インフルエンサーマーケティングとは?まず押さえるべき基本と注意点

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサー(影響力を持つ人物)の影響力を活用したマーケティング手法のことです。

インフルエンサーと呼ばれる、SNSに多くのフォロワーを持つ人物の発信によって、商品やサービスの認知度を高めたり購買意欲を促進したりするのが、インフルエンサーマーケティングの特徴です。

今や大企業から中小企業まで、多くの企業がインフルエンサーマーケティングに取り組んでいます。もし、マーケティングに関わる業務に携わっているのであれば、インフルエンサーマーケティングの基本をしっかり押さえておく必要があります。

本記事では、インフルエンサーマーケティングの基礎知識から注意すべきポイントまでしっかり解説。最後までお読みいただければ、あなたは「インフルエンサーマーケティングとは何か?」という基礎知識はもちろん、知らないと失敗する重要ポイントまで把握できます。

▼ 本記事のポイント

  • インフルエンサーマーケティングの基礎知識が身につく
  • インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリットが理解できる
  • インフルエンサーマーケティングの実践方法がわかる

読んだうえで実践すれば、インフルエンサーマーケティングで大きな成果を挙げることも可能になるでしょう。ではさっそく「インフルエンサーマーケティング」について解説します。


インフルエンサーマーケティングとは?

まずはインフルエンサーマーケティングとは何なのか、基礎知識から解説しましょう。

インフルエンサーの影響力を活用したマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーの影響力を活用したマーケティングのことです。

インフルエンサーマーケティングにおける「インフルエンサー」とは、「インフルエンス(influence)=影響力」を持つ人物のことです。

具体的には、SNSアカウントのフォロワー数が多く、その人の発信内容に影響を受けて考えや行動を変えるファン・支持者がついている人物が「インフルエンサー」にあたります。例えば、チャンネル登録数の多いYouTuberやフォロワー数の多いインスタグラマーは、インフルエンサーです。

インフルエンサー発信の情報をフォロワーへ拡散させる

従来のマーケティングでは、企業はテレビCMや広告を使って、商品・サービスを宣伝していました。

インフルエンサーマーケティングでは、テレビCMや広告で情報発信するのではなく、インフルエンサーが発信した情報をインフルエンサーのフォロワーへ拡散させるのが特徴です。

従来のテレビCMや広告に比較して、費用対効果が大幅に良くなることも珍しくなく、現在では多くの企業が取り入れているのがインフルエンサーマーケティングです。


インフルエンサーマーケティングで成果が出る2つの理由

では、なぜインフルエンサーマーケティングで成果が出るのでしょうか。その理由は2つあります。

理由1:インフルエンサーの実体験に共感と信頼が寄せられるから

1つめの理由は「インフルエンサーの実体験に共感と信頼が寄せられるから」です。

従来のマーケティングでもファンが多い芸能人が広告塔となって宣伝する手法はありました。しかし、従来のマーケティングとインフルエンサーマーケティングには、明らかに違う点がひとつあります。

それは、インフルエンサーは商品・サービスを単に宣伝するのではなく、「インフルエンサーが、自ら商品・サービスを体験したリアルな体験談」を発信する点です。

フォロワーの視点から見ると、信頼しているインフルエンサーが、商品やサービスを体験し、良い体験(成功体験)をしている姿を目撃します。

インフルエンサーの実体験に影響を受けたフォロワーは、実際に商品・サービスを購買します。フォロワーの購買行動のモチベーションは、

「インフルエンサーが抱えていた悩みに共感する」
「私も同じように良い体験をしたい」
「●●さんが言っているなら、信頼できる」

…といった共感と信頼です。

従来の広告手法では生み出すことの難しかった「深い共感」「深い信頼」によって購買意欲を促進するから、インフルエンサーマーケティングは成果が出るのです。つまり、インフルエンサーマーケティングは、ターゲット層に影響を与える深度が深いといえます。

