ユーザーを惹きつけるFacebook広告のデザインのコツと業界別の成功パターン

Facebook広告のデザインを考えるとき、何が正解なのかと悩むことはありませんか?また、自社の参考になるような事例は、どうしたら見つけられるのかと考える人も少なくないようです。

良いFacebook広告のデザインには基本的な要素があります。その要素を押さえた上で、さらに成果につながるテクニックを応用していくことで、パッと見でユーザーの心をとらえる広告デザインに仕上がります。

良い広告デザインは一部を変えながら何度も出稿されており、Facebookライブラリから確認ができるようになっています。広告出稿を考えている商品・サービスに適した事例を見つけることが、よいデザインを身に付ける最善策でもあります。

この記事で、Facebook広告のデザインのポイントを学びましょう。成果に繋がるFacebook広告のデザインを手軽に作れる方法と事例の見つけ方を解説していきます。

Facebook広告で成果を上げるために知っておきたい7つのポイント(無料ダウンロード)


Facebook広告で成果を出すデザインの基本

Facebook広告で成果を出すために重要なデザインのポイントは次の2つです。

  1. パッと目を引く見やすさ
  2. クリックしてしたくなる訴求力

ユーザーに広告の内容を理解してもらうためには、目を止まるデザインであることが重要です。注目されなければスルーされてしまいます。

その上で、ユーザーが自分に必要な情報であること、自分の悩みを解決してくれる商品やサービスであることを確認できれば、ようやくクリックされます。

Facebookは、日常生活に溶け込んでおり、目的なく見られている媒体です。スクロールも速くなってきているので、まずは手を止めてもらう必要があります。目を引くデザインと訴求力の高い文章で、ユーザーのアクションを誘導しましょう。

参考:広告デザインの基礎知識

訴求内容を明確にする

まず大切なことは、訴求内容の明確化です。ユーザーに刺さる訴求ができるかどうかがFacebook広告の成果を決めます。

一目で意味を理解でき、ユーザーにメリットを感じてもらえる訴求内容の検討には次のステップが有効です。

  • 訴求したい点を書き出す
  • メッセージを絞る
  • テキストに強弱をつける

訴求したい点を書き出すことで、自社が伝えたいことに統一性があるかどうかが見えてきます。伝えたいことが複数出てきた場合には、今回の広告で打ち出したいメッセージを絞りましょう。広告サイズは小さいため、全てを記載することは難しいからです。

その上で、デザインとしても文章を目立たせられるように、テキストに強弱をつけます。最も読ませたいメインコピーのサイズを大きくし、サブコピーのサイズを小さくすることに決めます。

この3ステップを踏まえれば、自社が最も伝えたい訴求内容が明確になるはずです。

参考:「45分」で作れる! 高品質バナーの作り方!
参考:クリックしたくなるバナーに共通した5つの特徴と業種別の参考事例

可読性を上げる

ユーザーの興味を引く訴求内容が決まったら、デザインでも印象に残るように調整します。

そのときのポイントは、「可読性」です。可読性は、文章が読みやすいかどうかを示す言葉で、広告デザインにおいては重要なテキストを目立たせることを指します。

デザイン全体として読者が興味をもっても、書かれている文章が読みづらいと一瞬でスルーされてしまいます。

背景が文字の色や配置を邪魔していないか、読みやすいフォントの大きさかどうかなどを確認しましょう。客観的に読みづらいと感じられれば、次のような方法で改善します。

  • アウトラインを付ける
  • 箱で囲う
  • 図形の上に文字を置く
  • 目立つ色の背景の上に白文字にする

デザインによって選択すべき方法は異なるため、複数パターン作成して可読性が高いかどうかを見比べてみるのもおすすめです。
参考:バナー制作のコツ!パッと目を惹くデザインを作るには?

