ダイレクトリクルーティングの解説とおすすめサービス13選ご紹介

人材不足が深刻になっている現在は、これまでの採用方法では優秀な人材を確保することが難しくなってきています。そこで注目を集めているのが、企業側から積極的に人材を探す「ダイレクトリクルーティング」です。

本記事では、これまでの採用方法と大きく異なるダイレクトリクルーティングのメリット・デメリットや成果をあげるポイント、また新卒・中途採用で利用できるおすすめサービスまでを解説しています。これから人材を採用しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

中小企業がピッタリの人材を見つけ出すために取り組むべき採用効率化テクニックとは>>


ダイレクトリクルーティングとは

ダイレクトリクルーティングは企業の方から求職者に向けてモーションをかけ、求める人材の採用を目指します。これまでは求人広告や人材紹介会社を利用して、求職者からの応募を待つ採用活動が主流でした。しかし年々労働人口が減少し、いかに良い人材を確保できるかが企業の課題になっています。

また、人材紹介会社は、紹介した人材が企業に採用された際のマージンが利益となるので、求職者が魅力を感じるような企業に優先して人材を紹介するのが現状です。そのため企業自ら人材データベースや転職マーケットで人材をスカウトする、ダイレクトリクルーティングが必要になってきているのです。

従来の方法とダイレクトリクルーティングとの違い

従来の採用方法である求人広告や人材紹介会社を利用する方法とダイレクトリクルーティングの違いについて見ていきましょう。

求人広告を利用した場合

  • 幅広い層の求職者にアプローチをかけることができ、応募者の数を多く見込める
  • 応募後は、企業側で応募者が自社の採用基準を満たしているかを慎重に判断する必要がある

人材紹介会社を利用する場合

  • 自社の希望に合った人材を紹介してくれるので、採用活動にかける時間が比較的少なくて済む
  • 応募者の数が限定される
  • 人材紹介会社に支払う手数料が高い

ダイレクトリクルーティングの場合

  • 人材データベースの中から、自社が求める人材をピックアップしてスカウトできる
  • 候補者の数も自ら決めることができ、採用コストも比較的安く抑えることができる

ダイレクトリクルーティングの4つのメリット

ダイレクトリクルーティングの4つのメリットについてそれぞれ解説します。

メリット1.採用コストを抑えられる

従来の採用方法である求人広告や人材紹介会社を利用した場合は、求人広告なら求人の掲載期間や内容に応じて、人材紹介会社なら紹介された求職者を雇った時に、それぞれ費用が発生します。ダイレクトリクルーティングの場合は、企業が人材データベースを利用して自ら求職者をスカウトするので、かかる費用はデータベースの利用料のみとなります。

メリット2. すぐに転職を想定していない層にもアプローチできる

ダイレクトリクルーティングは、自社の魅力を発信することで今すぐ転職や就職を考えていない人にも採用のアプローチをかけることができます。また、企業が自らスカウトしていくタイプの求人サイトやSNSを活用するので、より自社の求める人材の採用につなげることができます。

メリット3. 人材会社が普段推薦しない人材層の中から自社に合った人材を見つけることができる

人材紹介会社は、人材を紹介することで紹介手数料(成功報酬)として利益を得ます。紹介手数料の算出方法は主に採用が決定した人の想定年収×数十%が一般的です。また、求人広告枠を購入してもらうことで利益にする会社もあります。

このことから、採用決定時の年収が高ければ高いほど人材紹介会社の利益も上がるので、人材紹介会社は高い賃金を払える企業に優先的に優秀な人材を紹介する傾向があります。しかしダイレクトリクルーティングは企業が人材データベースの中から自ら求める人材にアプローチできるので、年収に関わらず優秀な人材に出会える可能性が高くなります。

メリット4. 自社の採用力を高めていける

求人広告や人材紹介会社を利用すると、なぜその採用がうまくいったのか、いかなかったのかを分析することは難しく、採用活動のデータが自社に蓄積しません。

ダイレクトリクルーティングの場合は企業が自ら採用活動を行うため、自社のどの取り組みが採用活動の成功につながったのかを分析することができます。この分析したデータを今後の採用に活かすことができます。