理由2:現代のインフルエンサーは広い影響力を持つから

2つめの理由は「現代のインフルエンサーは広い影響力を持つから」です。

インフルエンサーマーケティングが広まっている背景として、インフルエンサーたちの影響力が強まっている点は見逃せないポイントです。

例えば、YouTuberを見てみましょう。はじめしゃちょー 901万人、HIKAKIN 877万人、木下ゆうか 551万人……と、莫大な登録者数を抱えるYouTuberが続出しています。

▼ インフルエンサーのYouTubeチャンネル登録者数

チャンネル名チャンネル登録者数
はじめしゃちょー(hajime)901万人
HikakinTV877万人
Yuka Kinoshita木下ゆうか551万人
ヒカル(Hikaru)423万人
ヴァンゆんチャンネル【VAMYUN】223万人

※2020年11月現在

比較として、一般芸能人のYouTubeチャンネル登録者数に目を向けてみると、YouTubeで最も成功している芸能人といわれる「カジサック」で214万人です(2020年11月時点)。つまり、芸能人をはるかに超える影響力を持つ一般人のインフルエンサーが増えている現状があるのです。

先ほど「インフルエンサーマーケティングはターゲット層に与える影響の深度が深い」と述べましたが、近年では、深度に加えて「影響を及ぼすことのできる範囲の広さ」もアドバンテージになっています。

結果、インフルエンサーマーケティングで好ましい成果が挙がりやすいというわけです。


プラットフォームはInstagramとYouTubeが主流

インフルエンサーに情報を発信してもらうプラットフォームは、時代によってトレンドがあります。

例えば、2010年代はブログによる拡散も多かったのですが、2020年代の現在はSNSが中心です。SNSとは具体的には、Instagram・YouTube・Twitter・LINE・Facebookが挙げられます。

このなかでも企業にとって人気が高く主流となっているのは、InstagramとYouTubeです。企画内容や目的にも寄るため一概には言い切れませんが、一般的には、販促効果が出やすいのはInstagramとYouTubeといわれます。

理由としては、Instagramで好まれる「センスの良い自撮り写真」と、YouTubeで人気の「レビュー動画」は、インフルエンサーマーケティングとも相性が良く、商品やサービスの特徴を伝えやすいことが挙げられます。

なお、各SNSの特徴については「いまさら聞けないSNSマーケティングとは?4種のSNSそれぞれの効果」にて解説しています。詳しく知りたい場合はあわせてご覧ください。


インフルエンサーマーケティングの3つのメリット

ここまでインフルエンサーマーケティングの基本をご紹介してきました。

では、インフルエンサーマーケティングにはどんな利点があるのでしょうか。インフルエンサーマーケティング特有のメリットを3つ、ご紹介します。

メリット1:趣味嗜好でターゲティングできる

1つめのメリットは「趣味嗜好でターゲティングできる」ことです。

現代のターゲティングにおいて留意すべき点は「消費者のライフスタイルや価値観が多種多様となり、嗜好性の多様化が進んでいる」ことです。

結果、従来のデモグラフィック(性別・年齢・職業・学歴などの人口統計学的な特性)でターゲティングしても、 成果が出にくくなっています。

そこで、心理学的な特性であるサイコグラフィック(趣味嗜好・ライフスタイル・価値観など)の要素も加えて、ターゲティングする必要があります。

インフルエンサーマーケティングは、まさにサイコグラフィックなターゲティングが可能です。

というのは、例えば「YouTuberのAさんのチャンネル登録者」で考えてみましょう。Aさんの価値観に共感しているのですから、もしAさんがミニマリストの料理好きで自然派志向な人物であれば、AさんのYouTubeチャンネルを登録している人たちも、似たライフスタイル・価値観を持っていると判断できます。

このように、自社の商品・サービスのターゲットとして最適な趣味嗜好を持つ層に、インフルエンサーという切り口を通して効率的にリーチできるのは、インフルエンサーマーケティングの大きなメリットです。

メリット2:情報を信用してもらいやすい

2つめのメリットは「情報を信用してもらいやすい」ことです。

企業発信のCMや広告は「どうせ宣伝だから」と信用しない消費者が増えています。実際「ユーザーはWeb広告を無視する」という調査結果がNielsenより出ています。*