ターゲットに寄り添っている

商品やサービスなどの商材を企画する段階で決定するターゲットではなく、広告のターゲットを決めてデザインが寄り添っているかを確認します。

ユーザーはスクロールでザッと流し見する傾向にあるため、一目で「自分ごと」だとわかるデザインやテキストでなければ、詳細を確認してくれないからです。ユーザーが親近感を抱き、「自分のための商材だ」と感じ取れるデザインを目指します。

20代~30代の女性をターゲットにしたフィットネスジムを例にしてみましょう。

ハードな運動をしたい人をターゲットにするなら、ダークカラーをメインとする引き締まった印象の写真を採用します。一方、スタイルアップを希望する人をターゲットにするなら、明るくやわらかな印象で、ヨガやダンスをイメージするような写真を採用します。

幅広いターゲットにアプローチしたい場合でも、ターゲットを細分化して個別に広告を用意することをおすすめします。
参考:【Facebook広告】バナーデザインで重要なポイント | Infinity-Agent Lab
参考:Keywordmap アカデミー
参考:SNS広告クリエイティブのポイントや作成方法のコツを事例とともに紹介
参考:【Facebook広告】バナーデザインで重要なポイント


Facebook広告デザインにおけるクリエイティブの推奨サイズ

デザインを作りこむ前に、Facebook広告で推奨されている広告枠のサイズを知りましょう。

掲載できるサイズを把握していないと、どんなに良いデザインを作れても見切れてしまったり、強調したいところを強調できなかったりするからです。

ちなみに、画像の縦横比をアスペクト比と呼びます。Facebook広告は表示場所(広告枠)によってアスペクト比が異なるため、どこに掲載したいかを想定して作成を進めます。

参考:アスペクト比のベストプラクティス

画像は「1:1」「1.91:1」「9:16」の3タイプ

画像の推奨アスペクト比は3種類です。それぞれの掲載場所を表で確認します。

アスペクト比掲載場所
1:1Facebookフィード、instagramフィードと発見タブ、Facebook Marketplace、Facebook動画フィード、Messenger受信箱
1.91:1Facebook右側広告枠、Facebook検索結果、Messenger広告メッセージ、Facebookインスタント記事
9:16Facebookストーリーズ、Instagramストーリーズ、Messengerストーリーズ、Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル、Audience Network動画リワード

各アスペクト比の詳細は次の項目で解説します。
参考:アスペクト比のベストプラクティス
参考:Facebook広告の画像や動画サイズ・推奨文字数を種類別に解説
参考:広告マネージャの各配置でサポートされるアスペクト比

「1:1」で作ると、すべての広告フォーマットをカバーできる

配置によってサイズは変わりますが、「1:1」の正方形サイズなら、幅広い広告枠をカバーできます。複数の画像や動画を表示するカルーセル広告にも対応可能です。また、画面占有率が高いため、クリックされやすい傾向にあります。

Facebook広告には、よりパフォーマンスを発揮しやすい広告枠にクリエイティブを出稿してくれる、「自動配置」機能があります。逆に言えば、どこに出稿されるか分からないということでもあるので、カバー範囲の広い「1:1」は作成しておきましょう。

「1.91:1」は右側の広告枠に対応しており、かなり横長なのでバナー広告のイメージが近しいといえます。より目立たせたいときにおすすめです。

「9:16」は画面のフルサイズの比率で、ストーリーズに掲載するときに適しています。
参考:配置にFacebookフィードを、広告の目的にブランドの認知度アップを使用した場合の、Facebook写真広告の仕様 | Facebook広告ガイド
参考:Facebook広告のバナーデザインで押さえておきたい4つのポイント!
参考:画像Facebookフィード

解像度は、短い辺を1,080ピクセル以上にする

解像度の基準は、短い辺が1,080ピクセル以上になることです。1:1のアスペクト比の場合は、1,080×1,080ピクセルで作成しましょう。
技術要件としては600ピクセルなので、1080ピクセルを下回っても掲載できますが、画像が粗くなりがちです。
なお、最大30MBまでのファイルサイズであれば掲載できるため、要件を満たしていれば、より解像度の高い画像を使っても構いません。
参考:Facebook広告でつかう画像サイズと文字量|ferret
参考:画像Facebookフィード
参考:Facebook広告でつかう画像サイズと文字量

