政府主導でキャッシュレス決済を推進しており、「自分の店舗でも導入したい」と、検討中の事業者の方も多いのではないでしょうか?
本記事では、キャッシュレス決済に対応する端末の種類についてご説明したうえで、どの端末を選ぶべきかについても解説します。自店舗にとってベストな端末選びのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
目次
今ならキャッシュレス決済端末が実質無料で導入できる
キャッシュレス決済は、国や自治体が推進している事業の一つで、補助金の対象となっている場合があります。例えば、経済産業省の「キャッシュレス・消費者還元事業」は、2019年10月1日から実施される軽減税率の対象となる飲食料品などを販売していない事業者を対象となる補助金制度の一つです。
要件に当てはまる事業者がキャッシュレス決済端末等を導入する際、当該事業の補助金を活用して決済端末やシステム利用料・設置費用などのコストを、国が2/3負担・キャッシュレス決済事業者が1/3を負担するため、対象の事業者の店舗は実質「自己負担なし」となります。
キャッシュレス決済を導入していない方は、今始めるのがお得です。
参考:平成31年度 キャッシュレス・消費者還元事業|一般社団法人キャッシュレス推進協議会
「キャッシュレス・消費者還元事業」の7月末時点の加盟店登録申請数は約24万件となりました│経済産業省
キャッシュレス決済に利用する端末は2種類ある
キャッシュレス決済を行うためには専用の端末が必要ですが、有線タイプの「据置型」と無線タイプの「モバイル型」の2つがあります。自店舗の状況に合わせて選びましょう。
据置型端末
据置型はレジに直接つないで利用するタイプで、コンビニなどでもよく見かけます。安定感があり、スタンダードな端末といえるでしょう。
モバイル型端末
モバイル型はWi-Fiや3G回線などを利用する、配線不要の端末のことを指します。環境整備が必要ですが、スペースをとらず、レジ以外でも決済できるのがメリットです。テーブル会計を行っている飲食店などとは相性が良いです。
キャッシュレス端末を選ぶときはQR決済に対応しているかをチェック!
キャッシュレス端末の導入を検討している方は、クレジットカードや電子マネーに対応している「マルチリーダー端末(マルチ決済端末)」を導入すべきです。その中でも「QRコード決済」に対応しているものを選びましょう。
現在、大手企業はこぞってQRコード決済をスタートしています。今後はクレジットや電子マネーと並んで、日本のキャッシュレス決済のスタンダートになると考えられています。
QRコード決済の場合はスマートフォン端末やタブレット端末があれば、基本的に導入費無料で始めることができ、専用端末を設置しなくても対応できます。しかし、スマートフォン端末やタブレット端末だけではレシートの印刷ができないため、印刷機能を搭載した専用端末を導入するのがおすすめです。
店舗導入におすすめのマルチリーダー端末トップ3
それでは実際にどの端末がおすすめなのかご紹介していきます。
今回は「マルチリーダー端末(マルチ決済端末)」の検索結果からスコアリングし、その中からクレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応している端末を厳選して3つご紹介していきます。
1.業界最安値の決済手数料る「Airペイ」
特徴 | 決済手数料が業界最安値 月額維持費0円 |
導入費 | 無料 |
手数料 | 3.24~3.74%(実質2.16%) | 対応クレジットカード | VISA・Mastercard®・JCB・American Express・Diners Club・Discover | 対応電子マネー | 交通系電子マネー・iD・QUICPay | 対応QRコード | PayPay・LINE Pay・d払い・Alipay・WeChat Pay |
Airペイはリクルートが提供するマルチ決済端末です。
Airペイは端末代金や月額利用料金、振込手数料が無料なので、導入のハードルが他の端末よりも低いです。また、決済時に負担する手数料は3.24~3.74%ですが、現在はキャンペーン中のため、実質2.16%の手数料と業界最安水準で利用できます。
対応している決済方法も幅広く、どの端末を選ぶべきかでお悩みであれば、Airペイを選んでおけばまず問題はないでしょう。
2.セキュリティ面での信頼が厚い「VEGA3000」
特徴 | 高いセキュリティ性 据置・モバイルのどちらかを選べる |
