前提として「メールを出す→その中にWEBサイトへのリンクがある→そこをクリックして見に来てもらう→セミナー詳細ページから、何らかのアクションを起こしてもらう」があるうえでのコツであることをご理解ください。

①メールは、30秒以内で把握できるようにする

「メール自体を短くまとめる」か「冒頭で、メールの内容の全体像が分かるように工夫する」ようにしましょう。忙しい社会人相手には内容をわかりやすく簡潔にメールで伝えることが大切です。

②件名、本文の見出しは自然な形に

その人の顔が画面に浮かんでくるような、あるいは人柄が浮かんでくるような文章を書けると、親密度が自然と高まって信頼感や安心感が生まれます。セミナーに参加していただいた時に、自分キャラクターとメールの文章のキャラクターを一致させましょう。

④メールとセミナー詳細ページは見た目も内容も別にする

メールで読んだ内容に興味を惹かれ、せっかくセミナー詳細ページにアクセスしてくれたのに、メールと同じ内容がそのまま書かれていては読んだ人はがっかりしてしまします。メールで概要を伝え、セミナー詳細ページでさらなる詳細や、付加価値となる情報をのせるように心がけましょう。

参考:E-mailから集客するためにまず押さえたい”5つ”のコツ|株式会社ラウンドナップ

5.メールマガジンを定期配信する

メールマガジンは直接読者に届けることのできる媒体であり、リアルタイムでの告知が可能になります。以下がメールマガジン発行の際のポイントです。

申し込みフォームを作成し、メール本文にリンクを記載する

セミナー情報を載せ、「メール、または電話でお問い合わせください」と記載しても、顧客の申し込み作業への心理的ハードルが高くなってしまいます。なので、セミナー申し込みフォームへのリンクをメール本文に記載しましょう。

開催48時間前にリマインドメールを送る

メールマガジンでせっかく参加申し込みがあっても、顧客はセミナーのことを忘れてしまったり、新たな予定が入ってしまったりする可能性があるので、必ず開催の48時間前にはリマインドメールを送りましょう。

メールマガジンからお問い合わせいただいたお客様にテレアポをかける

普段から発信しているメールマガジンがあるならば、そこにお問い合わせいただいたお客様にテレアポをかけてみるのも一つの手でしょう。


オンライン集客に合わせ、 FAX/DM、チラシによるオフライン集客も活用

つづいて、オフラインにおける集客について見ていきます。

6.FAX DMを送る

FAX DMは、低コストで一斉送信できる点にメリットがあります。しかし、相手に読んでもらえる可能性が少なく、ゴミ箱に直行しがちというデメリットもあります。以下に、FAX DMを送る際のポイントを引用しました。

1.避けるべき送信日時
金曜の午後~月曜の午前中、営業時間外、土日祝日、月末、月初、GWなどの長期連休
2.必要な情報だけを厳選し、A4用紙1枚にまとめる
3.売り込みにならないよう、受信者にメリットを与える提案をする(○日までにお申込みいただくと○%割引します、など)
4.担当者名や部署をできるだけ記入する
5.デザインに凝りすぎない(広告っぽくならないようにする)
6.用紙に申込み欄(会社名、担当者名、連絡先など)をもうけ、返信先ファックス番号を明記する

引用:セミナー集客でやるべき31のノウハウ|コンラボ

7.チラシを作成し、設置する

チラシを作成する際のポイントは、以下の4点です。

①タイトルを明確でわかりやすくする

チラシを見る人が、ぱっと見て3秒で何の商品・サービスかが分かるようにしましょう。

②目の導線は「Z型」

基本的に人はチラシを「Z型の導線」で見ます。チラシの構成も人の目の導線を意識して作りましょう。
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引用:自分でセミナー集客チラシをつくる【5つのポイント】|ブランディングラボ

③情報にメリハリをつける

チラシを通して伝えたい情報を全て盛り込めば良いというわけではありません。情報を強調する部分のフォーマットや文字の大きさ、色はなるべく揃えることが望ましいでしょう。