動画は「1:1」「4:5」「9:16(縦長)」の3タイプ

動画は、正方形サイズの「1:1」と通常投稿のサイズ「4:5」、スマホ画面いっぱいに再生される「9:16」の3タイプがあります。

それぞれの目的を押さえて作成しましょう。
参考:Facebook広告の画像や動画サイズ・推奨文字数を種類別に解説

タイムフィードに流す動画は「4:5」で作る

「4:5」はニュースフィード上に流れる広告枠用のサイズです。画像の時と異なり、すこし縦長で通常投稿に溶け込みやすいサイズとなっています。

通常投稿にまぎれやすいため、広告の主張を和らげられるというメリットがあります。押されると引いてしまうタイプのユーザーがターゲットなら効果的です。

また、動画広告は自動再生されるため、フィードをスクロールしているユーザーの目に止まりやすいというメリットもあります。

ちなみに動画では「1:1」のフォーマットもありますが、数枚の写真を並べて掲載する「カルーセル広告」か「Facebook検索結果」の広告枠でしか使いません。

フィード上への配信を狙った動画は、「4:5」で作成しましょう。
参考:Facebook広告の画像や動画サイズ・推奨文字数を種類別に解説

「9:16(縦長)」のストーリーズ広告でエンゲージメントを高める

世界観を表現したいときや、体験・体感を提供するサービスを紹介するときは「9:16(縦長)」をおすすめします。

ストーリーズ、インストリーム広告に対応しているサイズで、画面いっぱいに動画が再生されるため、没入感が高いという特徴があるからです。
旅館、体験教室、ブランドコンセプト、ゲーム、映像作品などをアピールしたいときは「9:16」を使いましょう。

参考:ファン獲得が得意なインスタグラム「ストーリーズ」の効果的な使い方


クリックを誘導できる洗練されたデザインにする5つのポイント

広告の効果を高める具体的なデザインの作り方を解説します。これまで説明した、訴求内容の明確化、可読性の向上、ターゲットに寄り添うことを基本としつつ、さらに洗練されたデザインにするためのポイントが5つあります。

  1. メインカラーを1色決めてからサブのカラーを決める
  2. フォントはオーソドックスなものを使う
  3. レイアウトをしっかり行う
  4. サブの訴求内容はマイクロコピーで入れる
  5. 写真は印象第一で選ぶ

それぞれについて以下で詳しく解説します。

1.メインカラーを1色決めてからサブのカラーを決める

まずはメインのカラーを1色に限定し、その色に合わせるサブカラーを決めます。

メインカラーを1色に決める理由は、多くの色を使いすぎても視認性が下がるためです。視認性が下がると、文字を読むところまで到達してもらえない可能性が高まってしまいます。

メインカラーは強調したい訴求メッセージやお得な情報に採用する色で、広告画像内の25%程度に使うイメージです。彩度が高く目立つ色を選びましょう。

サブカラーはベースカラーともいえます。広告の70%が目安で広範囲ではありますが、背景部分であるため、テキストよりも目立たない色を選びましょう。

たとえば夏のアクティビティをアピールしたいなら海や川を思わせる青、女性がターゲットならピンクなど、イメージに合わせたカラーを選択します。

先に訴求メッセージやお得な情報を示すテキストのメインカラーを決めてから、テキストを引き立たせるサブカラーを選びましょう。
参考:【バナーに使える!】色の選び方

派手な印象にしたいなら「補色」を使いこなす

メインカラーの反対にあたる「補色」をサブカラーに使うと、ダイナミックなデザインを作れます。補色は色相環の反対にある色のことです。色の差が強く感じられるため、強い印象を与えたり、カジュアルに見えたりします。

たとえば、黄色の補色は藍色、赤の補色は青緑色です。

このような補色を使ったデザインは、飲料や酒類、スポーツ系のブランドなどの企業ロゴにもよく使われています。それだけ印象に残りやすいデザインが実現します。

参考:デザイナーじゃなくても知っておきたい色と配色の基本

よりまとまりを良くしたいなら「対照色」を試す

強い印象を与えつつ、強烈すぎないバランスを目指すなら「対照色」を試しましょう。補色が色相環で180度違う色とすれば、対照色は120~150度違うカラーです。

色の選択肢が増えるため、与えたい印象に近しいものを選びやすくなります。補色ほどのインパクトがないことから、やや控え目に主張したいときにもおすすめです。

対照色を使った配色は、銀行や喫茶店、コンビニのロゴなど幅広く使われています。補色だと印象が強烈すぎると感じられたときは、試してみましょう。
参考:デザイナーじゃなくても知っておきたい色と配色の基本