導入費 | 【初期費用】5,000円~ 【決済端末費用】59,800円 【読み取りスキャナ】13,000円 |
手数料 | 【トランザクション費用】 クレジットカード決済:5円 電子マネー決済:0円 QRコード決済:5円 【決済手数料】 | 対応クレジットカード | クレジットカード:VISA・Mastercard・JCB・AMEX・DinersClub・Unionpay・銀聯カード | 対応電子マネー | 電子マネー:交通系電子マネー・楽天Edy・nanaco・WAON・iD・QUICPay+ | 対応QRコード | Origami Pay・PayPay・d払い・ALIPAY・WeChatPay・UnionPay |
SBペイメントサービスからリリースされた「VEGA3000」は、国内ですでに多数の導入実績のあるマルチリーダー端末で、導入後すぐに多様な決済方法に対応することができます。
決済用ハードウェアにおける最新のセキュリティ基準「PCI PTS 5.x」に準拠しており、セキュリティ面での信頼性が高いのがポイントです。また、レシートプリンタが内蔵されているのもポイントです。
3.ハンディータイプで利便性の高い「 PAYGATE Station 」
特徴 | ・共通ポイントサービスに対応 ・ハンディータイプ |
導入費 | 別途問い合わせ |
手数料 | 別途問い合わせ | 対応クレジットカード | VISA・Mastercard・JCB・AMEX・DinersClub・銀聯カード | 対応電子マネー | 交通系電子マネー・楽天Edy | 対応QRコード | 楽天ペイ・PayPay・LINE Pay・Origami Pay・d払い・ALIPAY・WeChat Pay・Origami Pay |
「PAYGATE Station」は大和ハウスグループのロイヤルゲートから、2018年12月にリリースされた端末です。クレジットカードや電子マネー、QRコードだけではなく、Ponta・dポイント・楽天ポイントなどの共通ポイントにも対応しているのが魅力です。
Androidをベースに作られているため拡張性が高く、あらゆるシステムと連動しやすく、決済方法の追加も容易です。
ハンディータイプの端末なので、混み合う時間帯でもレジに並ぶ必要がなく、店内のどの場所でも決済ができる利便性の高さが魅力です。カフェやレストランなど、飲食店での活躍が期待できるでしょう。
キャッシュレス端末に関するよくあるご質問
キャッシュレス端末の導入を検討中の方に役立つQ&Aをまとめています。
Q.キャッシュレス端末で、据置型とモバイル型の違いは何ですか?
A.据置型は安定感があり、レジに固定されますが、モバイル型はWi-Fiや3Gを利用してどこでも決済可能です。
Q.キャッシュレス端末を選ぶ際、QR決済対応は重要ですか?
A.はい、QR決済が普及しているため、対応している端末を選ぶことが推奨されます。
Q.キャッシュレス端末はどのくらいの決済手数料がかかりますか?
A.端末によりますが、通常は2%〜3.74%の手数料がかかります。具体的には提供元にお問い合わせください。
Q.キャッシュレス端末の導入費用はどのくらいかかりますか?
A.国の補助金が利用できれば、実質的な導入費用は無料になる場合があります。詳細は各提供元にお問い合わせください。
まとめ
本記事では、キャッシュレス決済に必要な端末について解説しました。
キャッシュレス化推進のための施策の期間中は端末料金が実質無料なので、まだキャッシュレス化が進んでいない店舗は今が導入のベストのタイミングです。
キャッシュレスの端末はいくつか種類がありますが、対応している決済端末が多いものを選ぶようにしましょう。クレジットカードと電子マネー、そしてQRコードに対応している端末を選ぶのがおすすめです。今回紹介している3つはどれも幅広い決済方法に対応しているので、この3つの中から選ぶことをおすすめします。
参考にしたサイト(一部)
【レジ補助対象】おすすめのマルチ決済、比較ランキング【2019年版】|キャッシュレスJAPAN
【店舗向け】キャッシュレス決済入門編。導入を間違わないための基礎知識 | QR決済の比較情報メディア ピピッとチョイス
AirPAY(エアペイ)とは?評判・料金・メリット・デメリットを徹底解説! – 起業ログ
乱立するキャッシュレス決済サービスに1台で対応|マルチ決済端末6選比較|EATAS – “成功のカギに出会える” 飲食店向け情報プラットフォーム