環境や給与が悪いわけではないのに、応募者が集まらずに悩んではいませんか?もしかすると、ホームページにその一因があるかもしれません。
採用ページを見た求職者を応募へと働きかけるには、採用条件を示すだけでは足りません。求職者にとって魅力的に見える採用ページの作成には、いくつのかコツがあるのです。
今回は、求職者が応募したくなる採用ページの作り方をご紹介します。
それぞれの企業において考えられる原因をひとつひとつチェックしていけば、おのずとその解決法にたどり着くことができるのです。
この記事を読めば、応募者が集まらない企業の採用ページの改善ポイントがわかります。採用にお困りの方はぜひご参考ください。
応募者が集まらない採用ページの10の理由
やるべきことをやっているはずなのに応募者が集まらない――。
まずは、そうした企業のホームページに見られる共通点をチェックしていきましょう。
1.採用専用のホームページが設けられていない
企業ページのなかに求人情報を掲載する場合、その情報量は限られます。また、数多くあるページの1つに過ぎず、他の情報に埋もれてしまいがちです。
2.SEO対策がされておらず、求職者の検索にひっかからない
ホームページは、求人広告のリンクなどから来訪する場合と自然検索(=オーガニック・サーチ)によって来訪する場合があります。せっかく採用情報を掲載してもSEO対策が適切でなければ自然検索による来訪者はあまり期待できません。
3.企業ページがまったく更新されていない
求職者の約8割は、企業ページや採用ページを見て応募していると言われています。企業の顔であるホームページの更新が長期間停滞していると、ネガティブな印象を与えてしまいます。
4.採用ページの情報量が薄い
求職者は、採用ページを見る際に業務内容や採用条件を必ず確認します。それらの情報が簡潔に過ぎると、求職者はその企業で働くイメージを持つことができません。また待遇面があいまいな表記をされていると、不安を与えてしまいます。
5.写真や動画がほとんど無い
企業が提供しているサービスや製品の写真、オフィスの雰囲気が伝わってくる写真などがないと、企業の業務内容や雰囲気を掴みにくく応募をためらってしまいます。
6.他社に比べて、待遇面で劣っている
多くの場合、求職者は複数の企業に応募します。競合する他の企業と比較した際に、明らかに待遇が劣っていると、他社に流れる可能性が高まります。
7.求人情報の書き方に工夫がない
条件に弱い部分があっても、書き方を工夫すれば与える印象は大きく改善できます。
しかし、何も工夫が無ければ、応募にはなかなか結びつきません。
8.他社にない魅力(=強み)が書かれていない
たとえ他社にはない強みがあっても、それが採用ページに記載されていなければ、求職者には伝わりません。
9.求職者に求めるスキル・条件が高すぎる
有能な人材を得たいために、求職者に高いスキルや条件を求めてしまうと、応募へのハードルが上がってしまいます。本当は企業にマッチする人材であっても、応募を避けてしまいます。
10.キャリアパスが示されていない
求職者にとって、就職は人生の一大事です。にもかかわらず、就業後にどのようなキャリアを歩むのかが示されていないと、不安な気持ちになり応募に踏みきれません。
以上の10項目を見ていくと、応募者が集まらない企業のホームページには、そもそも採用ページが見られていない場合と、見られているのに応募にいたらない場合があることがわかります。
応募者が集まらない企業では、思い当たる節がいくつかあったのではないでしょうか?
ホームページを見直し、採用競争力を上げていきましょう。
応募者を増やすための対策
応募が集まらない企業の採用ページには、さまざまな「集まらない要因」が潜んでいました。ここからは、前章で挙げた原因をもとに、それぞれの対策法をご紹介していきます。
【採用ページを見られていないパターン】
1.採用専用のホームページが設けられていない
<やるべきこと>
採用専用のホームページを設けることを検討しましょう。採用専門ページでは、求職者が応募をしたくなるだけの情報量を魅力的に提供することが可能です。また企業の社風に合わせたデザインやキャッチコピーを用意すれば、よりインパクトを与えられます。
採用専用ページは、下記のような業者に作成を依頼することもできます。価格やデザイン、サポートに応じて、さまざまなサービスが用意されています。
内容をよくご確認のうえ、依頼を検討してもよいでしょう。
2.SEO対策がされておらず、検索されにくい
<やるべきこと>
応募して欲しいターゲットを設定し、適格なSEO対策を講じましょう。
たとえば、SEOを意識せず「アルバイト募集」といったキーワードをタイトルに使用した場合、大手の求人サイトと競合してしまい、検索上位での表示は期待できません。
「職種」を軸に「採用」「募集」といった組み合わせでSEO対策をすると、求める人材に探してもらいやすいホームページになります。
下記の記事を参考にしてSEO対策を理解し、その流れをつかみましょう。
参考:自分でSEO対策するなら使いたい!SEOの効果を高めるツール9選
3.企業のホームページが更新されていない
<やるべきこと>
企業ページのコンテンツを適度に更新しましょう。求職者は、積極的な営業活動に触れ、その企業に関心を持つ可能性が高まります。
下記の記事では、企業のホームページにとって「更新」が重要な理由を詳しく説明していますので、参考にしてください。
【採用ページを見られているが応募されない場合】
4.採用ページの情報量が薄い
<やるべきこと>
採用ページでは、業務内容や採用条件など、なるべく詳しく掲載しましょう。給与や休日などの待遇面については、具体的な数字が示されていると、求職者は安心して応募できます。また代表者のメッセージや社員インタビューを掲載すると、企業への理解も深まり、企業と応募者のミスマッチを防ぐことができます。
下記の記事では、採用ページに掲載したい内容のチェックリストが掲載されていますので、ぜひ参考にしてください。