2.フォントはオーソドックスなものを使う

フォントはオーソドックスなものを選びましょう。フォントの個性は、広告の成果には直結しづらい要素だからです。企業ロゴや有名な広告を見ても、特殊なフォントはあまり使われていません。

おすすめのフォントは「noto sans(JP)」、Macなら「ヒラギノ角ご」です。これらは、視認性の高いゴシック体となっています。それ以外のフォントを使う場合でも、迷ったときはゴシック体を基本にしましょう。

フォントは凝りたくなる部分ではありますが、ブランドイメージや世界観重視で選ぶよりも、可読性・視認性が高いフォントを選ぶことが重要です。
参考:プロが教えるチラシ・フライヤーデザイン。レイアウトのコツはボックス収納!

明朝体は使わない

文書作成では使われる機会の多い明朝体ですが、広告デザインとしては汎用性が低いフォントです。トメ・ハネを意識した飾りが多い分、和の雰囲気を出したいときには有用ですが、複数の文字を並べると視認性が低下します。

旅館の名前や商品名などへの使用に留め、主張するメッセージにはゴシック体を使いましょう。

参考:ロゴで明朝体を使わないほうがいい明確な理由

3.レイアウトをしっかり行う

レイアウトは、ぱっと見で広告の意味を伝えるために重要な要素です。次のの3つのポイントを基本として押さえておきましょう。

  • 「箱」をそろえる
  • メリハリをつける
  • 視覚を誘導する(Z字)

文字や写真といった広告画像内のパーツを箱としてとらえ、箱の端の位置がそろうように配置します。端がズレていると洗練されたデザインから離れてしまい、ごちゃごちゃした印象を与えてしまうからです。

最も主張したい部分と補足的な部分とのメリハリをつけることも重要です。キャッチコピー、説明、画像などの情報の優先度順に大きさや色を変えるなど、強弱をつけます。

パーツの配置をする上では、視覚誘導ができているかどうかも重要です。広告を見るときの人の視線は、左上から右下にかけてZ字のように動く傾向にあります。横書きの文章を読むときと同じです。

左上に企業ロゴや目立たせたい文章を置き、優先度が低くなるほどに右下へ向かって配置されるようにしましょう。
参考:勝てるバナーレイアウト20選!│レイアウトに悩んだ時の虎の巻
参考:【バナー】レイアウトパターン
参考:レイアウトにおける視線の誘導─Z型・N型・F型|デザインの基礎知識|デザインのイロハ 第3回
参考:WebデザインにおけるZ字型レイアウトの活用方法

余白が気になるときは装飾を使う

パーツを全て埋め終わり、フォントサイズを調整した後でも余白が気になるというときは、装飾を使います。

スペースが余ったからといって文章や写真などの情報量が多いものでスペースを埋めるのは避けましょう。デザイン全体が、ごちゃごちゃした印象になるためです。

たとえば、空白部分に花を思わせる記号を入れたり、背景を水玉に変えたりといった工夫が有効です。また、文章の部分に囲み線を入れたり、丸やリボン型の囲みを入れたりするのもおすすめの装飾方法です。
参考:バナー作成のコツ伝授!クリックしたくなるデザインの作り方と注意点まとめ
参考:バナーデザインで困ったら試してみたいポイント

4.サブの訴求内容はマイクロコピーで入れる

一番伝えたいこと以外の訴求内容や感情に訴えるようなコピーは、「マイクロコピー」として、小さな文字で補足的に入れ込みます。マイクロコピーには、ついクリックしたくなるような文言やユーザーの不安を払拭できるような内容を入れるのが効果的です。

