【BtoC向け】リード獲得広告を3年間運用して見つけた成果が出るアカウントの傾向

Meta広告(Facebook広告やInstagram広告の出稿ができるプラットフォーム)のリード獲得広告は、広告から直接フォームへ遷移させることでリードの獲得を狙う便利なフォーマットですが、皆さん最大限に活用できていますでしょうか?

「実際に運用を始めてみたはいいものの、思うように効果が出なくて……」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は3年間BtoC向けのリード獲得広告の運用に携わってきて、BtoCの来場予約系の案件における成果の良いアカウントの傾向をつかみました。成果を左右する要素は「クリエイティブ」「フォーム設定」の2つです。

今回の記事では、リード獲得広告における成果を出すための各設定のポイントをお伝えします。リード獲得広告でなかなか成果が出ないと感じている人は、ぜひこのポイントを見直してみてください。

執筆者

錦織 彩乃(にしこおり あやの)
2019年に新卒で入社し、SO Technologies株式会社に配属。現在は広告会社のWeb広告事業を支援するAG-Boost事業本部のディレクターとして、クライアントのフロント対応やWeb広告の運用代行・成果改善の分析・提案のほか、常駐支援も行う。


リード獲得広告で成果を出すなら「クリエイティブ」と「フォーム設定」を見直すべし

リード獲得広告でイベント集客を行う場合、「クリエイティブ」と「フォーム設定」の見直しが、成果を高めるための近道です。

実際に私が運用を担当している案件の中で多くコンバージョンを獲得しているアカウントは、勘所をしっかりとおさえたクリエイティブ制作とフォーム設定を行っています。

私の担当案件の中で、クリエイティブとフォームのブラッシュアップに注力したアカウントのCPAは、全体平均の約3分の1になっています。

獲得単価具体例

その他のアカウントについても、クリエイティブとフォーム設定の2点をテコ入れしたものほど成果が良い傾向があります。


クリエイティブ制作の3つのポイント

リード獲得広告におけるクリエイティブ制作でおさえておくべきポイントは以下の3つです。

  1. クリエイティブに特典を明記する
  2. 「期間限定」の訴求を行う
  3. イベントの雰囲気がわかる画像を使用する

実際に上記3つのポイントをおさえているクリエイティブ例と、ポイントをおさえずに作ったクリエイティブ例が以下となります。一見大きな違いはないように感じますが、このポイントを意識して作られているかどうかでコンバージョンの獲得率は大きく変わります。

参考:Instagram広告運用のおさえておきたい4つの鉄則|LISKUL
   Facebook広告のクリエイティブで効果を高める!王道13個のコツを一挙に紹介|LISKUL

1.クリエイティブに特典を明記する

イベントに来場することで特典がつく場合、クリエイティブでその旨を分かりやすく伝えるとユーザーの反応が良くなります。

「お得」といった曖昧な表記ではなく、「来場者に○○プレゼント」のような具体的な特典内容を明記したクリエイティブほどコンバージョンがつきやすい傾向にあります。

2.「期間限定」の訴求を行う

来場者特典に「期限」が設定されているのであれば、期間限定の訴求を行うことも効果的です。

SNSを見ているユーザーは「申込作業をするほど高いモチベーションがない状態が多い」と推測できます。しかし、「期間限定」を強調することによって、アクションを促すことができます。

訴求例:「年末の特別企画!」「夏のスペシャルウィーク!」

参考:キャッチコピーの作り方|もう失敗しないための7大テクニック!|LISKUL

3.イベントの雰囲気が分かる画像を使用する

抽象的・ブランド訴求的な画像ではなく、来場時の雰囲気が分かる画像を使用しましょう。

特に最近の傾向だと、場所の雰囲気だけではなく、人が写っていて来場時の雰囲気を想起させる画像で多くコンバージョンを獲得できています。

参考:ユーザーを惹きつけるFacebook広告のデザインのコツと業界別の成功パターン|LISKUL


フォーム設定の2つのポイント

フォームは以下の2つのポイントを意識して設定してください。

  1. フォーム回答にかかる「手間」を極力削減する
  2. 応募期間を明記する

フォームは、いかにユーザーにストレスをかけず申込を完了してもらうかが重要なポイントになります。設定の手順自体はシンプルですが、ユーザー目線で申込完了までの道筋を検討しましょう。

参考:EFOでCVR2倍以上!? フォームを改善すべき理由と事例4選|LISKUL
   エントリーフォームで離脱される事例9選と具体的な改善策|LISKUL

1.フォーム回答にかかる「手間」を極力削減する

ユーザーが楽にフォーム送信ができるように設定しましょう。

フォーム送信完了までの道筋をシンプルにすることで、ユーザーのストレスを減らし、フォーム送信完了までの到達率を上げることができます。

フォーム内の質問は15件まで設定が可能ですが、あまりに多くの質問を設定するのは控えたほうが良いです。

また、「定型の質問」の自動入力機能を活用してユーザーの負担をできるだけ減らしていきましょう。

2.応募期間を明記する

応募期間がある場合は、その期間をフォームの説明欄に明記しましょう。

期間を明記することでその場でフォームの入力をしてくれる可能性が高まり、フォーム送信完了まで到達させることができます。

期間を明記しないとフォーム送信を後回しにされてしまうことがあります。即座にユーザーにアクションしてもらうためにも、応募期間を明記しましょう。


入稿時の注意点

広告入稿時は、「コンテンツ」タブだけではなく、「設定」部分を必ず確認してください。

特に以下の部分は要注意です。

  • 言語が「日本語」に設定されているか
  • シェアが「制限」になってないか

言語設定が外国語になっていると想定したターゲットに配信ができなくなりますし、配信先が制限されていると機会損失の原因となります。


まとめ

以上、BtoCのイベント集客訴求をMetaのリード獲得広告で行う際のポイントについてご紹介しました。

「クリエイティブ」と「フォーム」次第で、リード獲得広告の成果は大きく変わります。

クリエイティブの作成時には「特典の明記」「期間限定訴求の追加」「イベントの雰囲気がわかる画像選び」の3つがポイントとなります。

フォームは「ユーザーの負担が軽減されるように配慮すること」が大切です。質問数を減らしたり、自動入力機能などを活用しましょう。また、フォームの記入が後回しにされないよう「応募期間を明記すること」も大切です。

注意点として、フォーム設定時には「コンテンツ」だけではなく「設定」という項目を忘れずに確認してください。言語設定が外国語になってたり、配信先が制限されてたりすると機会損失につながります。

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