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「毎朝、予算進捗データやレポートを手動で集計するのは大変」
「媒体別に管理画面を開いて、タブを切り替えながら進捗管理するは大変非効率」
「広告運用の煩雑な作業は自動化して、より効率的に成果をあげて上司に評価されたい」
「煩雑な単純作業で時間が取られる。そして今日も残業が続く…」
広告運用を担当している方は、こんな悩みや不満を現在進行系で抱えてませんか。
一度は通る道ですが、自社の課題解決に最適な広告管理ツールを導入するだけで、簡単に解決する悩みでもあります。
そこで本記事では、皆さんのそんなつらい悩みを解決する広告管理ツールをメイン機能別に8つ紹介し、導入することのメリット、注意点などを詳しく解説します。
この記事を読み終えるころには、御社にとって最適な広告管理ツールとその選び方が理解でき、実際の導入検討時の不安が解消されているはずです。
ぜひ参考にしてください。
薬機法・景品表示法などのガイドラインに準拠した広告表現チェックツール
目次
広告管理ツールとは
広告管理ツールとは、Google広告やYahoo広告をはじめとし、Facebook広告やTwitter広告などの広告プラットフォームとAPIサーバーを介して接続することで、それぞれの管理画面にログインせずに広告の運用管理が可能なサービスです。
複数の広告媒体の複数のアカウントに分散しているデータを一つの広告管理ツールに統合でき、広告運用者は日常の広告運用の煩雑な業務などを軽減することが可能になります。
例えば
- レポート作成の自動化
- 複数媒体の複数アカウントのキャンペーンを一画面でまとめて表示
- 予算進捗管理データの一括出力
- AIによる運用改善提案および実行
- 入札管理の自動化
- アドフラウド対策
などが可能です。
以下では、広告管理ツールを導入する場合の4つのメリットを詳しく解説します。
広告管理ツール導入メリット1:工数削減が可能
広告管理ツールを導入すれば、あらかじめ作成されたフォーマットにしたがってボタン一つで複数媒体にまたがる運用データをいつでもレポートに統合して出力可能です(個別出力も可能)。広告管理ツールを使用しない場合は、複数の広告媒体の複数のアカウントの予算進捗管理業務をすべて手動で行う必要が生じます。
運用中の広告キャンペーンごとの消化予算状況の集計をはじめ、細かな数値管理のレポート作成業務などをExcelでレポートを作成するとなると膨大な作業時間が必要になります。
具体的にどの業務をどれだけ効率化できるのか、下記ガイドブックで詳細に紹介しています。気になる方は本記事と併せてダウンロードしてみてください。
参考:【無料Ebook】ネット広告代理店の業務効率化ガイド
広告管理ツール導入メリット2:引き継ぎをしやすい
広告管理ツールを使ってレポートを作成すれば、属人的なレポートにならずにすみます。
広告管理ツールを使わずに手動でレポートを作成する場合、レポート作成者のExcelの得手不得手により、使われている関数や書式、運用指標の並び順などがバラバラになるかもしれません。その結果、担当者変更の際の引き継ぎが煩雑になるおそれがあります。
また、配信自動化機能のある広告管理ツールを使用していれば、経験の浅い人が急に運用することになっても、広告運用パフォーマンスの変動を最小限に抑えることが可能です。入札条件の調整や、広告ターゲティング設定などを自動で提案・実行してくれるツールの場合、指示通りに運用していれば高い運用成果が期待できるからです。
広告管理ツールを導入することで、広告運用の属人性を抑え、もし担当の退職が発生した場合も、スムーズに引き継ぐことができます。
広告管理ツール導入メリット3:分析がしやすい
広告管理ツールを使って、複数媒体の広告キャンペーンを一画面で並べて表示できると、効果の高い広告が簡単に判断可能になります。予算アロケーションをどうするか考える際に、媒体ごとに管理画面にログインしてそれぞれタブを表示して、画面を切り替えながら分析するのはかなり煩雑な作業です。
レポートにデータを出力するとしても、都度分析用にデータを加工するのは大変骨が折れます。一覧画面で見ていれば簡単に気づけた予算設定ミスも、複数画面で調整していたがゆえに見落とすこともあるでしょう。複数の広告媒体を運用する多忙な広告運用担当にとって、分析のしやすさはそのまま運用成果につながるといえるかもしれません。