たとえば、商品の購買を訴求する広告なら「送料無料」「30日間返金保証」などです。こうしたコピーを前面に押し出してしまうと、本当に伝えたい訴求内容が伝わりづらくなってしまいます。

そのため、ユーザーの目を引いたり行動を促すようなコピーは、小さめの文字にして補足的に入れることを意識してください。
参考:マイクロコピーの基礎知識

5.写真は印象第一で選ぶ

使用する写真は、印象第一で選びましょう。購入後の未来をイメージさせるもの、ブランドの技術力や信頼性を伝えるもの、笑顔や清潔感などの親しみやすさがあるものをおすすめします。

ユーザーが「自分ごと」に感じたり、安心感や親近感を覚えることで、次のアクションにつながりやすくなるからです。

とはいえ、写真の印象を判断するのは感性に頼るところも大きいので、結局どのように選べば良いのかわからなくなりがちです。より簡単な写真の選び方について、次の項目で解説します。

参考:ウェブマーケティング初心者必読!アイキャッチ写真の効果と選び方

写真選びに迷ったらターゲットに合わせて選ぶ

ターゲットに合わせて選ぶことを重視すると、印象に残りやすい写真を決めやすくなります。Facebook広告の基本は「自分に関連のある情報」であることをユーザーに認識してもらうことにあるからです。

たとえば、ターゲットが20代女性向けなら20代女性の写真を使い、高齢者向けなら高齢者の写真を使います。そうすることで、誰向けの商品・サービスであるのかがパッと見でわかります。

自分の属性と似ている人が写真で登場していると、親近感が湧きやすく、クリックするハードルが下がります。Facebook広告で使用する写真はターゲットに合わせることで、印象に残りやすい写真が選べます。

参考:【そのクリエイティブ、誰に何を伝えていますか?】ターゲット×クリエイティブの重要性 | Web担当者Forum
参考:【そのクリエイティブ、誰に何を伝えていますか?】ターゲット×クリエイティブの重要性

3Bの法則も参考にする

広告表現の中で、美人(Beauty)、赤ちゃん(Baby)、動物(Beast)の「3B」使うと目を引きやすく、好感を持たれやすいという法則があります。テレビCMでも、美人女優や犬、猫などの起用が多いのはこの3Bの法則があるためです。

あまりにも関係のない広告に無理やり使うべきではありませんが、アイコン、イメージキャラクターとしても取り入れられる余地がないか検討してみましょう。

参考:3Bの法則とは?知らないと損!効果的な動画広告のセオリー


Facebook広告デザインの好事例!業界別6パターン

これまではFacebook広告の基本的な考え方を解説してきましたが、業界によって成功パターンが異なります。以下、6種類の業界別に好事例を見ていきましょう。

  • アパレルブランド:商品を前面に押し出す
  • 美容・健康系:ユーザーの課題にダイレクトに訴求する
  • 旅行:旅先をイメージさせるような風景写真+季節感を出す
  • 教育:季節のイベント+数字で訴求する
  • 不動産:コンセプト+暮らしが想像できる写真
  • 食品:シズル感のある写真を使う

アパレルブランド:商品を前面に押し出す

ファッション系は洋服の魅力を最大化する広告がおすすめです。コーディネートや着用したときの雰囲気がわかる写真を使い、自分が着たときのイメージを持ってもらうようにしましょう。

とくに、ブランドが確立されている商品では、写真メインで文章がほとんどなくても訴求になります。

なお、先述の通り親近感をもってもらうことが重要であるため、ユーザーが「自分とかけ離れている」と思うようなモデルを起用すると、購買意欲が下がる傾向にあります。

ユーザーが自分と近しいと感じるモデルがわからないときは、モデル着用時と商品のみの広告を1つずつ用意して、どちらの反応が高いかを検証しましょう。
参考:【8企業の事例】アパレル業界のFacebook活用とは/コンテンツの工夫でSNSマーケティングを成功させる

