Twitter活用の成果を上げる7つの方法を、検証結果とともに大公開

数年前から注目を集めている企業のTwitterアカウント。成功事例が魅力的で、自分たちでもTwitterを始めてみたけれども思ったよりも盛り上がらない…。
このようなお悩みは、Twitterでのつぶやき方を工夫することで改善されるかもしれません。

今回は、Twitter活用の参考になるノウハウ7個を厳選し、LISKULアカウント(@liskulcom)の実例とともに各ノウハウの効果を解説します。
実際に、LISKULではノウハウ活用によりクリック率が1.3倍に増えました。ぜひ参考いただければと思います。

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Twitter活用のポイント7個と検証結果

ここでは、一般的に認知されているTwitterの効果的な活用ポイントをまとめました。
7つの方法を実際に、LISKULのTwitterアカウントにて検証してみましたのでそちらもご覧ください。

1.ツイートにハッシュタグをつけると
ユーザーの反応が2倍になる

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ハッシュタグを活用すると、エンゲージメントが2倍になると言われています。
ハッシュタグの個数でもエンゲージメントに差が見られるといい、1ツイートには1、2個のハッシュタグをつけることが推奨されています。

参考:The 7 Biggest, Counterintuitive Social Media Mistakes You May Be Making – The Buffer Blog
この記事では下記のように言及されています。
・上手にハッシュタグを使えればエンゲージメントが2倍になる
・1、2個のハッシュタグでは3個以上つけた場合よりもエンゲージメントが21%増える。

※ハッシュタグとは
#記号と、半角英数字で構成される文字列のことを Twitter上ではハッシュタグと呼ぶ。発言内に「#○○」と入れて投稿すると、その記号つきの発言が検索画面などで一覧できるようになり、同じイベントの参加者や、同じ経験、同じ興味を持つ人のさまざまな意見が閲覧しやすくなる。ハッシュタグは Twitter ユーザーが自発的に使用するようになったルールであり、ハッシュタグを使用するに当たっては Twitter Inc. への申請や登録は必要ない。#○○の前後に、半角スペースを入れるのを忘れずに!
【例】#oyatsu → 自分が食べたおやつについて皆で共有

引用:Twitter「ハッシュタグ(hashtag)とは」とは?|ツイッター用語 – ツイナビ

検証

LISKULアカウントにてハッシュタグの有無とエンゲージメント率の関係について調べました。

リスクルアカウントの検証結果
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※11下旬~1月上旬の90ツイート

タグ付きのツイートの方がエンゲージメント率、クリック率ともに悪くなってしまいました。

結論

LISKULアカウントではハッシュタグをつけるとエンゲージメントは上がらず、むしろ下がってしまいました。
ハッシュタグは使い方によってはマイナスの影響があるようです。

上記の引用では「上手にハッシュタグを使えればエンゲージメントが2倍になる」とありましたが、「上手に」の部分が肝心です。
上手な利用方法とはサービス関連の汎用的な言葉を使う、トレンドのタグを利用するといったことが挙げられます

例:コーヒーショップの#coffee、#halloween

トレンドのタグに関してはTwitterのアプリ上で随時確認できます。
なおLISKULアカウントでは、ハッシュタグ使用の難度が高く、ハッシュタグは利用しないこととしました。

参考:ハッシュタグ#とソーシャルメディア上での効果的な使い方 – Wix オフィシャルブログ

2.100文字以内のツイートで反応数が17%増加する

Twitterの投稿文字数により、ユーザーのエンゲージメント率に差が見られます。
エンゲージメントを受けやすい文字数は以下と言われています。

リツイートされやすい文字数:71~110文字
URLがクリックされやすい文字数:120~130文字
これらは海外メディアにより言及されています。

参考:10 Surprising New Twitter Stats To Help You Reach More Followers
この記事では下記のように言及されています。
・100文字以内のツイートではユーザーからのエンゲージメントが17%多くなる
・リンク付きのツイートでは、120~130文字のツイートがもっともクリックが高い

※エンゲージメントとは
利用者がツイートに反応した合計回数。ツイートの任意の場所(リツイート、返信、フォロー、いいね、リンク、カード、ハッシュタグ、埋め込みメディア、ユーザー名、プロフィール画像、ツイートの詳細表示など)のクリック数のこと。
引用:アクティビティ管理について|Twitter Help Center

検証

文字数ごとのURLのクリック率を本ブログのツイッターアカウント(@liskulcom)にて調べてみました。
クリック率が高いとされていた120文字あたりでも効果はありますが、40~60文字の短い文字数の効果が一番高いという結果となりました。