下記の資料ではツールを活用してミス削減や分析精度向上させるためのコツを紹介しています。併せてご活用ください。
参考:【無料Ebook】分析精度向上やミス撲滅に効くWeb広告レポート活用術
広告管理ツール導入メリット4:一人あたりが受け持てる社数のキャパが多くなる
上記でも述べましたしたが、広告管理ツールを導入することで、広告運用に伴う以下の工数を削減できます。
- 報告用のレポート作成。
- 予算進捗管理のデータ集計。
- 分析作業時に各広告媒体にログインしてそれぞれ確認する手間。(積もり積もれば膨大な時間に)
- 運用の調整に伴う分析に要する時間。(AIによる分析結果の自動提案や配信設定の自動化機能がある場合)
これらの業務を手動でこなすだけでも月に何十時間も必要になります。広告管理ツールを導入することで、上記の作業工数をほぼ削減できるため、必然的に受け持てる社数のキャパシティが増加可能です。
キャパシティ増加は、新規顧客を拡大できる余地が大きくなるということですので、会社の成長に直結します。
広告代理店の会社の成長のために案件をより多く、効率的に運用する方法については下記資料で詳しく解説しています。広告管理ツールの検討と併せてご覧ください。
参考:【無料Ebook】ネット広告代理事業を安定的に成長させる方法
広告管理ツールの選び方
広告管理ツールを選ぶ際に大切な3つのポイントを紹介します。
1. 運用中の広告媒体が広告管理ツールと連携できるかどうか
広告管理ツールの中には、GoogleアドワーズやYahoo!リスティング広告などの代表的な広告媒体しかAPI接続に対応していないものもあります。自社で複数の広告媒体を運用していて、特にDSPの広告配信媒体を運用している場合など、API接続未対応の広告管理ツールもあるので注意が必要です。
導入後に、メインで運用しているDSPと接続できないといったことのないように、事前にしっかりツール提供会社に確認するようにしましょう。
2. 広告管理ツールの料金体系
広告管理ツールの料金プランは、連携する広告媒体のアカウント数や、広告運用金額に応じて決定される会社が多いです。複数の広告管理ツールで機能が似ている場合は、広告の運用状況からもっとも割安になる会社を選択すると良いかもしれません。
運用アカウント数が少ないうちは最安のサービス提供会社と契約して、広告運用状況に応じてツールを乗り換えるという選択肢もあります。
3. 広告管理ツールの操作感
広告管理ツールには国産と海外産のものがあります。
国産ツールは、日本語表記で比較的初心者にも使い勝手のいい操作画面およびサービスのものが多いです。必要な機能だけが操作画面にシンプルにまとまっていて、直感的に操作しやすいツールがほとんどです。動作が軽くほぼフリーズの心配なく活用できます。日本人にとっての使いやすさを突き詰めて設計されています。
その代わりに、ハイレベルな機能を使うには追加費用が必要といったツール提供会社もあります。海外産のツールは操作画面が英語表記で、広告運用の知見が豊富な中級者以上をメインターゲットにしている場合が多いです。一つの操作画面に色々な機能をひとまとめに詰め込んだようなものもあり、中には画面の動作が遅くなりやすいものもあります。はじめから高機能なサービスが利用できる代わりに、基本料金が割高なこともあります。
いずれにしろ、導入前に実際に触れてみて使えそうなツールなのか判断することが大事です。You Tube動画で操作画面を解説しているツールもあるので、事前にしっかり情報収集するようにしましょう。
広告管理ツール8選
広告管理ツールは多種多様なサービスがリリースされています。
それぞれツールごとに強みとしている機能に特色があり、知見の豊富な人でも何を基準に選べばいいのか判断に困るといったことがあります。
そこで今回、ツール紹介ページや公式資料の内容がわかりやすく、広告運用一年目のかたでも十分使いこなせそうなツールをピックアップしました。前半は料金を抑えた必要最低限の機能を提供しているツールをメインに紹介し、後半ではオールインワンの機能を搭載したツールや、あると便利な機能を提供しているサービスを紹介します。
広告管理ツール選びの参考にしていただければ幸いです。
注:記載している情報は2021/08/21 時点に以下から確認出来たものです。ツール提供会社の公式HPおよび資料請求可能な公式資料から記載内容を抜粋して作成しております。各ツールの最新情報につきましては、直接各企業にお問い合わせください。
導入シェアNo.1ATOM/SO Technologies株式会社