5.採用ページに写真や動画が無い、またはほとんど無い
<やるべきこと>
採用ページには、会社の雰囲気やサービスがわかる写真を掲載しましょう。求職者はその企業で働くイメージを膨らませることができ、より前向きに応募を検討するようになります。
掲載する写真は、以下のようなものが考えられます。
- 企業の役員や写真の紹介写真
- 企業の雰囲気が伝わる写真
- オフィスの様子がわかる写真
- 企業のサービスや商品の写真 など
動画を活用すれば、さらにインパクトを求職者に与えることが可能です。下記の記事では、魅力的な採用ムービーが掲載されていますので、参考にしましょう。
参考:2018年度版 かっこいい採用ムービーランキングTOP10
6.他社に比べて、待遇面で劣っている
<やるべきこと>
給与や福利厚生などの待遇面が競合する他社より劣っている場合、ホームページの改修だけでは対応しきれません。特に問題はないと考えていても、気付かぬうちに相場が変化していることもあります。待遇面を提示する際は、同業他社の条件も調べ、他社との条件の隔たりをなるべくなくしましょう。
7.求人情報の記載内容に工夫が足りない
<やるべきこと>
もし基本給与があまり高くなくても、「賞与年〇回」「昇給年〇回」などと並記されていれば、頑張れば給与が上がる企業だとポジティブに受け入れられます。
同じ条件であっても、ポジティブな印象を与えられるような書き方を工夫すれば、前向きに応募を検討してもらえます。
8.他社にない魅力(=強み)が書かれていない
<やるべきこと>
求職者に「ここで働きたい!」と思わせるには、他の企業との差別化をはかり、その企業でならではの魅力を示すことが大切です。「業界ナンバーワンの商品を扱っている」「新人でも企画が採用されたら業務を任せられる」「業務に必要な資格取得支援制度がある」など、社内では当たり前になっていることの中にも強みは見つけられます。
9.求職者に求めるスキル・条件が高すぎる
<やるべきこと>
高い経験・スキルを求める過ぎると、十分な能力を持っている優秀な人材を獲得するチャンスを逃してしまうかもしれません。自社の応募条件を見直し、本当にその条件が必要なのか、見直してみましょう。
下記の記事では、正確な経験・能力を求める必要性について掲載されていますので、参考にしてみましょう。
10.求職者に就職者のキャリアパスが示されていない
<やるべきこと>
企業がどのような人材を求めているか、どういう環境を用意しているのか、代表者の声や先輩社員の生の声を通して各職種のキャリアパスを示しましょう。求職者は、就業後のキャリアアップを具体的に思い描くことができるので、前向きに応募を検討できます。
下記の記事では、キャリアパスについてわかりやすく解説されていますので、参考にしてみましょう。
参考:キャリアパス
低コストでもできる、おすすめ求人対策
応募者を増やすためには、企業の採用ページの見直しだけでは十分とは言えません。
本章では、企業の採用ページと連動して取り組みたい、おすすめの求人対策をご紹介します。
Indeed(インディード)の活用
採用ページと併用して利用したいのが、Indeedという採用ページ専門の検索エンジンです。日本では毎月1,000万人以上のユーザーがIndeedを利用していると言われており、企業の採用ページへの誘導が期待できます。
広告をクリックしたときにのみ料金が発生する従量課金制のため、何も効果がないのに料金だけが発生していく心配がありません。しかし、上位に表示されるためには有料掲載枠を購入する必要があります。無料枠と有力枠では、圧倒的に有料枠の方が露出が高くなります。予算に応じて検討しましょう。
以下の記事では、インディードについて詳しく説明されていますので、参考にしてみてください。
Web求人広告の活用
求職中の若年層の方たちは、インターネットを日常的に活用しており、まずはインターネットで情報収集しています。WEB求人広告は、すでに欠かせないツールとなっていますので、利用している企業も多いことでしょう。
掲載費は、媒体によって異なりますが、「転職」「アルバイト」「若手に強い」「ITエンジニアに強い」「クリエイターに強い」など、それぞれ強みを持っていますので、費用を含めていちばん貴社にふさわしい媒体を選びましょう。
大手の求人サイトでは、スカウトメールも用意されており、関心のある人材に対しては直接メッセージを送ることも可能です。
ソーシャルリクルーティング(SNS)
ソーシャルリクルーティングとは、企業の採用ページに誘導するために、Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)といったSNSを利用する方法です。
求人情報を継続的に発信することで、就職や転職を検討している人に、求人のニーズを伝えることができます。
また、企業と求職者の双方がSNS上でコミュニケーションを取り合うことで、お互いの理解を深めることもできます。
すぐに採用に繋がるものではありませんが、費用を掛けずに行えますので定期的に情報を発信すれば効果が期待できます。
ソーシャルリクルーティングにつきましては、下記の記事に詳しく解説されていますので、参考にしてみてください。
参考:注目度の高いソーシャルリクルーティング。メリット・始め方を徹底解説
応募者が集まらない企業ホームページの原因と対策、まとめ
応募者が集まらない企業は、その採用ページに多くの原因が潜んでいることがわかりました。その原因は、採用ページ自体がちゃんと見られていないパターンと見られているのに応募に パターンの大きく2つに分けられます。
まずは、求職者に見てもらえる採用ページを作ること。そのうえで、企業の魅力を伝えられるコンテンツを用意することが大切です。
企業の採用担当者は、求職者の視線に立ち、応募したくなるような充実した採用ホームページになっているか確認しましょう。
さらに採用ページと並行して、Indeed(インディード)などを活用すれば、応募者は確実に増えていくはずです。