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※11下旬~1月上旬の150ツイート

結論

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左:40~60文字のツイート「タイトル+URL」
右:120~140文字のツイート「導入文+URL」

今回は、40~60文字のツイートがもっともクリックされやすいという結果となりました。
Twitterでは短文投稿をすることがユーザーの基本姿勢です。ツイートの文字数は平均45文字であるという結果も出ており、今回もっとも反応の良かった文字数とも合致しています。
LISKULアカウントの40~60字のツイートはすべて「タイトル+URL」という伝えたい情報をコンパクトに収めたものでしたが、これらの方がユーザーにとって分かりやすい情報量であったと考えられます。
この結果により、LISKULアカウントでは「タイトル+URL」のツイートに統一することとしました。

参考:【分析】ツイートは平均43.5文字!本文のみ30.7文字! Twitterアプリ(クライアント)の平均文字数(長さ)ランキング by Twitter4J その6 – creativi.tea

3. ブランドアカウントでは週末に、ビジネス向けアカウントでは平日に投稿すると反応数が増加する

投稿曜日とエンゲージメント数には関係があるとされており、また、これはアカウントのターゲットによって違います。

ブランドアカウント:週末にツイートするとエンゲージメントが17%増える
ビジネス向けアカウント:平日にツイートするとエンゲージメントが14%増える

参考:The Best Time to Post Tweets, Facebook Posts and More
この記事では下記のように言及されています。
・ブランドは週末にツイートするとエンゲージメントが17%増える
・BtoBのアカウントでは平日にツイートするとエンゲージメントが14%増える
・BtoCのアカウントは平日と休日でエンゲージメントに差があるとは言い難い

検証

LISKULアカウントはBtoBアカウントであると考えられます。
そのため、エンゲージメント率が高いのは平日という前提のもと、平日と休日の差を比べました。
※休日:土、日、祝日、年末年始期間

平日のエンゲージメント率:2.36%(休日より18%高い)
休日のエンゲージメント率:2.00%

エンゲージメント率は平日が休日より18%高いという結果となりました。
クリック率の比較では、より大きな変化が見られました。

平日のクリック率:1.34%(休日より32%高い)
休日のクリック率:1.02%
※12月中旬~2月上旬の377ツイート

結論

エンゲージメント率が平日と休日で異なる理由は、ユーザーの活動にあります。
消費が活発となる週末の方がブランドのツイートは興味を惹きやすいと言え、多くのビジネスパーソンが活動する平日の方がBtoBのツイートがうけると言えます。

今回の検証結果ではクリック率に顕著な差があり、BtoBアカウントであれば、特にフォロワーに伝えたい事項は平日につぶやくべきという結果が出ました。

4.TwitterCards導入でエンゲージメントが増える

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TwitterCardsを導入してエンゲージメントが高まった事例を紹介します。

参考:【エンゲージメント率150%UPも!?】注目機能Twitter Cards!内容詳細と導入方法まとめ- SMMLab(ソーシャルメディアマーケティングラボ)
この記事では下記のように言及されています。
・「モニプラ for Twitter」ではTwitter Cardsの導入前後で、プロモツイート in タイムラインの反応率に以下のような大きな違いが見られた。
・ 導入前(2013/1/1~1/31):1.08%
・ 導入後(2013/2/1~2/28):1.62%、(2013/3/1~3/31):1.70%

TwitterCards導入により、つぶやきへの反応数が50%と大きく増えたようです。

※TwitterCardsとは
外部サイトなどのリンクをツイートする場合にリンク先のコンテンツ情報(タイトル、画像、説明文など)を表示できる機能です。もちろんそのコンテンツ情報は140字には含まれません。例えば、通常はサイトのURLをTwitterでツイートしても、URLの文字列が表示されるだけですが、Twitter Cardsを使うとリンク先に設定された画像サムネイルやテキストの一部を表示してくれるのです。

引用:Twitter Cardsで企業アカウントの印象が変わる – コンテンツマーケティングならthisplay

検証

LISKULアカウントでも同様に、TwitterCards導入前後のエンゲージメント率を比較してみました。

導入前(12/4~12/17) :2.33%
導入後(12/19~1/1)  :2.31%
※12/4~12/17、12/19~1/1の272ツイート

結論

LISKULアカウントでは導入前後2週間ではエンゲージメント率に差が見られないという結果になりました。

今回は導入後の期間が年末年始、すなわち休日を多く含んでしまったため、エンゲージメントが低く出てしまったといえます(「ブランドアカウントでは週末に、ビジネス向けアカウントでは平日に投稿すると反応数が増加する」にて記述)。