この調査が興味深いのは、単に広告を無視するのみならず、広告がよく表示される位置にあるコンテンツや広告の近くにあるコンテンツまで、(広告であるかどうかに関わらず)スルーしているという事実です。それだけ、広告は信用しないユーザーが増えていることがわかります。

しかし、自分が支持しているインフルエンサー発信の情報であれば、ユーザーは目を留めます。そのうえで、「私の好きな●●さんが言っているから」と、情報を信用して取り入れるのです。

たとえまったく同じ情報内容だったとしても、企業が発信するより、インフルエンサーのSNSから発信したほうが消費者の心に届き、信用してもらいやすくなります。

結果として、商品の購買やサービスへの申し込みといったコンバージョンにつながる確率が高くなるのです。

*出典:Banner Blindness Revisited: Users Dodge Ads on Mobile and Desktop

メリット3:リアルな口コミで2次・3次の拡散が起きる

3つめのメリットは「リアルな口コミで2次・3次の拡散が起きる」ことです。

インフルエンサーマーケティングの主なプラットフォームは、SNSです。つまり、対象はSNSを利用しているユーザーとなります。そのため、SNSでのリアルな口コミ拡散につながりやすい強みがあります。

例えば、Instagramでフォローしているインフルエンサーの投稿に影響を受け、化粧品を購入したユーザーBさんがいたとしましょう。Bさんは、購入した化粧品を実際に使った体験談を、今度は自分のInstagramへ投稿します。

すると、今度はBさんのInstagramを見たCさん(Bさんの友人)が影響を受け、化粧品を購入します。そしてCさんもInstagramに投稿して……、といった具合に、「リアルな本当の口コミ」が連鎖していくのです。

これがいわゆる「インフルエンサーマーケティングでバズった」状態となります。インフルエンサーによる最初の直接的な影響力だけでなく、そこからさらに波及していく影響力まで含めると、インフルエンサーマーケティングの効果は大変大きなものがあります。


インフルエンサーマーケティングの3つのデメリット

インフルエンサーマーケティングはメリットの大きな手法ですが、デメリットもあります。3つのデメリットを見てみましょう。

デメリット1:発信内容のコントロールは難しい

1つめのデメリットは「発信内容のコントロールは難しい」ことです。

インフルエンサーマーケティングの仕掛けの基本は、「インフルエンサーが自分の言葉で発信し、その言葉に影響を受けたフォロワーが購買行動を起こす」です。

インフルエンサーがどのような発信をするか、依頼主である企業が完璧にコントロールするのは不可能です。もちろん、ある程度のお願いはできますが、どうアレンジするかは基本的にインフルエンサー次第となります。

例えば、「決まったフレーズ・決まったビジュアルを利用して、特定のイメージを浸透させたい」というシーンには、インフルエンサーマーケティングは不向きです。

さらに、インフルエンサーの影響を受けたフォロワーたちが、どう発信していくかは、もう完全に制御不能です。インフルエンサーマーケティングでは「情報発信のコントロールが難しい」という前提を踏まえたうえで、全体を設計する必要があります。

デメリット2:ステマと誤解されるリスクがある

2つめのデメリットは「ステマと誤解されるリスクがある」ことです。

ステマ(ステルスマーケティング)とは、企業が費用を支払って実施している広告宣伝であるにもかかわらず、広告宣伝であることを消費者に気づかれないように行われるマーケティング活動を指します。

「ステルスマーケティング」
– 広告主がいるもかわらず、 広告主が明⽰されない広告
– 広告という形態をとらずに⾏われるマーケティング活動で、主体が明らかにされないもの
– 本来の広告主とは異なる名称の主体によって⾏われる、広告・マーケティング活動

出典:WOMマーケティング協議会

インフルエンサーマーケティングは、一見では従来の広告のようには見えません。インフルエンサーの日常の発信に混ざって、広告宣伝が行われます。それが成果を挙げるうえでの重要ポイントではあるのですが、裏返せば「ステマと誤解されるリスク」が常にある手法ともいえるのです。

さらに、インフルエンサーマーケティングの対象者となるインフルエンサーのファンや支持者たちは、「インフルエンサーを信頼する気持ち」を持っています。だからこそ、その信頼が裏切られたと感じたときには、大きな炎上が起きてしまうのです。

