リスティング広告の研修と一口にいってもさまざまで「どんな研修会社を選べば、より研修効果を高められるのだろうか?」と悩んでしまい迷っていませんか。
研修を成果に繋げるためには、研修会社の提供する内容と社員の求める内容がマッチしていることが重要です。そして研修が受けっぱなしにならないように、研修前後の社内フォローも大切になります。
今回はリスティング広告の研修会社を選ぶ3つのポイントを解説したうえで、おすすめの研修サービスを4つご紹介しています。また、検収の効果を高めるコツについても解説しています。
この記事を読むことで、自社の目的に合うリスティング広告の研修の申し込みができるようになり、効果的なリスティング広告の運用に繋げられます。
目次
リスティング広告の研修会社を選ぶ3つのポイント
研修会社を選ぶ際、注目したいポイントは3つあります。実績と研修内容の自由度、そして実施形態の種類です。この3つに注目することで、自社に合う内容の研修をコロナ禍でも取り組みやすい形で行ってくれる会社を選べるようになります。
実績のある会社か
会社の実績をチェックすることは、その会社の得意分野を見極めるために重要なポイントです。たとえば、リスティング広告代理店として活躍してきた会社なら、リスティング広告のノウハウやその会社だけが持つ事例に基づいた、より実践的な研修が期待できます。
また、研修実績が豊富な会社であれば、研修によって蓄積されたノウハウを活かし、より分かりやすく濃い内容が期待されます。
同じ業種から研修依頼を受けている会社なら、業界や業種そのものに理解の深い講師が所属していることも多く、個別性の高い研修を行ってもらえるでしょう。
また、実績がある会社は、それだけ他のクライアントから信頼されているともいえます。
信頼度や得意分野を知るために、会社のホームページなどを通じ、チェックしたいポイントは次の5つです。
- 依頼数やクライアント数、担当サイト数
- Google/Yahoo!JAPANの認定を受けている
- 自社と同じ業界のクライアントインタビュー記事がある
- LP(ランディングページ)のノウハウもある
- 事例紹介記事やノウハウの発信記事に具体性がある
LP(ランディングページ)とは、一般的にリスティング広告をクリックしてもらった後に、ユーザーが最初に閲覧するページのことです。LPの理解が深い、あるいは代行経験が豊富な会社へ依頼することで、自社に合うリスティング広告の設置についてより深く学べます。
また、Yahoo!・Googleの認定とは、顧客増加率をはじめ、さまざまな審査基準をクリアしている場合に取得できる認定のことです。広告代理店としての実績を確認する際に、信頼できるかどうかの基準となるでしょう。
ただし、信頼度が高いからといって、自社に合うとは限りません。紹介したポイントをふまえて、複合的に自社に合う研修が期待できるか判断することが大切です。
研修はカスタマイズ可能か
時間と予算を最大限に活かすためにも、研修をどの程度カスタマイズできるか、自由度をチェックしましょう。
これは、まったく初心者に基礎知識を学んでもらいたいこともあれば、実践的なトラブル対応やより高度な知識を求めているなど、研修の目的が会社によって異なるためです。カスタマイズの範囲が狭い会社に依頼してしまうと、目的に合わない研修を行う羽目になります。
そのため、自社の課題やニーズに合わせたプログラムに変更できるか、研修会社の担当者やホームページを通し、しっかり確認しておきましょう。
ただし、研修を受ける全員のレベルが初心者であれば既定のプログラムを実施すればよいため、積極的なカスタマイズは必要ないことがほとんどです。
一方で、すでにリスティング広告の研修を実施している場合や、現場で運用を行っている場合は、学んでよかったこと、追加で学びたいことを事前に社員からヒアリングしておきましょう。
研修内容のカスタマイズを念頭に置く場合、どんな研修会社がよいか選ぶ際の参考になるだけでなく、研修の見積もり時に具体的な費用を計算してもらえます。
実施形式に柔軟性があるか
研修の実施形式を複数選べるか、また、状況に合わせてどの程度変更できるかといった柔軟性も研修においては重要です。