実際にはTwitterCardsのような、リッチメディアの挿入は効果的であるようです。

「視覚に訴えるとよい」と、デジタルマーケティング企業の米Webtrendsでブランドとソーシャルマーケティングの担当マネージャーを務めるJohn Lee氏は言う。「Twitterでは、写真や動画はクリック数が3~4倍に増える」

引用:Twitterをマーケティングに生かすための14カ条(下) – Twitterをマーケティングに生かすための14カ条:CIO Magazine

TwitterCardsの導入により、Twitterアナリティクスで分析できる項目も増えます。
コストもかからずデメリットはないので、URLの宣伝をしたいのであれば導入することをお勧めします。

5.朝の通勤時間や午後にツイートするとクリック率が高い

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参照:Tweriod – Get to know when your Twitter followers are online the most.

ツイートする時間により、フォロワーのリツイートやクリック数に変化があるようです。

参考:10 Surprising New Twitter Stats to Help You Reach More Followers – The Buffer Blog
この記事では下記のように言及されています。
・午後に投稿するツイートの方がクリック率が高い
・そのなかでも、午前では通勤時間の7時~9時のツイートはクリック率が高い
・午後では夕食時間の18時、19時のツイートはクリック率が低い

この他にも、投稿時間とフォロワーの反応に関する調査はされており、様々な仮説があります。

例えば以下の様なことが挙げられます。
・朝の通勤時間はよくクリックされる
・昼食の時間はよくクリックされる
・ディナータイムはクリックされない

時間帯によってツイッターを見るフォロワーが多い時間や少ない時間があることが、時間によってフォロワーの反応に差がある原因です。
特にフォロワーがツイートを見るのは、通勤などの移動時間であると言われています。

検証

LISKULアカウントでは7時、13時、17時、21時を中心にツイートを投稿していました。
そこで、それらのクリック率を比べました。

7時:1.26%
13時:1.51%
17時:1.62%
21時:1.04%
平均:1.34%

特に17時の投稿はよくクリックされており、統計的にも差があることが確認されました。
※1/7~2/9の143ツイート

結論

LISKULアカウントは13時(昼食時)、17時(通勤時)にクリックが多いとわかりました。
しかし、朝の通勤時間では調査事例にあるように多くクリックされることはありませんでした。
17時では特によくクリックされることが分かったので、この時間を狙って重要なツイートをするべきだと言えます。

時間帯によってフォロワーの反応に差があるため、アカウントごとに自身のフォロワーの活動状況を把握することが大切です。
そこで、よりフォロワーの活動時間に正しくツイートしたいのであれば時間ごとの活動フォロワー数がわかるツール「tweriod」を使ってみることをおすすめします。
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6.同じ投稿を繰り返すことでフォロワー全員に見てもらう

「同じ内容のツイートを何度もすると、いかにも宣伝臭くなって良くない」あるいは「しつこくて良くない、だからやめた方がいい」ということはよく聞きます。

また、ベストのタイミングで1度出して、後はせめて言葉を変えてもう一度出すくらいでないと「必死」くさくて嫌だという感想もあるのではないでしょうか。

参考:要注意!Twitterマーケティングにおける7つの「やってはいけない」 – WEB戦略ラウンドナップ
この記事では下記のように言及されています。
1. やりすぎが一番ダメ
2. 1度だけにこだわるのが次にダメ
3. 適度に繰り返すのが、ベストプラクティス

Twitterでは投稿がタイムラインに流れがちなので、1回の投稿がすべての人の目に留まるとは限りません。
フォロワー全員に見てもらうには、複数回同じ投稿をするべきで、フォロワー数やフォロワーの動向に合わせ、投稿回数を決めるべきです。

検証

LISKULアカウント2週間間隔で繰り返しの投稿を行いました。
3回の繰り返し投稿では、クリック率、エンゲージメント率が落ちないということがわかりました。

LISKULアカウントの繰り返し投稿の結果
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※11下旬~1月上旬

結論

今回の検証では1回あたりの表示回数の平均は150回でした。
これはフォロワー数の15%ほどであり、ほとんどのフォロワーに見られていないことが分かります。

4回以上の繰り返し投稿をしている例はなく、何回までツイートするべきかは一概には言えません。
フォロワー数とツイートの表示回数を知っておくべきではありますが、3回まであればフォロワーに複数回投稿をしつこく思われることはないように考えられます。