美容・健康系:ユーザーの課題にダイレクトに訴求する

美容・健康系なら「ニキビ跡に悩んでいませんか?」「ダイエットが辛くて続かない方へ」など、ユーザーが抱えている悩みや課題にフォーカスしたデザインがおすすめです。

パッと目に飛び込んでくる情報が自分の悩みとマッチしていると、その情報を詳しく知りたくなってスクロールの手を止めてくれる可能性が高まるからです。

サービスを利用することで、どのような変化が得られるのかをイメージさせる、憧れの肌やボディのモデルを起用した写真も有効です。

ただし、化粧品や健康食品などでは、効果効能を強くイメージさせる広告を掲載すると、薬機法や景表法違反になる恐れがあります。法令に則って、適切な文章や画像を選ぶことはデザインとは別に考慮しましょう。

参考:クリックしたくなるバナーに共通した5つの特徴と業種別の参考事例URL:
参考:その広告表現、薬機法・景表法違反していませんか?EC運営の法律面対策について弁護士に聞く

旅行:旅先をイメージさせるような風景写真+季節感を出す

旅行関係の商品やサービスの広告では、旅先をイメージさせるような映える風景の写真と、季節感を重視しましょう。まず「旅行に行きたい」と思ってもらうことが重要だからです。

文章をメインにするのではなく、写真をメインに扱う方がユーザーの興味・関心を引き立てられます。旅館の贅沢な客室や窓から見える景色、提供する食事、観光地などの写真のほか、桜、紅葉、雪などの季節感を取り入れるのもおすすめです。

「今、行きたい」という気持ちを高めることができれば、宿泊予約やツアーの申し込みなどの売上につながりやすいアクションに誘導できるでしょう。

参考:色々な業種・企業を想定した”桜モチーフ”バナーの作り方
参考:クリックしたくなるバナーに共通した5つの特徴と業種別の参考事例

教育:季節のイベント+数字で訴求する

塾や予備校などの教育系分野では、東大合格実績〇人、TOEICスコア〇〇アップなど、わかりやすい数字で訴求しましょう。実績が広告の成果に大きくかかわるためです。

また、夏期講習や入塾テストといった季節のイベントがあれば、専用に広告を制作します。勉強を始めようと思う機会になるので、見学や体験授業を受け付けていることや、初月無料といったメッセージを入れ込むことも効果的です。

参考:Facebook広告ライブラリで調べた!「業界別」と「トレンド」

不動産:コンセプト+暮らしが想像できる写真

不動産の場合は、コンセプトを際立たせられるかどうかが勝負の分かれ目です。一般的な商品やサービスよりも購入までのハードルが高いため、きれいな写真を使うだけではアピールにならないからです。競合との差別化を図る上でも、コンセプトを認知させることは重要になります。

たとえば「100年住み続けられる家」「北欧の暮らしができる家」といったコンセプトを明確に打ち出しましょう。そのとき、コンセプトを体現した暮らしを想像できる写真を使うことが効果的です。

ファミリー向けの物件の広告なら子育てのしやすさが感じられる周辺環境の写真、独身貴族向けならリッチな室内、高齢者向けならバリアフリー設備などの写真を選びます。

コンセプトで共感を得て、写真で「自分が住んだらどうだろう」と想像してもらうことが、次のアクションにつながります。ぜひ、コンセプトと暮らしが想像できる写真の組み合わせを意識してみてください。

参考:集客しやすい不動産チラシの作り方 3つのポイント
参考:チラシのデザインで損してない?反響を出すための4つのコツ
参考:不動産の宣伝チラシをデザインするときのポイント

食品:シズル感のある写真を使う

食品の広告では、肉汁や野菜のみずみずしさが伝わる「シズル感」のある写真を選びましょう。「食べたい」と思ってもらうことが最重要課題だからです。

たとえば、芋けんぴなどでシズル感を出しづらい商品でも、蜜をかけたり、揚げている最中を写したりすれば食欲をかきたてられます。

文章を入れる場合は、写真に合わせて「じゅわーっ」「とろ~」など音や食感がわかるようなオノマトペをデザインに盛り込むのがコツです。

食欲をかきたて、音や匂いまで伝わってくるような写真を積極的に使い、ユーザーの購買意欲につなげていきましょう。

参考:広告ライブラリ


イメージにピッタリなFacebook広告の参考を見つける3つの方法

Facebook広告のデザインでは、成功パターンを見つけられるかが鍵です。そのためには、事例から成功パターンを見つけるのが得策といえます。事例の見つけ方を3つ紹介します。