たとえば、集合研修とオンライン研修を同時開催できるなど、社内の状況に合わせて実施形式を変更できる会社がおすすめです。
特に、コロナ禍により在宅勤務者も増えている昨今では、ネット上でニーズに合う内容を好きなタイミングで受講できるeラーニングや、ネット環境が整っていれば参加時の所在を問わないオンライン研修の有無は重要なチェックポイントです。
おすすめのリスティング広告研修サービス4選
ここまで解説したリスティング広告研修会社の選び方に沿った、おすすめの研修サービスを4つ紹介します。研修の特徴やレベル、実施規模、費用も紹介するので、研修先選びの参考にしてください。
アナグラム
アナグラムは、Yahoo!・Googleの認定を受けた正規代理店で、人材や教育業界をはじめ、多くの業種のリスティング広告に関わった実績を持っています。
初心者から中上級者まで、参加者の理解度に応じた内容を実施できるため、最新情報を踏まえ、より実践的な内容を学びたい場合におすすめです。
また、自社のノウハウを発信する活動も活発であり、「アナグラムのブログ」というブログサイトを通じ、1週間に1度以上発信、広告運用に関する情報発信が行われています。こうした情報発信を活用し、研修前に必要最低限の基礎知識を身に着けることもできます。
費用
30万円~
時間により応相談(ZoomやGoogle Meetでの相談も可能)
実施形態
要望により相談可能
研修の内容
- 知識ゼロから始める、Google ショッピング広告向けデータフィード作成ワークショップ
- 運用型広告従事者の為のグループコンサルティング
- Google 検索広告の頭打ちを打開する、Google『Mugen』とアナグラム『7タイプ理論』で導く成功法則 など
こんな企業におすすめ
- 自社のビジネスニーズに合わせた研修を受けたい企業
- 参加者の理解度に合わせた研修を希望する企業
インターネットアカデミー
インターネット・アカデミーの研修では、Google社協力の元作られたオリジナル教材を活用し、基礎知識やリスティング広告の効果の検証方法など、参加者のレベルに沿ってカリキュラムが組まれます。
また、研修の活用例を11の業界別に閲覧できます。研修を利用した会社ごと、どのような研修を企画したのか、研修を受けた結果どうなったのかが分かるため、研修をカスタマイズする際の参考になるでしょう。
費用
受講者数やカリキュラム内容のカスタマイズ、制作物の公開など、希望に応じて変動
助成金制度を利用した研修も相談可能
実施形態
- 集合研修
- 通学研修
- eラーニング
- プライベートレッスン など会社ごとの状況に応じた研修が可能
実績
- 株式会社博報堂アイ・スタジオ 新卒内定者研修
- 株式会社日本デザインセンター 社内研修
- 株式会社電通デジタル 新人研修 など多数
こんな企業におすすめ
- 部署別、スキルレベル別などカスタマイズした研修を希望する企業
- 受講スタイルを自由に組み合わせたい企業
アイクラウド研修サービス
アイクラウド研修サービスは、研修内容をを完全オーダーメイドでカスタマイズでき、自社独自の内容に仕上げてもらえるのが特徴です。
リスティング広告の運用に関する実践的な内容から、広告を最適化するためのノウハウまで、幅広い知識を学べます。
また、対応地域は全国各地で、オフラインで行う集合研修にも対応しています。打ち合わせから研修まで、全てオンラインで受講できる「ぜんぶオンライン」も選択可能です。リモートワークの社員が多い企業でも、利用しやすいでしょう。
費用面では、助成金(人材開発支援助成金)の活用を支援するサービスも受けられます。
今後、リスティング広告の研修も含め、IT関連の研修を増やしたい会社にもおすすめです。
費用
要問い合わせ
助成金活用の相談も可能
実施形態
- オンラインライブ
- 集合研修(講師派遣)
研修の内容
- リスティング広告研修
- SEO研修
- ウェブマーケティング入門研修 など
こんな企業におすすめ
- 受講者のレベルに合った研修を希望する企業
- 研修を複数日に分けて18時以降で実施したい企業
- 自社のニーズに合った研修を設定したい企業
ジッセン!