たとえ企業としてはステマのつもりはなくても、ちょっとした行き違いによって、ステマだと誤認されてしまえば、批判・炎上につながります。インフルエンサーマーケティングを実施する以上は、細心の注意を払わなければなりません。

補足:ステマと誤認されないためにすべきこと

ここでステマと誤認されないためにすべきことを補足しておきます。それは、インフルエンサーによる投稿で「関係性明示」を確実に行うことです。「マーケティングの主体の名称(企業名、ブランド名)」と「金銭・物品・サービスなどの提供があること」を明示します。

関係性がある場合、情報発信者に関係性明⽰を義務付けなければならない。関係性明⽰は、主体の明⽰と便益の明⽰の両⽅が、情報受信者に容易に理解できる⽅法で⾏われるべきである。
– ① 主体の明⽰:マーケティング主体の名称(企業名・ブランド名など)の明⽰
– ② 便益の明⽰:⾦銭・物品・サービスなどの提供があることの明⽰

出典:WOMマーケティング協議会

具体的な表記方法は以下を参考にしてみてください。


出典:WOMマーケティング協議会

デメリット3:インフルエンサーの炎上に巻き込まれるリスクがある

3つめのデメリットは「インフルエンサーの炎上に巻き込まれるリスクがある」ことです。

インフルエンサーは、芸能事務所に所属している芸能人とは違い、ごく普通の一般人がほとんどです。事務所からコンプライアンスの教育を受けたり、マネジャーに管理されたりしているわけではありません。

なかには、「炎上系」「過激系」と呼ばれる人たちもいます。倫理的に問題のある発信、反社会的活動、著作権侵害などで炎上するインフルエンサーも後を絶ちません。

例えば、商品のPRを依頼していたインフルエンサーが炎上したときには、その影響が商品や企業にまで及ぶことがあります。最悪なケースでは、SNS上で不買運動が起きます。

インフルエンサーの影響力を販促に利用する一方で、負の影響も受けるリスクがあることは、インフルエンサーマーケティングのデメリットといえます。


インフルエンサーマーケティング事例(2020年)

インフルエンサーマーケティングは、実際にどのように展開されているのでしょうか。2020年に実施されたインフルエンサーマーケティングから、2つの事例をご紹介します。

事例1:ファンケル × インスタグラマー


出典:ファンケル

化粧品・健康食品メーカーの「ファンケル」は2020年3月〜4月にかけて、料理系インスタグラマーのまいちく❁さん(@maichiku3)をインフルエンサーに起用しました。

目的は、おすすめ限定アイテムを月替わりで紹介する「ファンケルセレクション」のプロモーションです。料理の作りおき保存容器として人気の野田琺瑯を販売するにあたり、9万人を超えるフォロワーをInstagramに持つまいちく❁さんに白羽の矢が立ちました。

まいちく❁さんのInstagramアカウントでは、野田琺瑯に料理を保存した写真を続々とアップ。3,000を超える「いいね」がついて、「野田琺瑯いいよね」「おいしそう」などコメント欄も盛り上がる結果となりました。

事例2:ロコンド × YouTuber


出典:ロコンド

靴とファッションの通販サイトを運営する「ロコンド」は、チャンネル登録者数400万人超のYouTuberヒカルさん(ヒカル(Hikaru))とコラボした新たなブランドを、2020年4月に発表しました。

ロコンドによれば、発売後1週間で売上は6億円を突破。アクセス集中によるサーバダウンや株価の高騰で話題となりました。

発売までのプロモーションは、基本的にヒカルのYouTubeチャンネルのみで行われており、購入者の多くはチャンネル登録者です。

現代のインフルエンサーの影響力をもってすれば、企業の株価まで左右することが示された事例といえるでしょう。

ほかの事例もチェックしたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
参考:インフルエンサーマーケティングはなぜ流行している?その実践方法・活用事例も紹介
   インフルエンサーマーケティングのメリットと成功事例、始め方まで徹底解説


インフルエンサーマーケティングで成果が出やすい企業とは?