https://liskul.com/resources/article/?id=1000654&utm_source=button&utm_medium=button&utm_campaign=button_atom_kiji_reporto
特徴
- 広告会社導入シェアNo.1の広告レポーティングツール(2021年8月時点。SO Technologies株式会社 / 株式会社デジタルインファクト調べ)
- クライアント・アカウント・キャンペーン単位で異なるインターネット広告媒体の日次進捗を一覧で確認可能。
- 国産ツールならではの、専門サポートスタッフによる安心のサポート体制。(導入時のトレーニングや電話やメールによる日々のサポートあり)
- Google ディスプレイネットワーク、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)、Facebook広告、Twitter広告などのディスプレイ広告のバナー画像レポートも自動化することが可能。
メイン機能
- 広告運用レポートの自動作成
- 予算進捗状況の一括管理
対応している広告媒体
- Google、Yahoo、Facebook、Twitter、indeed、criteo、Logicad、BLADE、ScaleOut、LINE、FreakOut、Red
- 12媒体
料金プラン
ATOMに連携させたアカウントの合計運用金額に応じて決定
詳細はお問い合わせください
こんな人におすすめ
- いつでも自動でレポート作成が可能なため、頻繁に報告用のレポート作成が必要な人におすすめです。
- 複数媒体の進捗状況を一覧で確認できるため(エクセルにも出力可能)、予算アロケーションを頻繁に行う人にも便利です。
※2021年8月時点。SO Technologies株式会社 / 株式会社デジタルインファクト調べ
紹介動画
Lisket/株式会社カルテットコミュニケーションズ
特徴
- 自分の好きなタイミングで、欲しい期間のレポートをダウンロード可能。
- リスティング広告初心者にもわかりやすい、報告される側のわかりやすさにこだわったレポートを出力できます。
- 特に、「ここだけを押さえておけばOK」という指標をプロの広告運用者が厳選したレポートを出力可能です。
メイン機能
- 広告運用レポートの自動作成。
- Google、Yahoo、Facebook、Twitterのアカウントを一元管理。
- レポート出力不要でデバイス別、エリア別、曜日別などの数値も全広告媒体まとめてダッシュボードで確認可能。
対応している広告媒体
- Google、Yahoo、Facebook、Twitter、indeed、Instagram、You Tube
- 7媒体
料金プラン
1万円/月額~
詳細はお問い合わせください
こんな人におすすめ
- 報告書に配信結果の数値を集計する時間を短縮したい人。
- Google広告やYahoo!広告、Facebook広告など、複数のアカウントの配信結果を簡単に報告したい人。
- Web広告初心者の広告主様にわかりやすく簡単な成果報告がしたい人。
紹介動画
AdRepo/株式会社イルグルム YRGLM Inc.
https://go.ad-repo.com/adrepo/lp_listing/
特徴
- 一画面で媒体を跨いだ合算値の予算進捗管理が可能。
- 現在消化率/月末時点消化率を確認可能。
- アカウント別/キャンペーンの粒度で進捗確認可能。
メイン機能
- 広告運用レポートの自動作成。
- 予算管理機能。
- 外部ツール連携機能(BIツール)。
対応している広告媒体
- Google、Yahoo、Facebook、Twitter、Instagram、You Tube、LINE、ScaleOut、FreakOut、Bypass、Logicad、nend、i-mobile、DoubleClick Bid Manager、ADMATRIX、criteo、Google Analytics、BigQuery、AdCent、Outbrain
- 20媒体(最新情報はお問い合わせください)
料金プラン
30,000円/月額~
詳細はお問い合わせください
こんな人におすすめ
- 外部BIツールと連携可能なため、レポートのデータをより高度に加工したいかたにおすすめです。
- アドレポに集約した広告データをもとに前月とのデータ比較や分析、今後に向けた改善アドバイスを自動で出力可能です。
紹介動画
AD EBiS/株式会社イルグルム YRGLM Inc.