ツイートの表示回数はTwitterアナリティクスにてすぐ計測することが可能です。
Twitterマーケティングのお助けツール「Twitterアナリティクス」を解説|広報・マーケティング向けブログ|ネットPR.JP

7.更新頻度を高めて閲覧数を増やす

Twitterにおいて更新頻度は重要です。
ユーザーはアカウントに有益な情報を望んでいて、その情報量(=ツイートの数)が少ないと興味を持ってもらえません。

参考:最適な投稿回数は?最新SNSのビジネス活用法 [インターネットサービス] All About
この記事では下記のように言及されています。
・理想的な投稿の頻度は、このリーチとも深く関係する。Twitterであれば1日に何度もツイートしてもユーザーのストレスにはならない。
・タイムセールが始まる前にカウントダウンツイートするなど、一度に連投してもそれほど嫌がられない。

参考:Twitterをマーケティングに生かすための14カ条(上) – Twitterをマーケティングに生かすための14カ条:CIO Magazine
この記事では下記のように言及されています。
・相応の頻度でツイートすると、積極的に活動するユーザーアカウントだという印象を持ってもらえる
・ツイートが週1回や月1回では、面目が立たず、皆から忘れられてしまいかねない

上記のように、ある程度の頻度でツイートすることは、Twitter活用の点で推奨されています。

では、ある程度とはどのくらいの頻度を指すのでしょうか
LISKULアカウントにて1日の投稿頻度を調節してツイートした結果を報告します。

検証

LISKULアカウントで1日5回、10回、30回の投稿を実施。
それぞれクリック率、エンゲージメント率を出しました。

LISKULアカウントの検証結果
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1日のツイート数が少ない方がクリック率、エンゲージメント率ともによいです。
一方で、10ツイートと30ツイートではユーザーの反応に差はあまりありませんでした。
※11/12~1/4の410ツイート

検証

1日に30回程度のツイートであればフォロワーのストレスとなることは少ないようでした。
大規模なプロモーションをしたい場合には1日に30ツイート程度であれば問題はないと思われます。

Twitterランキングサイト「meyou」にて、フォロワー数の多い日本の企業アカウント上位25社のツイート量を調べると1日平均3.6回でした。
また調べた25社では、基本的に1日1回のツイートは投稿しているようでした。

別の調査では1日4回までのツイートのエンゲージメントが高く、普段はこの回数を心掛けるべきであると思います。

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参考:
Twitterのエンゲージメントを高めるために知っておくべき法則7つ – e-StoryPost
Twitter「企業・メーカー」フォロワー数ランキング 1-50位


Twitter分析の無料ツール2個

次に「 Twitterをもっと活用したい!」という人向けに、Twitter分析のツールを2つご紹介します。

1. Twitterアナリティクス|ツイート分析

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参照:Twitterアナリティクス

Twitter公式のツールでTwitterアカウントやツイート内容の解析が行えるツールです。
今回はTwitterアナリティクスから得られるExcel形式(CSV)のデータから、各ツイートのエンゲージメント率やCTRを算出し分析を行いました。
Twitterアナリティクスはツイート1つ1つについて解析が行える点がとても優れています。

こちらの記事では「Twitterアナリティクス」の各用語の解説や結果の見方をもれなく伝えています。
Twitterマーケティングのお助けツール「Twitterアナリティクス」を解説|広報・マーケティング向けブログ|ネットPR.JP

2. Tweriod|フォロワーの活動時間の分析

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参照:Tweriod – Get to know when your Twitter followers are online the most.

フォロワーの活動時間にツイートを投稿することは大切です。
「Tweriod」は1時間ごとに、どれほどのフォロワーがTwitterにいるのかが分かるツールです。
平日、休日など活動時間の詳細を調べることもでき、曜日ごとの戦力設計も可能です。

こちらはTweriodの使い方を解説した記事です。
あなたの最適なツイッター投稿時間がわかるツール「Tweriod」


まとめ

Twitter活用のポイントとその検証結果でした。
LISKULアカウント(@liskulcom)では、検証の結果か ら効果の高いと思われた「文字数」、「時間」、「頻度」などに注意し運用方法を見直すとクリック率が1.3倍に増加させることができました。

このように実際に検証してみることで、普通に運用していては気付かないポイントを発見することができます。
今回の運用ポイントと検証結果、分析ツールがみなさまの役に立てれば幸いです。

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