「インフルエンサーマーケティングで成果が出やすい企業とはどんな企業?」という点が気になるところかもしれません。

結論からお伝えすると、どんな企業であっても、インフルエンサーマーケティングで成果が出せる時代になっています。そのなかでも特に成果が出やすい企業を挙げるなら、ヘルス&ビューティとアパレルの商品・サービスを扱う企業です。

背景として、インフルエンサーマーケティングが本格的に広がりだした2010年代は、「インフルエンサーマーケティングは、若い女性向けのファッション・美容系のブランドと相性が良い」といわれていました。当時は、インフルエンサーの影響を受けやすいのは若い女性であり、商材もトレンドを色濃く反映したものが良いと考えられていたのです。

しかし、現在(2020年代以降)では、さまざまなインフルエンサーが登場しています。例えば、BtoBビジネスに役立つ情報を発信しているビジネス系インフルエンサーもいれば、IT系の専門知識を武器にパソコンやスマホのレビューを発信するテック系インフルエンサーもいます。

つまり、ビジネス形態・想定しているターゲット層・扱っている商材のカテゴリ問わず、インフルエンサーマーケティングで成果を出せるチャンスは、どんな企業にもあるということです。

その前提のうえでの話となりますが、特にインフルエンサーマーケティングと好相性なのは、ヘルス&ビューティとアパレルです。理由は2つあり、1つめはフォロワーの共感を得やすいこと。2つめは、インフルエンサーが商品・サービスを体験したときに、わかりやすいビフォア&アフターを発信しやすいことです。

もし、ヘルス&ビューティやアパレルの商材を扱っていてインフルエンサーマーケティングの実施を検討中であれば、迷いなくすぐスタートしたいところです。


インフルエンサーマーケティングの実践方法

「インフルエンサーマーケティングをやりたい」と思ったら、どのように実践すれば良いのでしょうか。方法は、大きく分けて3つあります。

方法1:インフルエンサーマーケティング会社に依頼する

1つめの方法は、インフルエンサーマーケティング会社に依頼する方法です。

インフルエンサーマーケティング会社は、インフルエンサーのキャスティングから実際の展開方法の企画まで、コンサル的な立場でインフルエンサーマーケティングをサポートしてくれる企業を指します。

結論からいえば、これが最も簡単で成功しやすい、おすすめの方法です。なぜなら、前述のとおり、インフルエンサーマーケティングにはデメリットもあります。おさらいすると、以下のとおりでした。

▼ インフルエンサーマーケティングのデメリット

  1. 発信内容のコントロールは難しい
  2. ステマと誤解されるリスクがある
  3. インフルエンサーの炎上に巻き込まれるリスクがある

インフルエンサーマーケティング会社に依頼する利点は、デメリットを知り尽くしており、適切なフォロー体制を持っていることです。失敗のリスクを下げることができます。

特に、初めてインフルエンサーマーケティングを実施する企業は、インフルエンサーマーケティング会社に依頼することをおすすめします。

インフルエンサーマーケティング会社に依頼する際には、「施策の目的、求める成果、具体的な数値目標、予算」などの希望を伝えます。どのインフルエンサーが適しているか、どんなプロモーションが良いかなど、施策の具体的な内容は、インフルエンサーマーケティングから提案を受けながら決めていきます。

おすすめのインフルエンサーマーケティング会社は、「SNSを効率よく活用!おすすめインフルエンサーマーケティング会社9選を徹底比較!」にて紹介しています。あわせてご覧ください。

方法2:広告代理店に依頼する

2つめの方法は、広告代理店に依頼する方法です。この方法は、インフルエンサーマーケティング以外のマーケティング手法もミックスして同時実施したい場合におすすめです。

ほかのインターネット広告やメディア露出のプランニングを依頼している広告代理店があり、インフルエンサーマーケティングも連動させたい場合には、合わせて依頼したほうがメディアミックス効果は高まります。

ただし、一般的な広告代理店ではインフルエンサーのネットワークは持っていません。前述のインフルエンサーマーケティング会社などへ下請けに出すことになります。中間マージンが発生しますので、割高になることは否めません。