ダイレクトリクルーティングの課題

ダイレクトリクルーティングには課題もあります。しかし、メリットに対するコスト・投資とも考えられる面もあるので、自社の体制に合わせて対応するとよいでしょう。

課題1. 採用業務の負荷が増える

従来の採用方法では、応募者に対して企業が主に実施することは「書類選考」「面接」「採用可否の判断」でした。しかしダイレクトリクルーティングを利用する場合は、上記の項目に加え、これまで人材紹介会社が対応していたことをすべて自社で行わなければなりません。候補者の選定、コンタクト、自社の魅力を伝えるスカウトメールの作成、面接日程の調整など、採用活動にかかる業務がこれまでより増えます。

課題2. 長期的な視点で取り組む必要がある

ダイレクトリクルーティングは、企業の採用に向き合う姿勢や努力が結果に直結します。自社の課題は何なのか、これからどうすべきなのかを試行錯誤して、採用活動を繰り返し行いながら、長い目で見て採用力を養っていく必要があります。

候補者にアプローチをかけるときも、まずは自社の情報や魅力を伝えることから始めて、自社に興味をもってもらえるように、徐々に関係性を構築していく必要があります。


ダイレクトリクルーティングで成果をあげるための3つのポイント

ダイレクトリクルーティングのメリット、デメリットを踏まえたうえで、実際にダイレクトリクルーティングで成果を上げるためにはどうすればいいのか、ここでは成果をあげるポイントを解説していきます。

ポイント1. すぐに結果を求めない

ダイレクトリクルーティングは従来の採用方法と異なるので、これまで採用を求人広告や人材紹介会社に頼っていた会社ほど成果が出るには時間がかかります。

「一度やってみたけどダメだった」「時間がかかりすぎて面倒だ」と感じて途中でやめてしまうのではなく、長期的な視点でじっくりと時間をかけて改善と分析を繰り返して採用活動に取り組む必要があります。

ポイント2. 適切な採用戦略を行う

ダイレクトリクルーティングを行う際、候補者となる人は必ずしも転職を考えていないかもしれません。そこで大切になるのは、適切な採用戦略です。

例えば、やみくもにスカウトメールなどを送っても大きな効果は見込めないでしょう。候補者の経歴や自社の雰囲気などから、自社に興味のありそうな人の人材プールを作り、その中の候補者に対してアプローチをするほうが効果的です。このような採用戦略や採用フローの管理は非常に大切です。

また、スカウトメールを送った候補者には、継続的かつ積極的な自社の情報発信や開示が欠かせません。誰にどのようにして連絡を取ったのか、誰がどの段階まで自社に興味を示しているのかなど、候補者の情報を管理し、適切なタイミングで必要なアプロ―チができるような体制を整えておくことも大切です。

ポイント3. 全社的な理解と協力を得る

ダイレクトリクルーティングは、人事部や総務部など採用部門の対応だけで成功させることはなかなか難しいです。なぜなら、自社の魅力や理念について熱意を持って伝えられる現場の担当者が候補者に直接コンタクトをとるほうが採用に繋がりやすいからです。会社の一部門だけでなく、全社的に協力して採用活動に臨むこともダイレクトリクルーティングで成果をあげるポイントです。


ダイレクトリクルーティング中途向けサービスおすすめ8選

ここでは、中途採用向けのダイレクトリクルーティングサービスのおすすめを8つ紹介します。

なお、重要度を客観化するために中途採用向けのダイレクトリクルーティングサービスを紹介した5サイトを調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に掲載しているので、自社に適したダイレクトリクルーティング中途向けサービスを見つける参考にしてください。

1. BIZREACH(ビズリーチ)

BIZREACH(ビズリーチ)

特徴

BIZREACHには応募者が登録する際にも審査があるため、優秀なスキルを持ち即戦力となる人材をスカウトできます。また、専任のサポートがつくので、初めてダイレクトリクルーティングを利用する方も安心して利用することができます。

価格

  • スタンダードコース
     利用期間 6ヵ月
     スカウトメール可能総数 400通
     求人掲載/案内 無制限
     85万円+成功報酬(採用者の年収の15%)
  • プレミアムコース
     利用期間 6ヵ月
     スカウトメール可能総数 800通
     求人掲載/案内 無制限
     140万円+成功報酬(採用者の年収の15%)

