コンバージョン率が アップした事例4選! 今すぐできるHow to付き

今回は、リスティング運用でコンバージョン率改善の施策の中でも実際に改善した事例を4つご紹介します。

リスティング広告ではコンバージョン率アップは獲得効率を改善する上でとても重要という事はわかっていても、そのために何をするべきなのか?については迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

本やサイトに手法は色々載っていますが、忙しいあなたは「全て実施している暇なんかないから改善率の高い施策から教えて欲しい!」と思う事でしょう。

そんな方のために、今まで実施してきた改善方法の中で大きな改善率のインパクトが大きく、とりあえず、これは出来ていなければ実施すべきだ。という項目を事例と共にご紹介します。

この記事を読んでわかること


◆コンバージョン率がアップした事例4選!

リスティングの運用改善ポイントは多数ありますが、大きく数字が伸びる可能性がある手法を4つご紹介したいと思います。

事例①:アカウント構成の見直し|某キッチン系通販企業で150%改善!

アカウント構成を下記のように見直す事で大きく件数を伸びました。獲得数増加に伴い、予算も増加しましたが、獲得単価自体は抑える事が出来ました。

アカウント構成の見直し

▼実施事項:アカウント構成の見直し

【ダメなアカウント構成】
似た意味を持つキーワードで大雑把に纏めてグルーピング
ダメなアカウント構成

【良いアカウント構成】
獲得がコンスタントに月10件以上できる運用上の注力ワードを決定し、そのキーワード群に関しては、同義のキーワードでグループを纏めずに分けてグルーピング
良いアカウント構成

獲得効率がよいキーワードに予算を投下する事ができるようになり、大きく改善する事ができました!

※アカウント構成の見直しについての詳細は下記記事を参考にして下さい!

これで大丈夫!リスティング広告のアカウント構成で注意すべき6つのポイント

事例②:キーワードの削減|某教育系企業で276%改善!

キーワードが多く何千と登録されていましたが、過去獲得に繋がっているキーワードのみに絞った結果、キーワードは1/4に減りました。その結果日予算で抑制されることなく獲得効率が良いワードのみで長時間掲載する事も可能となり、獲得効率は大幅に改善しました。
キーワードの削除

▼実施事項:キーワード削減

もし、あなたのアカウントが予算による表示抑制が10%以上掛っているようであれば、下記のとおり、キーワードの削減を試してみて下さい。

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ステップ①
→半年間の中長期的なキーワードレポートを作成する。
※この時、半年間の合計獲得数が50件程度ない場合は、データが不十分な可能性があるため1年間に期間を延ばしてレポート作成を行って下さい。

ステップ②
→獲得件数が0件で且つ、目標CPA以上にコストが掛っているものは停止の対象とする

ステップ③
→獲得件数が0件で且つ、目標CPA以下のコストではあるが似た意味の掛け合わせワードが大量にある場合は纏めてその類のワード群を停止する

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非常に簡単な見直しなので、実質の作業時間は30分~1時間程度だと思います。半年に一度は見直す事をルーチンワークとして下さい。

 

事例③:キーワードのマッチタイプ追加|某買取り企業で116%改善!

マッチタイプの登録が部分一致のみでキーワードを登録しているアカウントに対し、フレーズ一致・完全一致のマッチタイプを追加した事でコンバージョン率アップに繋がりました。
キーワードのマッチタイプ追加

▼実施事項:マッチタイプの追加
→獲得数が月間でコンスタントにできている注力すべきワード群に対して完全一致とフレーズ一致のマッチタイプを追加。マッチタイプごとで掲載の優先順位を付け、獲得数の最大化を狙う。

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・完全一致(優先度高)
⇒拡張させず、狙ったワードで上位掲載し獲得数の最大化を狙う。入札価格は最も高く設定。

・フレーズ一致(優先度中)
⇒完全一致・部分一致の中間で位置づける。入札価格は完全一致以下で設定。

・部分一致(優先度低)
⇒低CPC広く表示させる事でロングテールワードからの獲得を狙う。入札価格はフレーズ一致以下で設定。

[参考:登録例]
部分一致

※この時に部分一致の拡張で完全一致の検索結果に表示されないように、部分一致のグループには完全一致でキーワードを除外設定しましょう。

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現状部分一致のみの登録となっているアカウントをお持ちの方はこちらの見直しをしてみて下さい。

事例④:ユーザーニーズを追求したページ作成|某不動産企業で331%改善!