  1. Facebook広告ライブラリで検索する
  2. Pinterest(ピンタレスト)で世界観を固める
  3. BannerMatomeなら2万3千を超えるデザインから学べる

1.Facebook広告ライブラリで検索する

Facebook広告ライブラリとは、Instagramを含むFacebookアプリ・サービスに掲載されている広告を集約した、総合コレクションです。Facebookへ実際に出稿されている広告を、誰でも簡単に検索・確認できます。

広告主のFacebookページやキーワード単位で検索できるので、自社に合ったデザインの参考を見つけるのに有効です。

参考:広告ライブラリ

業界や企業名だけでなく、形容詞でも検索してみる

「食品」「車」「不動産」など業界を検索窓に入れると、キーワードに関連する広告が表示されます。また、特定の企業名や「オシャレ」「遊び」「かっこいい」といった形容詞でも検索可能です。

同じ業界カテゴリでも、広告主によってさまざまなデザインがあるので、検索方法を変えながら、自社が求める広告に近しいイメージのものを探しましょう。

参考:広告ライブラリ

2.Pinterest(ピンタレスト)で世界観を固める

Web上にある画像をブックマークして収集しておけるサービス「Pinterest」を使って、打ち出したい世界観に近いイメージをまとめましょう。

豊富なカテゴリがあり、イメージに近いデザインがまとまっているため、検索ワードを考えなくても希望の画像にたどり着ける可能性があります。また、「色」を指定して検索できるのも特徴です。

例えば「ピンク」でもその幅が広いので、「ピンク」を検索した中からイメージに合ったデザインをボードに入れておくと、よりイメージに近い広告を作れるようになります。

具体的なデザインを作っていく前の段階で世界観を考えるときや、デザインが行き詰ってしまったときは「Pinterest」を使うのがおすすめです。

参考:デザイナーの皆が活用している!「Pinterest」でデザインの引き出しを増やそう

「業界名+バナー」で探す

Pinterestでドンピシャな事例を探す一番カンタンな方法が、「業界名+バナー」で検索する方法です。その業界で出稿されてきた無数のバナー広告が検索結果に上がり、探していたデザインがきっと見つかります。

「業界名+Facebook広告」で検索しない理由は、Facebook広告は母数が少ないためです。「Facebook広告」を検索キーワードにしても、良いデザインが見つからない可能性が高いのです。

「業界名+バナー」を検索キーワードにすることで、より多くのデザインを参照できるようになります。

ただし、この方法で検索すると、さまざまなサイズのバナー広告が見つかります。アスペクト比「1:1」の正方形に近いものを基準に、参考になるデザインをピックアップしてください。

3.BannerMatomeなら2万1千を超えるデザインから学べる

合計21,300本のバナーデザインが掲載されている「Banner Matome」でバナー広告の事例を検索する方法もおすすめです。

「Banner Matome」では、業界別で検索できるほか、立体風・手書き風・イラストなどの表現別、色の傾向でも検索できます。

検索結果は画像一覧で表示されるため、さまざまな広告を見て学びたいときにおすすめです。
参考:バナーデザインまとめ。|Banner Matome|HOME


Facebook広告のデザインでやりがちな落とし穴と回避法

デザインの基本を押さえ、事例から学んでデザインを作成したにも関わらず、洗練されたデザインにならない。広告効果が出ない、というときは、次の落とし穴にはまっていないか注意してみましょう。

フリー素材に頼りすぎる

フリー素材に頼りすぎると、他社と素材が被ってしまうことがあります。自社が使いたいと思った素材は、他社も使いたいと思っている可能性が高く、無料であればなおさらだからです。