結論としては、割高になっても依頼したい理由がある場合のみ、広告代理店に依頼しましょう。先ほど述べたメディアミックスのほかに、ブランドのことを熟知している担当者がいる場合や、今までに他の案件で成果を挙げていて信頼できる場合などは、その広告代理店に依頼する価値があるでしょう。

方法3:直接インフルエンサーに依頼する

3つめの方法は、直接インフルエンサーに依頼する方法です。この方法は、炎上・契約トラブル・連絡が途絶えるといったリスクがあるため、基本的にはおすすめしません。

ただし、旧知の信頼できるインフルエンサーに限っては、直接依頼するのもありでしょう。例えば、社長の友人や、商品を長年愛用している顧客のなかにインフルエンサーがいて、その人に依頼したい場合などです。

旧知の信頼できるインフルエンサーに依頼する以外のケースでは、インフルエンサーマーケティング会社または広告代理店を通して依頼しましょう。トラブルのないスムーズな施策遂行につながります。


インフルエンサーマーケティングにかかる費用

さて、ここで気になるのが「インフルエンサーマーケティングの費用」ではないでしょうか。

起用するインフルエンサーや施策内容によって大幅に変わるため、あくまでひとつの目安となりますが、インフルエンサーのギャラ相場は「1フォロワーあたり5円前後」といわれます。具体的には、3円〜8円程度に収まることが一般的です。

例えば、1万人のフォロワーを持つインスタグラマーなら【1万フォロワー×5円=5万円】が1投稿あたりのギャラの目安です。

実際には、ここにインフルエンサーマーケティング会社や広告代理店に支払う費用も加算されます。あくまで目安ですが、10%〜30%程度が上乗せされると考えておきましょう。

正確な費用は、インフルエンサーマーケティング会社や広告代理店に見積りを取って確認することをおすすめします。


インフルエンサーマーケティングを成功させる2つのポイント

最後に、インフルエンサーマーケティングを成功させるためのポイントを2つ、お伝えします。

ポイント1:インフルエンサーに本当に商品のファンになってもらう

1つめのポイントは「インフルエンサーに“本当に”商品のファンになってもらう」ことです。

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーのフォロワーたちの「インフルエンサーへの信頼・共感」をベースにしています。

純粋な気持ちを悪用してだますような結果になれば、ステマと認識されて怒りを誘発することは、先にも述べたとおりです。

本質的な解決策は、「インフルエンサーに、本当に商品を愛用してもらう」ことです。インフルエンサーに直接会う機会がある場合には、熱意を持って商品の良さを伝えます。商品を発送する場合には、メッセージと商品パンフレットなどの資料を添えましょう。

十分に商品の良さを実感できる正しい使い方や、おすすめのアレンジ法なども、できるだけ詳しく伝えてください。

インフルエンサーにとってみれば、商品を好きになることは、自分のフォロワーたちに紹介するモチベーションになります。インフルエンサーにファンになってもらえるかどうかは、依頼する企業の努力次第です。力を入れて取り組みましょう。

ポイント2:インフルエンサーに本当の言葉で発信してもらう

2つめのポイントは「インフルエンサーに“本当の”言葉で発信してもらう」ことです。

インフルエンサーマーケティングのデメリットとして「発信内容のコントロールは難しい」点があるとお伝えしました。そのため、インフルエンサーの投稿内容に必要以上に縛りを入れて、指定した文言通りでの発信を依頼する企業がありますが、これは逆効果です。

なぜなら「やらせ」になってしまい、そこにインフルエンサーの気持ちが乗らないからです。フォロワーたちは、インフルエンサーの気持ちに共感して購買行動を起こすので、インフルエンサーの気持ちが乗っていない投稿は成果が出ません。

先ほどお伝えした1つめの成功ポイント「インフルエンサーに本当に商品のファンになってもらう」を達成したなら、あとはもうインフルエンサーに自由に発信してもらいましょう。インフルエンサーを信頼することです。