④フォーマット化して今後も使える様にする

次回、チラシを作成すことも意識して、編集しやすいデータ、情報の区分けをしましょう。


手っ取り早く手間を掛けたくない人はセミナーポータルサイト経由での集客が有効

セミナーポータルサイトというものがあり、セミナーの情報を掲載することによって気軽に集客をすることができます。また、セミナーのポータルサイトに広告を出すことも可能です。

8.セミナーのポータルサイトに載せる

セミナーの情報を探している人が集まりますので、効率よく告知できます。

〔ポータルサイトの例〕
セミナーズ
セミナー情報.com
セミナーネット
EventForce(イベントフォース)
こくちーず(告知’s)
セミナーバンク
ことさが
イベントカレンダー+ログ
eventcast

9.セミナーポータルサイトにバナー広告を出す

セミナーポータルサイトにはたいていバナー広告の枠が用意されています。ポイントとしては「広告に見えない自然なバナー広告」にすることです。


セミナーで集客が上手くいくための無料アイデア5選

10.HPの目立つ場所に、セミナー情報及び申し込みページヘのリンクを掲載

基本的なことにはなりますが、セミナー情報の申し込みページは、見やすい場所に掲示しましょう。

11.名刺交換をした人を、Facebookを通じて招待する

名刺交換した人の中からセミナーの趣向に合いそうな人を探し、友だち申請をしましょう。時間があれば、プライベートの投稿に良いねやコメントをすることで親交を深めると良いです。友だち申請を承認してもらえたら、丁寧に個別メッセを入れ、イベントに招待しましょう。

12.セミナーのタイトルを、キャッチーなものにする

セミナーの目的に合わせた、見込み参加者の目を引くようなタイトルにしましょう。ポイントとしては以下の2点です。

①セミナータイトルは「本題」+「副題」で構成する
②セミナータイトルには以下の「7つの要素」を盛り込む
要素1:「ターゲット」を盛り込む
要素2:「ベネフィット」を盛り込む
要素3:「パワーワード」を盛り込む
要素4:「数字」を盛り込む
要素5:「簡単、楽に、早く、安く」を盛り込む
要素6:「ニュース性」を盛り込む
要素7:「希少性」「限定性」を盛り込む

引用:セミナータイトルの5つの雛形、盛り込む7要素、 「主題」+「副題」構成法とは?|コンラボ

13.参加特典をつける

セミナーに参加特典という付加価値をつけることで、集客アップへとつなげることができます。しかし、参加特典をただつければ良いというわけではなく、参加特典を設ける際には以下の様なポイントが2点あります。

①セミナーの内容と相性の良い物を選ぶ
参加特典がセミナー内容を補完するものであったり、相乗効果を狙えるものであることがベストです。セミナー参加者が得たい結果を考え、その結果に応える特典を準備しましょう。

②特典の価値をきちんと伝える
このセミナーの特典になぜこれを選んだのか、この特典の良さは具体的に何なのかといった、特典を選んだ際の背景をきちんと伝えましょう。単純に「金額にしたら●万円です」や、「ページ数にして●ページ」などの情報よりも、その特典で参加者が得られるベネフィットをきちんと伝えましょう。

14.過去のセミナー参加者を優待する、告知協力を依頼する

新規顧客を呼ぶよりも、一度参加経験がある方の方がセミナー内容を把握しており、そういった方々をもう一度呼ぶほうが効率良くセミナーの集客につながります。セミナー開催経験がある方は過去にセミナーに参加した方々にも連絡をしましょう。そして、過去のセミナー参加者の参加料金を割引するなどの優遇措置をとることで、もう一度来てもらいやすくなります。また、告知の協力を依頼してもらうのも一つの手です。