他社と被っていると差別化できなくなるため、まだクリックしたことがないユーザーが「以前も見た」と思ってしまう恐れがあります。

フリー素材っぽさが出てしまうというのもデメリットです。ユーザーの感覚にもよりますが、広告費にお金をかけない様子が伝わってしまい、「胡散臭い」と思われることもあります。

フリー素材を使うこと自体は問題ありませんが、ユーザー心理に良い影響があるものではないため、できる限り自社で用意した素材を使いましょう。

広告作成を決めてから準備を始めると大変なので、新たな商品が出るたびに宣材写真を撮りためておくことをおすすめします。どんな広告になるかはデザイン次第なので、さまざまな角度やパターンで撮影しましょう。

また、できればプロに依頼して綺麗な写真をとってもらうのがおすすめです。費用を抑えたい場合は、カメラ性能の高いスマホでキレイな写真が撮りましょう。

誇大広告にならない程度であれば、フィルターやアプリで加工することも可能です。

参考:いまさら猿には聞けない!フリー素材がダサい理由
参考:え!?フリー素材って自由に使っちゃダメなの?実際にあった悲しい話・・・
参考:さよならフリー素材!私が有料素材を使う理由

画像内のテキスト割合が多くなりすぎる

画像内におけるテキスト(文字)の割合にも注意が必要です。

テキストが多すぎると、ごちゃごちゃした印象を与えてユーザーにスルーされる可能性が高まるためです。結局のところ何を言っているのか分からないデザインになってしまうのです。

なお、Facebook広告では、2020年秋まで「20%テキストルール」という決まりがありました。画像に乗せるテキストは全体の20%以下に抑えなければいけないというものです。

このルールが撤廃された今もFacebookのアルゴリズム上、テキスト割合が20%を超える広告はパフォーマンスが落ちやすいともいわれます。

テキスト(説明)が多くなるのは、訴求点がブレているからです。1デザインに1訴求を徹底し、テキストの割合20%未満を目指せるとよいでしょう。

20%というとわかりづらいかもしれませんが、目を引くコピー+ユーザーに促すアクション+ブランドロゴ(商材名など)くらいが目安です。

参考:Facebook広告の「20%ルール」が撤廃、広告画像内のテキストの制限が廃止に
参考:【2021年最新】Facebook広告の20%ルール撤廃!でもやっぱりテキスト量の多い画像は嫌われます!

リンク先のサイトとデザインが合わない

Facebook広告のデザインとリンクから飛んだ先のサイトのデザインが、あまりにかけ離れていると、「思っていたのと違う」ということでユーザーが離脱してしまいます。

パッと見の印象で判断されてしまうため、内容自体が広告と連動していたり充実していたりしても、ユーザーを引き留めることができません。

また、広告では安価な商品であるイメージを与えながら、クリック先のサイトでは高額商品を宣伝しているという場合は、ユーザーに不信感を与えることになります。

Facebook広告からユーザーが感じとるイメージを崩さないよう、サイトのデザインもFacebook広告のクリエイティブと統一します。デザインを統一するときのポイントは、配色、フォント、トーンをそろえることです。

また、せっかくサイトまでたどり着いてくれたユーザーが、まさに求めている情報へすぐにアクセスできることも重要です。

例えば、洋服の写真を広告に掲載した場合は、リンク先をオンライン購入できるページにします。ブランドのトップページにリンクさせると、ユーザーは広告で気になった洋服の購入までの道のりが長いと感じて離れてしまうからです。

デザイン・内容ともに広告とクリック先のサイトが連携されるように気を付けましょう。

参考:クリックしたくなるバナーに共通した5つの特徴と業種別の参考事例


まとめ

Facebook広告は広告枠の種類が多く、画像だけでなく動画でもアピールできるため、ユーザーへのアプローチとして有効です。

このツールを最大限有効活用するためには、広告効果の高いデザインであることが試されます。

訴求内容、可読性・視認性の高い色や配置、画像や動画のサイズ、テキストの割合のほか、クリック先のサイトとの統一感も含めて、適切な広告デザインを心がけましょう。

デザインに悩んだときは、成功事例を参考にすることをおすすめします。

Facebook広告で成果を上げるために知っておきたい7つのポイント(無料ダウンロード)

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