こんな人におすすめ

ダイレクトリクルーティングの利用が初めてで、しっかりとしたサポートを受けながら、即戦力となる人材を確保したい人

2. doda Recruiters(デューダ リクルーターズ)


doda Recruiters(デューダ リクルーターズ)

特徴

転職サイト大手の「doda」が運営するダイレクトリクルーティングサービス。同社に登録している人の中からスカウト機能を許可している人に、直接採用活動を仕掛けることが可能です。登録人数は業界最大級の120万人を超え、幅広い業種、職種、年齢などから求めている人材をピックアップすることができます。

価格

お問い合わせ後見積もり。無料トライアル可能

こんな人におすすめ

幅広いデータベース、選択肢の中から人材を選びたい人

3. Wantedly Admin(ウォンテッドリー・アドミン)

Wantedly Admin(ウォンテッドリー・アドミン)

特徴

Wantedly Adminは主にSNSを活用し、様々な業種、採用形態にも対応したダイレクトリクルーティングサービスです。SNSを使って自社の情報や魅力を広げることができ、求人を掲載するのも簡単かつ短時間で行えます。

価格

プラン求人掲載数スカウトメール
可能数
価格契約期間
ミニマム無制限不可3万5000円6ヵ月(12カ月・24カ月プラン有)
ライト無制限求人応募者に対してのみ可能6万円6ヵ月(12カ月・24カ月プラン有
スタンダード無制限200通10万円6ヵ月(12カ月・24カ月プラン有
エンタープライズ無制限400通~50万円~6ヵ月(12カ月・24カ月プラン有
※無料トライアル30日可能

こんな人におすすめ

SNSを活用して自社の情報発信をしたい人、様々な職種、採用形態で人材を確保したい人

4. キャリトレ


キャリトレ

特徴

BIZREACHが運営する20代の若い世代をターゲットにしたダイレクトリクルーティングサービス。企業が求める人材と的確にマッチングできる人工知能によるサービスも活用できます。専任のコンサルタントもつくので、サポートも安心です。

価格

  • ベーシックコース
     利用期間 12ヵ月
     スカウトメール可能総数 1400通
     求人掲載/案内 無制限
     月額5万円+成功報酬(採用者の年収の20%)

こんな人におすすめ

積極的に若い世代を採用したい人

5. リクナビNEXT


リクナビNEXT

特徴

転職大手のリクナビが運営するダイレクトリクルーティングサービス。認知度が高く、いろんな業種、職種の人材データがそろっていて、様々なアプローチをかけることが可能です。中小企業の採用にも強く、サポートも充実しています。

価格

お問い合わせ後見積もり

こんな人におすすめ

優秀な人材の確保を考えている中小企業

6. LinkedIn(リンクトイン)


LinkedIn(リンクトイン)

特徴

世界最大のネットワークを持つダイレクトリクルーティングサービスです。全世界で利用者は4億人を超え、日本国内だけでなく、海外にいる人にも採用のアプローチをすることができます。簡単な手順で、すぐに求人広告を出すこともできます。

価格

予算をあらかじめ設定し、自社の求人広告へのクリック数に応じて課金。

こんな人におすすめ

海外にいる人にもアプローチをしたい人

7. Daijob(ダイジョブ)


Daijob(ダイジョブ)

特徴

二か国語以上の言語を話せるバイリンガルの人材の登録が95%を超えている、グローバル人材に特化したダイレクトリクルーティングサービス。言語は英語だけでなく、中国語にも対応し、グローバル化が進む現代で必須の語学スキルを持った人材に採用のアプローチをかけることができます。

価格

お問い合わせ後見積もり

こんな人におすすめ

二か国語以上を話せるバイリンガル、グローバルな人材を採用したい人

8. MIIDAS(ミイダス)


MIIDAS(ミイダス)

特徴

幅広い人材データの中から、自社が希望する条件の人材にアプローチできるダイレクトリクルーティングサービスです。希望条件は保存しておくことができるので、二度目からは自動で希望条件にあった人材を探すことできます。また料金も定額制なので、安心して利用することができます。