元々のランディングページは、自社で言いたいメリットを複数LPに盛り込んでいたため、ユーザーが本当に気にしている事が目立たないページになってしまっていました。

そこで新ランディングページでは、そのシステムを利用するユーザーのメリットを絞り込みメッセージを”効率化”に訴求を絞り込んだものを作成しました。
ユーザーニーズを追求したページ作成

▼実施事項:ユーザーニーズの見直し&訴求の変更
悪い例 良い例

上記を見てみると「悪い例」は自社の言いたい事ばかり訴求しており、キャンペーン等も複数はっており、どの情報がユーザーにとって有意義なのかがわかりづらいです。

一方、右の「良い例」はユーザーが求めているであろう事を分かりやすく訴求し、画像等もユーザーが求めているサービスを喚起しやすい印象です。

その結果、ターゲットとするユーザーへ「これは自分の求めていたサービスだ!」という事が明確に伝わるようになり、“刺さる”訴求となりました。

 


◆その他、見落としがちなコンバージョン率アップのポイント

上記の事例の他にも、良く見かける「ココさえ修正すればコンバージョン率アップするのに、もったいないな~」と思うポイントを下記に記載します。

ポイント①:申し込みまでの導線が上手く行っていない

コンバージョンまでの導線がスムーズに遷移できるかどうか?ということもコンバージョン率に大きく寄与します。合格ラインとしては、流入からフォームまでの到達率は10%以上。フォームの通過率が30%以上、を目安として下さい。

ランディングページで効果を上げるためにデザイン、構成と合わせて重要なポイントはいかにユーザーをスムーズにゴールまで導くかです。下記のポイントをチェックしてみて下さい。

【流入→フォームまでの到達率が10%未満】

・申し込みボタンが目立っているか?
・申し込みボタンが1か所だけではなく、複数設置されているか?
・ボタンのリード文が「無料」「簡単」等ユーザーの申し込みへのハードルを下げる訴求がされているか?

【フォームの通過率が30%未満】

・項目は多すぎないか?
・項目は記入する時に不明確なものはないか?(EFOは導入されているか?)

ポイント②:コンバージョン地点のハードルが高すぎる

そもそも、獲得のコンバージョン地点を見直す。手法もあります。

ネットは対面の接客がないので、「サービス自体が複雑なもの」や「高級商材で比較検討が難しい場合」はネットの情報だけで、そのまま購入や申し込みには踏み切れない場合が多いです。

その場合は、申し込みよりも”資料請求”や”体験申し込み”といった『無料』のコンバージョン地点をメインとした方が、ユーザーも気軽にコンバージョンする事ができます。その後、直接営業をする等、きちんと接客する流れにした方が結果としては獲得件数が多くなるという事もあります。

このようにコンバージョン地点を「リフォーム」「学校」「車」等、一生に何度も経験する事がないライフイベントに関連するサービスや「リスティング広告」や「コンサルティングサービス」「システム設計」等のサービスが複雑な商品については、ハードルがなるべく低いものへ変更し、後日きちんと接客する流れにした方が結果としては獲得件数が多くなるという事もあります。

ポイント③:指名ワードの他社掲載を停止する

自社で別途実施しているアフィリエイトサイトが指名ワードを購入し、競合となってしまっている場合です。広告が増えた分だけユーザーの興味関心は分散しますからコンバージョン率は低迷します。もし、このパターンが要因となっている可能性がある場合はアフィリエイトサイトに指名ワードのリスティングでのキーワード登録をやめてもらうように交渉をして下さい。

如何でしたでしょうか?コンバージョン率アップのために、改めて自社の運用を見直してみては如何でしょうか?

なお、リスティング広告初心者向けの無料ガイドブックでは、中小・ベンチャー企業でもリスティング広告で効果を出す方法について60ページに渡り丁寧に解説しています。

無料でダウンロードできますので、興味のある方は参考にしてみてください。