ジッセン!は、専門カテゴリー別に知りたい内容の動画を、社員に好きな時間帯に閲覧してもらえる、eラーニングサービスです。
リスティング広告だけでなく、Webマーケティングに関する必要なテーマについて動画を活用して効率よく学べます。
投稿されている動画は倍速も可能なため、1度見ただけでは分からなかった部分も、スピーディーに繰り返して見ることで、知識の定着を目指せます。
時間と場所の自由度が高く、さらに社員ごとのニーズや学習レベルが異なる会社でも、ジッセンなら学びたいテーマを社員が自由に選べます。研修をするにはリモートワークや出張が多く、かつ社員のレベルがバラバラ、といった場合におすすめです。
また、動画にはプレミアム会員になると閲覧できるものと、登録するだけで閲覧できる無料動画の2種類がアップロードされています。内容をひとまずチェックしたい場合には、まずは無料会員から利用してみるのも手です。
費用
- 無料会員 0円
- プレミアム月会員 4,900円(税抜)/月
- プレミアム年会員 49,000円(税抜)/年
- 法人会員の場合(1社で5 ID以上の申し込み)は要問い合わせ
実施形態
- eラーニング
- 講師派遣型のオフライン研修も可能
研修の内容
- スマートフォン・リスティング広告&LP実践講座
- リスティング戦略改善講座
- リスティング広告のリテラシー など
実績
広告代理店・事業会社(マーケティング部門・営業部門他)などへの研修提供実績があります。
こんな企業におすすめ
- 業務に必要なテーマをピンポイントで選んで受講したい企業
- まずは無料会員になって講座内容などを確認してみたい企業
20種以上の動画が、無料で視聴可能! まずは無料会員登録から。
リスティング広告の研修の効果を上げる方法
リスティング広告の研修を受ける際、効果をより高めるためには、実施前の準備と研修後のフォローが欠かせません。研修の効果を高めるためには、どのような準備とフォローをすればよいか、知っておきましょう。
研修前の事前準備を行う
研修をより効果的に行うためには、事前に研修目的を明確にすることが重要です。研修の目的を理解している受講者と、そうでない受講者では、研修への集中力が異なります。
研修へ参加する目的を上司や経営陣が把握していることも重要です。参加目的を上司側が把握することで、研修効果を発揮できる環境づくりや、研修で学んだことを実際に生かす際のサポートが期待されます。
研修を依頼する会社と打ち合わせを行う前に、受講予定の社員の困っていることや悩んでいることを明確にしておきます。具体的に把握する方法として、受講者へのインタビューや基礎知識を学ぶ事前課題の配布が挙げられます。
客観的な問題点や課題を把握するには、組織改善のデータ収集に役立つサーベイ・テストの活用も有効です。
研修担当者は、明確になった課題を言語化しておきましょう。研修内容をどのように業務に生かしてほしいのか、研修を受けることでどう変化を起こしてほしいのかなど、受講する社員に具体的な言葉を通じて働きかけられるためです。
研修後のフォローを行う
研修後のフォローのポイントは、振り返りと共有、そして評価の場を用意することです。
研修終了後、社員は日々の業務に追われ、研修内容を忘れてしまいがちです。受講してすぐに、満足度や業務への活用度をアンケートやインタビューでまとめることで、内容の振り返りが行えます。
次に、研修で学んだことをアウトプットする機会を作りましょう。たとえば、受講者に学びを上司や職場に共有してもらうほか、実践に必要なサポートがあれば、どのようなサポートが必要か、具体化してもらいます。
このほか、フィードバックの方法として、現状の業務について、上司や担当者側から評価を行うことも大切です。業務を行う上で不足している知識への理解も進みます。
そして振り返りや評価を通じ判明した課題があれば、次の研修にも繋がります。
また、研修内容が知識の定着を目的とするものであれば、テストも効果的です。たとえば、リスティング広告の実用的なテストには、Googleアカウントを利用して受講できる、Google広告認定資格が挙げられます。
まとめ
研修を依頼する会社を選ぶ際に、研修をどのくらいカスタマイズできる会社にすべきか、どんな受講方法が自社の状況に適しているのか、比較するための目安となります。
リスティング広告の研修を受けっぱなしにさせないためには、事前に受講者のリスティング広告に関する課題を明確にしておくことが重要です。課題を明確にすることで、研修目的や研修を受けるまでに知っておきたい知識を、受講者に伝えやすくなるでしょう。
まずは、研修を受けて欲しい社員の現在の課題を、アンケートやインタビュー、上司へのヒアリングなどを通して把握しましょう。