価格

お問い合わせ後見積もり。無料トライアル可能。

こんな人におすすめ

手間とコストを抑えて人材を採用したい人


ダイレクトリクルーティング新卒向けサービスおすすめ5選

次に新卒向けのダイレクトリクルーティングサービスを5つ紹介します。

選定基準は先ほど紹介した「中途向けサービスおすすめ8選」と同様に、ダイレクトリクルーティング新卒向けサービスを紹介した5サイトを調査、出現頻度をスコアリングして出現頻度の高いものから順番に掲載しています。

1. JOBRASS新卒(ジョブラス新卒)


JOBRASS新卒(ジョブラス新卒)

特徴

就職活動中の学生に限らず、大学1年次から登録可能なダイレクトリクルーティングサービスです。また登録する際の項目が多いので、自社が希望する人材に合わせて細かく振り分けてアプローチをかけることができます。インターンシップで採用することも可能です。

価格

お問い合わせ後見積もり

こんな人におすすめ

細かな条件の中から、自社に合った学生をピンポイントで採用したい人

2. iroots(アイルーツ)


iroots(アイルーツ)

特徴

国内で最初にできた学生向けダイレクトリクルーティングサービスです。学生が持つ能力や希望はもちろん、性格や価値観に至るまで細かく数値化しており、企業と学生のマッチングをより高めるサービスを提供しています。

価格

お問い合わせ後見積もり

こんな人におすすめ

学生の能力だけでなく、人間性や価値観を採用基準にしたい人

3. OfferBox(オファーボックス)


OfferBox(オファーボックス)

特徴

登録学生数10万人を突破している国内最大級の学生向けダイレクトリクルーティングサービスです。希望する人材探しに人工知能がアシストしてくれます。成功報酬型の料金プランも用意されているため、手間とコストを抑えた採用活動が可能です。

価格

  • 早期型
     利用期間 年度ごとの学生の就職活動開始~終了まで
     オファーメール可能総数 無制限
     サービスの利用内容は契約により異なる
     30万円~+成功報酬(契約内容により異なる)
  • 成功報酬型
     利用期間 1ヵ月~3ヵ月
     オファーメール可能総数 無制限
     期間中すべてのサービスを利用可能
     システム利用料5万円+成功報酬38万円

こんな人におすすめ

手間とコストを極力おさえて自社にマッチする学生の採用活動をしたい人

4. キミスカ


キミスカ

特徴

年次を問わず登録できる学生向けダイレクトリクルーティングサービス。企業からのスカウトを希望する学生のみが登録しているので、オファーに対してレスポンスがとても良いのが特徴です。また大企業から中小企業、ベンチャー企業に至るまで幅広い採用の実績があります。

価格

お問い合わせ後見積もり

こんな人におすすめ

就職活動早期の段階から学生にアプローチを開始したい人

5. ニクリーチ


ニクリーチ

特徴

BIZREACHが運営する学生向けダイレクトリクルーティングサービス。学生とオープンなコミュニケーションをとることを目的に企業がランチやディナーに学生を誘い、採用活動につなげていきます。フランクに学生からの本音を聞き出せる場、自社の魅力を直接アピールできる場として活用できます。

価格

お問い合わせ後見積もり

こんな人におすすめ

堅苦しくなく、本音で学生と向き合いながら採用活動したい人


まとめ

従来の求人広告や人材紹介会社を利用する方法とは違い、企業が自社の魅力を自ら発信し、自社が求める人材に積極的にアプローチをかけるのがダイレクトリクルーティングの特徴です。

ダイレクトリクルーティングは長期的な視点で採用活動をしなければならないなど、採用部門の負荷はかかりますが、従来の採用方法ではカバーしきれなかった転職希望者・学生と企業の間の採用の不一致を抑え、優秀な人材を採用するために必要になってくる新しい採用のアプローチです。

優秀な人材が集まらなくてお悩みの場合は、ぜひこの記事で紹介したダイレクトリクルーティングサービスを参考にして、導入を検討してみてください。

中小企業がピッタリの人材を見つけ出すために取り組むべき採用効率化テクニックとは>>