特徴
- 広告入稿時にAD EBiS専用の計測URLを付与することで、一つの画面で全媒体の広告アトリビューション分析が可能です。
- またボタンひとつで高度なデータ計測・分析も簡単に可能です。
メイン機能
- アトリビューション分析機能。
- 分析レポートの自動作成。
対応している広告媒体
広告にAD EBiS専用の計測URLを付与できる全媒体。(計測ページにタグの設置が必要)
料金プラン
こんな人におすすめ
- 複数媒体をまたぐアトリビューション分析を手軽に一括でしたい人に便利です。
- 複数の媒体・施策のデータ集計の手間を削減したい人におすすめです。
紹介動画
Shirofune/株式会社Shirofune
特徴
- 広告運用未経験者でもプロの成果が実現できる広告運⽤⾃動化ツールです。
- 最⼤92%の運⽤⼯数削減と、広告効果の最⼤化を同時に実現可能です。
- Yahoo!広告の日本で雄一のAPI認定パートナーに選定(2021年6月時点)。
メイン機能
- 高い広告成果を見込めるキーワードの自動提案。
- 運用改善施策の自動提案/実行。
- 予算・入札管理の自動化。
- レポート自動作成。
対応している広告媒体
- Google、Yahoo、Facebook、Twitter、Instagra
- 5媒体
料金プラン
- セルフプラン:月額広告費×5%(税抜)
- サポートプラン:月額広告費×5%(税抜)+月額10万円(税抜)
- 最低利⽤料は2.5万円(税抜)〜
こんな人におすすめ
- 広告運用をほぼ自動化したい人におすすめです。広告運用未経験者でも登録から運用開始まで、最短3分で広告運用を開始可能。
- 運用開始後もShirofuneから提案される改善施策を実行するだけで広告効果が改善可能です。
紹介動画
SPIDER AF/株式会社Spider Labs
特徴
- ネットワーク各社が協力してアドフラウド対策をする国内初のサービス。
- ブラックリストの共有で、より高精度なアドフラウド対策を実現可能に。
メイン機能
- アドフラウド対策。
- ブランドセーフティ対策。
- アカウント乗っ取り対策。
対応している広告媒体
随時更新のため直接お問い合わせください
料金プラン
こんな人におすすめ
- あらゆる不正から広告を守りたい人におすすめです。
- 競合他社からの嫌がらせのクリックやインセンティブ目的の重複コンバージョン、質の低いコンテンツ掲載サイトへの配信防止などでROIを改善したい人に最適です。
紹介動画
広告管理ツールを導入する際の注意点
広告管理ツールを選ぶ際の注意点は主に5つです。ここではそれぞれの注意点について紹介します。
1. 導入の目的を明確にして、自社の広告運用の実情にとって最適な機能があるか
まず、広告管理ツールを導入する目的をはっきりさせることがなにより大事です。どのような問題を解決するために広告管理ツールを導入するかによって、最適な選択肢は変わってきます。
繰り返しになりますが、広告管理ツールのタイプ別のメイン機能は主に6つです。
- 予算進捗管理機能(アラート機能含む)
- レポート作成機能
- アトリビューション分析機能
- AIによる自動配信設定機能
- AIによる改善提案機能
- アドフラウド対策機能
予算進捗管理やレポート作成の工数を削減したいだけなのか、運用担当の経験が浅いためAIの補助が必要なのか、はたまた、アドフラウド対策でブランド毀損リスクを徹底的に排除したいのか、重視したいことによって選択肢は変わってきます。
費用対効果をふまえて自社に一番最適なツールを選択しましょう。
2. 実際にツールを使用する人が使いこなせるレベルの機能か
社内の誰が頻繁に広告管理ツールを使用するのかを明確にすることもポイントです。広告運用はチーム制でおこなう会社も多く、担当の広告運用ディレクターは作業を指示するだけで、実際の作業はアルバイトにさせている会社もあります。
実際に使用頻度の高い人間が使いこなせないツールなら、せっかく高い費用をかけて導入したツールも宝の持ち腐れになります。
ツール導入検討の打ち合わせには関係者全員参加で念入りにリサーチすることが大事です。
3. 運用している広告媒体と連携可能なツールか
記事の最初のほうでもふれましたが、広告管理ツールはAPI接続により、広告媒体と接続できないとそもそも使用ができません。
導入前にどの広告媒体と接続可能なのか、そしてどんなデータを連携できるのかをきちんと確認しましょう。(API接続不要のツールもあります)
4. ツール導入後の途中解約は可能か
契約期間と料金プランだけでなく、途中解約の条件も事前に確認しましょう。初月無料と記載があり、一度導入すると一定期間は解約できないツール提供会社もあります。
解約不可条件を知らずに契約して、ツール導入後にうまく活用できないにもかかわらず一年間解約できないといったことにならないよう注意しましょう。
5. ツール提供企業に広告運用の知見があるか
広告管理ツールを提供している企業に広告運用の実務における知見がないと、いざというときの問い合わせで会話が成立しない可能性もあります。
困ったときのサポートをしっかり対応する能力があるのかどうか、ツール導入前に担当者と念入りにミーティングをして確認することが大切です。
まとめ
本記事では、広告管理ツールを8つ紹介しました。
ツールを選ぶポイントは、
- 最も削減したい工数はなにか
- 導入するツールは広告運用担当と実際の作業者の知見に合ったものか
- 運用中の広告媒体と連携できるものか
を目安にすると良いでしょう。
広告管理ツールを導入することで、これまで膨大な工数と時間をようしていた作業が自動化できるメリットは大きいです。
導入を検討しているかたは、本記事を参考にさまざまな広告管理ツールを比較して、自社に最適なものを見つけてください。