セミナーは1回で終わりではない!セミナー成功の近道は改善を繰り返すこと

セミナー集客には常に改善の余地があります。1回やって終了というわけではなく、次に繋げるためにはどうすれば良いのか、試行錯誤を続ける必要があります。今回はセミナー集客におけるPDCAの回し方をメールマガジンにおける事例を用いて紹介します。

メールのA/Bテストを活用してノウハウを蓄積する

メールのタイトルや内容によって、セミナー集客に繋がるかどうか驚くほど変わってきます。まずはメールの三大要素を知ることが大切です。

・件名:開封率に影響
・差出人名:開封率に影響
・メールの内容:コンバージョンに影響

その他にも、検証できる要素としては、投稿時間が開封率に影響することが考えられます。簡単にA/Bテストできる順としては「送信時間・日時」>「件名」>「送信者名」>「メール内容」なので、まずは投稿日時から検証してみるのもいいでしょう。
以下に、A/Bテストの例を挙げてみました。

例その1
A:A/BテストではなくSEMに時間を使うのがばかげている理由
B:[電子書籍]A/BテストではなくSEMに時間を使うのがばかげている理由
オーディエンス:リード(見込み客)
ゴール:CTAボタンのクリック数
結果:件名Bのクリック数の方が30%多かった。
発見:私たちのデータベースに登録されているリードは、自分たちが受け取っているコンテンツがどういう種類のものなのかを知りたがっている。

例その2
A:Optimizely認定を50%オフで取得できます
B:Optimizely認定を取得して、キャリアアップを図りましょう
オーディエンス:お客様
ゴール:開封率
結果:件名BではEメールの開封率が13.3%増加した。
発見:お客様はキャリアを成長させる機会を求めている。

例その3
A:CTAを1つだけ設置
B:複数のCTAを設置
オーディエンス:お客様
ゴール:CTAのクリック数
結果:AのCTAを1つだけ設置した方のクリック数が13.3%増加した。
発見:選択肢が複数あるよりもCTAを1つに絞った方が効果的である。読者のためにEメールのベストプラクティスに挑戦することは、いつも一番の訓練になります。業界のスタンダードが必ずしも正しいとは限りません。

引用:よいA/Bテストとは何か? – 2014年に行ったEメールのA/Bテストからの教訓|POSTD

セミナー集客メールのA/Bテストをやる目処としては、4週前が良いでしょう。その後、良いパフォーマンスのメールを2週前に採用し、順次メール配信をすると、目的に合わせた成果を得る可能性が上がります。また、フォーム入力画面まで来たが、申し込んでいない人などへフォローメールもいれることで、集客アップを貪欲に狙うことが大切です。

続いて、メールマガジンのA/Bテスト以外のアイデアをご紹介します。

ランディングページをレスポンシブ対応にする

顧客はメールをモバイルで見ている可能性も今は高いです。しかし、モバイルではフォームの登録がやりにくいこともあります。考えられる対策としては、

・不要な項目を絞る(後に、名刺等で更新できる)
・レスポンシブなフォームに変更する
・登録情報をあらかじめ復元するよう設定しておく

などが挙げられます。

顧客の入力フォームの改善方法や実例については、下記の記事をご覧ください。
参考:EFOでCVR2倍以上!? フォームを改善すべき理由と事例4選

リード獲得を絡めた年間スケジュールを作成する

いくらA/Bテストで集客メールを磨いても、同じマーケティングリードが対象では集客はできなくなります。そのため、リード獲得を絡めた年間スケジュールが必要になるので、年間を通した施策というのが求められます。さらには、A/Bテストを使って新しいコンテンツ・切り口を試すことも計画することで、集客方法を絶えず改善していきましょう。


まとめ

いかがでしたでしょうか。セミナーは1回やって満足して終了!というわけではなく、今回のセミナーの経験を活かし次回のセミナーに備えることが重要です。

どこが上手くいって、何が出来なかったなど、常に自らのセミナーを振り返り、地道な改善を繰り返しましょう。これがセミナー成功への近道となります。

参考:【体験談】セミナー・説明会の開催・運営の効果的なポイント