インフルエンサーの本当の言葉で発信するからこそ、フォロワーたちの心に響きます。それが、インフルエンサーマーケティングの真髄です。


おすすめのインフルエンサーマーケティング会社3選

「実際にインフルエンサーマーケティング会社に相談してみたい」とお考えの方へ、おすすめのインフルエンサーマーケティング会社をご紹介します。

株式会社3ミニッツ


出典:3Minute

株式会社3ミニッツは、国内最大級のインフルエンサーネットワークとインフルエンサー自身との強いリレーションシップが強みのインフルエンサーマーケティング会社です。

500社以上の実績があり、ブランド価値を高めるための一歩先行くインフルエンサーマーケティングを行いたい企業におすすめです。

特に、動画メディアやアパレルブランド運営などの知見に基づく「ミレニアルズ女性に向けたインフルエンサーマーケティング」を得意としています。

20代・30代女性向けの商品・サービスを扱っている場合には、おすすめの企業です。

BIJIN&Co.株式会社


出典:BIJIN&Co. ビジンアンドカンパニー

BIJIN&Co.株式会社は、さまざまな才能を持つインフルエンサーが多数登録されているデジタルキャスティングサービスの運営会社です。

キャスティング実績は15,000件以上で、登録キャストは16,500名を超えています。「マニアックな特徴を持ったインフルエンサーを探したい」といったケースでも、BIJIN&Co.株式会社であれば良い提案をもらえる可能性が高いでしょう。

競合他社と重複しない新たなインフルエンサーを探したい企業におすすめです。

リデル株式会社


出典:リデル株式会社

リデル株式会社は、インフルエンサーマーケティングにおいてユニークな取り組みをしている企業です。例えば、インフルエンサーがプレスリリースを運ぶ「C to C」サービスや、インフルエンサーのためのインタビューメディアなど、さまざまなサービスを展開しています。

インフルエンサーのマッチングには「SPIRIT(スピリット)」というプラットフォームを提供しており、インフルエンサーの登録数は国内最大No.1の約20,000人です。

さらに「インフルエンサー業界の健全性と活性化に寄与すべく、インフルエンサー個人へ向けたスキル面およびモラル面における体系化した教育が必要」という考えのもと、「インフルエンサー検定」を実施しています。

インフルエンサー検定を取得しているインフルエンサーを選べば、炎上などのリスクは最小限に抑えることができるでしょう。

詳しくは「SNSを効率よく活用!おすすめインフルエンサーマーケティング会社9選を徹底比較!」にてご紹介しています。あわせてご覧ください。


まとめ

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーの影響力を活用したマーケティングのことです。

インフルエンサー自身の実体験(成功体験)を見たフォロワーの、同じ体験をしたいというモチベーションによって購買行動を促進するのが、インフルエンサーマーケティングの特徴です。

インフルエンサーマーケティングのプラットフォームは時代によって変遷しますが、2020年代はInstagramとYouTubeが主流といえます。

インフルエンサーマーケティングのメリットは以下のとおりです。

  1. 趣味嗜好でターゲティングできる
  2. 情報を信用してもらいやすい
  3. リアルな口コミで2次・3次の拡散が起きる

インフルエンサーマーケティングのデメリットは以下のとおりです。

  1. 発信内容のコントロールは難しい
  2. ステマと誤解されるリスクがある
  3. インフルエンサーの炎上に巻き込まれるリスクがある

インフルエンサーマーケティングの実践方法には、以下の3通りがあります。

  1. インフルエンサーマーケティング会社に依頼する
  2. 広告代理店に依頼する
  3. 直接インフルエンサーに依頼する

インフルエンサーマーケティングの費用は、インフルエンサーへのギャラの相場が「1フォロワーあたり5円」といわれています。

インフルエンサーマーケティングを成功させるポイントはこちらです。

  1. インフルエンサーに本当に商品のファンになってもらう
  2. インフルエンサーの本当の言葉で発信してもらう

本記事を通してインフルエンサーマーケティングの基本が理解できたら、さっそく業務に活かしてみてください。いきなり大規模なプロモーションから実施すると失敗した場合の損害も大きくなります。まずはリスクを小さくスモールスタートがおすすめです。試しに、1人のインフルエンサーに投稿を依頼するところから始めましょう。